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びーねっとピュアシルバー工房 現代の錬金術 自社鋳造で地金から完全オリジナル製品作り! 2008年9月以降、特注品以外は山本貴金属地金株式会社様のご協力を得て、鋳造用925を使用しております。
2008年10月28日 三翠園ホテルで行われた高齢者・障害者雇用支援フェスタに職員と利用者が参加してきました。 今日の売り上げはまあまあ。不況の中短時間で¥16,000円以上売ってきましたから、良しとしましょう。利用者も、自分たちが携わった商品が現金となって手元に来る瞬間を体験でき、就労意欲も増した事と思います。ちなみに山本は留守番して商品製作に没頭しておりました。 ついに入った鋳造機! 商品のお求めは下記ショップをご利用下さい。
銀粘土の性質上、薄い製品の曲げなどの強度に問題があるので、びーねっとでは鋳金、鍛金を中心に製作しています。銀粘土はモックアップ(元となる原形)製作の際に利用しています。 ■鋳金:溶かした金属を鋳型に入れて成形し,器物・彫刻などを作ること(キャスティング)。 びーねっとピュアシルバー工房の製造過程 日頃、皆さんが店頭で見られている貴金属アクセサリーなども、規模こそ違えど、こうした手順で製造されています。びーねっとではその小規模レベルで同じ作業を行っています。卸から仕入れて右から左に流し売りするのとは違い、自家製造してオリジナルなものを中心として製造しています。現在は金とのマッチングや、独自のデザインを製造中ですが、何せ小規模なNPO法人なので、人手が足りず製造が遅れっぱなし。理事長がこんな事していていいんだろうかと思いつつ、誰も指導出来るものが他にいないので、原料仕入れから仕上げ、経理、他の事業事務まで掛け持ちでやっています。ちなみに銀や金は比較的低温で溶けるので、ろう付け作業などに結構気を使いますが、プラチナはその点では扱いやすいですが非常に高価なのが難点ですね。銀粘土も純度999のシルバーですから、ろう付けしている最中にうっかり溶かしてしまったという失敗も・・・(-.-;)。人はこうして失敗して覚えて行くんですねぇ。でも、鋳造の世界は企業秘密だらけで、各社独自のノウハウを持っている世界!暗中模索で何とかここまで来ましたが、正直大変でした。専門書も極端に少なく、唯一歯科技工師用のものがベストだと最近になって知りました。(-.-;) 苦労して習得した技能ですが、何とかまとめて広めたいと思います。 びーねっとピュアシルバー工房 人生最後まで勉強の日々!!
左はマルカン専用蝋付け機。 右はキャスト上がり研磨用磁気バレル機 下村バフモーター・集塵機セット ↓ここの続きは詳細は宝飾用貝加工ページで。 2008年5月4日 最近、貝加工ばかりで、Silverの鋳造が置いてけぼり(..;)。今日も午前中は行政提出書類の作成の為、イラストレーターで施設平面図を書いた後、貝加工用のデザイン画を描いて午後つぶれました。詳細は貝加工ページで。 2008年4月15日 就労継続A雇用型にむけて、備品や施設整備、駐車場の整備の日々で、更新作業が抜かってしまいました。 4月に入ってから目まぐるしく、中々鋳造作業が出来ず、今日は久々に原型作成と、夜光貝と高瀬貝の銀と組み合わせたデザインをラフスケッチしていました。出来るだけ自然な形を有効に生かしたデザインをしたいと思う反面、宝飾パーツの一つとして徹底的にパーツとして使用するかの選択しに悩んでいましたが、結局両方生かすことにしてデザインを書きつつ、夜光貝と白蝶貝をテストカットしながら試行錯誤中です。月末には大型の全自動電気炉も届きます。それまでに新しい原型を作成し、ワックスツリーを作成しておかねば。今後このツリーまでは利用者に教え込んで作業してもらう予定ですが、ワックスの組み立てが不完全だと鋳造は失敗します。