第8回 塩江温泉アドベンチャーマラソン大会

〜 10月の木枯らし 〜

お久しぶりです。第8回塩江温泉アドベンチャーマラソン大会10月27日(日)に開催されました。

去年の塩江マラソンは朝から土砂降りで、サボる気100%で参加賞だけ取りに行ったら、なぜか現地では雨が止んでしまい、仕方なくそのまま参加したのだけど、今年は前日の雨も上がり、空を見上げると晴れ間が見えていた。天気予報では、寒気が来て冷え込むとは言っているが、まだ10月だし、大した事はないじゃろ、と思って、朝早くバイクにまたがって現地へ向かう。ところが、なんと、山間部に入ったとたん、雨が降り出すではないか。典型的な冬型の気象で、平野部では晴れているが、山間部は雨なんだ。ひえ〜。しかし、途中で引き返す訳にもいかず、悲しい気分のまま、雨に打たれながらバイクを走らせる。
こういう悲しい気分になると、なんで辛い思いをして走るんだろう、っていう根元的な疑問が沸いてくる。
最近、マンネリ気味なのである。
(F川)「ほんまにそうですね、このしょうもない文章」
(幹事長)「ちゃうがな!マラソンの事やがな!
       そもそも、今年もレースをサボったお前に言われとうはないわい!

健康維持のために走るのであるが、それだけじゃつまんないから、お遊びで時々レースにも出る、というのが本来の姿だったのに、最近は、だんだんトレーニングが億劫になってきて、レースがあるから仕方なく嫌々ながらトレーニングをしている、というのが現状である。全く本末転倒だ。レースが無ければ、何ヶ月でも平気でサボってしまう。秋から春にかけてはレースが続くため、なんとか走っているけれど、5月末のオリーブマラソンが終われば、6〜8月の暑い時期は完璧にサボっている。塩江マラソンが見えてくる9月になって、ようやくトレーニングを再開するのだ。
(竹葉)「それは幹事長の場合であって、私なんかは年中コンスタントにトレーニングしてますよ。
      タイムに如実に成果が反映されているでしょう」

合コンと違って、走る事自体はそんなに刺激的に楽しいもんではないので、このマンネリを打破する特効薬も見あたらない。ううむ。一体、どうやって打破したらいいのだろう!

なんて哲学的に苦しんでいると、あっという間に現地に着いてしまった。で、なぜか現地は雨が降ってなかった。山間部の入口では雲が山にぶつかって雨が降るけど、山の中に入ってしまえば雨はもう降らないのだった。
(佐竹)「ひえ〜。塩江は、そこまで山の中ですかーっ!?」
(幹事長)「アフガニスタンは砂漠の暑い国だと勘違いしている人が多いが、北のカラコルム山系で雪を降らせた後の
       乾燥した空気が入ってくるのでカラカラに乾いているが、実は寒い高地なのだよ」

てな訳で、なんとか今年も、四国のアフガンと呼ばれている塩江で山岳マラソンが開催されることとなった。

しかし、現地に着くと、去年も思った事だが、ひとけが少ない。参加者が非常に少ないのだ。急峻な山を駆け上って駆け下りるという厳しいコースのうえ、気象も厳しい山岳地帯でゲリラと戦いながら完走するのはたやすい事ではないので、ランナーの間では不評が定着している。参加者が非常に少ないので、会場でメンバーを見つけるのはたやすい。さっそく高知支部長と再会する。
(幹事長)「去年は若い女性と出張に行ってしまったけど、今年は参加やね」
(支部長)「彼女とは、つい先日も東北へ一緒に出張に行ってましたよ」
(幹事長)「なんとかーっ!高知県民の血税で、うら若い女性と東北温泉旅行かあーっ!お前、横領で捕まるぞ!」

前任者の僕は豚カツ部長との出張しか無かったというのに、後任のこいつは年がら年中、女性と出張を繰り返している。。
(幹事長)「調子はどんなん?」
(支部長)「もうばっちりですよ。秋になって夏季鍛錬をやりましたからねっ!」
(幹事長)「あれって、夜中に15kmも走ったん?すごいなあ」
(支部長)「谷岡プロは、その距離を歩きましたけどね」


