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合気道八幡浜一当流道場のメールマガジン第3部 第23号 2016/07/17

タイトル
〇Aikido-Yawatahama「一当流」「ふだんの記」3(マガジンID:0000179313)
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第23号 目次
◆ 西山禾山老師の禅---「般若の法門」その4
◆ 道文の研究Vol.22 「平常心是道」
◆ 道文の研究Vol.23 「平常心是道」その2
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No.23 
◆ 西山禾山老師の禅---「般若の法門」その4
 大法寺だより再掲載
「般若の法門」(在家禅)を伝承する

  新年明けましておめでとうございます。私は還暦を迎えます。赤子に帰り清々
しい気持ちで初春を迎え、実りある年月を重ねていく所存です。皆様におかれま
しても健やかにでお過ごし下さいませ。さて前回、大法寺だより第11号で郷里の
偉人西山禾山老師の素晴らしさを紹介させて頂きました。今回は、顕彰を加えさ
せます。

(1)禾山老師は、良き二人の師に出会い燃えるような修行時代を経て、釈尊79代の
法嗣である。

 師匠があることは本物の証だと思う。幸運な事に私にも生涯の師があります。師
を持てた、持つ事はうれしい事です。経験上からお話ししますと師を持つ事で底力
が出る。また頑張らねばと心が振るい立ちます。一刀正伝無刀流の山岡鉄舟にも剣
の師、禅の師があります。土性骨の入った偉人や継承者は立派な師を持っておられ
るように思います。
 釈尊79代の法嗣である---釈尊が当地八幡浜市に住んで居られたということです。
だから遺徳が残っている。現に私は地元であるからこそ西山禾山老師の教えに触れ
る事が出来た。そして魂を大きく開く事が出来きました。

(2)代表的な教えを「南無甚深般若波羅蜜多」を信行する事とし、在家禅の修行方法
を紹介しています。在家禅普及の先駆者です。

 西山禾山老師は「南無甚深般若波羅蜜多」の一句を創始する。---こんな大胆な事
が出来るのは、西山禾山老師のみと思います。

 六祖慧能は「見性の法門」を伝える。見性悟道あるのみ。悟りに達する方法を示す。
代々法を継ぐ者は、自らの境地を独自の言葉で伝える事を旨としたとある。西山禾山
老師は「般若の法門」を伝える。悟りに達した者の生き方、在家の生き方を示してい
ます。

(3) 禾山老師は各界の多くの名士に深く影響を与え、その門下は日本中で活躍してい
ます。

 禾山老師から深く影響を受けた政界、経済界、芸術の世界、武道の世界の名士たちは、
“甚深般若”で貫かれた「般若の法門」(在家禅)により立派な業績を残されています。

 一刀正伝無刀流の山岡鉄舟は禾山老師と一つ違い---「悟前滴水、悟後禾山」と評し
ています。大法寺再建の為に使って欲しいと贈られた山岡鉄舟の書が八幡浜市の富裕な
家に沢山残されています。

(4) 道統は、禾山玄鼓から無着戒光と引き継がれ釈迦牟尼会般若道場に継承されています。
 「吾が道 東す」と獅子林の六子の一人 無着戒光に「獅子林」の扁額と釈尊78代の
法嗣である越渓老師の注釈書きのある「碧巌録」が伝わっています。道統が伝わり護持
される事は、教えが普遍的なものであること、大事なものであることを証しています。

(5) 日常は粗衣粗食枯淡清貧に甘んじ、妙心開山関山国師の行履(禅僧の日常一切の起居
動作のこと)の如し。

行僧のままの姿で通された。また親孝行であられた。臨済禅の中興の祖と思います。臨
済宗妙心寺から「宗門の棟梁たり茲に遷化に方り本山再住職を追贈し以て其の遺績を旌
表す」と伝えられています。
 ご紹介させて頂きました。昨年は西山禾山顕彰会の重鎮で高野宗一郎氏とのお別れが
ありました。ご冥福を祈ります。西山禾山顕彰により誇れる郷土を確認し伝承に努めます。

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◆ 道文の研究Vol.22 「平常心是道」

平常心是道
平常心であること 是が道である。
平常心を何処に置くか。
合気自然体の錬成 合気呼吸鍛錬 百術不如一清 に置く。
恒に平常心で居る。平常心が道となっている。
「道とはふだんの心である。」
平常心是道の合気道の士でありたい。

◆ 道文の研究Vol.23 「平常心是道」その2

気負わない技
体力をつける稽古は卒業だ。
気力を養うのは生活からだ。
ふだんの行いが基本だ。「平常心是道」
ならば一言一句、立ち振る舞いも有段者らしいものとしたいものだ。
文武両道こそ合気道の士。百術不如一清

力を抜き、合気自然体で
武道神経を研ぎ澄まし
合気呼吸と一体した動き
これ正に合気道
武は神なり
武は神と共に在り

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◆ 編集後記

修行の成果は、第1幕から第2幕へ進んでいます。「独立自尊是修身」---心身の
独立を全うし、自らがその身を尊重して 人たるの品位を辱めざるもの、これを
独立自尊の人という。これは福沢諭吉の名言です。遅ればせながら実学の実践へ
と進んでいます。このメールマガジンは次回の24回を以って最終回とします。
ご愛読ありがとう御座いました。

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第24号目次予告
◆ 山岡鉄舟の剣---「一刀正伝無刀流」その3
◆ 道文の研究Vol..24

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○タイトルAikido-Yawatahama「一当流」「ふだんの記」2(マガジンID:0000179313)
(年2回1月と7月 17日発行)
○発行責任者:合気道八幡浜一当流道場
○Aikido-Yawatahama小清水祥孝
〒796-8007愛媛県八幡浜市八代53-5  TEL.FAX0894-23-2803
○ホームページ:http://www.aikido-yawatahama.jp/
○発行システム:『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ を利用して発行しています。
解除は http://www.mag2.com/m/0000179313.htmからできます。
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