とにかく熟練してもらうほか有りませんが、最低賃金保証をしつつの雇用ですので、効率よく指導しないと育てることが難しく、結局職員や自分の作業となってしまうので今後が大変です。いろいろな意味で人作りの年です。業務用バフモーターも導入し、本格的に量産研磨できる設備になったので、次は人材育成! 新しい通販ショップも準備中です。母の日に間に合うように開店させたいのですが果たして間に合うか。今回は宇和島真珠とシルバー中心の商品を掲載し、5月には夜光貝や高瀬貝、白蝶貝、黒蝶貝、メキシコアワビなどと、アンモナイトや真珠を組み合わせたジュエリーを作成販売し、高級志向の製品を作成して参ります。その売り上げで利用者の工賃をまかないますので、頑張って良い製品を製造し、長く愛されるジュエリーブランドになれるよう頑張りたいと思います。5月からは画像ももっと多く掲載して参ります。 今回の新法移行に合わせて、以前のように自宅を開放し、1階の応接間が主にワックスパターン取り・ツリー組み立て・研磨・加工作業、2階が鋳造、合金調合作業室、2階の自室は、原型製作室兼用としました。今まで換気扇を付けていなかったので、鋳造の際に排煙に扇風機で対応していましたが、やっとまともな排煙システムが出来ました。ただ、スペースの関係で、鋳造ルームとラッピングルームが兼用となり、今まで主だったマックは隅に押しやられ、商品撮影用のライトボックスに占領されています。夏は地獄部屋です(..;)。 2008年3月22日 本当に久しぶりの更新です。沖縄の貝加工職人さんと知り合い、夜光貝の安定入手が可能となりました。下処理もしてもらえるので、カットと仕上げ研磨に集中できます。 2007年10月20日 やっと後継者を育成できるようになりました。障害者福祉サービス事業の中で育成して参ります。 2006/06/16 久々の更新。資金繰りに困り、外勤しつつ機材の確保と素材の確保を行っています。何とか必要なものはほぼ揃いましたが、外勤の方の多忙さに彫金作業が出来ないというジレンマに。今年の夏も鳴子は在庫切れ・・・。作る時間がないというのも悲しい限り。それでも欲しいと言われる方に、時間を待ってもらい納品しましたが、これでは商いになりませんね。 2005/12/04 段々と寒くなり鋳造にはベストなのですが、ワックスの硬度が高いため、うっかり触ると苦労してワックスツリーを組み立てた物がおれてしまうというアクシデントが連続。石膏も使い分け、出来るだけ真空差圧鋳造に適した埋没剤を使用するようにしているが、以前真空ポンプオイルの逆流で火を噴いて以来、鋳造機の真空維持力が低下。その為埋没剤で調整しているが、修理に出すだけで10万はかかる。頭痛い。まだ導入費用もペイできていないのに・・・。 最近金鋳造も行ってはいるが、行う度に925の鋳造の難しさを実感。溶解温度、鋳型温度を、体験で感として掴んでいくしかない。うちの鋳造機の場合、925溶解温度は1,000度。鋳型温度は埋没石膏の種類にもよるが、650度〜670度。鋳込む直前2〜30分前に700度に上げて鋳造すると、ほぼ成功する。埋没剤の水分配合比も大きく影響する。埋没剤の密度が高いときめの細かい鋳肌に仕上がるが通気性が悪い。水分比率を上げるともろくなり亀裂が入る危険も上がる。更に鋳型焼成時間と温度が密接に関係し、どれ一つ変えても大きな変化を及ぼす。まさに職人の世界。奥が広く深い世界だと再度実感。 在庫を持たず、必要なときだけ必要なパーツを自己作成しようとしたが、結局物によっては仕入れの方が超すとも時間も削減される。特に小さなバチカンなどは、仕入れた方が安い。これも体で覚えた結果。 どんどんと鋳造後のスプールに使用した銀地金が溜まっていく。再生するにも小型の溶解ポットがいる。うちの鋳造機のカーボンるつぼは径が小さく、地金再生に限度があり、地金再生には溶解ポット導入も不可欠。既に500グラムくらいは再生待ち地金が溜まっている。銀地金の高等も続き、昨年から1万も上昇している。再生地金は緊急課題でもある。再生には、脱酸素剤として燐銅、純亜鉛等を補充し再生する。