山日記314番(寒風山1763m13.02.03(日))
快晴気温マイナス8度高松12.8/4.3松山13.0/3.2高知15.3/4.5

平成25年2月3日今年三回目の寒風山へ。過去二回は霧氷が劣等であった。今日は天気予報では快晴気温も下がってくるとのこと。昨日、一昨日はとんでもない高温であったが、今日は霧氷はきっと立派に付いて、朝日に照らされてピンク色に染まるだろうと予想した。登山口は高知県吾川郡いの町桑瀬の旧寒風山トンネル南口。

高松自宅(2:30)→高松中央IC(2:40)7.2km→西条IC(3:46)112.8km→R194へ(3:58)119.6km→一谷(4:18)141.1km→登山口(4:34)148.6km
登山口(10:24)→一谷(10:42)7.4km→R11へ(11:05)29.2km→西条IC(11:17)35.6km→高松中央IC(12:58)141.0km→自宅(13:15)147.7km

コースタイム
登山口(4:47)→桑瀬峠(5:55)マイナス6度→あちこち→(7:48)頂上(8:04)マイナス8度→鞍部(8:28)→(9:07)桑瀬峠(9:17)0度→登山口(10:06)0度

1. 起床、出発、登山口まで
 昨夜は9時前に寝た。朝目目覚ましがなったのは午前2時9分、すぐおきて湯を沸かしいつもの魔法瓶に500ml入れてそれをリュックに入れた。茶は380mlを二本、チョコ羊羹soyjoyもリュックへ。今日は早いので朝食は運転中には食べない予定でパン二個もリュックへ入れた。今日はスコップのほかインターネットで安く買った中国製の牽引ロープも車に積んでいる。これは側溝に脱輪したときの用意。朝早いので邪魔な車がなくて高松中央ICまで10分、高速は今日は日の出に間に合うように時速100kmで走った。西条市のいつのもコンビニでは丁度商品の搬入中で、箱にあったイナリ寿司三個パックを購入した。
 R194に入り下弦の月明かりでぼんやりと寒風山が白く見えだした。その稜線にライトが見える。すでに誰か登っている。あとで山中でその人に会うと、その人は前回にも会った中国地方のカメラマンであった。寒風山トンネルを抜けて高知に入っても道端には雪はまったくなく、林道にさえ雪はなかった。融けてしまっている。雪がないので走るのには苦労ない。登山口近くになってやっと凍結した雪が出現した。

2.登山口
 ここまで2時間14分、早く着いた。駐車場にはすでに前回見た車があり、この持ち主は例のカメラマン、もう登っている。雪は凍結していて、まず初めに靴をはきアイゼンを付けた。それから登山の準備を始めた。厚いタイツと冬用ズボン、下着とトックリシャツ、黄色いダウンは家で着用、ジャケットはリュックへ入れた。カメラは胸へ、レンズ一本はリュックへ。三脚を持たなかったのは後に桑瀬峠で後悔した。
 3.4時47分登り始め。まず登山口の道標を撮り、急坂に取り付いた。昨日の足跡のデコボコが凍りつき歩きにくい。周囲が全く見えないので前方下を見て歩くしかない。かなり歩いて白骨樹があるだろう所で右折して横道を歩いて桑瀬峠に着いた。1時間以上かかった。気温マイナス6度、風が瀬戸内海から吹いてくる。満天の星、南に低く下弦の月。寒風山の前衛峰が薄く月明かりで見える。カメラを道標に押し付けて満天の星を取ったが流れて観賞に耐えない。重くても三脚があれば良かった。条件はF4,焦点距離35mm、20秒露出、ISO1250。
 風で寒くなりジャケットを着用した。空腹にもなりエネルギー不足でチロルチョコを食べようとしたが包装紙が手袋がままならず取れなかった。ピッケルの先で擦ると難なく取れた。

