山日記110番(桑瀬峠1541m マイナス5度曇りとガス 強風)
2005年12月24日(土)桑瀬峠1541m マイナス5度曇りとガス 強風)


家(5:44)→豊浜SA(6:42)66.8km→西条IC(7:12)111.8km→国道194号(7:22) 118.3km→一の谷(7:55)→林道駐車(8:25) →(8:49)駐車場(12:19)147.2km→一の谷(13:04)→病院着(15:40)

コースタイム
登山口(8:50) →桑瀬峠(10:40) →登山口着(11:57)
同行者:なし

1. 出発
 朝起きると北斗七星が真上にあった。オスプレイ50Lにジャムパン、ポカリ1L、チョコ、羊羹、湯500ml、カップラーメン、アイゼン、オーバージャケットを入れて出発。朝食は昨夜コープで買ったサンドイッチとサンクスで買った牛乳。これが途中ひっくり返って座席の下にこぼれた。中央ICから西条ICまで1時間半もかかった。この車では時速90kmくらいしか走りたくない。

 寒風山トンネルの愛媛側では除雪は完全で道の両端に雪が積まれていた。トンネルを越えるとザラメ状になり、左折して徳島ナンバーの夫婦がチェーンを付けている横に停めた。5分で装着完了、徳島の妻のほうがあんた速いなーと言った。彼らはジャッキアップしていた。少しいくと右端に高知の車が停まっていた。また少し行くと道の真ん中をピッケルを持った登山者が歩いていたので、どこへと聞くと寒風山との返事だった。帰りに知ったが、下に停めている車がかれのだとのこと。

 この人を高知Aさんと呼ぼう。ずいぶん道のりがあるので乗せてあげた。帰って調べると7kmある。林道工事のために除雪しているんだと、その人が説明してくれた。上から単独の男性が車で下りて来た。雪が深くて行けなくなり、下に駐車するとのこと。車の中でできたら伊予富士に行きましょうと相談がまとまった。以前一人で4時間かかって行ったことがあるそうだ。

 ついに除雪していないところに来た。ターンして端に停めるとすぐに、愛媛の車が到着し、高知Bさんと他二人が降りて来た。僕が準備するあいだ高知Aさんは待ってくれた。高知Bさん、Aさん、僕の順番で歩き出した。雪は膝まであり10分くらいで駐車場に着いた。本来の駐車場だが車は一台もない。瓶ヶ森林道閉鎖の扉も埋まるくらいの積雪。まずトイレへ行き排便。

2. 桑瀬峠まで
 AさんBさん僕の順番で出発したが、間もなく高知Bさんに追いつき追い越した。3人とも1-2週間前にここを登っていることが分かった。高知Aさんは圧倒的な速さとスタミナで先頭を維持した。登山道はピッケルが完全に埋まりまだ下がある。道が高くなり木の枝が胸の付近で、2週前に首のところにあった倒木が今日はみぞおちの高さだ。道の雪は深くてピッケルが全部埋まりまだ下がある。Bさんと、Aさんはすごいなー、今日は桑瀬峠までやな、などと話ながら登っていった。

 Aさんはこの山をよく知っているようで、雪に隠れた道をためらうことなく辿っていった。踏み抜くのでスノーシューをつけたが、この間に二人は先に行ってしまった。例の白骨樹のところでも笹と道の高さが同じ。ここを過ぎるとリュックに付けたピッケルのシャフトが枝に引っかかり歩きにくくなった。
 向こうで難渋している二人が見え出した。スノーシューは速い。追いつくと代わってくれとBさんが言った。そこで先頭交代していつもこんなに雪はないのでこの急な斜面を気にせずに歩いていたのだが、今日は状況が違う。深さは腰の辺りで高知Aさんはワカンを装着中で高知Bさんはその向こうで太腿まで埋まりラッセル中。その内愛媛の二人が追いついてきた。

 その内向こうに先端の赤い道標が見え出したので、それを目標にした。Aさんが先に行きますといってまた先頭に出た。Bさんと愛媛の二人はかなり遅れた。

3. 桑瀬峠
 2時間5分かかって着いた。気温マイナス5度で強風、わりと雪は薄いが笹は完全に埋まっている。折れたモミの木付近が見えるのみで視界は悪い。雪が首に入ったりダウンが濡れたりしたのでここでオーバージャケットを着込んだ。羊羹を食べポカリを飲んだ。僕とAさんで行けるとこまで寒風山へ行きましょうと相談がまとまり、乗り気でないBさんも一緒に行くことにした。200mくらい歩いて林まで来ると、雪で木が垂れ下がり道は高くなって、登山道は閉鎖されていた。ここだけなら問題ないが上は全てこういう状況だろうから、ここで撤退することにした。豪雪に鹿の足跡が残り糞も落ちている。Aさんがスノーシューは浮力がありますねと言った。

 愛媛の二人は標識のところで休んでいたので、初めからここまでと決めていたようだ。天気は良くなりそうもなかったのですぐ下山した。

4. 下山
 高知Bさんは余裕で一眼レフを取り出し写真を撮り始めた。途中夫婦、単独男性とすれ違ったが道はついているので峠までは行けるだろう。一の谷でチェーンをつけていた徳島の夫婦はついに来なかった。こんなに雪があるとは思わなかったと言っていたので帰ったのだろう。
 登山口も近くなったころみようにだるくなった。シャリバテかなと思い駐車場の東屋で湯をのみチョコを食べたが元気にならない。林道の駐車地点まで帰ると車は高知が2台、愛媛が1台、香川が1台で下に高知が2台あるはず。今日ここの山登りは6組8人であった。

5.帰途
 すでに林道を歩いて下っている高知Aさんを乗せてあげ一の谷の少し上まで送り、またどこかで会いましょうと挨拶を受けた。疲れたので一の谷で車を停め湯を飲みチョコを食べた。R194号に出て帰途に着いた。午後から晴れの天気予報通り寒風山の頂上が少し見え出した。しかしまだまだ雲が多いではないか見晴らしは最悪だろうと自分を慰めた。翌日の12月25日は快晴だった。かなり残念な気持ちがする。

 橋を越えて左端に駐車してしばらく眠りまた走りだした。帰宅後体重は53.8kg。その晩は水炊きを大食いし55.2kgに回復した。
この脱力は何か。寒さによる急性胃炎か。過労ではなさそう。