バナー写真は、佐柳孝一師範(1925〜1999)1960年四国で初めて合気道の道場(高知県支部)を開く。
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合気道八幡浜一当流道場のメールマガジン第2部 第11号 2010/07/17

タイトル
○Aikido-Yawatahama「一当流」「ふだんの記」(マガジンID:0000179313)
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第11号 目次
◆ 合気道八幡浜一当流道場
○Aikido-Yawatahama を称する所以
◆ 道文の研究Vol.9
◆ 合気道ワンポイントアドバイス
◆「みそぎの技」
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No.11
◆ 合気道八幡浜一当流道場
○Aikido-Yawatahama を称する所以

「道人のするどく光る御剣(御心)は、身魂の中にひそむ悪魔に」
「誠をば更に誠に練り上げて、顕幽一如の真諦を知れ」
「常々の技の稽古にこころせよ、一を以て万に当たるぞ修行者の道」(道歌)

修業は、神人合一を目標とするものなり、--- 修業方法を一言すれば、武は体
の変化の極まりなき栄えの道なれば、一をもって万に当たる道、一より方法を
生み開く草薙の剣を練り、その責を完遂、達成せしむるにある。心は常に澄み
きりし大空のごとく、大海のごとく、また大山のごとく、また何事も忍ぶべか
らず。しかるときは最大、最少のことも、すべて生かすべきものなり。(開祖大
先生語録)

見性悟道によりやっと自霊を尊ぶことが出来るようになりました。根本を得た
思いで喜んでいます。合気道の稽古の賜物です。この道文から私は、心の対処
法を発明する。開祖大先生語録を他の言葉に置き換える事はできない。一とは
--- 一なのである。多くを語らぬ事。
修業方法を一言すれば、武は体の変化の極まりなき栄えの道なれば、
一をもって万に当たる道、一より方法を生み開く草薙の剣を練り、その責を完
遂、達成せしむるにある。心は常に澄みきりし大空のごとく、大海のごとく、
また大山のごとく、また何事も忍ぶべからず。しかるときは最大、最少のこと
も、すべて生かすべきものなり。(開祖大先生語録)

私は宝物を持っています。佐柳孝一師範から導いて頂いた合気の道「武は愛な
り」です。合気道を八幡浜の地から一当流を以て修練する道場 即ち
Aikido-Yawatahama を開き以て有志に授く。

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◆ 道文の研究Vol.9 合気の道「武は愛なり」(開祖大先生語録)その2
 2010/05/15

一、人の一生は、修行である。
我々は、常に不撓不屈の精神をもって技を磨き、正しい心と丈夫な身体を鍛え
て斯道の発展に努めよう。(信条より 伝佐柳孝一師範)
行修は、すべからくふだんの行為であるべし。--- 稽古は修行の一手法です。
されど「万有愛護の精神」を精神的指導理念とする「合気の道」なれば、稽古
は道となっています。稽古を以って求道です。技の心を開くんです。吾も「合
気道の士」なりと誇れる様、稽古精進です。

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◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.27 しっかり座る稽古

座り技の稽において、しっかり座る稽古、しっかり気を出す稽古を十分にした
いものです。全身に気を漲らせて下さい。じわっと汗が滲みます。しっかり打
つ為には、しっかり座ることを要求します。しっかり座る為には、全身に気を
漲らせることを要求します。しっかり座ること=しっかり気を出す稽古となっ
ています。しっかり座って稽古しましょう。

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◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.28 胴体力

「自分の胴体より太い腕の人はいない」私は良く、このように例えて指導します。
「手は使わない。体の幹である胴体を使う」「胴体がふにゃふにゃでは力は出ま
せん」「胴体をしっかり保持しましょう。しかし、手足はリラックス」胴体力で
相手を受け止めます。胴体力を使えば、女性でも子供でも自分より大きな相手を
倒すことが可能です。陸上、球技、水泳、スポーツ、武道に共通しています。胴
体力を有効に使いましょう。

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◆「みそぎの技」その25  「気を出しなが呼吸するわけです」(佐柳孝一師範語録)
2008/06/27
「気を出しながら呼吸するわけです」「---相手が自分から倒れて行く」(佐柳孝一
師範語録)手刀をもっての術、天地の息と自分とは同じものであるはずであるから、
動作も陰陽合致の業で手刀に及ぼすこと。(開祖大先生語録)私の信条を一言すれば、
合気呼吸です。合気呼吸を信条とし、合気呼吸を以て生活する。 ただ喜びに生きた
いもの。

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◆「みそぎの技」その26  「一を以て万に当たる道」(開祖大先生語録)
2008/08/20
「合気道は奥が深いなあ、本格的に広めようと………」(佐柳孝一師範語録)
修業方法を一言すれば、武は体の変化の極まりなき栄えの道なれば、一を以て
万に当たる道(開祖大先生語録)奥が深い、稽古を重ねて成果あり。稽古の年
数を重ねて勝ち得るものがある。生涯の稽古としたいと念じます。稽古が楽
い。

