山日記315番(剣山1955m12.03.03)
快晴気温マイナス12度 高松9.0/0.4 徳島8.7/1.5
平成25年3月3日(日)先月9日に左脚がまた痺れて以来約一ヶ月ぶりの山歩きに行った。歩行距離の短い丸笹山を予定していたが快晴の天気に誘われて剣山に行ってしまった。結果は上々であった。登山口は徳島県三好市東祖谷の見ノ越登山口
高松自宅(2:28)→清水峠(3:04)31.3km→R192へ(3:22)0度→R438へ(3:30)56.2km→剣橋(3:57)78.0km→路上温度計0.9度78.0km→見ノ越(4:38)96.2km
見ノ越(10:57)→一宇温度計3.8度→R192へ(12:24)→うどん店→193へ(12:54)8度→清水峠→自宅(14:10)96.2km
コースタイム
登山口(5:01)マイナス9度→西島(6:13)マイナス10度→頂上ヒュッテ(7:33)マイナス12度→(7:41)頂上(8:48)→(9:40)西島(10:00)→登山口(10:41)マイナス5度
1. 出発、見ノ越
昨夜8時半に寝たが寝付けずレンドルミンを半錠のんでバタンと寝た。目覚ましで起きると2時4分、すぐに湯を沸かしいつもの魔法瓶に500ml入れそれをリュックにつめた。今日は晴れで気温は低いとの予報で、黒い下ばき、冬用ズボン、長袖シャツトックリ、黄色のダウンを着用。カップラーメンの小二個、羊羹チョコレートsoyjoyを持ち、茶は780mlも持った。ジャムパン一個は走りながら食べる予定。
下弦の月が南に見え高松は快晴の様子。この時間は車は少なく走り放題だが、意外にも県道は赤信号がちゃんとついていた。R193の清水峠を越え徳島の脇町に着くと、いつものサンクスは閉店中であった。近くのローソンでムスビを購入した。穴吹橋の温度計は0度。邪魔な車はなく快調に走りながせ橋は0度、一宇の路上温度計は0.9度であった。しかしここに雪はなかった。先日の高温で融けてしまった様子。
つづろう堂にも雪はなく、やっと第四ヘアピンを過ぎて道に凍った雪が出てきた。スキー場を過ぎると本格的なアイスバーンとなり、凍結した上に薄く新雪が積もってよく滑る。スタッドレスタイヤでも十分横滑りしながら夫婦池に来た。さて丸笹山にするか剣山にするか思案、たぶん左脚は大丈夫だろうと楽間的な判断をし剣山に決定。南斜面に出ると凍結は少なく部分的にアスファルトが出ていた。西島駅より上は雲がかかっていたので、これはまずいなと思ったが引き返すことはしなかった。見ノ越駐車場に一台ライトを着けた軽四が停まっていた。家からここまで2時間10分、今までの最速だと思う。
2.西島駅まで
すぐ登山準備、アイゼンを付け望遠レンズをリュックにいれ、三脚もリュックに付けた。チョコはオーバージャケットのポケットに入れた。登山口の道標から階段を登り神社に来るとライトが自動点灯した。神社の寒暖計はマイナス12度、風がないのでそれほど寒くない。登山道はしっかり凍結してアイゼンがよく効く。ヘッドランプのリチウム電池は何年も交換していないが自己放電もなく長持ちしている。新雪が薄く積んで先人の足跡は見えなかった。リフト下のトンネルを越え標高1600m地点の道標も越えて、踏み跡の分からない急坂を適当に歩いて石階段のふもとに来た。ここまで来ると周辺に霧氷が付いているのが分かった。
石階段を登りきり右を見ると薄く次郎笈が見え出した。下弦の月もある。左から明るさが射しているので三脚をすえて一応写真を撮った。日の出までにはまだ20―30分ある。西島駅に6時13分着、かなり時間を食っている。
3.頂上まで
