山日記099番(槍戸山1829m晴れ登山口から登山口6時間17分)
2005年10月16日(日)
家(6:41)→R192(7:44)45.6km→剣橋(8:29)77.4km→(9:15)見ノ越(15:52))95.6km→つづろ堂(16:22)111.5km→剣橋(16:26)113.6km→貞光(16:55)135.4km→家(16:55)191.2km

コースタイム
登山口(9:23) →西島(10:05) →(10:40)頂上(11:02) →一ノ森(11:39) →(12:10)槍戸山(12:30) →一ノ森(13:20) →剣山発(14:39) →西島(13:11) →登山口(15:40)

登り2時間47分
下り3時間10分

同行者:なし
1. 出発
 昨日は大雨で、今朝の天気予報では午後から四国四県快晴とのことで、朝遅めに準備して出発した。チロルキャンデー、カップラーメン、干しぶどう水分1.5Lを持ち、長袖シャツとカッターシャツ。脇町のサンクスでアンパンを買い朝飯の代わりにした。
 R438は雲またはガスの中で、崩落のところはコンクリートを吹き付けていたがまだ4トン以上は通行止め。いかるがの里で高度計を1440mにセットした。見ノ越は割りに空いていて、バス一台、二階の駐車場には3台のみ。合羽を着ている人もいるくらい寒かったが、長袖シャツで出発した。アスベストの疑いで閉鎖していたトイレは今日は開いていた。

2. 一ノ森まで
 登山口は1398mであった。9月にはまだ緑のトンネルであった標高1600mの道標地点では少し紅葉が見られた。西島駅で休んでいる登山者は少なく、リフトの係員も手持ち無沙汰、売店も開いているが中に客はおらず、まだ秋の観光には少し早いようだ。ここからは北斜面の紅葉がきれい見える。尾根道をとり刀掛ノ松に着くとベンチに数人が座って休憩中で、頂上の木道も以外と人は少なく30人程度。
 
 剣山頂上は10時40分、気温14度で微風、まことに気分がよい。1935mを示したので1955mにセットした。上空は薄曇りで一宇村、貞光、穴吹方面は日光を反射して眩しい雲の下、阿讃山脈も完全に雲の下。中間層の空気は澄んで、三嶺の右方(北)に見える台形の石鎚山、瓶ヶ森、たぶん伊予富士、寒風山、それと笹ヶ峰と沓掛山その間の吊り尾根、赤石山系、祖谷山系は雲の上に突き出ている。北に見えるはずの阿讃山脈の上にわずかに出ている屋島は、午後まで待つ必要があった。

 ほら貝の滝に行くには時間が足らないので槍戸山へ行くことにした。少し下ると一ノ森まで40分の、色が以前よりあせている道標があった。剣山と次郎笈の間に三嶺とさらに今日は天狗塚まで見えた。二ノ森を越え、シコクシラベ林横の石階段の下り道を樹木の名前や説明文を読みながら、七回かまどで焼いてもまだ焼ききれないという、ナナカマドの説明はまだあるなと思いながら行場への分岐点に来た。あとはゆっくり登って二ノ森1879mについた。ここから見ると祖谷山系が白い眩しい雲海に浮かんでいる。三角点は南に200mの道標があった。

3.槍戸山まで
 白骨林越しに次郎笈、剣山とその間の三嶺の写真を何枚も撮った。左は雲が尾根を乗り越えている。刈り払いは十分。坂の下りで岩に滑り、レンズの出たままのデジカメが地面に当ってしまったが、大丈夫だった。こんな事故は初めて。
 短い急な下り登りの後多人数のひと声が聞こえ出し、二ノ森から30分で槍戸山の頂上1820mに12時10分に着いた。鳴門の人達の団体でにぎやかで、写真を撮ってください、と頼まれたので喜んで撮ってあげた。頂上を占領しているので、僕のいる場所がなかった。どこから来たんですか、と聞かれたので見ノ越からと答えると、お国はどこですか、と再度聞かれた。一人できたんですか、よほど好きなんですね、と言われた。徳島の単独男性が言うには、昔は藪が深くてこんなに楽に歩けなかったそうだ。
 高城山の少し南の一番奥の三角形の山は何か、について議論百出で結局高丸山らしいが、これだけで20分近く費やした。みんなよく山を知っていた。彼らが一ノ森に出発した後、ガスバーナーを使う場所がないので来た道を少し帰り、道端に座り込み紅葉と青空のもと、真正面に石立山と次郎笈をみて滝の水音を聞きながら昼食を食べた。今日一番の静かなところで、寝転べば爆睡しそうだった。

4.下山
 一ノ森に引き返した。アベックがいて、向こうの三角の山は何かと聞くと、高丸山だと自信を持って答えた。中谷医院で迂回路に入ると、雲早トンネルまでこられて、スーパー林道へ入れるとのこと。
 天気がさらによくなったので行場へはいかずもう一度剣山にいった。混雑はしていないがつぎつぎ人がやってくる。阿讃山脈からわずかに飛び出した屋島は見えるが、瀬戸大橋と小豆島は雲に隠れて見えなかった。
 カエデの紅葉真っ盛りで左からの夕日を受け黄色く染まった大剣道を通り右前下の西島駅に着き、さらに見ノ越まで29分。6時間15分の山歩きで、累計の垂直上昇高度はちょうど1000m。タクシーが三台いて、これに乗る人達がいた。時期外れで多分あまり売れなく、硬くなりシワシワのソフトクリームを食べて帰途に着いた。貞光まで飛ばして1時間3分で着いてしまった。晴れている日は気持ちがいい。