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鋳造事業


2009年4月12日 より、鋳造に関する事項はこちらに記載する事にしました。


 2009年7月19日 約1ヶ月ぶりのH=P更新です。ブログは時々書くのですが…。
トップページにも記載致しましたが、坂本龍馬記念館でのシルバーストラップ、好評で追加納品が予定より早くありました。

坂本龍馬記念館1 坂本龍馬記念館2

坂本龍馬記念館3 坂本龍馬記念館4

 赤字覚悟の低価格販売なので、売れて当たり前と言いたいところなのですが、この不況の最中に1ヶ月内に20個も売れるというのはやはり坂本龍馬記念館という場所柄でしょう。坂本龍馬伝も始まるし、これからが本番です。でも、この商品、本当に赤字なのです。うちの鋳造規模では、1度に40〜50個を鋳造するのが限度。製造コストもかなりの額になります。¥2500円以上付けないと売れば売るほど赤字。職員工賃を除いて、利用者工賃で計算しても、ぎりぎり。最賃保証の事業所としては、生産コストを更に下げないと出血多量です。うちの他の商品価格は、¥3000円平均以上。銀価格の変動を吸収させるにはそれでも微妙な設定。それでもなぜこの金額で販売するか?それはやはり事業所の知名度を上げる事と、地元財団との協働だから。広告費と考えれば赤字程度は気にしない!最近、ようやく器用な利用職員も増え、職業指導員も常駐できるようになり、作業コストは気持ち下がりそうですが、製造コストは銀相場と鋳造用石膏や研磨材の消費で増加。更なるコスト削減を検討せねばなりません。20個は完売し、追加で更に20個納品。夏休みも考え、別途40個を常時在庫として持つ事にしました。

 ただ、これだけでは製造コストを補えませんから、直販サイトでは龍馬がらみでより豪華なものを数種類、製造します。販売単価は最低¥3000円以上。それが好調に出れば、人件費もまかなえます。

 現在、私個人が制作した坂本龍馬記念館用パソコンソフト(¥3800)の方が売れているという状況で(..;)、本来の授産品ではないPCソフトの方が好調というのも皮肉なものですが、この際売れれば何でもありというわけで、銀製品もパソコンソフトも売りまくり、利用者工賃をはじき出さなくては!ソフト販売は完全オンラインダウンロード販売に限定しているので、人件費は私の制作費と改良費、通販担当利用職員の工賃、通販サイトの維持費だけで済みます。ソフトがたくさん売れても私には1円も入ってきませんが…。

 いずれにせよ、授産や販売が伸びてきたことはよいこと!まだまだ目標売上額の利用者工賃である月額¥60万円には届きませんが、ステップアップしている事は確かです。
 人間段々と欲が出るようで、製品作りに関してもより良いものをという欲が出て、今までは気にもしなかった事が気になり、より品質と精度の高い物作りへと移行しており、旋盤の出番も増えました。平面や角をきちんと出すという当たり前なようで鋳造では難しい事が、旋盤で機械加工する事で出来る。一度その品質を感じてしまうと、今までの品質では満足できなくなる。そして更なる作業コストが…(笑)。という事で、一般企業感覚で運営しないと。そして何よりも利用職員の能力アップに今後がかかっていると言えるでしょう。私一人が作れても意味がないのです。事業所全体が均一な品質で製造できる体制にならなくてはいけない。それが今後の課題です。利用者工賃を最賃から少しでも引き上げられるよう、販売実績を伸ばさねば。その為には個々の利用者の能力を今以上に引き上げなくては。常勤職員の意識改革も必要です。私もそういつまでも元気でいられません。私が倒れても事業所は成り立つ、早くそうならせなくては。


2009年6月21日 下記製造の商品を、最終的にいぶして研磨後仕上げるのですが、皆さんは硫化と酸化の違いをご存じでしょうか?
硫化は、俗に「いぶし・古び仕上げ」と呼ばれ、温泉成分の一種でもある硫化ガスなどに化学反応して茶色→灰色→黒に近い灰色へと変色するものです。意図的に硫化反応をさせ、銀の特徴でもある高反射率とのコントラストを強調させるために用いる場合と、車の排気ガスや、空気中の硫化物や化粧品などに含まれる硫化物に反応して変色する自然現象とがあります。自然な変色は、使用頻度により変色度合いも違い、人の油分がコート剤になって変色を防ぐ場合も多くあります。逆に「大切にしまい込んで何かの硫化物に触れ変色していた」ということも多く、密閉度の高い外部と空気を遮断できる容器に入っているものは変色が緩やかに押さえられます。銀製品に含まれる銀の比率などでも変色の発色度合いは微妙に違います。また、不安定な化学反応であるため、専用研磨剤や重曹などでキレイになります。(表面の微細な傷による乱反射が原因のくもりは再度研磨剤で磨く必要があります)。うちでは平均的な商品は2,000番程度で仕上げ研磨とし、鏡面仕上げは8,000番を中心に使用しています。