亜鉛は揮発するので補充が不可欠。再生地金に純銀を補充して品位を整える工程を経て地金が甦るが、全てを再生地金で作成するのではなく、新しい地金を混合して使用して品位の一定化を保つ。それにより鋳造も行いやすくなる。 2005/11/22 このHPを見ていて下さる方も徐々に増えるようになり、ありがたいことと感謝申し上げます。鋳造に関する種明かしをしているサイトは少ないので、今後自分で鋳造を行いたい人や、模索している人や、オリジナルパーツが欲しいと思っている人には入門レベルとしては手頃かと思います。機材導入から、四苦八苦まで公開しておりますので、有効活用して下さい。 最近というか、ここ半年くらい前からゴールドにも手を出したのですが、協の価格はグラム¥2,000円を超えました。K18でも、安売りは出来ない価格帯です。K14やK10など、品位を下げて、カラーバリエーションを増やした使い方をするのが賢いようです。品位刻印代も馬鹿になりません。この2年で性刻印も20本を超えました。基本はシルバーですが、鋳造のしやすさはゴールドが楽なので、コストとにらめっこしつつ、頭を悩ましています。ただ、ブームに流されず、リーズナブルな商品と言うよりも、自分しか作らない商品を作りたいですね。 2005/11/14 貴金属鋳造に+七宝焼き技法を取り入れることにしました。 アンテークっぽい製品を作って行こうと思います。オリジナルパーツも自作を増やし、現在バチカンと、パイプを自作。これで少しはオリジナリティーがアップ…か? 2005/10/03 やっと動きやすい季節となり、鋳造作業もしやすくなってきました。やはり気温の上昇は敵です!ワックスも扱いにくくなるし、今年から鋳造作業は夏場はしないと決めました。 自分の知っている当事者は、全て自己負担で各種セミナーを受け、資格を取得し、更に新しいジャンルの創作に挑んでいます。そういう人はごく少数であり、大半が「障害者年金」のみを頼りに生きています。作業所というジャンル分けも曖昧になり、今や大半がデイサービス化。そんな中で、自分のしたい仕事、自分の可能性を追求しようと思う当事者はどのくらい居るのでしょう。 この業務を開始して、予想外の反応があったのは介護家族からの問い合わせでした。「精神障害」の家族をもつ方で、その為にご本人の仕事もままならず、何とか在宅で共に暮らしつつ、生計を安定したいという考えは、山本の思想と一致しました。 私は、委託で出すなら完璧な納品を求めます。購入者は一般ですから、「障害者」だからで許される甘えは通じません。これは他の事業にも通じること。生半可な物を作るのなら、辞めてしまった方がいい。 2005/09/17 やっと連日の猛暑も去り、朝晩はかなり涼しくなってきました。 休んでいた鋳造作業もぼちぼち再開。同時に今までメインで使用してきたインジェクションワックスを変更。修正はしづらいですが、型抜きのしやすさと、面ひけの無いパターンが取れるのでハードに変更。まだ鋳造機が導入できなかった頃にこのワックスを使用して、オーブントースターと電気コンロを使用してパターンを作った覚えがあります。今でこそワックスポットがあるので簡単にパターンが取れますが、あの頃は今とは違った試行錯誤の日々でした。今は少しだけレベルの上がった試行錯誤の日々。ただ、思い知ったのは、鋳造はまさに錬金術。奥が広く深い。金属変成を如何にスムーズに行うか、無用な酸素をどう抜くか、当初はこんな科学的な苦労をするとは思っても居ませんでした。様々な金属と、酸やアルカリ、高熱との戦い。まさに合金を作るということは錬成ですね。同時に人格も錬成されると良いのですが・・・。 2005/08/24 鋳造に関するお問い合せ電話が多くなり、作業の手を止められてしまうことが多くなりましたので、メールのみでの対応とさせていただくことにしました。当鋳造工房は、個人ユーザーや作家さんを対象としており、販売業者は対象外ですので宜しくお願いいたします。 