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鋳造事業 2009年4月12日 より、鋳造に関する事項はこちらに記載する事にしました。 2009年7月19日 約1ヶ月ぶりのH=P更新です。ブログは時々書くのですが…。
赤字覚悟の低価格販売なので、売れて当たり前と言いたいところなのですが、この不況の最中に1ヶ月内に20個も売れるというのはやはり坂本龍馬記念館という場所柄でしょう。坂本龍馬伝も始まるし、これからが本番です。でも、この商品、本当に赤字なのです。うちの鋳造規模では、1度に40〜50個を鋳造するのが限度。製造コストもかなりの額になります。¥2500円以上付けないと売れば売るほど赤字。職員工賃を除いて、利用者工賃で計算しても、ぎりぎり。最賃保証の事業所としては、生産コストを更に下げないと出血多量です。うちの他の商品価格は、¥3000円平均以上。銀価格の変動を吸収させるにはそれでも微妙な設定。それでもなぜこの金額で販売するか?それはやはり事業所の知名度を上げる事と、地元財団との協働だから。広告費と考えれば赤字程度は気にしない!最近、ようやく器用な利用職員も増え、職業指導員も常駐できるようになり、作業コストは気持ち下がりそうですが、製造コストは銀相場と鋳造用石膏や研磨材の消費で増加。更なるコスト削減を検討せねばなりません。20個は完売し、追加で更に20個納品。夏休みも考え、別途40個を常時在庫として持つ事にしました。 ただ、これだけでは製造コストを補えませんから、直販サイトでは龍馬がらみでより豪華なものを数種類、製造します。販売単価は最低¥3000円以上。それが好調に出れば、人件費もまかなえます。 現在、私個人が制作した坂本龍馬記念館用パソコンソフト(¥3800)の方が売れているという状況で(..;)、本来の授産品ではないPCソフトの方が好調というのも皮肉なものですが、この際売れれば何でもありというわけで、銀製品もパソコンソフトも売りまくり、利用者工賃をはじき出さなくては!ソフト販売は完全オンラインダウンロード販売に限定しているので、人件費は私の制作費と改良費、通販担当利用職員の工賃、通販サイトの維持費だけで済みます。ソフトがたくさん売れても私には1円も入ってきませんが…。 いずれにせよ、授産や販売が伸びてきたことはよいこと!まだまだ目標売上額の利用者工賃である月額¥60万円には届きませんが、ステップアップしている事は確かです。 2009年6月21日 下記製造の商品を、最終的にいぶして研磨後仕上げるのですが、皆さんは硫化と酸化の違いをご存じでしょうか? 一方、硫化反応と違い酸化反応は、その名の通り酸素と結合して酸化被膜を形成した状態のものです。通常の使用方法で酸化するという事はほとんどありませんが、仕上げ研磨の際等にバフとの摩擦熱と共に酸化させてしまい、表面に火むらと呼ばれる薄茶色の被膜が形成される事があります。この皮膜は硫化皮膜とは逆に非常に安定しており、除去するには希硫酸の代用品中(強酸)に漬け込んだり、表面を削り取る(再研磨)しか有りません。酸で処理すると、表面が白くなり、変色箇所以外も研磨し直す必要があります。酸化現象は、鑞付けの際にも起こり、スポット溶接などの際にも起こります。スポット溶接の際にはアルゴンガスでエアカーテンのように酸素を遮断して作業を行い、鑞付けの際は、フラックスで鑞付け面をカバーし酸化を防ぎます。アルゴンガスやフラックスがないと鑞付けや共付(溶接)作業が酸化皮膜などで阻害され出来ません。火むらを取る時、うちは1,500番程度のシリコンポイントで被膜を取り除いて、その後、熱が加わらない方法で研磨しています。 以上のように、酸化と硫化は異なる化学変化であり、根本から違う事を知らない人が大変多く居られ、専門業者でも違いを知らない人が居たりします。ところでK18金もわずかに硫化・酸化します。銀を割金に使用しているし、銅も割金に使用しているからです。925シルバーの場合、純銀92.5%残りは銅や亜鉛、燐銅等ですから、銀の硫化や酸化に加え、銅の金属科学変化なども係わってきます。銅の比率が強い銀鑞(早鑞、7分鑞など)を使用すると鑞付け箇所が経年変化で緑青がふいたりします。使用環境や、日頃の手入れで大きく違ってきます。当然配合金属比率が変われば、化学反応である硫化や酸化の度合いも変わってきます。今で頃銅は貴金属という扱いをされる事がありませんが、銅に金を微量加えたり、銅に銀をわずかに加える事により、銅の化学変化による色合いを調整し工芸品を作成する技法もあります。四分一とか。銅は、もっと見直されるべき金属ですね。 2009年5月31日 左画像は坂本龍馬記念館用かモンキーフォルダ研磨中。右は骨髄バンクグッズ鋳造上がり研磨前。
