第29回 高知市新春駅伝大会

〜 KPRCペンギンズ華々しくデビュー 〜


今回の報告記は高知支部長が書きました。よって文責は幹事長には無く、全て高知支部長にあります。無断登場させられて文句のある人は、どんどん高知支部長に八つ当たりしましょう。


                


高知支部長の図

KPRCペンギンズってなんや?デビューとはどうしたんや?それに高知市新春駅伝大会って聞いたことがないぞ!とおっしゃる方も多いだろう。
まずはKPRCとは
(財)某知県政策総合研究所の略称である。ペンギンズホームページ「戦績」欄愛読のよい子の皆さんはご存じだと思うが、この組織は幹事長が昨年まで所属しており、今は高松で奴隷ペンギンの名をほしいままにしていた高知支部長宮武が所属している某知県のシンクタンク(SINKTANK)である。
じゃぁKPRC
ペンギンズが合体するのかとの質問にお答えしよう。単に、宮武が奴隷ペンギンの実力を押し隠し、幹事長に無断で高知県に王国をうち立て支部長の座に着こうとする挙にでたのである。
(ただこの記述にはやや偽りがあることを、これから読み進む賢い読者はお見通されると思うが)

新春駅伝大会は高知市職労青年部主催であり、市職員の親睦イベントの一環として開催されているものであり、大会翌日の高知新聞にも一行も取り上げられなかったものであるから、高松の読者のみなさんはご存じないのも当然であろう。
知らないついでにコースを紹介すると、高知市を流れる鏡川のほとりを1.8km周回、ほとんど平坦なコースであるが途中2カ所で川を跨ぐ橋がかなりのたいこ橋で、息があがりそうになるのである。

この大会への出場は、KPRCに某知市から出向している
バド3号(みんなの広場を精読している方はご記憶のことだろうとおもわれるが、投稿者が幹事長も入れて3名程度と寂しいチャットルーム参加者のうちの一人である)がきっかけである。
(バド3号)「支部長、今度高知市の職員対象の駅伝があるんですけど、参加しませんか。
       支部長が一区の3.6km(一区だけが2周する)を走ってくれたら参加者を集めてみますけど」
(支部長) 「ええけど。集まるんかいな」
(この時点では、「3.6kmは軽いな。みなにええとこ見せて皇帝ペンギンに上り詰めることも夢でない。まあ、メンバーが集まらなくても面目はたもてる」と踏んでいたふしもある。)
(バド3号)「じゃあ集めてみます」
(支部長) 「で、いつなん開催は」
(バド3号)「1月19日の昼からスタートです。6区間ですので1時間ぐらいで終わるでしょう」
(支部長) 「1月の情報倶楽部(某知県政策総合研究所が主催する月に一度の勉強会)がある週の日曜日だったら
       高松に帰らずにこっちにおるから全くノープロブレムや」
(バド3号)「いやいや。19日は土曜日です。情報倶楽部の当日です。直前ですね」
それを聞きつけたのが、総研の姉御ことi-nuiマネージャーだ!(倶楽部に一命を賭して運営している。)
(i-nui) 「え!情報クラブの日!!」
(バド3号)「大丈夫ですよ。ねえ、支部長」
(支部長) 「そうそう。2時スタートやから、3時までには戻ってきているでしょう」
(i-nui) 「じゃー是非ともチェックに行かなくっちゃ」
と、いうことで参加方針が決まった。

それから、2週間ぐらいしてバド3号がなにやら資料を回覧し始めた。
(バド3号)「支部長、昨年の駅伝の結果集計が手に入りましたので、メンバーに回覧してください」
(支部長) 「メンバーって決まったんか。全区間走れるんか?」
(バド3号)「皆、総研で揃えました。回覧用紙に名前を書いていますんで」