 一方、硫化反応と違い酸化反応は、その名の通り酸素と結合して酸化被膜を形成した状態のものです。通常の使用方法で酸化するという事はほとんどありませんが、仕上げ研磨の際等にバフとの摩擦熱と共に酸化させてしまい、表面に火むらと呼ばれる薄茶色の被膜が形成される事があります。この皮膜は硫化皮膜とは逆に非常に安定しており、除去するには希硫酸の代用品中(強酸)に漬け込んだり、表面を削り取る(再研磨)しか有りません。酸で処理すると、表面が白くなり、変色箇所以外も研磨し直す必要があります。酸化現象は、鑞付けの際にも起こり、スポット溶接などの際にも起こります。スポット溶接の際にはアルゴンガスでエアカーテンのように酸素を遮断して作業を行い、鑞付けの際は、フラックスで鑞付け面をカバーし酸化を防ぎます。アルゴンガスやフラックスがないと鑞付けや共付(溶接)作業が酸化皮膜などで阻害され出来ません。火むらを取る時、うちは1,500番程度のシリコンポイントで被膜を取り除いて、その後、熱が加わらない方法で研磨しています。

 以上のように、酸化と硫化は異なる化学変化であり、根本から違う事を知らない人が大変多く居られ、専門業者でも違いを知らない人が居たりします。ところでK18金もわずかに硫化・酸化します。銀を割金に使用しているし、銅も割金に使用しているからです。925シルバーの場合、純銀92.5%残りは銅や亜鉛、燐銅等ですから、銀の硫化や酸化に加え、銅の金属科学変化なども係わってきます。銅の比率が強い銀鑞(早鑞、7分鑞など)を使用すると鑞付け箇所が経年変化で緑青がふいたりします。使用環境や、日頃の手入れで大きく違ってきます。当然配合金属比率が変われば、化学反応である硫化や酸化の度合いも変わってきます。今で頃銅は貴金属という扱いをされる事がありませんが、銅に金を微量加えたり、銅に銀をわずかに加える事により、銅の化学変化による色合いを調整し工芸品を作成する技法もあります。四分一とか。銅は、もっと見直されるべき金属ですね。


2009年5月31日 左画像は坂本龍馬記念館用かモンキーフォルダ研磨中。右は骨髄バンクグッズ鋳造上がり研磨前。

新作業場デスク1 骨髄バンク

ケシ真珠01 ケシ真珠ケシ真珠02 ケシ真珠

 2点限定で、K10でフェアリーペンダントを2点仕上げました。真珠部分はケシ球を使用。1つとして同じ形がないので、それぞれ1点物です。まだ作業机の上には仕上げ待ちの商品達が群れをなして待っています。(笑)

今日で5月も終わり、明日から6月。新法移行事業所として、丸1年が経とうとしています。
修理に出していた鋳造機テクノも直って戻ってきました。今年から使用し始めたエコノと併せて2台の鋳造機となり、鋳造する物により使い分ける事が出来るようになりました。テクノは比較的小さくて薄いものように使用し、エコノは重量のある厚い物用に使い分ける予定。それぞれに使用する埋没用石膏も使い分けて、コンプレッサーで圧のかかるエコノはクリスタルバライトを使用し、テクノにはGIFTを使用します。薄い物をエコノで鋳造するとごま巣はほとんど出ないのですが、鋳物にひずみが大きく出るので、薄い物やデザインの繊細な物はテクノの方が向いているようです。何より消耗品である埋没用石膏の価格も大きく違いますので、経費節約にもなります。
エコノでひずみが大きく出るのは、埋没用石膏型の焼成温度も関係していると思われ、現在はクリスタルバライトを700度焼成していますが、600度位にさましてから鋳込む方が良いように感じます。始めてエコノを使用した際に、GIFTを600度焼成し、それを使用したら火山噴火のように鋳型が壊れてしまいましたが、鋳物自体のひずみは小さかったのです。混水率を変えてみたりもしましたが、やはりGIFTではエコノの圧力に耐えられませんでした。それでクリスタルバライトに変えたのですが、テクノで使用する際と同じ700度焼成で鋳造するとひずみが大きく出るのです。平面の物は鋳造には元々向かないと思うのですが(プレスとか)、1点物とかで鋳造じゃないと無理な物もあり、試行錯誤の日々です。明後日は4個ほど鋳造するので、埋没剤と、鋳込みの温度を変えてみよう。

