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〇 合気道八幡浜道場 のメールマガジン第3部 第14号 2024/07/17

タイトル 「魂の学び/魂の力/魂の修行/魂の技」(マガジンID:0000179313)

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第14号 目次

◆ 誠の宝槍/高橋泥舟(謙三郎/精一)Vol.9 朝昼夕にそれぞれ千回の猛稽古

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No.14

◆ 誠の宝槍/高橋泥舟(謙三郎/精一)Vol.9 朝昼夕にそれぞれ千回の猛稽古

 泥舟自身こう記した。「---故に予も亦公(慶喜)と進退を共にして、隠退の身となり、只管天命を楽しみて、更に 世に出るの意なし、曾て歌あり、狸にはあらぬ我身もつちの舟 こぎいださぬがかちかちの山 と。是、予、忍斎の号を改めて、泥舟と号する所以なり。」

 泥舟は、質素に生活しつつも家族の病気に悩まされている様子が窺えます。一方「私は、老人になればなるほど健康になっています。」と明治15年の泥舟の様子を知ることが出来ます。(岩下哲典著「史料紹介 村山家文書の高橋泥舟関係書簡について(上・下)」より)

 ある事典に、彼は明治36年、69歳で没するまで、朝昼夕にそれぞれ千回の猛稽古を怠らなかったとある。どういう典拠によったのか知らないが、それだけ意志の強い人だったのであろう。不退転のそういう強い意志を持った人でなかければ、とてもそんな生き方はできない。そしてそういう強い意志は、並外れてみずからを高く持する誇りある者にしてはじめて持続されうるものであろう。(生き方の美学 中野孝次著から)

 福澤諭吉(1835.1/10~1901.2/3 啓蒙思想家・教育家。慶応義塾の創設者)は、米つきと居合が得意だった。諭吉は居合「立身新流」の達人であり、晩年に至るまでこの居合を修練し続けた。居合稽古の手記によると一日に千本以上も形を行っています。また、米つきも毎日一臼つくのを日課としています。諭吉は日課としている散歩、米つきと居合を通じて心身を壮健に保ち、教育者としての旺盛な気力を養っていたのではないでしょうか。(「独立自尊」福澤諭吉と明治維新 北岡伸一著から)

 両氏は武人です。福澤諭吉の日常生活は、流石に立派です。一方、高橋泥舟の日常生活における一家の経済と素心の貫徹は、ひとかたならぬ苦労があったものと推察します。想像するに胸が熱くなる日本精神です。不動心ある清々した泥舟の姿と境地を拝す。その境地と魂は高く、燦然と日本史に語り継がれる。--- 合掌

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◆ 編集後記

 令和6年4月の愛媛県合気道連盟総会にて理事長を拝命。5/24全日本合気道連盟評議員会に出席。常任の理事・評議員と交流する。特に明治大学出身の師範、山口清吾師範にご縁ある師範他と知己を得ることが出来ました。立派な師範方は、すっきりとお元気です。交流の輪を広げる。---楽しみとする。5/25第61回全日本合気道演武大会に出場。同演武大会に出場の明大生田合気道部の同期2人と再会する。

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○タイトル 「魂の学び/魂の力/魂の修行/魂の技」(マガジンID:0000179313)(年2回1月と7月 17日発行)
○発行責任者:〇 合気道八幡浜道場  小清水祥孝
〒796-0001愛媛県八幡浜市向灘3084-5TEL0 894-23-1541.FAX0894-21-1539
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