山日記313番(寒風山1763m13.01.20)
晴れ気温マイナス6度 高松9.5/3.7 高知12.6/-0.5 松山10.8/-0.1
平成25年1月20日(日)もう一度寒風山へ。この1月2日に行った寒風山は霧氷がもう一つだったので今日もう一度霧氷を見に行った。しかし霧氷は前回よりも見劣りがした。登山口は高知県吾川郡いの町桑瀬の旧寒風山トンネル南口。
高松自宅(5:25)→高松中央IC(5:37)6.9km→西条IC(6:45)112.7km→R194へ(7:00)119.5km→一の谷(7:22)141.1km→登山口(7:51)148.6km
登山口(14:26)→一の谷(15:15)7.5km→R11へ(15:38)29.0km→西条IC(15:50)36.0km→自宅(17:29)147.8km
コースタイム
登山口(8:05)→(9:04)桑瀬峠(9:09)マイナス6度→(10:47)頂上(11:27)マイナス4度→桑瀬峠0度→登山口(13:57)0度
登山口から登山口まで累積上昇高度801m
登山口から登山口まで離籍河口高度817m 気圧感応性高度計による。
1. 久しぶりの山歩き、登山口まで
5時の目覚ましで起床した。すぐに湯を沸かして魔法瓶に500mlいれ、小カップラーメン茶は780ml羊羹とチョコレート、soyjoyを持った。朝食はジャムパンとクリームパン牛乳を走りながら食べる予定。昼食は西条市で購入予定。車にスコップ、アイゼン、ピッケルは積んでいる。今日はこのスコップが大活躍した。高松中央ICから高速に乗り今日は時速100kmでの巡航。西条ICまで1時間20分、早いほうだ。ローソンでイナリ寿司を昼食用に購入した。R194に入ると南の山が白く見え雪は1月2日より確実に多い。トンネルを抜けるたびに道脇の雪が多くなり最後に寒風山トンネルを抜けると雪国と言っていい風景になった。先週の降雪の効果である。
林道へ入ると早速路面は凍結していて、高度を増すと雪がだんだん多くなってきた。1月2日と同じところで林道の枝道の入り口で停まりトイレ休憩。昨日も多くの車が通ったらしく道は轍が完成していた。難なく駐車場に着いた。車のないところは積雪は膝まであり先着の車は雪を均して駐車作業中であった。僕は寒風茶屋の前の雪を均して止めた。8時前にはすでに10数台の車が停まっていた。朝日が横から射してきて全体が赤っぽく見え、今日は天気はよさそう。
2.桑瀬峠まで
準備をしていると犬が寄ってきた。1月2日に見た犬で今日は主人ともう一人で伊予富士に行った。今日は雪が多く初めからアイゼン装着、ピッケルも持った。高度計を1100mにセットし8時5分に出発した。すぐ前には犬の主人が歩いていた。が、どんどん先に行ってしまって桑瀬峠に着いたときには影姿はなかった。
白骨樹のしたで向こうから青いジャケットをきた男性が降りてきた。なんとなく見ると原口さんであった。朝くらいうちに登り朝日に照らされる風景を撮りに来たとのこと。今日の霧氷は少なく、もう一つであったとのこと。昨年は三度も北アルプスへ行ったそうだ。桑瀬峠まで59分、かなり時間がかかった。
3.桑瀬峠から頂上
桑瀬峠標高1431m登山口から300m上、気温マイナス6度朝早いから結構低い。風邪は弱い。三人が写真を撮ったり着衣を直したりしていた。単独男性が望遠レンズを取りだして撮影を始めた。大きい望遠レンズは目立つ。キャノンのLレンズ70-200mmであった。ジャケットを着こんでその後彼と話しをしながら一緒に上がっていった。花園町に住んでいる宮脇さんという方である。少し上の笹原からは土佐湾が光って見え、反対方向では瀬戸内海がきれいに見渡せた。昨日の登山者がきれいに踏み跡を付けてくれている。小木地帯は通らず南の笹原に跡が付いているのでその通りに歩いた。前衛峰が迫ってきた。高度を増していったが霧氷は今日は不作である。前回小枝の樹氷の窓から伊予富士瓶が森がきれいに見えたところは、階段を上って道から少し外へ身を乗り出したところであったが、今日はその場所が分からなかった。