 1昨日、坂本龍馬記念館に最初の2ロットを納品しました。上記の鋳造ひずみで、悪戦苦闘し、それでも何とか20個納品。暫く貝加工ばかりやっていたので、皮バフの威力を忘れて、いぶしの最終仕上げを手作業でやり、最後の鏡面研磨をし始めて1時間後、「そういえば皮バフで仕上げた方が…」と思い出し、職員に「もっと早く思い出して下さい」と言われる始末。無駄に1時間手作業しました(笑)。いぶし作業といえば、坂本龍馬記念館の希望もあり強めにいぶしたのはよいのですが、中和が弱かったようで、翌日にはいぶしが感染。再度磨く羽目に(..;)。次回はしっかり中和しなくては。


2009年5月17日 なんだかんだで、もう5月も17日過ぎました。(..;)
機材は揃ったのですが、使用方法をマスターするのに苦戦。その為、他の職員に作業を分担してもらう事にして、自分は鋳造とスポット溶接に専念しようと思っていた矢先に、黒蝶貝のカメヲ制作を頼まれていた事を思い出し(..;)、3日間集中して削りやっと解放されました。うっかり制作写真を撮るのも忘れて納品してしまった。
 高知県立坂本龍馬記念館と6月1日付で契約する事になりました。名前を入れて欲しいとの依頼で急遽苦戦。20ミリのサイズ内に、高知県立坂本龍馬記念館という文字を入れる…その話が決まってから、ハードワックスと3Dモデラートの戦い。0.1ミリ単位での作業の始まりとなり、ようやく先週末にこれで良いだろうというものが出来ました。0.2ミリ深さで削っているのに文字が潰れる。もしやと思い、自腹で刃を新しいものに買い換えて再度挑戦。やはり刃先のせいでした。ようやく希望通りの細さの漢字が彫れました。
 そしてシリコン型作りへ。ところが文字が出ません。ワックス担当の作業員に再度タルクの付け方などを教え、ようやく希望通りのワックスパターンが出来ました。週明けから量産(とは言っても10個単位)して鋳造し、納品予定。明日からが本番です。


2009年4月12日 鋳造専用の小屋も出来たので、今日からこちらに記載していきます。
現在、坂本龍馬記念館向けの商品を作成するため、ワックスパターンを取り始めました。明後日鋳造します。

土佐犬 坂本家家紋


 


ご注意ご注意:現行通貨、ブランド製品(商標)のコピーは法律違反です。販売目的で所持するだけで違法ですのでご注意ください。当工房で承るのは、個人ユーザーのご使用になる原型に限定させて頂いております。ゴム型は鋳造作業終了後、廃棄処分させていただきます。メーカーロゴ入りの原型などはお受けできません(偽造行為になります)。お見積もりさせていただき、原型をお預かりいたしましても、前述した内容に該当すると判断した場合はご返送させていただきます。

ご注意手持ち地金を使用して鋳造して欲しいと言われる方が時々居られますが、当工房では、地金品位検定を致しかねますので(比重計がないので)、品位証明刻印を打つことは出来ません。又、既に製品になっている物を鋳つぶして地金にして欲しいというお問い合せもありますが、当工房は古物商免許を現在取得しておりませんので、こうした製品を鋳つぶすことは法律上出来ません(盗品等のリフォーム防止)。古物商免許取得は検討中ですが、その場合でも、政府認定印が入っている物(古物台帳記載のための身分証明提示が必要)に限定させていただきます。政府認定印が入っていない銀製品に関しては「SILVER」のみの刻印とさせていただきます。金製品に関しては当社仕入れ地金以外お受けできません。