ここで、メンバー紹介をしよう。見よ!この勇姿
(なんと覇気のないこと)。胸に燦然と輝くのはKPRCペンギンズのマークである。

左から斎藤君、支部長、バド3号、M嬢、谷岡プロ、釈迦さん、有光三世

花の一区を走るのが、もちろん落ちペンギンである支部長こと宮武である。5月の小豆島オリーブマラソン、10月の塩江アドベンチャーマラソンを急な出張で欠場し、幹事長にあることないことホームページにアップされてしまった、あの宮武である。11月には安芸タートルマラソン全国大会に出場するなど地道に活動を続けている。

二区を疾走するのがM嬢である。某知県庁から出向しており、総研始まって以来の女性研究員として脚光を浴びている才色兼備な女性である。が、箱入り娘らしく、出勤・退社時には父親をアッシー君がわりにこき使っており、運動不足を地でいっている。二区から一周を走るのみとはいえ、大丈夫か?

三区は某知銀行出身の釈迦さんである。「釈迦さん、海外出張はツインに泊まるのが常識なんだよ。シングルなんて、君はとてもとても常識がないんだねぇ〜。」と部長にたしなめられ、2週間に渡り部長と部屋をともにした強者である。以前は腹筋が仮面ライダーのように6つ山に分かれているぐらい鍛えていたのだが、今や脂肪が盛り上がり一つ山になったトドのような体である。おまけに、風邪をひいているらしく出場が危ぶまれていた。

四区はS国銀行の星有光三世。総研一の東南アジア通であり、台湾、中国、シンガポールを股にかけて活躍している。剣道3段。質実剛健と思いきや、高知市都心に最近豪邸を建て、車はBMWを駆る(なんとリッチな!)。週に1回、剣道の練習に行き、毎日晩酌をする。おかげで中年腹がせり出してきており、剣道で鍛えた脚力に翳りも。

五区は谷岡プロである。毎日、家から総研までの約3kmを20分で歩いている。聞くところによると、高校・大学時代と「走らされていた」らしく、期待の逸材であり、メンバー中唯一のプロである。ちなみに書の達人でもあり各地の書道展を荒らしているらしい。今は、一年に一度の雇用調整休暇に入っており、体力的にも充実したものがあり期待大。

最終六区は前出のバド3号だ。幹事長からの引継では「高知県内の全市町村に女がいるのではないか」とのことであったが、昨年8月に年貢を納め、今年の夏には父親になろうという。総研ではいつも収納棚の向こうに身を隠しており、部長からよく「バドくんは静かだからいないのかと思ったよ。じゃぁこれから打ち合わせしようぜ!」といわれて、刑場に引かれてゆく。しかしながら、イベント事となると俄然勢いづいてくるタイプで、今回の力の入れようも半端でない。

補欠は斉藤君。高知大学人文学部の3回生。大学のヨット部に所属しており、海の上でギャルにロマンを語っている。山口県長門市の出身。母校は今年の高校ラグビーに出場したらしく、応援にいったにもかかわらず一回戦で大敗を喫したそうである。なかなかのスポーツマンで、中学のときには駅伝部と野球部をかけもち、高校時代は軟式庭球部。つまりはこらえ性のないタイプでは・・・

名目上監督は沢近主任(某知県から出向している主任研究員)。補欠にノミネートされたが、テニスのプロであるプライドが許さず、辞退して監督に。

このようなメンバーで参加するのであるが、支部長から見ると「これは皇帝ペンギンは我の手に」と思ってもおかしくないと見られていたのである。しかし、バド3号からもらった資料に目を通してみると一抹の不安が。なんと、昨年の一区の走者の最高タイムが12分。20分を超える者は4〜5名しかいないではないか。
(支部長) 「みんな早いんやないか。ほんまに1周1.8kmあるんかいな」
(バド3号)「12分台の人はみんな陸上部経験者ですよ。
       12分を切った人は歴代でも4〜5ほどしかいないんです。
       18分を切っていたらいいんでないですか」
(支部長) 「3.6kmを18分といったら、1km5分を切るペースやろ。
       ちょっとしんどいんとちゃうか」
と、不安感を口にしながらも、心中では4km弱だから大丈夫とまだたかをくくる支部長。
(バド3号)「じゃあ、大会前に2日ぐらい練習しましょうか」
(支部長) 「えっ!?えらい賭とるんやな。まあ、ええで」
こうして、口だけでないかと言われたKPRCペンギンズがいよいよ始動することになったのである。