すぐ上へ歩き出した。かかっていた雲はだんだん消えていき隠れていた丸笹山も姿を表し視程は完全に良くなった。刀掛の松の少し下で日が出たようだ。三嶺の頂上が赤く見えて、だんだん近くの霧氷も高いところから橙色になってきた。白骨樹も低いところは白いまま高いところは赤くなった。北斜面を登っているので日の出のきれいさが全く分からないが、山の左側が赤くなり雲の中に太陽が見えるようになった。
刀掛の松から上も完全に凍結していて、アイゼンは必須、ストックよりピッケルが安全。登山道の左側にある樹木二本の霧氷は朝日が当りややピンク色じみているのは絶景。笹原の雪は凍結して全く沈まず自由に歩き回れる。ヒュッテ下のトラバースも凍結して歩きやすいが、滑ると相当下まで落ちそう。鳥居付近も凍結した雪が多い。ヒュッテの温度計はマイナス12度、風が当たらないので体感温度は高い。ヒュッテ横の階段、頂上平原の木道は雪は大部分融けている。
4.頂上
7時41分頂上着、2時間40分かかった。頂上は北風でやはり寒い。遠方の雲が晴れ三嶺の右側に石鎚山系がはっきり見えるようになった。沓掛山、笹ヶ峰、寒風山、瓶が森、伊予富士、石鎚山。北斜面に降りて行ったがここには日光がまだ当たらず、霧氷は黒っぽく見え撮影意欲はわかない。木道の下を見ると広範囲に氷が張っているのは、最近の高温で融けた雪がまた凍ったようだ。あちこち写真に撮って随分時間がかかった。木道の横にライブカメラがあって、それは昨年も冬の間は故障であったが今年もやはり故障でインターネットで写真は見られない。空気は澄んで三嶺、矢筈山系、塔の丸などすぐそこにあって、手が届くような感じ。快晴で周囲360度見晴らせる。気温は低いが日光は強い、春の日光だ。
5.下山
この時間には誰もこなかった。下山しよう。東方面には高城山、雲早山、高丸山などが白っぽく重なって見える。沢山霧氷がついているに違いない。刀掛の松付近で単独の男性が上がってくるのに出会った。今日初めての人。三脚にカメラを固定するプレートが行方不明、上がってくるときにこの辺で写真を撮った時に落としたに違いないと考えて探すと、あった。自分の靴で踏んで雪にめり込んでいた。
6.二年前に会った人と再会
西島駅に着くと三人が休憩中であった。ベンチに腰掛けようと寄って行くと突然、〇〇さんと声をかけられた。前会ったことがありますよと。思い出した。二年前烏帽子山であった鳴門の兄弟2人であった。もう1人は知人。お兄さんは以前よりかなり細くなっていた。その時ホームページの名刺を渡したがどうして僕の名前を知っているのか疑問。話を伺うと自分で運転して常念岳、白馬岳などアルプスへよく行ってるとのこと。大剣道は雪が多くて今まで撤退ばかりなので今日は大剣道を通って頂上へ行くとのこと。三人が出発したので僕も歩き出した。
7.再度下山
ここまで下りると暑くなりジャケットがあつくろしくなったが脱ぐのも面倒でそのまま下りた。二人組の男性、単独男性、単独女性、また男性二人組とすれ違った。その内右の膝が痛くなってきた。山歩きの間隔があくと時々こうなる。歩くの止め膝を屈伸して痛みをごまかしながら神社まで下りた。ここの温度計はマイナス5度。
登山口に着いたのは10時41分、7−8台の車が駐車中。
8.帰途
10時57分車を出した。すっかり快晴になり駐車場の雪はかなり融けてアスファルトが出ている。夫婦池からスキー場までは相変わらず凍結している。一宇の温度計は3.8度、R192沿いのうどん屋により手打ちのきつねうどんを注文、これはいつも香川で食べている物よりキツネ、うどん共に味は落ちると思った。穴吹では気温8度。帰宅は14時10分。
今日は快晴、視程は最高で申し分ない山歩きであった。左脚に異常はなかったが、その晩には左尻の奥がわずかに痛みしかし翌日には治った。右膝の痛みも完治した。体重55.7kg、食事後56.4kg。脚が十分使えることが分かった。