さらに
増田選手佐竹石材店に会う。石材店はやる気満々だ。毎年参加者が減っている塩江マラソンにあって、佐竹石材店は珍しく10kmコースからハーフマラソンに格上げしての参加だ。
(石材店)「塩江のハーフマラソンは初めてですから、コースも分からないので、今日は完走だけが目標ですよっ!」
なんて口では言ってるけど、明らかに顔面からアドレナリンが分泌している。それに比べて増田選手は控え目な態度だ。
(増田)「僕は、特に目標もないんで・・・。最近、練習もしてないし・・・。人生なんて、そんなものだし・・・」
まるで僕と同じようなマンネリ状態なのかもっ!しかし、昨年は家の留守番という情けない理由で欠場したのに比べれば、参加するだけでも立派です。

早々に4人が集合したが、その後が続かない。ハーフマラソンに申し込んでいるのは、他には鈴木先生と、サボったF川から参加証を譲り受けた竹葉選手だけ。鈴木先生は絶対に来ているだろうから、そのうち会えるだろうが、竹葉選手は親族の不幸のため、急遽、欠場となりました。
去年はハーフマラソンに参加したのは僕と鈴木先生だけだったから、それに比べればはるかにマシだけど、10kmコースを含めて14人も参加した3年前に比べれば、いかにも寂しい。やはりコースが厳しいので参加者が減ってしまったのだ。満濃駅伝では絶好調の笹谷選手も、塩江には出なくなってしまった。
(笹谷)「もう絶対に出ませんからねっ!足を痛めて1年間棒に振った事がありますからねっ!」
一時はペンギンズの良心と言われるほどの熱心さを見せていた
タイガー杉原ですら、塩江マラソンにだけは消極的で、今回も坂の少ない10kmコースでお茶を濁しているのだ。
(タイガー)「最近、残業が多く、体重が増える一方で、膝に負担がかかりますから・・・」

まあ、しかし、10kmコースとは言え、参加している者は許そうぞ。
は、なんと3年連続サボりだ。一昨年はアメリカへ行ってたし、去年は雨でサボったし、今年はヨーロッパへ出かけているのだ。理由は支離滅裂だが、要するに出たくない、と。
国際電話をかけてみた。
(幹事長)「もしもーし。F川君かいな。そっちの天気はいかが?」
(F川)「ボンジュ〜ル、シェルブ〜ル、ストラスブ〜ル。毎日ワイン飲んで浮かれてますぅ〜」
(幹事長)「お前、ちっとは仕事せんと北朝鮮に拉致されるぞ」
(F川)「アイネ、クライネ、ナハト、ムジーク!あいや〜っ!」

それから中山選手(元ダイエー)も姿が無い。奴は最近は1年半に1回の割合でしかレースに出てないので、今年の春のオリーブマラソンに出ているから、次は来年の塩江マラソンまでお目にかかることは無いだろう。今年の春のリベンジがしたかったのになあ。
(中山)「いやあ、今年は応援にだけは行こうと思ってたんですけどねえ」
(幹事長)「応援してくれんでええから、たまには参加せえよ」

去年のオーストラリア遠征に続く今年の大連遠征で国際派の名声を確固たるものにした福家先生も、父上様は80歳になったのに元気で10kmコースに出ているのに、本人は欠場した模様。

こうやって活動がどんどん縮小していくペンギンズであった。
(幹事長)「マラソン愛好家って、減ってるんかなあ」
(石材店)「そんな事ないっすよ。早い人なんぼでもおりますよ。こないだ会社で駅伝サークル本支店大会なんていう行事があって、
       人が足りないからってことで出たんですけど、みんなものすごく早かったですよ」
(幹事長)「でも佐竹くんやったら十分戦えたやろ」
(石材店)「とんでもない!僕は5.4kmを22分で走ったから、ほぼ4分/kmのペースなんですが、
       ダントツの最下位でした。早い人は3分/km切ってましたよ」
(幹事長)「げげげげーっ!キロ4分で圧倒的最下位となっ!?
       キロ3分切る言うたら、あんた、それ、オリンピック並みやな。よう、そなな大会に出たなあ」
(石材店)「僕が出るくらいなんで香川地区は最初から最後まで最下位でしたけどね」
(幹事長)「会社の公式陸上部はプロ集団やから早いのは当たり前だが、そうでないサークルでも、そんなに早い人がいっぱい居るのか。
       知らなかった。でも、走るのが好きな人がそんなに居るのに、なんでペンギンズに入ろうっていう人がいないんやろ」
(増田)「そなな早い人がペンギンズに入る訳ないやないですか」
(幹事長)「ペンギンズというだけで、社内ではアイドルになれるのになあ」