練習初日。参加者は支部長、有光三世、バド3号、M嬢、谷岡プロ。
(支部長) 「釈迦さんは?」
(バド3号)「釈迦さんは風邪が治っていないので、練習はお休みです。
       じゃあ、みんなでコースを覚えながら一周しませんか」
(みんな) 「ゆっくりいきましょう」
スタートしてからすぐの、高知市のホテル業界の老舗「三翠園」(西部ライオンズ常宿)横を通過するのに短い坂がある。皆の息が上がってきている。続いて柳原橋にさしかかる。
(バド3号)「ここが、このコース最大の登りです」
皆はすでにしゃべる気力もないのか無言。橋を渡って市立体育館前を左折して、スタート地点の対岸を走る。ここで、運動不足のM嬢が脱落気味。
(有光三世)「大丈夫か。おぶってやろうか」
と、質実剛健の剣士とは思えない言葉。やはり彼はブルジョアだったのか。そう思いつつ谷岡プロに目をやると軽快な足取り。むむ!侮れない。
(支部長) 「休暇で毎日なにしとるん」
(谷岡プロ)「何もしないで一日が過ぎてます」
支部長が余裕見せようとして会話を試みたが、すでに支部長自身息が上がっており、会話が続かない。そうするうちに再びスタート地点側の岸に渡る天神橋にさしかかる。かなり疲れた体に太鼓橋である天神橋の登り下りはきつい。最後は橋から川の畔までの急激な下りを下ってゴールということになる。
(M嬢) 「ひぃ〜。これは走れんがですよ。こんなに走ったのは高校以来がですよ」
と、丁寧な高知弁(というよりは、丁寧語と高知弁が合わさって奇妙な語感を醸している。)を吹きまくっている。タイムは12分ぐらい。支部長の頭には不安の雲がわき上がっている。「こんなにしんどいものか、これで2周は走れん。走ったとしても20分は超える。」とたんに、高松での奴隷ペンギンの光景がフラッシュバックされる。この時点で支部長は高知での皇帝ペンギン即位計画の挫折を予感するのであった。

ついに大会当日、12時半頃、続々とメンバーが総研に集合しだす。といっても、支部長、有光三世、バド3号、M嬢の4名である。釈迦さん、谷岡プロと斉藤君の姿がない。谷岡プロと斉藤君は現地に集合するのだろうと確信を持てるが、心配は釈迦さんである。
(バド3号)「釈迦さんはどうしたんでしょう。メンバーを確定して事務局に出す必要があるんですが心配ですねぇ。
       電話してみましょう」
電話連絡を切ると、不安を隠さない。
(バド3号)「釈迦さん出場するといってました。大丈夫ですかねぇ」
そうこうしているうちに集合時間の1時になったので現場に移動する。すでに現場には、斉藤君、谷岡プロ、釈迦さんが集合している。
(バド3号)「釈迦さん、本当に大丈夫ですか。無理しないでください。斉藤君も来ていますから」
(釈迦さん)「風邪もやっと治って来たきに。それに走らないと、警備で立ちんぼだろ。それは寒いきに」
(バド3号)「練習もしていないのに本当に大丈夫ですか」
釈迦さんの体を気遣っている風もなく、暗に駅伝部だった斉藤君に走ってもらいたいといわんばかりに不安がるバド3号をよそ目に、釈迦さんの目は過去の鍛えた体を思い浮かべながら燃えていたのである。
i-nuiマネがスタート15分前に写真撮影にやってくるし、沢近監督もやってくるので、いやが上にもメンバーたちの緊張が高まる。