特に販売業者の場合、違法行為に荷担することになりかねないので、固くお断りいたします。 今年は全国的に気温が高く、当工房も夏期休暇を取り、仕上げ作業や販売業務のみ行ってました。この時期の鋳造作業は地獄です。 つい最近新規製造したK18天然赤珊瑚付きピアスの第1号が売れました!銀の鳴子をお買い求めにはるばる当工房まで来てくださり、ついでにお見せしたら「欲しい」と言ってくださり、\13,000円でお買い求め頂きました。この金の鳴子には製造に苦労させられていますが、こうしてお客様に気に入ってもらえるとうれしい限り。制作者冥利に尽きます。自分の作った物を気に入ってもらえたときが最高に幸せを感じる瞬間でもあり、次の在庫を作る苦悩がよぎる(笑)瞬間でもあります。コストをかければ量産可能ですが、その分、販売額に跳ね返りますし、結局人件費で調整するしかないのです(;.;)。 2005/07/20 商品サンプル及び変色防止のため、ロジウム加工を開始しました。委託で出しても変色すれば磨き直しなので、手間を省くためと、品質向上のために決断。 2005/06/30 やっと画像撮影できましたミニ鳴子。小指に載るギネスブックサイズ!
急いで撮ったので美的ではないですね(..;)。サイズは定番サイズ(左3点)の約半分。正確には2/3サイズの17ミリ×7ミリ。 2005/06/24 先月から従兄弟に色んな注文をされ、そのニーズに応えるために色々と試行錯誤の上、スキルアップしました。それでもわからないところは鋳造機材購入店に教えを請い、なんとか習得。いやはや彫金も奥が広いです。今居る位置が針の穴なら、その向こうに太平洋が広がっているようなものと思い知りました。世界は広い!10冊くらい専門書も読み、ネット検索しても、この世界のコツは出てきません。やはり特殊技能なのでしょうね。 18金が堅いという想像できますか?銀と比べるとすぐ加工硬化するので、びっくり。その堅い事々。こまめになましながら加工するのがコツですね。現在ミニの鳴子を作成しているのですが、小さい上に堅くて、老眼にむち打ってやっと第1号が完成。見えない・見えにくい人支援事業やっていますが、自分自身が見えにくくなり苦労するようになりました。老眼鏡かけて作業していますが、やはり肉眼じゃないと細部の感覚的なものが見えないので、昼間の作業しか出来ず、夜は製品が乱反射するので作業が出来なくなりました。その分、早めに起きて作業時間を確保しているのですが雨の日など暗いと大変。 18Kを使用するのと、純銀鋳造のために、0.01グラム単位まで計量できる秤を導入。地金調合がより高品位に出来るようになりました。加工地金は手数料が高いので、自分で加工するしか小規模工房は経費節減できないのですが、設備投資を考えたら加工地金を使う方が安いかも。(..;)メリットは加工手数料の削減と、必要な時に必要な量だけ用意できる事。最低仕入れロットは大手になると50グラム以上からでないと受け付けてくれませんし。最近小ロットでも受けてくれる地金業者を見つけましたが、やはり加工手数料は大きい。手間暇かけて自作するか、仕入れで時間を節約するか、微妙なところ。 新作に鈴とベルを追加。視覚障害の方々にもおしゃれに使ってもらいたいと、以前から鈴作りを検討していたのですが、あまりにも手間がかかるのであきらめていましたが、丁度良い銀地金素材を入手したので、比較的簡単に作れるようになり、現在音色の調整の試行錯誤中。同じように作っているのに音が全部違うのです(..;)。耳につかない良い音の出る鈴を目指して、今日も音叉片手にチリンと鳴らしています。一応音叉を基準音に鳴らして聞き比べています。 2005/06/04 試行錯誤で鋳造時に欠品が出ない純銀地金調合にやっと成功。999%ではどうしてもゴマスが出来たり花降り現象が発生するので、0.1%だけ独自調合して、99%の純度の純銀地金の鋳造が出来るようになりました。