2点限定で、K10でフェアリーペンダントを2点仕上げました。真珠部分はケシ球を使用。1つとして同じ形がないので、それぞれ1点物です。まだ作業机の上には仕上げ待ちの商品達が群れをなして待っています。(笑) 今日で5月も終わり、明日から6月。新法移行事業所として、丸1年が経とうとしています。 1昨日、坂本龍馬記念館に最初の2ロットを納品しました。上記の鋳造ひずみで、悪戦苦闘し、それでも何とか20個納品。暫く貝加工ばかりやっていたので、皮バフの威力を忘れて、いぶしの最終仕上げを手作業でやり、最後の鏡面研磨をし始めて1時間後、「そういえば皮バフで仕上げた方が…」と思い出し、職員に「もっと早く思い出して下さい」と言われる始末。無駄に1時間手作業しました(笑)。いぶし作業といえば、坂本龍馬記念館の希望もあり強めにいぶしたのはよいのですが、中和が弱かったようで、翌日にはいぶしが感染。再度磨く羽目に(..;)。次回はしっかり中和しなくては。 2009年5月17日 なんだかんだで、もう5月も17日過ぎました。(..;) 2009年4月12日 鋳造専用の小屋も出来たので、今日からこちらに記載していきます。
■ご注意:現行通貨、ブランド製品(商標)のコピーは法律違反です。販売目的で所持するだけで違法ですのでご注意ください。当工房で承るのは、個人ユーザーのご使用になる原型に限定させて頂いております。ゴム型は鋳造作業終了後、廃棄処分させていただきます。メーカーロゴ入りの原型などはお受けできません(偽造行為になります)。お見積もりさせていただき、原型をお預かりいたしましても、前述した内容に該当すると判断した場合はご返送させていただきます。 ■手持ち地金を使用して鋳造して欲しいと言われる方が時々居られますが、当工房では、地金品位検定を致しかねますので(比重計がないので)、品位証明刻印を打つことは出来ません。又、既に製品になっている物を鋳つぶして地金にして欲しいというお問い合せもありますが、当工房は古物商免許を現在取得しておりませんので、こうした製品を鋳つぶすことは法律上出来ません(盗品等のリフォーム防止)。古物商免許取得は検討中ですが、その場合でも、政府認定印が入っている物(古物台帳記載のための身分証明提示が必要)に限定させていただきます。政府認定印が入っていない銀製品に関しては「SILVER」のみの刻印とさせていただきます。金製品に関しては当社仕入れ地金以外お受けできません。 ■びーねっと鋳造工房は、自社製品だけでなく、作家さんなどからの小型オリジナルパーツの鋳造依頼など、1度に欲しい数は少数だけど、常時欲しいというユーザー向けに鋳造事業を行っています。大きいサイズや、数量が多い場合は鋳造専門業者にご依頼ください。当工房小型真空差圧鋳造機の場合、パーツが小さい場合はコスト差はあまり出ませんが、数量、サイズによってはコスト高になります。下記、当工房鋳造容量範囲内で効率的にご利用下さい。あくまで小ロット、小型パーツの顧客を対象としております。 ■シリコンゴム型のみの製作依頼もありますが、びーねっと鋳造工房は、自社の使用ワックスに合わせた特殊シリコンを使用しております。その為、ゴム型のみの製作依頼は承っておりません。ご了承下さい。上記事情により、基本的に当工房にご依頼いただいた鋳造に使用したゴム型はご返送いたしません。予めご承知置きください。 ■ 最近鋳造に関するお問い合せが非常に多いのですが、下記に記載している問い合わせ内容が特に多いので、必ずご一読の上お問い合せ下さい。 地金相場は、 ■オーダーメイドにかかる経費としては、 1.シリコン原形作成費(原形からシリコン型を作成)初期にのみ必要です。 プラス地金代金が必要です。地金はお好みにより調合いたします。仕上がり製品重量必要量の10%は研磨などで無くなりますので、30グラム使えば33グラムが地金代金となります。 参考価格としては、1点物のペンダントトップで、原型から製作して13,000円(原型の作りにも因ります)。基本的には原型持ち込みを前提としております。 原型が有れば\6,000円(鋳造料金+ワックス代金1回分)〜(数量、仕上げにより変わります)。目安としては平均8,000円〜15,000円くらいです(1点物)。石留めは現在取り扱っておりません。