びーねっと鋳造工房は、自社製品だけでなく、作家さんなどからの小型オリジナルパーツの鋳造依頼など、1度に欲しい数は少数だけど、常時欲しいというユーザー向けに鋳造事業を行っています。大きいサイズや、数量が多い場合は鋳造専門業者にご依頼ください。当工房小型真空差圧鋳造機の場合、パーツが小さい場合はコスト差はあまり出ませんが、数量、サイズによってはコスト高になります。下記、当工房鋳造容量範囲内で効率的にご利用下さい。あくまで小ロット、小型パーツの顧客を対象としております。

シリコンゴム型のみの製作依頼もありますが、びーねっと鋳造工房は、自社の使用ワックスに合わせた特殊シリコンを使用しております。その為、ゴム型のみの製作依頼は承っておりません。ご了承下さい。上記事情により、基本的に当工房にご依頼いただいた鋳造に使用したゴム型はご返送いたしません。予めご承知置きください。

 最近鋳造に関するお問い合せが非常に多いのですが、下記に記載している問い合わせ内容が特に多いので、必ずご一読の上お問い合せ下さい。
お問い合わせ→こちらまで

 ※鋳造事例 1 2  ←参照

地金相場は
銀はhttp://gold.tanaka.co.jp/commodity/souba/d-silver.php 金はhttp://gold.tanaka.co.jp/commodity/souba/d-gold.php をご参考下さい。SV925には更に加工料+送料が別途かかります。通常、地金代金の約1/3位が加工代金として地金業者価格に上乗せされます。金地金は、加工料平均¥8,000円が地金価格に上乗せされます。純銀相場は政治的背景等で上下します。

オーダーメイドにかかる経費としては、

1.シリコン原形作成費(原形からシリコン型を作成)初期にのみ必要です。
2.ワックス原形作成費
3.鋳造手数料
4.仕上げ手数料+送料

 プラス地金代金が必要です。地金はお好みにより調合いたします。仕上がり製品重量必要量の10%は研磨などで無くなりますので、30グラム使えば33グラムが地金代金となります。
※仕上げ手数料は、仕上げ品質、数量等で大きく違います。中仕上げ程度で最終研摩はご自身で行われる方もおられますし、鏡面仕上げまで当方で行う場合もあります。

 参考価格としては、1点物のペンダントトップで、原型から製作して13,000円(原型の作りにも因ります)。基本的には原型持ち込みを前提としております。 原型が有れば\6,000円(鋳造料金+ワックス代金1回分)〜(数量、仕上げにより変わります)。目安としては平均8,000円〜15,000円くらいです(1点物)。石留めは現在取り扱っておりません。時間に余裕のある方の場合は、当事業所が鋳造する際に同時に行う事で鋳造にかかる手間賃を安く抑える事が可能です(型取りなどは別料金です)。

お問い合わせ→こちらまで 下記もご参照下さい。最近お問い合せが非常に多いのですが、下記に記載している問い合わせ内容が多いので、必ずご一読の上お問い合せ下さい。


受注作業工程としては以下の通りです。

1.原形をお預かり

2.お預かり時の写真撮影(トラブル予防)

3.原形複製(シリコンゴムで複製し、原形型を作成) ※1番最初は原形型作成費が必要です。

4.ワックス原形を作成。シリコン原形型からワックスでコピーを取ります。
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5.複製したワックスを組み合わせてワックスツリーを作成します。
それを鋳造用のリング台に組み立てて行きます。
925銀の場合、通常ワックス重量の約10倍+10グラム位が必要地金量と言われています。
地金価格は相場で変動します。

6.石膏原形を作成します。
真空脱法機で水と練り合わせた石膏内の空気を抜きます。
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7.脱法したら1時間ほど放置し固化させて焼成します。

- 電気炉2

電気炉で1〜2時間ほど焼成しワックスを焼成させます。焼成温度は各メーカーで違います。
焼成するとワックスが気化燃焼して無くなるので、「ロストワックス技法」と呼ばれます。

8.焼成が完全にできたら鋳型と地金を鋳造機にかけます。
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当社では主に歯科技工用の高性能真空加圧鋳造機「テクノ」・「エコノ」2機種を使用。

