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見えない・見えにくい人のための情報障害改善・予防対策事業 活動


NPO法人としての、見えない・見えにくい人のための情報障害改善・予防対策事業

 びーねっとの理事の2名は視覚障害当事者です。健常者と呼べる人は2名。他は全て何らかの障害を体に持っています。代表の山本も近視と老眼(-.-;)。びーねっとでは、障害者の中でも一番情報を得にくい視覚障害者にスポットを当て、現在までいろいろと関わってきました。県からの当法人に対する委託事業もその1つですが、行政の行う事には限界が有り、また公平性や平等性に準じて行われるため、逆に不平等になる事があります。

 例として、障害者手帳所持の原則。手帳所持者でないと県の事業を利用する事が出来ません。税金を使用して行っている事業ですからどうしてもこうした束縛があるのです。県と市町村の間でも様々な問題があり、高知市の当事者は密なサービスを受ける事が比較的容易ですが、市外ではそういうわけには行きません。逆に、高知県の訓練士が高知市の当事者に係わる事も難しいというおかしな現象も起きています。高知市が中核指定都市になったが故の矛盾でもありますが、それと引き替えに大きなものも失っています。そこを補填しているのが、高知県視覚障害者パソコンサポートボランティア委託事業(高知県日常生活支援事業の一環)です。2009年度で、高知県と協働して7年目になります。県庁福祉課には幾度となく当事者への情報提供を更に細かく行えるようお願いをしています。

 私たちNPO法人も、現状の支援体制が満足できるものであるとはとても言えません。しかし、改善努力はしております。が、地方行政の意識格差や、昨今の財政引き締め策による人件費削減等で、地方行政は更に血行不良になっています。そうした中で、せめて各市町村に一人でもパソコンが使え、誰かの役に立てればと考えてくれる人が居れば…。それが、パソコンサポートボランティア事業の原点。でも現実には、特定の僅かなボランティアが活動しているのが現状です。


 さて、行政に出来なくて、NPO法人が出来る事は何か、それを模索していましたが答えは身近な所にありました。それは手帳所持にこだわらず、弱視の状態から対応出来る事。つまり予防と障害の進行が進む前に対策を取る事。白内障、緑内障、RP(網膜色素変性症)等、手帳申請していない人でも利用出来る「もの」を作る事。但し、経費も当然かかりますから当事者負担は最低限度してもらう。他県のNPOなどの利用基準を見ても、90分で2,000円程度(交通費込み)。この額なら、訪問指導を受けても負担になる額ではない。もし一般が講習を受けた場合、その場所に通って、2時間コースで平均1万円以上とられます。最近は1時間あたり2,800円とかいう所もあります。在宅訪問して2,000円は業者は出来ない。NPO活動だから出来る事。

 他にも行政がらみではできない事がいくつもありますが、特に契約事やマシントラブル解決など、業者レベルの事も、NPO法人としてパソコンスキルのあるヘルパー資格所持者が介在する事で一般業者よりもスムーズでリーズナブルに行う事が出来、また視覚当事者が関わる事で、ピアカウンセラーの役割もになうので、利用する側も安心して利用出来、有料という事で双方にけじめもつき、真剣度も高くなり、習得もそれなりに早くなります。唯一の問題点は人材です。現在育成している人達(障害当事者)が、今度は逆に指導側に回るために、さらに勉強してもらわねばなりません。最終的には視覚障害当事者とサポーターがペアを組んで常時2人一組で活動出来る体制が目標。

 現在これが出来るのは2組だけなので、県内各所にそうした人材を配置出来る事が今後の課題です。東西に異様に長い高知県、そこを全てサポート出来るとは思いませんが、せめて近隣市町村までなら出てこられるという人もおられるでしょうから、出張IT講習は今後も行っていかねばならないと感じています。

 視覚障害は情報障害と呼ばれます。人は外部からの情報の8割以上を目から得ています。その視覚を失った時、余りの事に死を選択する人も多いと聞きます。見えていたものが見えない、そのショックは、中途失明者になればなるほど大きなものです。先天的な視覚障害者はそれなりの学習を幼い頃から受けます。点字や歩行に関しても白杖をうまく使いこなします。