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◆「みそぎの技」その27  「相手を倒そうとする心を無くして行く事が修業で
す」(佐柳孝一師範語録)2008/09/21
「相手を倒そうとする心を無くして行く事が修業です」(佐柳孝一師範語録)
「勝つとは、己の心の中の『争う心』にうちかつことである。あたえられた自
己の使命をなしとげることである。」「勝とうと思ってはいけない。武道は愛
の構えでなければいけない、愛に生きなければならない」(開祖大先生語録)
なぜ相手を倒そうとする心無くして、人は倒れていくのか。--- そこに修行の
技がある。
 
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◆「みそぎの技」その28 「武道ですから---強くないとね。怖ろし味がないと
ね」(佐柳孝一師範語録)2008/10/03
武道ですから---強くないとね。怖ろし味がないとね」(佐柳孝一師範語録)
佐柳孝一師範の演武に「底知れぬ強さ」を感じたものでした。佐柳孝一師範の
技に「超越的な強さ」を感じました。「底知れぬ強さ」に「怖ろし味」を感じた
ものでした。「やさしく、丸みのある技」『修行の積み重ねと含蓄のある技』で
ありました。

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◆「みそぎの技」その29 「合気道は、心の財産である」(佐柳孝一師範語録)
2009/02/14
私とって合気道は、植芝盛平先生から授けていただいた心の財産であるが、そ
れは一時預かっている財産に過ぎず、未来の人々のためのものであろう。
(佐柳孝一師範の遺稿より) 合気道は、人類の財産です。合気道という武道
には、学べるものが沢山あります。皆で楽しく稽古しましょう。心と心をしっ
かり結んで、温かく、柔らかく、そして強く生きましょう。

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◆「みそぎの技」その30 「合気道は最初からこの心を説いている」(佐柳孝一
師範語録)2010/02/13
「合気道は最初からこの心を説いている。」「目に見えない世界の重要性を説い
ています。」(佐柳孝一師範語録)
「見性悟道」なるのみ --- しかし、工夫と勇気が必要である。「見性」に止ま
るは消極的すぎる。いかに「悟道」を展開するか。--- 「致良知・明明徳」に
その糸口を求める。大学の三綱領である「明明徳・親民・止至善」は、当に私
の欲するものです。「誠の修行」の大切さが説かれています。

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◆「みそぎの技」その31 「合気道は戦わずして、心をサイコロの如し」(開祖
大先生口伝)2010/02/20
武道とは身命を賭する必死の行であるがゆえに、奥義はその道に励み修せんと
する者のみがよく見聞を許さるべき秘事である。みだりにこれを門外漢にもら
すなどは武道への背徳非信の行為であるというのが開祖の信念であった。(植芝
盛平伝より)
「合気道は戦わずして、心をサイコロの如し」(開祖大先生口伝)この口伝は、
佐柳孝一師範の最晩年に伝えられたものです。

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◆ 編集後記

高知県合気道連盟の理事者から佐柳孝一師範の写真(ドイツ・カイザースラウテ
レン市で開催されました合気道講習会1995 ---新屋敷道場に飾っていたもの)を
譲って頂いた。白髪の背筋をビシッと伸ばして道場に立つ佐柳孝一師範(当時70歳)
です。今更に思うことがある。私は、佐柳孝一師範の合気道にしびれたのである。
佐柳孝一師範の合気道に惚れたのである。佐柳孝一師範の真似の出来ない合気道
に憧れたのである。そして追い続けているのである。
「背筋を伸ばし、ビシッと△に進む合気道」そして---「切れのある入身転換」
「気の圧力のみで砕ける前進法」それで---「深みのある、品のある技」「やさしく、
丸みのある技」「修行の積み重ねと含蓄のある技」でありました。私も修行を積み
重ね、合気の道「武は愛なり」の技を展開したいものと改めての技の方向を決意いたしました。
私の50代の合気道は愈々益々これからなのである。

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第12号目次予告
◆ 西山禾山老師の禅---「般若の法門」その3
◆ 道文の研究Vol.10
◆ 合気道ワンポイントアドバイス

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○タイトルAikido-Yawatahama
「一当流」「ふだんの記」(マガジンID:0000179313)
(年2回1月と7月 17日発行)
○発行責任者:合気道八幡浜一当流道場
○Aikido-Yawatahama 小清水孝
〒796-8007愛媛県八幡浜市八代53-5  TEL.FAX0894-23-2803
○ホームページ:http://www.dokidoki.ne.jp/home2/kosimizu/
○発行システム:『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ を利用して発行しています。
解除は http://www.mag2.com/m/0000179313.htmからできます。
○無断転用・複製を禁じます。
○ご意見ご質問は、kosimizu@dokidoki.ne.jpまでお寄せ下さい。