9.鋳造が終わったら鋳型を急冷し石膏を壊して鋳造製品を取り出します。

10.ツリーをカットして製品をばらし、酸処理後、磁気バレル研磨機2台(小型・中型)で荒研磨します。

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バフモーター1 バフモーター2

11.仕上げ研磨、超音波洗浄、刻印打ち(金・銀品位又はsilver刻印)をします。

12.仕上がり。検品、納品。


大きくわけて以上の工程で製品が仕上がります。
 地金に関しては金(K18,K14.K12他)、銀、銅なら鋳造(キャスト)出来ます。(金に関しては相場での事前仕入れをお願い致します)。常時お受け出来るのは銀(純銀、925,950です。プラチナは埋没剤の違いや円心鋳造機でないと鋳造出来ないので現時点ではお請け出来ません。他の卑金属も鋳造温度等の関係上、及び、るつぼ寿命を縮めるので出来ません。真鍮は検討中。
 地金の主原料「純銀」以外に添加する金属は、純亜鉛(鉛含有ゼロ%)、燐銅(燐と銅の合金)ですが、0.1%以内です。純亜鉛は脱酸素及び変色を遅らせる効果があり、燐銅は銀が吸収した酸素を抜く作用(脱酸剤)をします。鉛、カドミウムやクロムなど、人体に有害な金属は一切使用しません。
 銀(金属中でも特に)は溶解時に大量の酸素を吸い込み、凝固時に放出します。その際に鋳肌が悪くなるのを防止する為に脱酸剤を使用します。燐銅が主に使用され、燐は溶解時に揮発し、銅成分のみが残ります。スターリングシルバーと呼ばれる925の場合はこの燐銅の分量も銅の分量に含めますが、使用量が極く微量な為、大量の地金製造以外は含有量の%表示は意識する必要は無いと思われます。
 純亜鉛が多いと銀地金自体が黄色みが強くなります(真鍮に近い発色)。当社の地金でもリサイクル地金(銀粘土の原型で不要になった物や、パーツの不用品、失敗作など)を使用すると亜鉛の含有量の違い(亜鉛は蒸発温度が高いため)で地金の性質や発色が左右される事があります。この色のままでいて欲しいと思いますが銀と銅はそこが難しいですね。
 商品仕上げ時には変色防止加工も行ないますが、ロジウムコート以外、永続的な効果はありませんので、時々はシルバークロスやシルバークリーナー、ウイノール等お手入れ品で磨いてあげて下さい。シルバークリーナー液では酸化被膜までは取れません(取れるのは硫化皮膜)が、ウイノールで磨くと酸化被膜も取れます。硫化被膜を取るために重曹で煮るという方法もあるようです。

こんなお客様も。
 ご利用下さる方には、シルバーアクセサリーの作家さんで、自分オリジナルのブランドタグが欲しい、でも一度に大量には必要ないという方も居られます。通常の鋳造に出すとどうしても手数料の関係上、ある程度の個数を発注しないと製品1個の単価辺りのコストが高くなります。通常の鋳造業者だと、小さいパーツならやはり100単位でしょう。当工房の場合は、1個から20〜50個単位でも承ります。1個の場合はテスト鋳造とお考え頂けば良いかと思いますが、原型からシリコン型を取る工程は同じですので、型製作費はかかります。但し、保管しておきますので1度、型を作れば当分は型代は不要です(但し、原型形状により、シリコン型の耐久度が大きく変動します。その場合は再度シリコン型を作る事になりますが、取り出しやすい原型であれば1,000個以上は可能です)。小さい物(10ミリ以内)なら単価辺り100円〜150円(50個として。ゴム型代金含まず。磁気研磨まで納品)で仕上がります(個数や研磨仕上げ方で料金が変わります)。

自分だけのキャラクターマスコットアクセサリー。
当工房では個人の方からのご要望により、キャラクターマスコットをシルバーアクセサリーにするサービスを行なっております。
※個人が楽しむ範囲内でのものに限ります。転売目的、業者からの受注はお受け出来ません。現行通貨など複製を禁じられている物もお受け出来ません。

Q.自分が持っているキャラクターのキーフォルダ(フィギア)をシルバーアクセサリーにしたいのですが。

A.承ります。但し以下の事にご注意下さい。
 当工房で使用する原型型取り剤はメインは液状シリコンですので、布製品や、木製品など液体がしみ込む素材や、変色の恐れがある素材は使用出来ません。又、シリコン剥離剤なども使用しますので、彩色が取れる事も起こる可能性もあります(通常のフィギア着色塗料ではまず問題はありません)。固定できない、変形しやすいものも無理があります。
 当然の事ですが凹凸がある物でないと型取り出来ません。彩色で書かれた顔などは当然型取りは出来ませんのでご注意下さい。キャラクターの形状により、原形が取れない、取れにくい物もあります。事前に画像等お送りいただければある程度事前に判断させて頂きます。
 ※直接現物をお送りになるのはお断りいたします。
原則として、キャラクターマスコットに関する個人からのご依頼で作成した原型シリコン型は著者製作者の著作権を守る為、仕上がり納品確認後、廃棄処分させて頂きます。
 鋳造可能サイズに限度があります。下記をご参照ください。又、複雑な形状及び透かしなどの入った物は型取りできない場合があります。型を2分割できる原型に限定させていただきます。 ※鋳造事例 1 2  ←参照