簡単にできると思っていた純銀ですが、鋳型温度や溶融温度、流し込むタイミングなど様々なコツが必要で、何度もチャレンジしてほぼ満足のいく純銀鋳造が出来るようになりました。 2005/05/25 久しぶりの書き込みになりました。昨年から現在までに色んな出来事があり、真空ポンプオイルの逆流で鋳造機が火を噴いたり、大騒ぎもありましたが、何とか鋳造作業も安定した仕上がりが出来るようになり、今月から金の鋳造も開始。鋳型の温度や溶融の温度など銀とは又違ったデーターを色々試し、ほぼ満足いく品質鋳造が出来るようになりました。銀よりも鋳造に関しては金の方が安定して作業できます。 2004/11/25 何とか亀井氏の個展に間に合わせるために製造中、電気炉が故障。急遽新しい電気炉の手配に翻弄し、何とか2日間で仕上げて京都へ発送。新作の招き猫は重量があるため、焼成脱ロウさせる際に電気炉のヒーターが切れたのが故障の原因だった模様。そのため借金してロストワックス用電気炉に変更。真空脱泡機と合わせると28万の急な出費でした。いつもの事ながら資金繰りには苦労しますが、やはり鋳造はお金がかかります。でも同時焼成が4つ出来るので、鳴子なら1度に60個位は鋳造出来る事になりました。新作「勝を招き猫」だと、45匹。ミニ置物だと16匹ですね。今までの製造能力の4倍になりました。でも研磨は従来通りですから、研磨の時点で時間がかかってしまいます。早く教えて仕事を当事者に出さねば。皆さん、買ってくださ~い。そうすれば仕事が増え、当事者雇用につながります! 2004/11/05 10月は地震、台風で被害も受け、売上も落ちましたが頑張らねば。現在、新作を作成しつつ、独自の工具も作り込んでいます。新作に関しては自分と、造形師の亀井氏にお願いして順次増やして行きますが、中々思うような工具(タガネ)が無く、結局は自作するしかないという結果に。ヤスリ片手にタガネとの格闘の日々。原型から取ったワックスパターンの修正をしながら工具を作るという日々が最近ずっと続いています。でも、工具を作っている時が一番楽しい時間かも。鋳造(ちゅうぞう)の時は、神経が張りつめているので、工具を作っている時はリラックス。でも、ちょっと油断すると自分の指に穴を開けてしまうので要注意!両手の人さし指は豆が出来て、今では角質化しています。これから冬場の乾燥時はひび割れでハンドクリームが必要になりそう。光り輝くアクセサリーを作る裏側ではこうした苦労があるんですね。 2004/10/28 新作を通販サイトに登録しました。今日は天使シリーズの第1号。細工が細かくて、特殊な研磨機具を使用しながら磨いてます。価格の割には手間がかかるので、もう少し高くしとけば良かったと反省(笑)。でもお客様には喜びですね。20ミリ×30ミリのサイズなので、細かい部分の研磨に特殊な高額砥石を使用。地金はオリジナル調合のピンクシルバーで製造。写真ではピンクと言うよりゴールドに近いけど。肉眼ではちゃんと淡いピンク色。 2004/10/21 本日より、個人の方からのキャラクター・マスコットの鋳造を受ける事に致しました(著作権法に触れない範囲で)。原型型取り、ワックスパターン作成もやっと慣れてきたので、せっかくの高性能鋳造機を有効活用する為、特別価格で企画として考えました。普段なら13,000円くらいは頂戴しますが、企画として特価で期間限定鋳造する事にしました。(通常のオンリーワン・オリジナルデザイン鋳造はいつでも承っております。) 地金からも調製出来るので、現在はピンクシルバー地金も調合(但しパラジウム・イリジウムが高いので、純銀と純銅のみ)。地金の調合には色々と技術的に難しい面もたくさんあり、日頃聞きなれない金属も使用しなくてはなりません。例えば燐銅(リンドウ(りんと銅の化合物))や、純亜鉛(鉛を含まないもの)、イリジウム、パラジウムなどが有名。パラジウムは歯医者さんで使用されていますね。プラチナ、金につぐ高価な金属(現在の相場で1グラム800円台)。