腕時計やスマホで世界の時刻がわかる時代ですが、こんな簡単な時差計算はいかがでしょうか?
腕時計やスマホより速いです。


引き算が苦手なので、足し算で計算できる世界時刻の図を作ってみました。
日本の時刻にその地域の数字をプラスすれば現地時刻が計算できます。
引き算でなく足し算に換算していますから暗算がしやすいです。

時刻は12時間制で、都市の位置にある数字が「プラスの時差」です。日本の時刻にプラスする数字です。

「分」は基本的に日本と同じなので、「何時」だけを計算します。
テヘラン、カブール、デリーなどは例外で30分ずれます。

【第1図】 この図をクリックすると大きな詳細図(第2図)が表示されます。



◆日本が1月13日の午後2時の場合のロサンゼルスの時刻を計算してみます。
ロサンゼルスは第1図で「7」ですので、2時に7を加えて9時だとわかります。簡単です。
これでもう時刻は9時だと計算できましたが、午前午後は計算できていません。
日本が昼の2時だから、朝の9時ではなく夜の9時だろうなとは思います。

でも不安です。 確信がありません。
正確に午前か午後かが知りたくなります

では確認してみます。
第1図の左側なら左回り、右側なら右回りに辿ります。
ロサンゼルスは第1図の右側にありますので、時計の文字盤を午後2時から右回りに9時まで辿ります。

すると午後9時になります。 これで午後9時だと確認できます。

ほとんどの国・地域の時刻は日本より遅れますので、もう過ぎてしまった過去の時刻です。
一番近い過去の午後9時というのは前日12日の午後9時だとわかります。




ほとんどの国・地域は過去の時刻ですが、
日本より早く朝を迎えるウエリントンなど右回りの「1」から「3」までは例外です。
日付変更線より手前に位置し、日本より早く朝を迎えますから、
足して得た時刻は過去ではなく未来の時刻です。
これから日本が迎える時刻です。

(日本より早く朝を迎える地域は「5」まであるようです。)




『第1図の左側は左回り、右側は右回りに辿る。』← これがミソです。



◆同じ13日、同じロサンゼルスで、日本が午後10時の場合を計算してみます。
10時に7を加えて17時です。 17時は5時です。
17時だからといって午後5時だという事ではありません。まだ計算途中であり、単に5時というだけです。
12時間制で計算しています。

ロサンゼルスは第1図の右側にありますから、時計文字盤を午後10時から右回りに5時まで辿ります。

午後12時を超えますから、その5時は午前5時だとここでわかります。
一番近い過去の午前5時は同日です。
つまり13日の午前5時だということがわかります。



◆日本が7月27日の午前11時のロンドンの時刻は何時でしょうか?
ロンドンは「3」ですが、7月ですのでサマータイム中です。1時間進めて「4」で計算します。
11時に4を加えて15時です。15時は3時です。
ロンドンは第1図の左側にありますので、時計の文字盤を午前11時から左回りに3時まで辿ります。

すると午前3時に辿り着きます。
一番近い過去の午前3時は今日ですから27日の午前3時だとわかります。





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さて、今度は日本の時刻からではなく、現地の時刻から日本時刻を計算してみましょう
ロンドンで午後6時からサッカー日本代表の試合があるとき、日本での時刻は何時だろうと知りたくなります。

この場合は
足し算でなく引き算になります。
左回り、右回りも逆になります。
時刻も過去ではなく未来の時刻です。



◆ロンドンで8月1日の午後6時は、日本では何時になるでしょう。
サマータイム中ですので先ほどの「4」を引いて2時です。時刻は2時だとわかります。
ロンドンは第1図の左側にありますが、この場合は逆の右回りです。
時計の文字盤を午後6時から右回りで2時まで辿ります。

すると2時は午前2時だとわかります。一番近い未来の午前2時は翌日2日の午前2時です。
ロンドンの8月1日の午後6時は、日本では2日の午前2時となります。

その日本の2日午前2時でロサンゼルスの時刻を計算しますと、1日午前10時(夏時間)になります。
ということは、ロンドンの午後6時はロサンゼルスの同日午前10時ということになります。
日本時刻を介することによって2地域の時刻変換も可能になります。



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文章だと面倒そうですが、覚えてしまえば簡単です。
「足して」「辿る」だけです。
当然ながら、すべての「プラス数」を覚える必要はありません。
使うことがありそうな国・地域だけ覚えておけばいいでしょう。

ヨーロッパの3・4・5、アメリカの5・7・10ぐらい覚えておけば結構便利です。





第1図をクリックすれば詳細図(第2図)が表示されます。
第2図で探しても「プラス数」がわからないときは時差から換算してください。


『日本との時差』からの場合は、12か24を加えて12時間制にしてください。

『協定世界時との時差』からの場合は、3か15を加えて12時間制にしてください。

(+か−のついた時差を使ってください。 単なる時差ではまちがうことがあります。)



なお、サマータイムの期間はおおまかなものです。
地域によって違いますし、毎年変更する国さえあります。
詳しくは当該サイトでお調べください。

記載に間違いがあるかもしれませんので、自己責任でのご使用をお願いいたします。
間違いに気づかれた方は、お手数をお掛けしますが、下記の方法でお知らせくださいませ。

by Yuten

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