いよいよスタートの時間が迫り、支部長はスタートラインにつく。皆、マラソン慣れした格好とウォーミングアップをしている。誰が12分台で走るのだろうか。勝てる相手はいるのだろうかと物色していると、中学生らしい女の子2名と前掛けと買い物かごを身につけた受けねらいで女装したおっさんランナーが目に入る。「勝った!。少なくとも最終ランナーにはならない」
スタート1分前の声がスターターからかかった直後、コースを逆走してくる車がある。なんと!。コース内の交通規制はほとんどされておらず、車は走り放題である。「危ない。これは安芸タートルマラソン全国大会どころやない。体力の限り走って、倒れ込もうものなら車に敷かれてしまう。自重しなければ」
そうこう考えるうちにスタートピストルが鳴り、65組のランナーが一斉にスタート。腕時計のストップウォッチを押すのに気をとられ、スタートダッシュに遅れをとってしまった。「初めだけでもええ格好みせとかなければ」と焦ってダッシュをかけるも時すでに遅しで、メンバーがたむろするあたりを通過したときにはすでに最後の方であった。
(M嬢) 「支部長おそいがですね。緊張しているといってましたから、早くも棄権し たがやないですか」
(バド3号)「え!?」
(i-nui) 「やっと来ゆう、来ゆう。スタート直後というに、なかなか厳しい顔してるのは支部長やないが」
口々に勝手なことをいうメンバーに全く気づかず、少しでも遅れを取り戻そうと焦る。柳原橋を渡る頃にはかなり苦しくなり、対岸にたどり着くと歩きたいとの衝動に駆られる。どうにか8分30秒で一周を終わらせた頃には、ほとんど周りを見る余裕すら残っていない。三翠園横を通過するとき警備の任についていた斉藤君が「宮武さん、頑張れ」と声をかけたのに気づいたのはそこから10mを越えた場所である。なんと、もう意識が薄れだしていたのであった。あと、記憶があるのが2周目の対岸を走っている時、沿道の応援者が「あの前掛けにかごを持ったランナー・・・」としゃべっているのが聞こえた時だけである。
(支部長)「そんなあほな。確実に勝ったと思ったあの女装のランナーが背後に迫ってきているのではないか。
       やばい!」
そう思ったものの、足取りは重い。夢遊病者のような走りで2区へのリレー地点へ駆け込み、M嬢にたすきを渡す。

リレー前の最後のダッシュ

(i-nui)「大丈夫ですか」
(支部長)「・・・・」
(i-nui)「みんな心配してましたよ。2周目に入るときに悲壮な顔してましたから」
(支部長)「しんどかったです。息は上がるし、鼻水は出るしで悲惨でした。
       途中で女装した奴に抜かれそうになったんで、頑張りすぎました」
そう話していると、すでに速い組の3区へのリレーが始まっている。時計を見るとまだM嬢でリレーしてからいくばくもたっていない。まあ、10分ぐらいはかかるから、息を整えてから写真でも撮るかと思って、上着を着込んで待つ。しかし、10分を過ぎてもゼッケン5はやってこない。もう、選手だまりには人がほとんどいないのである。もしや、お父さんに迎えに来てもらっているのではとアホな心配をしているところへ顔面蒼白になったM嬢が駆け足とも、千鳥足ともつかぬ風でやってくる。ここからは、もと仮面ライダーの釈迦さんである。体型と最近の動向から見ると到底期待できないのだが、以前を知らないだけに「もしやごぼう抜きするのでは」と淡い希望をもって送り出す。