 しかし、中途失明者は、突然光を失い、点字は読めず、墨字も読めない。頼れるのは耳だけ。でも耳から入る情報は、ごく限られています。テレビ、ラジオ、友人知人の生の声や電話。それまで読めたマンガでさえ読む事が出来ない事にショックを受けます。何かしら自力で情報を得る事は出来ないか、そう思いあがいている人が多く居ます。福祉制度でさえ知らない当事者も多いのです。眼科医もそうした制度がある事を説明もしてくれません。

 福祉制度は全てと言っていいほど申請をしなくては受ける事が出来ません。でも、そうした制度がある事すら知らなければ、申請しようも無いのです。そうした事をどれだけの人が理解出来ているでしょうか。おそらく福祉に携わる人の中でも知らない事だらけでは無いでしょうか。

 まして目が見えなくてパソコンが使える事を知る人はごくわずかで、最近になってやっとマスコミが取り上げるようになり、一般にも少しずつ知られるようにはなりましたが、まだまだ「目が見えないのにパソコンなんて出来る筈が無い」と思い込んでいる人が多く居ます。

 音声化パソコンが使えるようになって、初めて手紙を書く事が出来感動した人、遠い所に住む友人とメールが出来た事に喜ぶ人、人に聞かずとも自分で最低限の情報を行政のホームページから得る事が出来るようになった人。パソコンは既に視覚障害者の情報障害を少しでも補う道具になっています。特殊な機械ではないのです。誰でも覚える気になれば使えるものなのです。その時に側に指導してくれる人がいたら・・・。

 「びーねっと」はそうした当事者の声を受けて活動を始めました。「見えないから出来ない」は、もう言い訳にはなりません。努力と希望は捨てないで下さい。

 そして見える人は、見えない人に貴重な力を貸して下さい。目を貸すだけでも構いません。そこに何のキーがあると言う事を教えてあげる事だけでも役に立つのです。見える人は、見えるとう事だけで、見えない人の役に立つ事が出来ます。

 視覚障害者も、今後は障害者と言う言葉に振り回される事なく、就労や、趣味に、パソコンを活用して下さい。そして、マスターしたら今度はあなたが見えない人に教える番です!

 地方行政関係者がもしこのページを読まれたならば、あなたの地元でも視覚障害者は必ず居る筈。びーねっとは体験講習も行っていますから、市町村単位でも、声をかけて下されば少人数でも伺います。ご連絡下さい。

 視覚障害専用電話 090-7787-9076 午前9時30分から午後6時まで受け付けています。(土日は一応お休みとさせて頂いておりますが、講習や派遣に関してはご相談は承ります)当事者へのサポートは専門担当者が承ります。その他、派遣などは事務局が承ります。

 音声化ソフトPCトーカーの「高知システム開発」の取次店もしておりますので、安心してご相談下さい。


 現時点で当団体には視覚障害当事者相談員(ピアカン)2名が在席しております。(内1名は宿毛市在住の障害者就労団体代表)
視覚障害以外の方もご相談下さい。(事前予約必要)


2003年9月3日付 各種料金(現在見直し中)

 中平 金額設定(中平は当団体のピアカン及び本人も視覚障害者であり当団体の副理事であり、専属当事者講師です)

※下記料金は予告なく変更する場合があります。

営業日 平日午前10時00分〜5時00分
夜間   午後6時〜8時
休業日 毎週土曜日曜、祝祭日

■高知市周辺 出張サービスでの個別指導

出張料金 (往復分の交通費込み、駐車料金が必要な場合は別途必要)営業日 4000円
休業日 8000円

営業日
基本料金 90分 3500円
延長料金 30分 1500円

休業日
基本料金 90分 6500円
延長料金 30分 1500円


出張サービスでのパソコン教室

定員2名〜4名
1人当たりの料金
営業日
基本料金 90分 3000円
延長料金 30分 1500円
夜間基本料金 90分 6000円
夜間延長料金 30分 1500円

休業日
基本料金 90分 6000円

※視覚障害当事者と晴眼者が2人1組で個人対応いたします。

 現時点で当団体には視覚障害当事者相談員(ピアカン)2名が在席しております。(内1名は宿毛市在住の障害者就労団体代表)
視覚障害以外の方もご相談下さい。(事前予約必要)

 

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