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合気道八幡浜一当流道場のメールマガジン 第10号 2003/11/17

タイトル 合気道 佐柳孝一師範語録 (マガジンID:0000103677)
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第10号目次
◆「誠は合気の本体」(伝山口清吾師範)
◆ 稽古所感「胴周りいっぱいに呼吸する」

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No.11
◆「誠は合気の本体」(伝山口清吾師範)

2002/8/31明大生田合気道部OBの石橋良一先輩の主宰する道場、東京都品川区の
「ふれあい塾」で稽古した際、図らずも1978〜1986年までの「有段者特別研修に当
たって(上級)」の師範直筆の原稿を分けて頂きました。『技を学ばんとする者は
まずその精神を学べ』と引土道雄十段(熊野塾)の言を伝え聞いています。また、
山口清吾師範の遺稿にも「技を究め様とする者は、まずその精神理法即ち道に目を
向ける事が肝要である。道に基づかない技は、必ず行き詰る或いは身を害つけたり
する。」と伝えられていますが、まさにこの遺稿を手にしてはじめて山口清吾師範
の技を学ぶ思いです。

当時学生であり知りえなかった事も沢山有ります。この遺稿からあらためて素晴ら
しい山口清吾師範の技や精神に触れる事が出来ます。謙虚で心やさしいお人柄でし
た。山口清吾師範を偲びます。ありがたく、うれしく思います。ご紹介します。
http://www.aikido-yawatahama.jp/newpage27.htm

遺稿から山口清吾師範は、次ぎの道歌三首を特に道の真髄、修行の根本指針として
大切にされていた事が分かります。
「誠をば更に誠に練り上げて顕幽一如の真諦を知れ」
「合気にてよろづ力を働かし美わしき世と安く和すべし」
「惟神天地のいきにまかせつつ神の心をつくせ丈夫」
また、山口清吾師範(九段)の遺稿は大きな柱として以下の五点を教示されている
と思います。

1.「誠は道の根本---合気の本体」
「誠をば更に誠に練り上げて顕幽一如の真諦を知れ」道歌
『誠は合気の本体』の言葉を深く噛み締めています。
開祖大先生語録に「誠の道をもって天地と相和す」「一元の本を忘れず誠を守るべ
し」「誠一つに質素を旨とせよ」「誠の心が千引きの石」など「誠の修行」の大切
さが沢山説かれている事に気づきます。

2.「合気は道の要諦」
「合気にてよろづ力を働かし美わしき世と安く和すべし」道歌
「道歌には道の真髄、修行の根本指針が端的に示されつくされている。これは武道
修行の上だけでなくそのまま日常生活人生の指針ともなるべきものである。」
「技の心が人生日常生活の規範と遊離しないから道である。」
(山口清吾師範の遺稿より) 
『中心帰一の精神』『万有愛護の精神』『大和大愛の精神』を技に表わしそして人
生日常生活の規範として歩みたいものです。

3.「覚悟は行道の大事」
低く響く声、切れのある業、迸る気概、山口清吾師範らしい言葉である様に思いま
す。「わざを行うには身を捨てる覚悟が要る。覚悟も又一度になるものではない。
覚悟のあり方、その状態が問題である。」との教えをまだ理解出来ません。師範の
導きを願います。気心体の一致した状態、姿とも思います。

4.「合気呼吸鍛錬」
「惟神天地のいきにまかせつつ神の心をつくせ丈夫」道歌
・合気呼吸こそは、人の本来具備している全能力を引き出し発揮させる。
・生命躍動の理法である。同時にその実際的手段である。
・術そのものである。すべての技のいのちである。
・心・気・力一致の武術の極致もこれによってはじめて可能になる。
・心身一如、自由自在の達人の境界境地もその修練の必然の法果に他ならない。
・大先生は武術の上のみならず深く天地大自然の理法、万物創造生成発展の理法と
 しての合気呼吸を説かれた。
・それを神ながら武産合気の道と名づけられ又簡単に合気道として教示された。
(山口清吾師範の遺稿より)
「合気は息の妙用なり」と開祖大先生語録にもあります。

5.「気勢」(気の練磨)
・前進法を教へる。相手が大きければよじ登り乗り越えてゆくまでである。
・気で体当たりせよ
・切られる所にきられぬ所がある(山口清吾師範の遺稿より)
この三つの口伝(開祖大先生)にあるものは「気勢」であると思います。


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◆稽古所感「胴周りいっぱいに呼吸する」

胴周りいっぱいに呼吸する。合気呼吸鍛錬の手法の一つは、胴周りいっぱいに呼吸
する事であろうと思います。他を思いやり余す事なく自分らしくありたいものです。

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◆ 編集後記
1993年合気道講習会in合気道八幡浜市合気会by佐柳孝一師範佐の講習会DVDが完
成しました。合気道錬成の良き指針として下さい。希望される方は、ここから
http://www.dokidoki.ne.jp/home2/kosimizu/newpage30.htm
申込んで下さい。

合気道を修行修練せんとする者が、心・気・体の鍛錬をつうじて宇宙根源の気を自
得する、そして己の真の実力を発見し、めざめた目・ひらかれた心をもって天職に
生きるべきことを望んだ。合気道の道統は、各自が宇宙と自己との一体化を成就す
ることをもって究極の極意とする。(植芝盛平伝 出版芸術社刊より)『己の真の
実力を発見する』事を夢みて稽古に励みたいものですね。どきどきします。

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質問は大歓迎です。どうぞメールでお問い合わせ下さい。
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ご感想をお待ちしています。

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第11号目次予告
◆山口清吾師範の遺稿その2「合気自然体の錬成」 

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○タイトル 合気道 佐柳孝一師範語録 (マガジンID:0000103677) 
(月1回 毎月17日発行)
○発行責任者:合気道八幡浜一当流道場
○Aikido-Yawatahama 小清水孝
〒796-8007愛媛県八幡浜市八代53-5  TEL.FAX0894-23-2803
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○発行システム:『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ を利用して発行しています。
解除は http://www.mag2.com/m/0000103677.htmからできます。
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