なぜこうした金属を混ぜるか、それは色のバリエーションであったり、酸素を抜く(溶解する際に金属が酸素を含んでしまい、鋳造時に巣が入るのを防ぐ)ために使用したり、変色を遅くするために使われたりします。カドミウムも使われる金属の一つで、ホワイトゴールドなどにはカドミウムを使用した商品が多い時代が長く続いてきました。カドミウムは人体に有害である事が近年わかり、使用を控えたり、製品にロジウム加工したりする業者も多くいます。純銀は金属中でも金につぎアレルギーが起きにくい金属として有名ですね。でも、純度が高くなるほど柔らかくて、工芸品等には使用しますがアクセサリーにはちょっと無理があるので、通常はSV950(銀950に対し銅50の混合比)か、スターリングシルバー(SV925)が多く使用されています。多かれ少なかれ、こうした混合地金にも亜鉛や他の金属を混ぜて2種合金又は3種合金として鋳造をしやすくしたり、変色を遅らせる為に混ぜたりします。輸入製品には粗悪な地金もあり、安心して身に付けるかというと不安もありますよね。その為、当工房では地金から調合をしています。全て国内仕入れの重度の高い金属地金を使用して調合溶解して使用地金を作成しています。最近はインターネット通販で、大概の鋳造用途金属は入手出来ますが、地金の混合比はそれぞれジュエリーメーカーのマル秘になっています。ピュアシルバー工房では「吉田キャスト工業」の資料をお手本に基本地金調合をし、オリジナルな配合比も試し、より安全な地金作成に挑戦しています。安心安全第一主義。変色を防ぐ為に卑金属を混ぜるのもなんだかイメージ的に嫌なんですが、純亜鉛は、黒変を防ぐので、微量使用する場合もあります。ユーザーが望めば同じ効果を出すパラジウムを使用しますが、地金価格が大幅に高くなります。当サイトから相互リンクを張って頂いている「ペルソカ」様は、パラジウムを使用したオリジナル地金を使用されているそうです。お手ごろ価格で製造するにはちょっと厳しい地金です。 2004/10/09 やっと待ちに待った鋳造機が入りました。高知ではどこも持っていない機種。デジタル管理で、使いやすい真空差厚鋳造機です。これでいつでもキャストが出来ます。オリジナルデザインはもちろんですが、地金から合金が作れるので、完全オリジナル鋳造商品が出来る事になりました。導入に際し、赤い羽根共同募金会、シーフォース、リーバンオハラ各社団体には多大なご協力を頂きました。感謝!! 届いた鋳造機は予定していた機種の上位機種。見積りの際の機種が生産中止になり、販売店のご協力で上位機種の「テクノ」を導入出来ました。小売値で本体価格70万位で、真空ポンプを含めると80万位。ありがたや。メーカーによると、山梨方面でも、この機種を複数入れて繰り返し量産を行なっている所が結構あるそうで、大型鋳造機よりも鋳造回転率が早いので、量産も簡単にいけるようです。80グラムの地金を約15分で溶かしてしまい後はくるりと回転させるだけ。あっという間のキャスティング。逆にワックスパターンの仕上げが悪いとそのまま反映されるので、今後はワックスパターン作りにさらに励まないと。 2004/09/28 現実の錬金術を施工する事となりました!そう、銀を金に変える!!(金=マネー) 現代の錬金術師は、銀を金(ゴールドではなくマネー)に変えます。銀を本来の価格よりもはるかに高い価格に作り上げるのが彫金の仕事。まさにそれは錬金術と言ってもいいのではないでしょうか。その為に様々な工具や機械を使用して銀を金に変化させます。