ハーフマラソンは10kmコースとはスタート地点が異なるので、早々にバスで移動する。バスの中で係りの人がいきなり叫んで初参加者を脅かす。
(係員)「みなさ〜ん、くれぐれも無理せんとって下さいねえ。勇気を持ってリタイアして下さいねえ。無理したら足を痛めますよう」
(初心者)「そ、そんなに、きついんですかあ?」
(係員)「そら、きついでぇ。12kmをガーっと駆け上がって、9kmをガーっと駆け下りてくる、とんでもないコースやからねえ。
      無理したら来年は走れんようになるで」
(初心者)「ひえ〜っ!」

係の人がそなな事を言うから参加者が減るんやないの。

スタート地点に着くと、やはり早速、
鈴木さんに出会う。
(幹事長)「鈴木さんは絶対に来てますねえ」
(鈴木)「せやけど、最近は滅多にレースに出ていないんよ。今年も2月の丸亀マラソン以来やなあ」
(幹事長)「そうなんですか。多いときは毎週のように出ていたでしょ?」
(鈴木)「あの頃は多かったなあ。多すぎて、時々参加申し込みしていることを忘れて出なかった事もあったなあ」
(幹事長)「なんとまあ」
(鈴木)「それから、他のレースに申し込んでいるのを忘れて、同じ日に別のレースに申し込んで
      ダブルブッキングした事もあったなあ」
(幹事長)「しえ〜っ!中毒ですねえ。よく立ち直れましたなあ」
(鈴木)「最近はあんまりレースに出てないから、忘れ物が多いんよ。まず、足に貼るテープ。
      あれがあれば1分はタイムが縮まるんやけどなあ」
(幹事長)「ゴムのように足を動かすのを助ける働きをするっていうテープですか?」
(鈴木)「それから鼻の穴を広げるテープも忘れた。これで2分は損したなあ」


雨はなんとか降らずに済みそうだが、季節はずれの木枯らしが吹き荒れて、とっても寒い。長袖にしようか悩んだけど、今日はせっかく新しい衣装なので、半袖で決行する。
(増田)「おっ、新しいウェアですね」
(幹事長)「仕事をサボってワールドカップを見に行った時に衝動買いした日本代表のサッカーユニフォームだぜ」
(増田)「どう見ても走る格好じゃないですね。ドリブルしながらの方が早そうですよ」


それにしても相変わらず参加者が少ない。ハーフマラソンの参加者は去年よりは少し増えているが、それでも全部で398人しかいない。あまりのコースの厳しさに、安易な気持ちで参加する人が駆逐されてしまい、自信のある人しか残っていないのだ。松野明美がゲストに来て一緒に走っていた時代は遠い過去の事だ。大会が存続しているのが不思議なくらいだ。

参加者が少ないので、後ろの方からのスタートでも、ほとんどハンディが無い。丸亀マラソンなんて、僕らがまともに走り始めるのは、スタートから2分くらい経ってからになるが、ここはスタートと同時に走る事ができる。
(支部長)「タイムのロスが無いから、ええですね」
(幹事長)「ハンディがあっても無くても変わらない厳しいコースやけどね」

最初から坂なので、あくまでも控えめなペースでのスタートになるのだ。スローなペースなので、どうしても余力があって退屈してしまう。で、高知支部長と長話をする。
(幹事長)「高知県民の血税を浪費したアメリカ出張はその後、問題化してないん?」
(支部長)「県議会議員に呼び出されて問いつめられたりして一時は問題化しつつあったけど、なんとか収まりましたね」
(幹事長)「来年は出向解除になりそう?」
(支部長)「好き放題やってるので、会社に戻っても廃人になるんじゃないですかねえ」
(幹事長)「僕も戻りたくなかったなあ。そのまま一生、出向を続けたかったなあ」

なんてペチャクチャ話しながらダラダラ走っていると増田選手が目の前にいる。これ以上遅くは走れないくらい限界に近いスローペースで走っているというのに。もしかして、増田選手は不調なのかも。とたんに色気が出て、一気に抜き去ってしまった。もしかして、久しぶりに増田選手に勝てるかもっ!