顔面蒼白のM嬢と使用前で元気いっぱいの釈迦さん

(支部長)「お疲れさん。大丈夫か」
(M嬢)「・・・」
(ただ手を振るだけ)
そのあたりの地べたに行き倒れのように倒れているM嬢に声をかけたものの、こりゃ、しばらくは使いものにならん。ほっとこぅ。しばらくして息も戻り、元気も出てきたので、他チームのリレー風景をみていると、なんとごっつい体の女性がいるではないか。
(M嬢)「支部長、女性の区間なのに男性が女装して走ってるがですよ。いいのがですかねぇ〜」
(支部長)「あれは女やろう。胸も大きそうやし」
(M嬢)「絶対あれは男ながですよ」
(支部長)「そうかなぁ。ところでMさんかなり苦戦していたようやけど大丈夫か」
(M嬢)「5回ぐらい歩いたがです。何人に抜かれたかもわからんがですよ」
(支部長)「(区間順位でメンバー中最後にはならなかったとの確信を得て)まあ、完走できてよかったのぉ。
       お疲れさん」
と声をかけた。(これが大きな誤解であった。)

男か女か?

M嬢との話に没頭しているうちに、釈迦さんが戻ってきた。なんと、カニの横ばいのように横になって走っているのかと思うほど体がふらついているが、なんとか有光三世にたすきをわたした。

ブルジョア剣士有光三世にタスキを渡す使用後の釈迦さん

(バド3号)「うちのチームひょっとして、最下位ではないんですか」
(支部長) 「そんなことはないやろう。有光三世が行った後でもたすきを渡しているチームがおるぞ」
(バド3号)「でも、あれはチーム番号の横に6という数字が入っているチームばかりですよ。
       つまり6区のランナーなんです。うちはやっと4区がスタートしたばかりなのに」
(M嬢) 「本当ですね。選手だまりには4区のゼッケンをつけた人はだれもおらんがですよ」
(バド3号)「もしやと思ったが、最下位とは。
      (このまま最下位だと恥をかくのはアンカーの自分である:汗たら〜)とほほほほ」
(支部長) 「これから剣士有光、谷岡プロと続くから大丈夫やないか」
(釈迦さん)「やぁ〜。失敗しましたきに。支部長があんなに苦しい顔しているからやばいと思ったんやけど、
        案の定厳しいレースでしたきに。斉藤君に出てもらうんやったきに」

最下位が現実となりつつありメンバーの口数が減っている中で、有光三世が帰ってくる。今までのランナーには見られない颯爽とした走りである。エース谷岡プロにたすきを渡した直後のインタビューにも軽く答えている。つまり息切れしていないということである。さすがは剣士。
(支部長) 「有ちゃん、お疲れさん。かなり速かったようやけど何人抜いたん」
(有光三世)「1人ぐらいは抜いたの覚えとりますが、数人に抜かれました。
        後ろからありゃりゃというまに抜かれたんで、そのランナーに何を食べたら
        そんなに速く走れるんですかと聞きたいぐらいでしたよ」

インタビューを終わらせて最終6区リレー地点を見ると、くろしお君がスタートする準備を整えている。くろしお君は今年秋に開かれる高知くろしお国体のマスコットで鯨をモデルにしたものでやたら頭が重そうであるが、これが走り出すとやたら速いのである。

嫉妬するくらい軽い足取りのくろしお君
(ピグミンではない)

スピードランナー同士の本格的リレー

くろしお君に見とれていると、谷岡プロが帰還。最終ランナーバド3号へのリレーであるが、これがなかなかスピードあるたすき渡しでさすがプロと芸人。周りを見ると、えらく人が少なくなっている。ゴールしたチームが引き上げだしているのであろう。時計を見るとすでに1時間を超えている。i-nuiマネに3時までには帰るといった手前、時間が気になってくる。次々と各チームの最終ランナーがかえってきて、ゴールテープを切ってゆく。テープを持っている係員も観客もえ〜かげんだれ気味である。向こうから歓声があがったと思ったらくろしお君が元気に走り込んでくる。その後ろから黒ずくめの出で立ちでバド3号が来た。
(支部長)「くろしお君えらい速いやん」
(谷岡プロ)「その後ろからくるのはバド3号さんではないですか」
(支部長)「そうやバド3号や。写真とったる。(パシャ!)流石は芸人。ええ顔しとりますな」

全く自分の立場を理解せず優勝きどりの芸人バド3号!
(芸のためなら部長も泣かす)

