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合気道八幡浜一当流道場のメールマガジン 第29号 2005/06/17
タイトル 合気道 佐柳孝一師範語録
(マガジンID:0000103677)
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第29号目次
◆「佐柳孝一師範語録その9」---合気道は『気の御業』です
◆
合気の道「武産合気」その1
◆
合気道ワンポイントアドバイス「丹田を練る」
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No.30
◆「佐柳孝一師範語録その9」---合気道は『気の御業』です
「すみきりし鋭く光る御心は悪魔の巣くふすきとてもなし」
「つるぎわざ筆や口にはつくされず言ぶれせずに悟り行え」
「三千世界一度に開く梅の花二度の岩戸は開かれにけり」(道歌)
1997/04/19 aikido-yawatahama八幡浜道場にて
○合気道は『気の御業』です
・「腕力で相手を倒すんだ、それが合気道だ」という風に思っている人が多い。---
「全然違うんだ」
・「腕力というものはね、何の役にも立たない」という事をみんなに分かってもらい
たい。
・「ああなるほど、合気をしたら簡単に人が倒れるんだ」という事を知ってもらいた
い。今日は、それが一番の私の願いです。
・「合気道というものは、目に見えない気と気の作用なんです」「目に見えない気を
出せば、相手にどういう感じを与えるか」---という事をやってみたい。
・「みんな“宇宙の法則”を守ってくれれば、誰にでも子供さんでも大人を簡単に倒
す事が出来る訳です。---で、実は倒したらダメなんです」
・「倒れる様に導いて行く」これなんですね。「この精神」これが大事なんです。
○入り身前進法
・胸取り---相手が掴みに来ると、みんなはイヤだと避けています。気がもう負け
ています。「合気道は、気を出しなさいといっています」(開祖大先生)
・掴みに来たら、先に腹から入ります。「どうぞ、と腹から入る」
・腹から入っていますから「わぁ」と気を受けます。
・気を受けていますから相手の気持ちは、後ろに行っています。
・指1本で押しただけで倒れます。「戦わずして勝っています」
・何にもしていません。「第三者には見えない、分からない」
・「合気道は、目に見えた勝ち方ではありません」「相手が掴みに来た瞬間に勝って
います、歩けばこけてしまいます」
・逆半身片手持ち---手を開いて気を出した、手は置いといて半歩中に腹から入る。
「プラスの気を出した、マイナスの気を出す。後は歩いて下さい」
・合気道は『気の御業』です。
○入り身転換
・「第六感の養成と体を使う」「腹から入る稽古をしましょう」
・「腹から入って腰を斬る」「180度の転換がポイントです」
・「腹から入って△」「腰を斬って○」「三角に入って円を描く」
・「(1)腹から入って(2)腰を斬る(3)足を引いて(4)気を出しながら両手を前に差し出
します」この入身転換を10分やると良い。子供の稽古にはこの運動を取り入れると良
いですね。
・「素晴らしい子になります、感の良い子になります」「こけても怪我をしない」
「入り身転換を稽古していますから、人とぶつかる事がない」
○「気を出しますから“やる気”が出ます。自然に健康になります」
・「子供達は忙しい、頭でっかちではダメです」「病気をしては、勉強したくても出
来ません」「まず体を鍛える」
・「最近の子供達は体が硬い、そういう子は必ず病気をします」
・「合気道は、体を柔らかくする事を主体としてやっています」「柔らかい体を作り
上げていきます」
・「合気道は気を出します」「気を出す事は、勉強をやろうとする気持ちを出すのと同
じです」「気を出しますから“やる気”が出ます。自然に健康になります」
・「体全体から気を出します」「柔らかい気を出すんです」
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佐柳孝一師範語録を大事に拾っています。佐柳孝一師範に導いて頂いた合気道は「ど
こまでもやさしく、暖かい、心ある武道」です。佐柳孝一師範は「岩間の斉藤守弘師
範(2002年寂)も開祖大先生から沢山のものを頂いていますが、私も負けないくらい
沢山のものをいただいているんですよ---」と話して下さいました。佐柳孝一師範は
実にやさしく、謙虚な方でありました。私は佐柳孝一師範の晩年に教えを受けました。
「和合の精神」を学びました。本当に幸運であります。“この合気道を広めたい”と
使命感を持って稽古精進させて頂いています。
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◆
合気の道「武産合気」その1 Vol.16
開祖はやがて、開祖みずからにとってはより高次の「我即宇宙なり」の悟境に達し、
直裁のことばをもって「気は合気道そのものなり」と明言し、その気・心・体は「神
技」に昇華し得たのであった。
雄々しき力技をくり広げる、いうところの武の世界を内包し、かつ生命力を産みいだ
す本源としての「気」に生きる真なる武、開祖の好んだことばをかりていえば「武産
合気」に達する道程は、一朝一夕にしてつくられたものではなかったのである。
真の武の道は、万物造成の宇宙的根源生命力を活かすこと。真の武の道は武農一如、
武産合気の生命力生産の実践こそ原点である。(植芝盛平伝 出版芸術社刊)「武は
愛なり」を紹介します。(伝佐柳孝一師範)
http://www.aikido-yawatahama.jp/newpage12.htm
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◆
合気道ワンポイントアドバイス「丹田を練る」Vol.7
◎丹田を練る
・武道は体当たりが基本です。「前進法を教える、気で体当たりせよ、斬られる処に
斬られぬ処がある」(山口清吾師範の遺稿より)
・武道は丹田を練る修行の段階を踏まえます。
・「前進法」を腹で「受け」ましょう。
・「受け」こそ丹田を練る大切な稽古です。「受け」を沢山取りましょう。
・粘り腰は、丹田を練る稽古の積重ねにより培われます。
・柔道での投げ、足技も丹田を練った成果として偉力を発揮します。
aikido-yawatahama 小清水
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編集後記
良き師を持つ事は芸道では大切な事です。佐柳孝一師範は、人生の大恩人であります。
「人がその人生において、どの様な視点を持ち得るか」という事は大事であります。
合気道は、より良く生きる道を教えていると思います。佐柳孝一師範に稽古で、そし
て折りに触れ「合気道精神」に立ったものの考え方の芽を植えて頂きました。私の中
でその芽は大きく広がっています。救われています。
合気道八幡浜市合気会は発足15周年を迎えます。多くの道友の皆さんに感謝です。共
に「合気の道」を歩んで行きましょう。さあ、「武産の合気」へと進行です。
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第30号目次予告
◆「佐柳孝一師範語録その10」
◆
合気の道「肉体は黄金の釜」Vol.17
◆
合気道ワンポイントアドバイス「気を出す」Vol.8
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○タイトル 合気道 佐柳孝一師範語録
(マガジンID:0000103677)
(月1回 毎月17日発行)
○発行責任者:合気道八幡浜一当流道場 ○Aikido-Yawatahama 小清水孝
〒796-8007愛媛県八幡浜市八代53-5 TEL.FAX0894-23-2803
○ホームページ http://www.dokidoki.ne.jp/home2/kosimizu/
○発行システム:『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ を利用して発行しています。
解除は http://www.mag2.com/m/0000103677.htmからできます。
○無断転用・複製を禁じます。
○ご意見ご質問は、info@aikido-yawatahama.jpまでお寄せ下さい。