山日記323番(諭鶴羽山608m14.04.06(日))

平成26年4月6日(日)淡路島の最高峰諭鶴羽山(ゆづるはやま)へ行った。目的は満開の山桜で白くなった山を見るため、桜で有名な諭鶴羽湖をみるため。しかし山桜はもう終盤であった。
高松自宅(9:05)→高松道三木IC→西淡三原IC(10:36)87.1km→登山口駐車場(11:03)100.3km
駐車場(15:39)→西淡三原IC(16:01)10.7km→高松道三木IC(17:00)86.1km→自宅(17:22)97.0km

コースタイム
登山口(11:30)→牛内ダム分岐(11:41)→(12:58)頂上(13:32)→牛内ダム分岐(14:17)牛内ダム(14:37)→登山口(14:48)→散策→駐車場(15:33)

1. 出発
 昨日今日は寒気が下りてきて寒く、四国でも高地は雪らしい。朝起きるとやはり雨で随分寒く山はむりかなと思った。しかし夕方には南あわじ市は晴れるとの天気予報で、外を見ていると雨も止んできて幾分明るくなってきたので急遽予定通り諭鶴羽山へ行くことにした。長袖下着、トックリ、黄色いダウンジャケット、薄いズボン下と冬用のズボンを着用。今日はオーバージャケットは持たない。手袋は薄手を二組、スパッツは夏用を持った。茶はペットボトルで計1060ml、羊羹、チョコレートも持った。いつものカメラとレンズ3本も。

2. 南あわじ市サイクリングターミナルまで
 家をでたのが午前9時5分、今日は東へ向かうので高松道三木ICから高速に乗った。高速道の両側は桜が満開で遠くの山々も桜で白くなっている。間も無く雨が降り出し止みそうにない。そのまま津田SAに入り昼食用のムスビ弁当とシュークリームを買った。大阪トンネルを抜けて徳島に入ると薄日が射し、さらに板野まで来ると徳島市内の眉山がくっきり見え、しかしはるか西の剣山系は雲に隠れていた。鳴門まで来ると明らかに山の桜は葉桜でもう最盛期を過ぎている。と言うことは淡路島でも葉桜に違いない。がっかりした。香川より徳島が桜花の進行は早い。
 鳴門大橋の下は猛烈な潮の流れで一面に白い波と渦が見える。橋の上は強風で車が揺れる。西淡三原ICで高速道を下り、後はインターネットでプリントアウトした地図に従って地道を南に向かって走り、一ヶ所で道を誤ったが順調に南あわじ市サイクリングセンターにやって来た。一応そのまま車でダム堰堤の向こう岸(左岸)まで行くと、これから登り始める団体が合羽を着て準備体操中で、付近はたぶん彼らの車の路上駐車で一杯であった。堰堤は広く車が余裕を持って対向できるほど。引き返しサイクリングセンターの駐車場に停めた。高松からここまで2時間、淡路島は近い。
 サイクリングターミナルのトイレを使用し、昼も近いので車中でムスビ弁当を食べるとそれはもち米のムスビで、大変美味であった。

3.諭鶴羽山頂上まで
 雨だから不必要だろうと、三脚とマクロレンズは車に残した。登山口まで緩やかな二車線の車道を歩き、すぐにダムの堰堤をダム湖の左岸に向かった。桜も空も水も曇天のために全くさえない色。気温は6度、時折小雨が降る。諭鶴羽山まで2700mの表示がある登山口から急なコンクリート階段を登り、すぐに杉の落ち葉に覆われた土道に入った。10分くらい歩くと尾根に出て、牛内ダムへの道標に出くわした。この尾根を向こうに下るとすぐに牛内ダムで、そこには帰りに寄ってみよう。雨に混ざってアラレが降ってきた。帰宅してから調べると径5mm以下のものはアラレ(霰)で、それより大きいのはヒョウ(雹)と言うそうだ。尾根道にある神倉神社の樹木の蔭でダウンを脱ぎ合羽の上着を着ていると後ろから単独男性が追い越して行った。強風とアラレだが木々に守られて寒くない。白い桜の花びらが登山道に撒き散らされている。