小峰に数人いたので彼らがおりてから一人でそこに登り風景を鑑賞。伊予富士から瓶が森まで視界良く絶景。急坂を上りきり笹原のトラバースに出た。後ろから宮崎さんと男性が着いてきていた。男性は一人で北海道の山に登りに行くほど山登りに入れ込んでいる。
昨日の登山者はここまで来て引き返しているようであった。踏み跡がなくなり先行する5人組は頂上目指して、腰の深さの雪の中を直登しだした。われら三人はしばらく見ていたが、夏道をたどり左へ迂回して楽に頂上に着いた。彼らはラッセルのトレーニングをしているのだと我らは解釈したが、後で尋ねてみるとそうではなく、真剣に登っていたそうだ。
4.頂上
弱風、気温マイナス4度晴れ。次々と人が上がってきて頂上はすぐに一杯になった。今日も橋本さんが上がって来た。長いピッケルを持っているので遠くからでもわかる。東では冠山の右、平家平の上に塔の丸、丸笹山、見ノ越があって剣山次郎笈から三嶺牛の背、左側に祖谷山系、多分あれは国見山、はっきり見える。80kmも遠方の山々だ。昼食は小カップラーメンといなり寿司、人が多いのでさっさと食べた。
食べてから裏寒風への道を上ると1人そこにいた。ここからは絶景、寒風の頂上以上の絶景だ。宮脇さんに来年用の謹賀新年の写真を何枚も撮ってもらった。
5.下山
かなり頂上で時間を過ごした。風もなく晴れで気持ち良かった。下山中、小峰に三脚をたてている写真家がいたので寄って雑談。あちこちの山で写真を撮っている方で今日はフイルムで撮影しておられたと宮脇さんが言った。雑談しながら桑瀬峠に着いた。気温0度、暖かくここでジャケットを脱いでリュックにしまった。今日はお茶を沢山飲んだ。ここまでに約400ml。
ここから下も完全に踏み跡が完成して、土が出ている所はなく歩きやすい。登山口に13時57分着。まだ車は二つの駐車場に30台はあった。
6.駐車場
まず三脚を車からだし、カメラをセットして二人で記念写真を撮ることにした。タイマーを開始して走り出したが右のアイゼンの後ろ内側の爪が左のスパッツに当たり転んでしまった。すぐ起きて彼に並んだ。時間は十分間に合った。ここで彼と別れた。
僕のすぐ後ろに愛媛の軽四が停まっていて、それが前輪が空転して雪から脱出できなかった。スコップで雪をどけ、後ろにいた男女二人に加勢を頼み押して車を出した。それから車で帰途についたが、予定外の出来事があった。
7.脱輪車のレスキュー
林道を少し下ったところで高知ナンバーのパジェロイオが左の前後輪を溝に落としていた。後から来た人たちがいろいろ道具を提供しレスキュー開始。車の主は頂上で会った高知の男性であった。スコップ、ジャッキは油圧式のも入れて二台、排ガスで膨らますバッグ、牽引ロープ、楔型の車止めなど、人力は7-8人が集まった。楔型の車止めに車輪を乗り上げハンドルを右に切り、左前の牽引フックにロープを掛け、後ろから5-6人が押し、前では車で引っぱり総合力で脱出に成功した。ワー出たパチパチと拍手。高齢者たちのコラボだった。この車は新しく見えたが16万キロも乗っているとのこと。
8.帰途
さあーこれから帰ろう。林道の端にまだ車が駐車中で、朝は満車だったのでここに停めたのだろう。林道の雪はかなり融けていてザラメのところが出来ていた。寒風山トンネル、国道11号を通り西条ICで高速へ。帰りは時速80kmで巡航すると、ほとんどすべての車に追い越された。今日は豊浜SAに寄らず、手前のPAでトイレ休憩。その方がトイレ近くに自由に駐車でき混雑してなく気持ちがよい。自宅着は17時29分。
山行中は左脚の痛みは全く感じなかったが、家では腰を伸ばすと尻の奥がジーンと痛む。いつもの感じと同じ。体重55.1kg、夕食後55.8kg。今日は原口さんに会い、宮脇さんと知り合いになり天気も良く楽しい山歩きであった。夜早速原口さんからピンクの霧氷の写真が送られてきた。