第32回 小豆島オリーブマラソン大会
2009年5月24日(日)、第32回小豆島オリーブマラソン全国大会が開催される予定だった。
その少し前、ゴールデンウィークが終わって、ボケた頭を叩きながら、なんとか仕事をしているフリをしていたとき、石材店が大慌てで飛び込んできた。
(石材店)「て、て、て、てぇへんだ、てぇへんだっ!」
(幹事長)「なんだい、また石材店のやろうかい。一体なにがてぇへんなんだい?」
(支部長)「なにもかにも、これ見てくんなせい!」
石材店が持ってきたのは、発行部数30万部を誇る業界紙電気新聞の5月14日号だ。
(幹事長)「なんだい、電気新聞じゃねぇか。どっかの発電所で事故でもあったのかい?」
(石材店)「何言ってんですか。僕らの写真が載ってますがなーっ!」
なんと、発行部数650万部を誇る業界紙電気新聞に、4月26日の徳島マラソンの時に撮った我々の写真が掲載されているのだ!
ワシントンポスト日本版に掲載された徳島マラソンの記事
(幹事長)「素晴らしい!素晴らし過ぎる!
それにしても、知らないうちに我が四電ペンギンズのメンバーも増えたもんだなあ」
(石材店)「何を言うとんですか。徳島支店さんの集合写真に我々2人が紛れ込んだんじゃないですか!」
(幹事長)「そうだっけ?でも我々がど真ん中で中心に写ってるぞ」
(石材店)「こんな事やってるから顰蹙を買うんですってば!」
徳島支店さんの集合写真に厚かましくも紛れ込んだうえ、発行部数7500万部を誇る業界紙電気新聞にまで掲載されるなんて、ほんと、厚かましい我々ですなあ。関係者のみなさま、ごめんなさいね。
この徳島マラソンでは、全く歩かずに完走することができた。これは、僕としては、フルマラソンでは珍しいことだ。その勢いを持続させ、次のオリーブマラソンも連覇しようと意気込んでいた時だ。
元ミス坂出のゾウ坂出からメールが入った。なんと、オリーブマラソンが新型インフルエンザのために中止になりそうだと言うのだ。ゾウ坂出は驚異的な人脈の広がりを持っており、大会関係者から極秘情報を入手したのだ。情報の確度は、かなり高いらしい。確かにオリーブマラソンが開催される小豆島は新型インフルエンザが蔓延している阪神地区に近く、参加者も半分は阪神地区から来る。あり得る話だ。
あまりの突然の予想外の事態に、しばらくは頭の中が真っ白になってしまった。だがしかし、新型インフルエンザはただの風邪に過ぎないっていう事実が知れ渡ってきたし、阪神地区だけでなく、全国各地で感染者が出てきたことから、中止も検討したけど、最終的には開催された、って事になるんじゃないかなあ、って期待していた。しかし、レースの数日前になって、最終的に中止が決定となった。
ひどい!ひどすぎる!あまりの過剰反応だ!たかが新型インフルエンザで、マラソン大会を中止にする必要なんて、ない!