最初の給水所で初参加の人が「とんでもないコースだねえ」なんて呆れながらボランティアの人と話しているのを横目に、コースを熟知している僕は、こんなところで時間は無駄にしたくないので、一気に走り去る。まだまだ生ぬるいのだ。
そして、坂がだんだん急勾配になってくる。この塩江マラソンを始めとして、坂の多いレースでは、最近はためらうことなく歩く私だが、去年のレースは省エネ走法を編み出したため、最後まで歩かなかった。今年も同じ走法で突き進む。見た目は競歩と極めて似ているが、まるで走っているような勢いで歩くのが競歩だが、私の考案した省エネ走法は、まるで歩いているような勢いで走るものである。
(中山)「くどいようですが、それって、歩いてるんじゃないでしょうねっ!?」
(幹事長)「大切なのは気の持ちようである。他人が見れば歩いているように見えても、あくまでも走っている気持ちを絶やさなければ、
       自分では歩いた事にはならない。すなわち完走じゃ」


ようやくピークに近づいてきて、登りも後わずか、って油断し始めた頃、なんと増田選手が追い抜いていくではないかっ!
(増田)「すんませーん。お先に失礼しますっ!」
(幹事長)「ひょえ〜っ!もう勝ったと思ったのにぃ」
(増田)「幹事長、おしゃべりし過ぎですよ。エネルギーの消耗ですよ」

あんなにスローペースだったのに、余力があったのか。それとも、僕の方がかなりペースダウンしてしまっているのか。

途中、一瞬だけ晴れた時は少し暑くなり、半袖にして良かったと思ったけど、自分のペースが落ちてくると寒さが身にしみてくる。手袋もするべきだったなあ。
急な下り坂が終わると、ダム湖畔の平坦なコースとなる。平らな道なのに、下り坂の後なので、例年ここで苦しむ。一気にペースダウンしてしまうのだ。ところが、今年はいきなり声をかけてくる人がいる。
(男)「いやあ、いかんわ。足を痛めてしもた。やっぱりこのコースは厳しいわ」
(幹事長)「そ、そうっすね。きついっすね。初めてですか」
(男)「以前、一度だけ参加した事があるけど、もっと楽なコースやったなあ」
(幹事長)「台風で山道が崩れてコースが変更になった時ですね」

男は高知の人で、普段はかなり早いランナーらしい。58歳というのに僕よりはるかに早いうえに、四万十ウルトラマラソンなんかにも出ているらしい。そんなに早い人だけど、今回は足を痛めてしまい、誰かと話でもしないと、くじけてしまいそうなので話しかけてきたらしい。これは僕も助かった。僕もくじけそうになった時だったので、話しながら走っていると、なんとかペースを維持できた。それでも僕にしてはペースが速すぎて、「もうついていけそうにないから、先に行って下さい」って言おうとしたら、逆に相手が
(男)「もう限界ですわ。先に言って下さい」
なんて言って一気にペースダウンしてしまった。そうなると、こっちも頑張らざるを得なくなり、なんとか頑張って走り続ける。

それなのに、突然、後ろから声を掛けながら抜いていく嫌な奴がいる。恒例の盲目ランナーと伴走者だ。
(伴走者)「おらーっ!カッパの格好してないと遅いのう!」
(幹事長)「ひえ〜っ!また抜かれてしもたーっ!」

盲目ランナーの方には勝った事はないが、この伴走者には今年のオリーブマラソンでは珍しく勝ったのになあ。それにしても、僕が出るレースには必ず参加していて、必ず抜かれるとは言え、今回は新しいサッカースタイルだし、なんで僕やと分かるんやろ。レース以外で話したこともない名も知らない人でした。僕の後ろ姿って、そんなに特徴的でしょうか?

