山日記324番(瓶ヶ森1896m14年5月31日−6月1日)
今年4月以来の山歩き。5月31日(土)夕方から6月1日(日)朝までの山歩き。
登山口は高知愛媛県境の瓶ガ森駐車場の横の所標高1670m
標高差230m 累積でも260mくらい
平成26年5月31日(土)
自宅(14:02)→西条IC(15:27)112.2km→R194へ(15.45)→一の谷(16:08)140.5km→寒風山登山口(16:28)147.8km→登山口駐車場(17:01)165.3km
コースタイム
登山口(17:14)→男山(17:53)→写真→駐車場(20:11)
1.出発
 車にマット、小さめの布団、毛布、枕、寝袋を積み込んだ。5月31日(土)午後二時に自宅を出発して高松中央IC経由で西条ICまで1時間33分。国道11号線沿いのコンビニは廃業していたので加茂川沿いのコンビニで夕食の弁当とパン、菓子類を購入した。国道194号で南下している内にシャツ一枚で高速を走ったために体に変調をきたして腹痛が発生。一の谷で用便。快晴だが黄砂で山々は霞んでいる。林道を寒風山登山口まで上がって行った。そこには今日は車は3−4台しかなかった。瓶ヶ森線をジグザグと走り、時々下ってくる車と対向しながら瓶ヶ森登山口の駐車場に着いた。がけ崩れで通行止めになっていたところは跡形もなく修復されていた。165.3kmを2時間48分で走った。駐車場には香川ナンバーと大分ナンバーの車が駐車中で、上の駐車場にも一台駐車していた。

2.山へ
 リュックへ茶とパンを入れ、カメラ、交換レンズ、三脚も持った。防虫ネットをリュックに入れ忘れたのは失敗で、後で後悔した。薄い下履き、長袖シャツ、トックリを着用。これは着すぎで後で大汗をかいた。17時14分駐車場から歩き出した。笹原の白骨樹の横に1人座り込んで休んでいた。伺うと女体山から下りて来たとのことで、ここで写真を撮りたいとのこと。高知の人で雑談をして別れた。この場所で笹原と石鎚山を落日の頃に写真にとる予定。快晴で雲はないが黄砂で視程は悪く、石鎚山は白っぽく見える。まだ時間があるのでもうちょっと上がろうと進んでいった。この付近ではミツバツツジは満開を過ぎている。男山までは坂が急で、午後の日がまともに当たり汗だくになってきた。先の男性は半袖シャツであったのに、こちらは長袖を二枚も着ている。17時53分男山まで登ったが暑くて嫌になり、ここで休んですぐに下りだした。

3.写真撮影場所
 下りは早くて撮影場所にすぐ着いた。さっきの高知の男性は見えず、別の男性が撮影準備して待機していた。ニコンの最高機種を三脚にセットし、もう一台を首から下げていた。まだ日は高いので雑談していると、彼は愛媛の人でカメラをもってよく山登りし、今夜は土小屋で泊り、明日は暗いうちに石鎚山に登るそうだ。顔を目がけて虫が殺到してくるが彼はちゃんと防虫ネットを被っている。こちらはあちこち噛まれて翌日には額7箇所、左耳、右手が腫れた。
 夕日は石鎚山よりかなり北側にあり、これでは赤焼けのなかの石鎚山はあり得ない。黄砂で空はしまりがなく、石鎚山の北側に見えるはずの松山市の燈火は全く見えない。三日月、青い夜空、赤い地平線がちゃんと映れば言うことなし。日が沈むと寒くなりダウンを着こんだ。場所を変えて撮っていると時間が経つのが速く、ここで2時間近く過ごし19時54分に撮影場所を去った。彼はその数分前に挨拶を交わして去って行った。

4.駐車場
 20分弱歩いて20時11分駐車場の車に帰った。気温12度。大分ナンバーと香川ナンバーの車はそのまま駐車中で、きっと人は山小屋でとまっているのだろう。まず弁当を食べ、車内に入ってきた多くの虫を殺虫剤で追い払った。ダニが付いていたら困るのでズボンにも大量に殺虫剤を噴霧した。満天の星、北斗七星がすぐそこに見えるが西条市の光が黄砂に散乱し空が明るすぎ、上手に撮れない。歯ブラシを忘れてきた。
 後席を倒し、マットと布団を敷き毛布を被って就眠。寒くなり寝袋に入ったが寝つけず11時に目覚め、また翌日2時に目覚めた。これ幸いに空は真っ暗で、さそり座、夏の大三角、天の川がくっきり、きれいに撮れた。それで1時間かかり、もう寝る時間もなく、6月1日3時40分今度は瓶ヶ森女山を目指して歩き出した。ここは標高1670mくらい。標高差は220mちょっとでたいしたことはない。

平成26年9月1日(日)
コースタイム
登山口(3:40)→男山(3:20)→(4:34)女山(5:54)9度→男山(6:13)→駐車場(6:40)16度
累積上昇高度258m 累積下降高度261m 松32.9/19.5 松山29.9/18.8
帰途
駐車場(7:00)→伊予富士登山口(7:23)→寒風山登山口(7:48)17.5km→一の谷(8:05)25.0km→西条IC(8:48)54.6km→高松中央IC(10:18)158.4km→自宅(10:32)164.8km

1.女山まで
 真っ暗で岩が靴に当たり歩きにくい。樹林帯を抜けると右手の水平線が赤、紫と染まり、その上に明けの明星が輝いている。男山が4時20分、ヘッドランプなしで道がわかるくらい明るくなった。薄暗いのに鶯が鳴き出した。周囲のツツジはこの明るさでは見えない。たぶん黄砂のせいで明けの明星が見えなくなり、女山の頂上の向こうの空が一気に赤くなった。

2.女山頂上
 頂上に4時34分着。完全な静寂、気温9度で快晴、1896.2m。東の空は赤くて、日の出までは30分くらいありそう。この時間帯に東から西へ向けて、たぶん国際線の飛行機が次々と飛んでいく。西から東へ飛ぶのはなかった。飛行機雲が朝日に照らされてピンク色に染まり、それはピンクの霧氷を思い起こさせる。西条市街は目に入っているがこれも黄砂のために霞んでいる。
 日が出て瓶ヶ森の影が丁度石鎚山に映り、それが太陽が上がると共にだんだん下に移動していった。笹ヶ峰と沓掛山の吊尾根もぼんやり、筒上山と手箱山もぼんやり。しかし寝そべって真上を見ると雲ひとつない快晴の空はあくまで青い。レンズを換えあちこち写真を撮り、パンの朝食を済ませてぼんやりしていると、巨大な三脚を担いだ男性が上がってきた。写真の仕事をしているのですかと聞くと、違いますとの返事。その三脚は金属製で重さは7-8kgはありそう。昨日の男性のはカーボン製で、軽いものであった。

3.下山
 5時54分下山開始。日が当りミツバツツジが鮮やか。付近一面に咲いている。笹原には太陽の高度が低くまだ日光が当たっていない。誰にも会わずに6時40分駐車場に着いた。気温16度。車の寝床を整理し、身支度をして帰途に着いた。

4.帰途
 車を出したのが7時丁度。上がってくる車が時間の経過とともに多くなり、寒風山登山口までに10数台とすれ違った。そこから下では対向の頻度はさらに増えた。一の谷まで25km、1時間5分。高速道の豊浜SAでトイレ休憩しソフトクリームを食した。自宅に着いたのは10時32分。164.8kmであった。