だいたい、今回の新型インフルエンザで、日本は大騒ぎし過ぎだ。こんなバカ騒ぎしているのは世界でも日本だけだ。大量に感染者が出ているアメリカなどの事例を見ると、ほとんどの人は軽症で終わっている。つまり、何のことはない、ただの風邪だったのだ。最初に大量の感染者が出たうえ、死者も出ているメキシコだって、非常に冷静な反応をしている。死者が出たと言ったって、そんなに多数ではない。ごく普通の季節性インフルエンザの場合だって、日本では高齢者を中心に多い年は1万人以上が死亡している。世界中では毎年25〜50万人くらいがインフルエンザで死んでいる。だから、少々死者が出たからといってバカみたいに大騒ぎする必要は全くないのだ。タダの風邪だって分かってからは、日本以外では非常に冷静な対応に変わってきた。感染者が出たくらいで地域の学校を一斉に休校にするなんて事はないし、日本のようにスポーツイベントを中止するような事もしない。マスクなんてしている国もほとんどないし。
くどいようだけど、今回の新型インフルエンザは、ただの風邪だ。ごく普通の風邪だ。バカ騒ぎするようなものではない。それなのに、お祭り騒ぎが大好きな日本では、あちこちで過剰反応が花盛りだ。学校を休校にするくらいだから、当然、修学旅行といったイベントも延期だ。さらに学校だけでなく、阪神地区ではスポーツイベントが次々と中止になった。
しかし、地域的に見ても、たまたま、本当にたまたまの偶然で最初に神戸や大阪で発見されたっていうだけで、絶対に全国各地に蔓延しているはずだ。もう何百万人もが感染しているはずだ。だから、阪神地区だからイベントを中止する必要も、全くないのだ。
この意味で、今回の小豆島オリーブマラソンの中止は、2つの意味で過剰反応だ。
1つ目は、ただの風邪なのに大騒ぎしているってこと。
2つ目は、既に全国に蔓延しているのは間違いないのに、阪神地区に近いからっていう理由で中止したこと。
仮に新型インフルエンザの感染者が小豆島オリーブマラソンに来たからと言って、なんにも恐れることはない。て言うか、何千人ものランナーが阪神地区から来るのだから、そのうち何百人かは新型インフルエンザの感染者に違いない。しかし、そもそもマラソンに出られるくらいの人なら、重症の人なんておらんはずだ。元気な人ばっかりのはずだ。単なる風邪引きに過ぎないんだから、過剰に恐れる必要はないのだ。
もちろん、大会主催者側も苦渋の決断というか、断腸の思いだっただろう。それは分かる。だって、大会の成功を一番願っているのは大会主催者なんだから。だからこそ、中止の決定がレースの直前だったのだろう。
だから、僕も大会主催者を責める気は、さらさらない。そうではなくて、こういう状況に大会主催者を追い込んだ世間のプレッシャーというか、日本を覆い尽くすバカ騒ぎぶりだ。
今回の問題だけでなく、こういう事があると、日本はキチガイみたいにバカ騒ぎしすぎる。狂牛病騒ぎにしたって、誰一人として狂牛病の牛の肉を食べて死んだ人なんていないのに、キチガイみたいに大騒ぎしていたし、原子力発電所からラドン温泉のお湯の洗面器一杯分の放射性物質が漏れただけで、海水浴客がいなくなるようなバカ騒ぎをしていたし。これらの大きな原因の1つは、アホなマスコミの煽動だ。マスコミは、本当に頭が悪いから、なんでもかんでもキチガイみたいに大騒ぎするのか、それとも本当は分かっていながら、愚かな大衆を煽って新聞を売りつけようとしているのか。たぶん、両方だろうなあ。
(石材店)「なんか「独り言」のコーナーみたいになってきましたが」
(幹事長)「だって、このレースのために、1年間、血と汗を流して、トレーニングを積んできたんだよ」
(石材店)「よう言いますなあ」
(幹事長)「それは嘘だけど、しかし、今回は好記録を狙っていたのだぞ」
(石材店)「それも毎回言ってませんか?」
このレースは、気候的にも、一番、気持ちの良い季節だし、楽しいレースなのだ。それに、北国に転勤になった僕としては、レースがあるときは、みんな揃って久しぶりに会えるし、ほんと楽しみにしていたのだ。ほんとに悔しいなあ。
(石材店)「このレースが無くなると、みんな揃うのは、次は一気に10月の庵治マラソンになっちゃいますねえ」
(幹事長)「僕はピッグ増田選手に誘われて、6月に青森の走れメロス・マラソンに出るぞ」
(石材店)「すごいタイトルのレースですねえ。一体、どういう趣向のレースなんですか?
友人がゴールで待ってるとか?」
(幹事長)「いや、単に太宰治の故郷で開催されるっていうだけ。ネーミングだけだよ」
(矢野)「僕も6月に高知のレースに出ますよ」
(幹事長)「去年出た汗見川マラソンとか今治シティマラソンは?」
(矢野)「出るかもしれませんね」
て事で、しばらくは各メンバーが個人的にバラバラと出て、みんなが集まるのは10月の庵治マラソンになりそう。
〜おしまい〜
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