新商品はこのネジ切りから思い浮かびました。まもなくお披露目致します。お楽しみに。但し、これをするようにしたために、仕事が更に細かくなり、老眼には堪えます。早く仕事として当事者に出したいものです。こうした手間ひまをかけ、鏡面仕上げは5段階の研磨を経て仕上がりお客様に納品されます。最後の最後まで手の抜けない商品作りにこだわっています。鋳造が始まってもこのハンドメイド精神は変わる事はないでしょう。現代の錬金術師なんだから(笑) 2004/06/01 天然石サザレのデザインは難しい。かなりの時間を費やしましたが・・・。それでもネバーギブアップ。今度はシルバーとは相性の良い皮素材とのコンビ商品開発。ありがたい仕入れ先を得たため、スエード&シルバー商品を開発中。真っ黒にいぶして仕上げたブラックシルバータイプもラインナップ。バリエーションを広げました。商品撮影を早くして掲載せねば。 2004/04/29 なんだかんだで4月も終わり。最近は天然石サザレを使用したストラップ、ネックレス、ブレスレットなどを製作没頭。シルバークロッシェも取り入れて、オリジナル商品開発の日々。悩みの種は他事業との時間配分。最近特に老眼が進み、眼鏡かけたり外したりと忙しいです(-.-;)。人は必ず老化するんですねぇ〜。 乱雑だった作業スペースを少し改善。パソコン作業と彫金作業を同時並行で行っています。 最近良心的な卸屋さんと知り合い、品質の良い天然石を安く仕入れられるようになりました。鋳造機が入るまではこれで活動収益上げねば。こういう安くて良心的な業者さんを更に見つけなくては。 2004/04/03 共同募金会に申請していた真空差圧鋳造機導入が決まりました。これである程度の障害レベルの人でも安全に操作が出来るようになります。今までの製造量が個人レベルとすれば、これからやっと一般業者レベルの製造が出来るようになります。 課題もたくさんありますが、パソコン作業所として出発した団体ですから、パソコンを有効活用したデザインや製造に今後推進して行きたいと思っています。デザインなど、身体活動以外でも知的生産活動で参加出来る障害者や高齢者を一人でも多く増やしたいですね。自己投資無くして収益は得られないのだという事を障害当事者には早く気がついて欲しいと思います。玉磨かざれば光無し。銀も磨かねばくすんでしまいます。この数年家に食費も入れずに資本投資してきてやっと何とか稼働出来るところまで来ました。流行りのアニメの言葉ではないですが、何かを得るためには何かを支払う「対価交換」必要がある事を感じて欲しいと思います。起業しましょう!最初は人まねでもいいのです。そこから技術の習得が始まります。そしてオリジナルを考えて形にすればそれはもう自分のブランドなのです。びーねっと・ピュアシルバー工房は、それを率先して表すためにBPSというオリジナルブランドを立ち上げました。オリジナルロゴも作成し刻印も作りました(刻印屋さん、良いものを作ってくれてありがとう)。できる限り早期に安定生産販売をこなせるようにし、当事者雇用につなげたいと思います。でも、「いくらくれるの?」という意識の人は雇用したくないですね。「私はこれがしたい、これで食べて行きたい」そういう意識の人を雇用したい。それが新規就労分野・雇用支援の大きな課題です。暇つぶしはご容赦。自分の将来を考えて技術を身に付け働きたいという意識を持つ人のみ常に待っています。 デイサービスなどをきっかけとしてこの業界を知ってもらうための講習会も適時行っています。楽しく働く事、自分が制作した商品がお金に換わる瞬間の喜び体験を感じてもらう事、障害者が働くには厳しい経済社会ですが、だからこそ自分で新しい分野を切り開き、他人がおいそれとまねの出来ない事で、起業する事が出来るチャンスなのだと感じて欲しいです。それを率先しているのが特定非営利活動法人フリースペース・びーねっとの活動なのですから。趣味を実益に変える事の難しさと合わせて楽しさを知ってもらい、気がついたら必然的に収入につながっていたというのがベストですね。事実SOHO業界ではそういう人が多いです。好きな事、出来る事、出来ない事、嫌な事を逆にまたは更に生かす事で人生大きく変わるかも。その自分自身の可能性を信じて動いて欲しいです。自分自身を信じられなくては他人も信じてくれませんからね。 過日行ったSOHOの講習会の中で、自作の縫製品が売れた時の喜びを話してくれた方がいましたが、その喜びと相反して「売りたくない」気持ちの入った物が出来る事があります。