時間に余裕のある方の場合は、当事業所が鋳造する際に同時に行う事で鋳造にかかる手間賃を安く抑える事が可能です(型取りなどは別料金です)。 ■お問い合わせ→こちらまで 下記もご参照下さい。最近お問い合せが非常に多いのですが、下記に記載している問い合わせ内容が多いので、必ずご一読の上お問い合せ下さい。 受注作業工程としては以下の通りです。 1.原形をお預かり 2.お預かり時の写真撮影(トラブル予防) 3.原形複製(シリコンゴムで複製し、原形型を作成) ※1番最初は原形型作成費が必要です。 4.ワックス原形を作成。シリコン原形型からワックスでコピーを取ります。 5.複製したワックスを組み合わせてワックスツリーを作成します。 6.石膏原形を作成します。 7.脱法したら1時間ほど放置し固化させて焼成します。
電気炉で1〜2時間ほど焼成しワックスを焼成させます。焼成温度は各メーカーで違います。 8.焼成が完全にできたら鋳型と地金を鋳造機にかけます。 当社では主に歯科技工用の高性能真空加圧鋳造機「テクノ」・「エコノ」2機種を使用。 9.鋳造が終わったら鋳型を急冷し石膏を壊して鋳造製品を取り出します。 10.ツリーをカットして製品をばらし、酸処理後、磁気バレル研磨機2台(小型・中型)で荒研磨します。
11.仕上げ研磨、超音波洗浄、刻印打ち(金・銀品位又はsilver刻印)をします。 12.仕上がり。検品、納品。 ■大きくわけて以上の工程で製品が仕上がります。 ■こんなお客様も。 ■自分だけのキャラクターマスコットアクセサリー。 Q.自分が持っているキャラクターのキーフォルダ(フィギア)をシルバーアクセサリーにしたいのですが。 A.承ります。但し以下の事にご注意下さい。 Q.キャラクターマスコットを使った原型を加工してバックルやベル(鈴)などに出来ますか? A.はい。形状にも因りますが可能です。半面だけ型取りしてオリジナルボタン(コンチョなど)やベルトのバックルなどにするという方法もありますね(当工房で行なうのは半面の鋳造までです)。ベルトバックル等は別途オーダーメイド受注となります。当工房で製造する際はロウ付しますが、2液性のエポキシ系接着剤をご使用になり、ご自身で接着してもいいですね。 Q.鋳造サイズはどの位まで出来ますか? A.一番多い質問ですが、鋳造リングサイズが、最大91ミリ×65ミリ(高さ)の円筒ですので、その枠内に入り、上下左右に10ミリ以上の余白が取れるサイズという事で、長さ70ミリ×高さ45ミリくらいでしょうか。但し、1度に鋳造出来る銀の製品重量は80グラムまでですので、その範囲内となります(機材自体は100グラム位でも鋳造出来ますが、押し湯(銀を流し込む際にツリー部分に足す分の銀)に10グラムほど使用します)。 Q.納期はどの位ですか? A.時期や仕上げ方、数量、他の方との受注具合により変わりますが、早い場合は1〜2週間。遅い場合は3週間〜位を目安にお考え下さい。 Q支払い方法は? A.マスコットキャラクターの場合は、お見積り後、前払いとさせて頂きます。オーダーメイドの場合は、地金代金以外(金の場合は前入金)を前払いとさせて頂きます。納品時に地金代金分を代引きでお支払い下さい。お支払先は受注後、お送りする受注確認メールをご参照下さい。当工房運営母体の法人郵便口座にお振り込み頂くのが一番お安いかと思います。(特定非営利活動法人フリ−スペース・びーねっと) A.その時の相場でかなり変動します(上記地金相場ページ参照)が、ある程度は余裕を持って保有しているので、その時期の平均相場金額で計算させて頂いています。現在の純銀相場+地金加工手数料+地金送料がかかりますので、2〜3割強ほど高くなります。それに10%の歩留まり分(鋳造・研磨加工等で消失する分)が必要となります。ちなみにうちが取引している地金屋さんは以前は石福貴金属様、2008年以降は山本貴金属地金株式会社様です。
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当工房へのお問い合せは、 鋳造に関するお電話でのお問い合わせは、他福祉事業の関係上、受け付けておりません。ご面倒ですが、メールにてお願い致します。あしからずご了承ください。 このページに掲載している内容と重複するご質問を良く受けます。このページをご一読頂ければ鋳造に関する大体のご質問は解決されるかと存じます。
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