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合気道八幡浜一当流道場のメールマガジン 第34号 2005/11/17

タイトル 合気道 佐柳孝一師範語録 (マガジンID:0000103677)
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第34号目次
◆ 合気の道「武は愛なり」Vol.1 「気」に生きる真なる武
◆ 合気の道Vol.21「人間性に溶け込んだ真の合気道」
◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.12「姿勢癖その3」
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No.35
◆ 合気の道「武は愛なり」Vol.1 「気」に生きる真なる武

「大御親七十五声生みなして世の経綸をさずけ給えり」
「呼びさます一人の相手も心せよ一を以て万に当る武夫の道」
「声もなく心も見えず惟神神に問はれて何物もなし」(道歌) 

合気道新聞 第1号より ○発刊のことば(抜粋) 道主 植芝盛平 1959/04/10

  私も世界の一分身、一分業として生成化育の道を愛護するに日夜の精進を続けて
居る者であります。身変る聖者の如く、又顕幽神三界を万古より守護なし来れる木
花姫の神(観世音)の御神業、和合達成に神習い引添いて世を守るのが真の日本の
道であらねばなりません。この日本の道を産み顕すを武産合気と申します。
  さて此の世の生命であり此の経営の根元たる至愛の上に愛を守る愛の働きは、言
霊の妙用となりみそぎの道となります。吾人は万有万神の律法を明らかにし、宇宙
の真理を把握し、身を以て自己の使命に当り、地上経綸完成の為め、人生の勤めを
達成せねばなりません。それには至誠の道を練磨する事であります。至誠は本を忘
れず自己を知り、自己完成大生の道であります。世の完成を望む者は自己も又幸福
なる完成をせなくては人の真のつとめは望めません。
  茲に合気の道を愛究される誠友は先ず真空の気と空の気を、性(さが)と業と
に結び合い、喰い入り乍ら業の上に科学以て錬磨するのが修業の順序であります。
私も老いて愈々益々広く天下の士と交り、濁流を清め、幸福の御代を迎え、共によ
ろこびを讃えたいと誓い、一歩、一歩と怠らず修業を致します。

佐柳孝一師範は、
「合気道は力を使いません」
「合気道は気力というもので相手を導いて行く」
「合気道は気の力これが一番大事です」
「人間というものは力で生活しておる訳ではない。気の力、気というものが必ず生
活面には出ています」
「人間は気が出て、息をしています」「必ず呼吸というものがあります」
「気を出しながら呼吸するわけです」「---相手が自分から倒れて行く」
「こちらから倒すんじゃないんです」「---倒れざる負えなくなる」
「力でやると相手も力でやって来ます」「相手に逆らいません」
「この原理を使うから、簡単にこけて行きます」
「気というものは、もう無限なんです」
「合気道は、気を体全体から取り入れて、外に出していく」
「気を取り入れて出す事で元気になり、溌剌となるんです」
「気を大いに取り入れて、大いに出して下さい」「身体を柔らかく使って下さい」
と「気」に生きる真なる武、“合気の道”を導いて下さいました。
また、同じく山口清吾師範は、これを「合気呼吸鍛錬」「合気自然体」と伝えてい
ます。http://www.aikido-yawatahama.jp/newpage27.htm
両名人は共に大きな努力で、 合気の道「武は愛なり」を伝えています。

私(小清水)は、やっと「体全体から柔かい気を出せる様になって来たかな」と稽
古の成果を感じています。これからの稽古が益々楽しみです。
「稽古を重ねると、呼吸と共に自然に気を大いに体全体から取り入れて、大いに出
す事が出来る様になる。そして益々健康に幸せになる。」私はこの様に思います。
和合の武道“合気の道”の稽古に励みます。

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◆ 合気の道Vol.21「人間性に溶け込んだ真の合気道」

合気道は天地の実相に即した永久性を持ったものであるから、これを今日我等の生
活のすみずみにまで生かし、かつ又時代と共にいつもこれに応じて行くことができ
るのであって、習者は日常稽古の心得を右に置いて、諸生活の一端に到るまで実現
する時にこそ、人間性に溶け込んだ真の合気道を体得したものということができる
のである。(合気道光和堂刊より)「相手を導く、相手とぶつからない」これが大
事です。お客さんが来て「どうぞ」と導く様に、「どうぞ」と導きます。「合気道
はお互い人間として尊重し合っておる訳です」「どうぞ」と導くこの心が大事で
す。(佐柳孝一師範語録) 

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◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.12「姿勢癖その3」

◎ 合気道は全部、△法で進みます。前進法です。
「勝つんじゃない、負けないんだ」の姿勢をもって「△法で進む」
◎「勝つんじゃない、負けないんだ」の“不敗の体勢” を整える鍛錬が重要です。
「中心に磐石の重みある姿勢」「何処から押されても倒れない姿勢」つまり「ぴた
っと歩く、どっしりと座る」事が大切です。
私(小清水)は、これを「立ち力 座り力 胴体力」と表現しています。
「立ち力」の養成---ぴたっと歩く 
「座り力」の養成---どっしりと座る
「胴体力」の養成---幹である胴体を使う
◎「体全部を使う、手投げじゃビクともしない」(佐柳孝一師範語録) 
◎合気自然体の錬成(山口清吾師範語録)
http://www.dokidoki.ne.jp/home2/kosimizu/newpage11.htm

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◆ 編集後記

○野に下った西郷隆盛を説得の為、鹿児島に訪ねる。1874/03
・西郷隆盛---「敬天愛人」(天を敬し、人を愛す) 
「一以貫之」(一以て之を貫く) 
・山岡鉄舟---「信為万事本」(信を万事の本と為す) 
「素志白雲同悠 高情青松共爽」(素志は白雲と同じく悠 高情は青松と共に爽)
の書を互いに贈っています。

二人は江戸城無血開城の立役者です。二人に厚い友情があると想像します。禅味あ
る達胸を感じますね。二人は“甚深般若”に「全幅の信」を持っていると思いま
す。「信為万事本」で人生を進みたいものです。「信があるから和合の業となり、
楽土となる」心良い時間を一杯隣人と共有出来たら楽しいですね。“甚深般若の法
の門”に立つ。「万有愛護の精神を以って万に当たるの道」を見つけたり。
aikido-yawatahama小清水孝 2005/11/15

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第35号目次予告
◆ 合気の道「武は愛なり」Vol.2 「修行は、神人合一を目標とするものなり」
◆ 合気の道道Vol.22 「敵の無い境地、相手の無い世界」
◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.13 「手癖足癖・姿勢癖・呼吸癖」

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○タイトル 合気道 佐柳孝一師範語録 (マガジンID:0000103677) 
(月1回 毎月17日発行)
○発行責任者:合気道八幡浜一当流道場
○Aikido-Yawatahama 小清水孝
〒796-8007愛媛県八幡浜市八代53-5  TEL.FAX0894-23-2803
○ホームページ http://www.dokidoki.ne.jp/home2/kosimizu/
○発行システム:『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ を利用して発行しています。
解除は http://www.mag2.com/m/0000103677.htmからできます。
○無断転用・複製を禁じます。
○ご意見ご質問はお気軽にinfo@aikido-yawatahama.jpまでお寄せ下さい。