Q.キャラクターマスコットを使った原型を加工してバックルやベル(鈴)などに出来ますか?

A.はい。形状にも因りますが可能です。半面だけ型取りしてオリジナルボタン(コンチョなど)やベルトのバックルなどにするという方法もありますね(当工房で行なうのは半面の鋳造までです)。ベルトバックル等は別途オーダーメイド受注となります。当工房で製造する際はロウ付しますが、2液性のエポキシ系接着剤をご使用になり、ご自身で接着してもいいですね。

Q.鋳造サイズはどの位まで出来ますか?

A.一番多い質問ですが、鋳造リングサイズが、最大91ミリ×65ミリ(高さ)の円筒ですので、その枠内に入り、上下左右に10ミリ以上の余白が取れるサイズという事で、長さ70ミリ×高さ45ミリくらいでしょうか。但し、1度に鋳造出来る銀の製品重量は80グラムまでですので、その範囲内となります(機材自体は100グラム位でも鋳造出来ますが、押し湯(銀を流し込む際にツリー部分に足す分の銀)に10グラムほど使用します)。
 80グラムと聞くと少ないような気がしますが、当社の15ミリの招き猫が約3グラムです。銀は比重が重いので、小さくても重量があります。K18金は更に比重が重く、銀の約1.5倍あります。(金地金だけで1万円を遙かに超えてしまいますね(..;))。時々金相場を知らない方が見積もり依頼され、額にびっくりされることがあります。新聞や上記地金業者の価格相場をご参考にしてください。
 尚、相場価格は加工料・送料は含まれておりませんので、それらが全て含まれた額が地金代金となります。925等ですと、業者にも寄りますが、2分角でs約\10,000円を加工費として取られます。金の場合は最低約¥8,000円が手数料として仕入れ時点でかかります(+地金業者からの送料)。下記画像が最大鋳造リングサイズです。この中にワックスパターンを組み立てて石膏型を作成します。従って、上下左右に余白が必要であり、1度の鋳造最大可能重量は地金前材料で90グラムまでです(スプールワックス分も含みます)。

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Q.納期はどの位ですか?

A.時期や仕上げ方、数量、他の方との受注具合により変わりますが、早い場合は1〜2週間。遅い場合は3週間〜位を目安にお考え下さい。

Q支払い方法は?

A.マスコットキャラクターの場合は、お見積り後、前払いとさせて頂きます。オーダーメイドの場合は、地金代金以外(金の場合は前入金)を前払いとさせて頂きます。納品時に地金代金分を代引きでお支払い下さい。お支払先は受注後、お送りする受注確認メールをご参照下さい。当工房運営母体の法人郵便口座にお振り込み頂くのが一番お安いかと思います。(特定非営利活動法人フリ−スペース・びーねっと)

Q.地金代金は銀の場合、どの位かかりますか?

A.その時の相場でかなり変動します(上記地金相場ページ参照)が、ある程度は余裕を持って保有しているので、その時期の平均相場金額で計算させて頂いています。現在の純銀相場+地金加工手数料+地金送料がかかりますので、2〜3割強ほど高くなります。それに10%の歩留まり分(鋳造・研磨加工等で消失する分)が必要となります。ちなみにうちが取引している地金屋さんは以前は石福貴金属様、2008年以降は山本貴金属地金株式会社様です。

 

 

ご注意 当工房へのお問い合せは、
メールでお願い致します。
 メール返信は当日夜間若しくは翌朝です。

 鋳造に関するお電話でのお問い合わせは、他福祉事業の関係上、受け付けておりません。ご面倒ですが、メールにてお願い致します。あしからずご了承ください。

 このページに掲載している内容と重複するご質問を良く受けます。このページをご一読頂ければ鋳造に関する大体のご質問は解決されるかと存じます。