それやこれやで、最後の方まで緊張が途切れずに、なんとか頑張ってゴールできた。上り坂でも歩かなかったし、後半も最後までなんとか頑張ったし、もしかして好タイムかも、って期待した割には、圧倒的に平凡なタイムで終わってしまった。悪天候の去年よりも悪かった。おかしいなあ。ただし、後ろに10人位しかいなかった年もあったが、今年は後に100人くらい居た。

ゴールの横では佐竹選手が出迎えてくれる。彼はさすがに好タイムでゴールしたようだ。
(石材店)「どこまで登り坂が続くのか分からなかったので、ペース配分が難しかったですねえ」
その点、コースを熟知している私は万全だった。
(幹事長)「ちょっと下り坂があったからと言って安心していては、その後の急な上り坂でガックリ来てしまうからな。
       最後まで油断はでけんのよ」

なんて偉そうに言っても、タイムは圧倒的に負けているのよね。
(幹事長)「みんなはどうだった?」
(石材店)「みんなのゴールも気になったんですけど、無くなってしまうのが心配で、先にうどんを食べてました」

そ、そうか。何はともあれ、取りあえず、無くならないうちに、うどんを食べなければならないのだった。まずは普通のうどんを1杯たいらげたところで、佐竹選手のアドバイスに従って2杯目は、しっぽくうどんを頂く。冷えた体に熱いしっぽくうどんが、とても美味しい。
(幹事長)「増田君は僕を抜いていったから既にゴールしているはずだけど、高知支部長はどうなったかなあ」
なんて話していると、突然、高知支部長が現れる。
(支部長)「いやいやいや、皆さん、お元気ぃ〜?」
手には既にうどんを持っている。
(幹事長)「ぎょぎょっ!?もう、うどんを食べているって事は、もしかして早かった?」
(支部長)「そんなに遅い自覚は無かったんですけど、後ろから消防車が来て
「大丈夫ですかあ?」ってしつこく何度も何度も聞くんですよ。
       それで
「もしかして最後尾なんですか?」って聞くと「そうだ」との返事。遅い奴を回収して、
       早く仕事を終わらせようという魂胆が見え見えで、ついつい誘惑に負けてしまって、そのまま消防車に乗りましたよ」
(幹事長)「そうか。遂に君も落ちるところまで落ちたようだな」
(支部長)「あれも最初は抵抗がありましたが、一度、乗ってしまうと、へっちゃらになりますね」
(幹事長)「歩くのと同じで、一度、線を越えてしまうと、何の抵抗もなくなってしまうわな。
       くれぐれもクスリと児童買春には気を付けたまえ」


うどんを食べていると、ガックリうなだれた増田選手が現れた。ゴールは僕よりは早かったのだが、油断している間に、しっぽくうどんが無くなってしまったらしい。
10kmコースに出たタイガー杉原は、後で聞くと、朝は僕らが移動した後にゆっくりと到着し、帰りは、僕がゴールした頃には帰ってしまっており、当日は会えなかった。滞在が短すぎるぞーっ!
タイムは、僕が以前、10kmコースに出た時のタイムより悪かったから、練習不足でかなり体重アップしとんのと違うか?丸亀マラソンまでに立て直す事ができるかっ!?

見るからに早そうなタイガーだが


レースの後は温泉だ。
(増田)「温泉と言えば、3年前の混浴露天風呂を思い出しますねえ」
(幹事長)「僕なんか、今でも、くっきりと目に焼き付いているぞ。あんな素晴らしい体験は一生のうちでも滅多に無い」
(増田)「良かったですよねえ」
(幹事長)「本当にきれいな肌だったなあ」

二人でうっとりしても仕方ない。混浴露天風呂が廃止になった新塩江温泉ホテルに、もう用は無い。今年は新しく出来た塩江「道の駅」の温泉を攻めることにした。最近、あちこちで道の駅が建設されているが、どれも似たような立派な施設ばかりだ。
(石材店)「こんな立派な施設作りまくって、民業圧迫ですよねえ」
(幹事長)「高知県民の血税で物見遊山にふけっている支部長の感想は?」
(支部長)「ま、総需要創造のための必要悪ってとこですかね」


しかし、外見は非常に立派な施設だが、お風呂自体はこぢんまりしたものだった。一応、露天風呂とかサウナもなるけど、さほど民業圧迫するような施設でもなかった。
(増田)「露天風呂の男女を分ける垣根さえ取り払ってくれれば天国なのになあ」
(幹事長)「高知で、ぜひ実現してくれんかっ!?」
(支部長)「帰ったら橋本君に言っておきましょう」


やはり、あのような光景にお目にかかる事は、もう二度と無いのだろうか。


〜おしまい〜




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