又そういう商品はすぐ売れてしまいます。自分が欲しい、売りたくないと思う物が他人にも同じ思いを抱かせるのだという事もありますから、自分の感性を生かした就労が出来る事が理想ですね。そこにニーズが発生するのでしょうから。感性から磨きましょう。 2004/03/16 やっと法人登記も終了し、機材も少しずつ揃いました。また、昨年知りあった他のNPO法人の紹介で、新しいシルバー仲間も増えました。シルバークロッシェインストラクターの門田さん。 何とか努力してロールを導入。これで角線や平板は自作出来ます。金属用バンドソーも導入。後は鋳造機のみです。それも6月過ぎにはなんとかなりそう。おかげで部屋の中は大田区になりました。(-.-;) 平成16年度はシルバー事業の一環で、5月、6月、10月にシルバークロッシェとシルバークレイの体験教室を実施予定。シルバークレイはこの世界を指導してくださった恩師の北泰子先生にご無理をお願いして講師をしていただく事になりました。シルバークロッシェは上記門田かおり先生にお願いしました。門田さんは『県内初のクロッシェ教室』を開いておられるシルバークロッシェのインストラクター有資格者。 ご期待ください。彫金体験教室も適時行う予定です。 上野御徒町の専門大卸業者からの直接の買い付けも出来るようになり、仕入れコストも削減出来るようになりました。また、今月からオリジナルブランドとして、びーねっと・ピュアシルバー工房製品にはBPSの刻印を打ち、オリジナルシルバー製品製造販売業者として一般に認識していただけるようにする事としました。 2004/01/11 更なる挑戦! ピュアシルバー工房も活動し始めて約1年になろうとしています。他の活動などで、思うように制作が出来ず、ジレンマ抱えながらも何とか新しい年を迎えました。少しずつ機材も揃え、何とか簡単な加工は出来る設備は揃いました。ほとんど自己出費で揃えましたので、まだまだわずかですが、必要な工程は全て出来るように6月までにはなります。そう、後は本格鋳造機のみ。今迄は圧迫葢鋳造していましたからね。失敗も多かった。ちなみに上記商品は、左のアンクはSV925に変色防止のためにロジウムメッキをびーねっとでかけたもの。メッキ装置も簡単なものですが何とか揃え、オープンハートや招き猫の金のものは、びーねっとで24K純金コーとしています。真ん中の小さな鳴子は今流行らせようとしているもの。幅1センチの大きさ。さらに現在は場6ミリの鳴子制作に入っています。よさこい祭りの際や、鳴子踊りをしている人たちに楽しんで身に付けてもらいたいなと思っています。まずは地元と札幌よさこいソーランかな。 今月27日には地元障害者福祉センターで創作活動の一環としての体験教室も開きます。就労は別として、楽しむ彫金を障害のある人たちにも広めたいなと思っています。教える側も四十肩になってしまい、激痛と闘いながら悪戦苦闘中!(-.-;)しかも利き腕!ストレッチしながら金づち振り回してますよ。 びーねっとピュアシルバー工房は、障害者や中高齢者が楽しみながら仕事が出来る環境を高知に作りたいという動機から事業活動を始めました。まだわずかな収益しか上げていませんが、彫金が好きで、それを仕事としたくて、楽しいと思いながら働く人が一人でも増えてくれたら、高知の障害者、高齢者のQOL(生活の質)も変わるのではないかなと思っています。人生楽しく生きて行きたいものです。 |
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鋳造工房事業 鋳造委託製造工程例-1 05/11/18 びーねっとでは、新規就労支援技術開発の一貫として、究極のリサイクルとも呼べる貴金属加工に着目しています。現在までこうした特殊技能を障害者団体が行う事はまずありませんでした。それは様々な面からリスクが大きいからです。
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