3.パソコンへの設定等 (1)LANボードの取り付け
CATVインターネットを利用するには、パソコンにLANボードまたはLANボードを取り付けて、イーサネットLANケーブル(ストレート結線)でケーブルモデムにつなぐようになります。
ケーブルモデムを設置後、インターネット接続できるかどうか確認するためには、前もってLANボードを取り付けておく必要があります。
最近は100Mbps伝送可能な100Base-T対応も出ていますが、安価な10Base-Tで充分でしょう。また、PCIスロットが空いているのならPCIバス用がいいでしょう。
LANボードをパソコンのカードスロットに取り付ける際には、パソコンの電源をOFFにして行います。また、LANボードの基盤に手が触れて静電気が流れないよう、手の静電気を逃がして置いてから、作業を始めて下さい。
また、LANボードがきちんとカードスロットに取り付けられるよう、強めに押し込みます。(LANボードの部品を壊さないないよう、注意して下さい。)
LANボード(10Base-T)
パソコンに装着
(2)LANボードをパソコンに認識させる
LANボードの取り付けが終わったら、パソコンの電源を入れます。
すると、Windows95,98が起動されると、新しいハードウェアとしてLANボードが認識されます。そして、LANボードに必要なドライバーを読み込ませるようにします。
このあたりは、購入したLANボードのマニュアルの記述に従って下さい。
LANボードの認識が正しく行われたかは、次のようにして確認できます。
(Windowsのバージョンによって若干画面が異なります。)「コントロールパネル」の「システム」を選択します。
「デバイスマネージャ」の中に、「ネットワークアダプタ」として、LANボードが表示されています。プロパティを参照して、「デバイスが正常に動作している」ことを確認しておきましょう。
(3)TCP/IPの設定
LANボードからケーブルモデムを介して、インターネット接続できるように、通信プロトコルとしてTCP/IPの設定を行う必要があります。
「コントロールパネル」の「ネットワーク」を選択します。
「ネットワーク構成」の中に、「LANボード」と「TCP/IP->LANボード」が追加されてること確認します。
「TCP/IP->LANボード」のプロパティを選択し、次のように設定します。
・IPアドレス: IPアドレスを自動的に取得 ・WINS設定: WINSの解決をしない ・ゲートウェイ: 設定しない ・DNS設定: DNSを使わない
(4)ケーブルモデムの設置
さて、いよいよケーブルモデムを設置する日がやって来ました。
9時の約束でしたが、何故か、業者の方は時間になっても来てくれません。
12時になって確認の電話を入れると、翌日と間違えていようです。「すぐに終わりますから、1時に参ります」ということになりました。
ようやく、業者の方がケーブルモデムを持って来てくれました。
まず、パソコンの電源をOFFにして、ケーブルモデムと同軸ケーブル、およびLANボードにつないだイーサネットケーブルを接続しました。
ケーブルモデム(前面)
背面
ケーブルモデムの電源を入れると、前面のランプのうち左端のもの(電源ON)がまずつきます。つづいて、右端のランプ(PCと接続)がつき、最後に左から2番目のランプ(CATV局と通信可能)が暫く点滅した後、緑色に変わったらOKです。(この間約5分)
ケーブルモデムの電源は常時ONにしておくと良いでしょう。
インターネット上のサーバにアクセスすると、3番目、4番目のランプが点滅します。
(5)インターネットへの接続確認
さて、パソコンの電源を入れ、Windows95を起動します。
Windows95の起動が終わると、既にインターネットに接続出来ているはずです。
確認は次のように行います。
Windows95の[スタートボタン]をクリックし、「ファイル名を指定して実行」を選択します。
「winipcfg」と入力して[OK]します。
IP設定情報が表示されます。Ethenetアダプタの欄はLANボードを選択しておきます。
ここで表示されたIPアドレスは、「210.142.249.xxx」となっていますが、末尾の番号(あるいはその前の249も)は、CATV局と接続するたびに変わります。
[詳細]ボタンを押して、詳しい情報を表示させましょう。
「ホスト名」の先頭「kurihara」は、パソコンにつけた名前、その後のドメイン名「catvnet.ne.jp」は、ネットウェーブ四国のCATVインターネットサービスを示しているようです。
「kurihara.catvnet.ne.jp」というドメイン名が存在している訳ではありません。
(6)インターネットオプションの変更
これまでは、インターネット上の情報にアクセスする際、自動的にダイアルアップ接続の画面がでるように設定していました。今後は、ダイアルアップの必要はありませんので設定変更します。
「コントロールパネル」の「インターネットオプション」を選択します。
「接続」で、「ダイアルしない」をチェックします。
「LANの設定」ボタンを押して、「プロキシサーバを使用する」のチェックは外しておきましょう。
ブラウザとして、ネットスケープを使用している場合は、ブラウザのネットワークオプションで「プロキシなし」に設定変更して下さい。
(7)回線速度について他(まとめ)
ブラウザを起動して、インターネット上のWEBサーバにアクセスしてみます。
「おっ、早い!!」というのが第一感。FTPでファイル転送をすると、空いている時間帯なら従来はせいぜい5〜6KB/秒(理論上は64Kbps÷8=8KB/秒が最大)だったのが12KB/秒から18KB/秒近く出ることがあります。(理論上は150Kbps÷8=18.75KB/秒が最大)
でも、これは休日の午後でインターネット上の通信トラフィックが少ない時間帯だからで、テレホーダイ時間である夜の11時を超えると、状況はほぼ同じです。
回線速度に関してだけは、あまり期待しない方がいいでしょう。
空いている時間は、速いのは確かですが、世の中全体が遅い場合は、やはり遅いのです。いずれにしても、「いちいちダイアルアップをしなくても良い」こと、しかも「電話代を全く気にしなくても良い」というのは、快適です。
(この項終わり)