樹木に遮られて視界のない尾根道を登って行くと上から10人くらいの団体が下りてきた。準備体操をしていたあの団体だ。速いですねと問いかけたが返事はなかった。彼らは頂上まで行かずに途中で悪天候に嫌気がさして引き返したのだろうと想像した。17丁石が出てきた。1丁が109mで、頂上にある諭鶴羽神社まで17丁、約1800m。植生、動物、鳥を説明した看板が時々出てきて楽しい。初夏にはダム周辺はゲンジボタルが乱舞して夏の風物詩となっているとのこと。また標高450mより上ではアカガシ群落が広がり兵庫県の天然記念物に指定されているとのこと。また13丁石が出てきた。後頂上まで何mの表示も頻繁に出てくる。常緑広葉樹林帯で林床はさっぱりして草はほとんどなく、たぶん日が射しこまないのだろう苔がむした倒木があちこちに見られる。
 後ろから声が聞こえると思ったら、軽装の男女が相当の速さで追い越して行った。間もなく電波塔が見えてそこを過ぎると平坦な頂上に着いた。

4.頂上
 12時58分頂上着。気温1度、強風で横殴りのアラレが吹き付けて、周りは見えなかった。二階建の東屋があり、風よけにはならないが柱の陰で合羽を脱ぎダウンジャケットを着こみその上から合羽をまた着用。ついでにズボンの裾が汚れてきたのでスパッツも着用した。400m向こうに神社があると書いているので、下って行ったが風が強くて嫌になり頂上へ引き返した。後からきた団体の人たちはここを下って山の南側で待っているバスで帰るそうだ。が、運動靴で普通のジャンパーを着て木の杖を持ち疲れきったような腹の出た男性が混じっていたのは心配。
 頂上に引き返したころから晴れてきだした。天気が回復するのは本当に速い。ここにある三角点に関する看板もゆっくり読めた。標高607.9m、明治20年に設置され名称は一等三角点諭鶴山(ゆづるはやま)。当時の所轄官庁は書いていないが、陸軍参謀本部陸地測量部が設置しているはず。見えるものは北西に大鳴門橋、北には淡路島の平野とその向こうの瀬戸内海、東にはたぶん和歌山市、南は果てのない大海原。残念ながらここからは明石大橋は見えなかった。山肌にはやや茶色がかった斑点の様に山桜が見えるのみで、全山白く輝く山桜は1週間前のことだったろう。

5.下山
 手袋が湿っているので新しいのと交換してから、下りだした。確かにこの付近は常緑の広葉樹林帯で、この時期に登る四国の山とは感じが違っている。日光が樹間から射しこみ林床の明暗のコントラストが強くなっている。視界がないのでただ歩くだけ、45分歩いて牛内ダム分岐にやって来た。それは諭鶴羽山とは反対側の谷にあるダム。尾根から斜面を下ると、午後の太陽がもろに当たり汗が出てきだした。
 牛内ダムはやや小ぶりで周辺にはソメイヨシノが植林され周囲の山腹には山桜がたくさん見えるが、それはやはり満開を過ぎ茶色の葉が勝っている。ここでも桜の葉があたり一面に散っている。引き返そう、尾根まで上がり、そこから向こうの諭鶴羽ダムまで杉の植林帯を下っていった。登山口に着いたのは14時48分。

6.諭鶴羽ダム周辺
 午前中より車は増えて、ダム堰堤にまで駐車している。屋台と言うのだろうか、大きい車で栗入り大判焼き、たこ焼きを売っていたので、1個120円のを買って堰堤に座りそれを食べてから周辺の散策に出かけた。ダム周辺のソメイヨシノは満開だがやはりここでも山桜は葉が勝っている。年寄りより若者が多く、子供もここに関して言えばいくらでもいる。神戸ナンバーがほとんどでたまに徳島ナンバー、香川ナンバーは僕の1台だけ。兵庫県であることを思い知らされる。有名でない四国の山ではだいたい香川ナンバーが多いのだ。
7.帰途
 15時39分出発した。緩やかな下りの道を走り西淡三原ICまで20分、10km。高松道三木ICで下り帰宅したのが17時22分。翌日は両側の前脛骨筋が痛み、背を反ると左下肢が痺れる。