3.頂上まで
 桑瀬峠から少し上がり樹林帯に入るとヘッドライトが見え出し、間も無く黄色いジャケットを着た男性に遭遇した。この人が前回も会ったカメラマンで駐車場の車の持ち主、向こうは僕を覚えているだろうか。彼が言うには、今日は霧氷はありませんねと。しかし彼のヘッドライトは僕のより随分明るかった。洗堀した登山道には雪が凍り付いているが笹原には全く雪はない。折れて枯れているモミの木の横を過ぎると間もなく東の空が明るくなり、その内赤みと青みが出てきだした。ストロボを発光すると手前が明るくなりすぎ、発光しないと黒すぎる、按配が難しい。笹原の上の小木地帯に霧氷はなし、ステンレス梯子を上って行っても霧氷はなし。
 上の峰を見ると白くなっているのでそこには霧氷はありそう。急いで日の出に間に合うようにふうふういいながら上っていった。6時57分水平線から太陽が上がって来た。急いで望遠レンズに付け替えて撮影。しかし北面には霧氷はあるが登山道沿いのブナの木には全くなかった。さらに上がると小木に申し分け程度に付いていた。それではと裏寒風に通じる道を登って行ってやっと霧氷に出会えた。

4.絶景
 快晴東からは赤い日光がさしてここの霧氷はピンクに見ようと思えば見える。伊予富士瓶ヶ森その間の筒状山がくっきりと見える。雪と霧氷が劣等であることを除けば最高である。桑瀬峠、登山道が俯瞰できるが人物はまだ一人も見えない。写真を撮りまくり登山道に下り改めて頂上を目指した。

5.頂上
 7時48分頂上に着いた。登山口から3時間1分後。快晴で気温マイナス8度風が強い。寒風山の影が向こうの山に三角形になって映っている。遥か向こう徳島方面は雲海になっている。地表には昨日多くの人が踏みつけたであろう雪がカチカチに凍結していた。リュックを下ろし凍った茶に熱湯を入れ、いなり寿司の朝食を始めた。それで結局今日はカップラーメンもパンも食べずしまいになった。ここは風を遮るものがないので寒い。

6.下山
 8時4分下山開始。北東に向かって飛行機が何機も飛んで飛行機雲がきれいに出来ている。霧氷が付いた場合どの辺がきれいになるかを詮索しながら下りた。結論はステンレス階段の下から一番目、二番目、三番目付近が、伊予富士瓶ヶ森を背景にしての撮影ポイントだ。9時4分桑瀬峠の少し上で長いピッケルを持った前回も会ったあの方にまた会い、会釈をしてすれ違った。桑瀬峠が9時
7分、準備中の男性が霧氷はどうでしたかと問うので、上には少しだけありましたと答えると、彼はすぐ融けますねと相槌を打った。彼はヘルメットも持ち伊予富士に向かった。その後また別の男性が登ってきて僕に質問、笹ヶ峰に縦走したことありますかと。冬にはないですと答えると、彼は笹ヶ峰まで行こうと思っていると言った。何年か前遭難事件があった。ここでジャケットを脱ぎリュックにしまい喉を潤してからまた歩き出した。
 ここから下では登山者がどんどん登って来ていた。なぜか高知の男性と話が弾み10数分も立ち話。長いピッケルを持つあの人は水曜日と日曜日はよく登っているとのこと。自分は58歳である事など話してくれた。あなたの名前をあの人に伝えておくよと彼が言って別れた。20人近い団体とすれ違い間もなく登山口に着いた。10時6分、気温0度。駐車場は満車で30数台はあった。

8.帰途
 車を出したのが10時24分で、この時間にまだ登り始めている人がいる。国道194号、11号も朝早いから空いて走り放題。高速は帰りは時速80kmで巡行、豊浜SAで昼食のうどん。高速も午前中は空いている。帰宅は13時15分。
 昨夜はきっと気温が高くて霧氷ができなかったのだろう。