(バド3号)「天神橋渡りきったところで前を行くおっちゃんを見つけて、ゴール手前でかっこよく抜こうと思っとったら、
       もっと前にくろしお君が走ってたんです。目標を変えてくろしお君を抜こうとしたんですが、
       このたすきについたペンギンズのマークがじゃまで、あと一歩のところでだめでしたわ」

こうして、KPRCペンギンズのデビュー戦は終わったのである。
ちなみに成績は
  1区支部長:18分35秒(区間順位60位)
  2区M嬢:11分9秒(区間順位57位、通算順位64位→なんと区間順位で支部長は敗れ去っていた)
  3区釈迦さん:10分38秒(区間順位64位、通算順位65位→この時点で最下位だったのである)
  4区有光三世:8分40秒(区間順位41位、通算順位62位)
  5区谷岡プロ:9分46秒(区間順位31位、通算順位61位)
  6区バド3号:9分3秒(区間順位45位、通算順位60位)
通算タイムはなんと1時間8分21秒。支部長の順位を守りとおしたデビュー戦であったが、皇帝ペンギンを目指した支部長のもくろみがもろくも崩れ、あと一歩で高知でも奴隷ペンギンの屈辱を得る一戦でもあった。支部長のピンチを救った釈迦さんに幸おおかれと祈る!(釈迦さんは翌日の日曜日にスポーツジムに入会したらしい。これはまずいぞ!と思った瞬間、月曜日は病院通いで休暇。こりゃー来年も期待できるわ・・・)

後夜祭の串揚げ屋で来年の再起を誓うペンギンズ高知支部員


                


以上が私亡き後の高知支部を任せた高知支部長の記録である。
がーん。
何が「がーん」かと言えば、高知支部長の活躍ぶりである。もちろん、成績的タイム的には相変わらず見るも無惨な姿をさらけ出しているが、そんな事はどうでもよく、このような力強いペンギンズ高知支部チームを一代で築き上げた力量に感動したのである。
実は昨年、私が幹事長兼高知支部長だったころ、同じレースに出ようという提案がバド3号選手からあった。しかし、その翌日が満濃公園での動物リレーの日だったので、いくら距離の短い駅伝とは言え、連日のレースは厳しいと思って諦めたのだった。しかし、今度の高知支部長は本家ペンギンズの新春を飾る晴れがましい国営讃岐まんのう公園リレーマラソンの動物チームを無視して、敢えてペンギンズ高知支部チームの結成を断行するために高知市新春駅伝に出たのだ
この行動力を誉めずして、一体、彼のどこを誉めればいいんだっ!

中でも私が感動したのが、谷岡プロである。僕が居た頃は
「いや〜ん、わたし走るなんて、できませ〜ん。お箸も持てませ〜ん。お酒も飲めませ〜ん」って感じで、か弱さをアピールしていたものだが、まさか、よもや、駅伝に出るなんてっ!信じられないっ!
でも、そう言えば、谷岡プロは、いつも某知県政策総合研究所がある8階までエレベーターを使わずに常に階段を使っていたなあ。常日頃から実は鍛錬していたのか。そうそう、それに、彼女は、普通なら自転車通勤してもいいくらいの距離なのに徒歩通勤しているのだけど、それでも物足りなくて、延々と遠回りして帰ったりしていたなあ。一体、何を企んでいるんだろう。もしかして八十八カ所巡りかっ!?
それはええとしても、上の打上げ時の写真の谷岡プロときたら、ヒジョーにチャーミングだぞ。僕がおった頃は、こげな表情はしてなかったぞ。これは走り終えた満足感からか、それとも高知支部長から一番遠い席だから喜んでいるのかっ!?

何はともあれ、このような強力な高知支部チームがでけたことは、とてもとても嬉しいな。

なお、i-nuiマネージャーだけは、火事があろうが洪水が来ようが山が火を噴こうが、絶対に最後まで走らないよねっ!


〜おしまい〜




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