白い雲トップへ  次へ   参考資料   お願い  登場鳩

パイロンビーナス号BC♀中山鳩舎が2005/5/29御提供下さいました
パイロンビクトリー号BCP♂のモデルを探しています
2003.6.7日分

年が明けて、恒例の連合会総会を開催した後、川上氏に連れられて中華料理屋へ行く事になった。同行したのは、佐野と浦部であった。
「始まったね、又春が。秋は磯川君のパイロンビーナス号が菊花賞総合優勝を飾ったし、西コースの1000キロVC(ビクトリーカップ)でも唯一羽当日帰りで、総合優勝をパイロンビクトリー号で飾った。ペパーマン系を導入3年で、とうとう大輪の花が咲いたよね」
「研究を重ねた成果でしょう、パイロンエース号も、種鳩として引退したそうですので、これらの若鳩達が次代のエースでしょうね。そう言う川上さんの所だって、VCレースは総合2,4,6,8,9,10位と総なめで、上位独占しました。佐野さんも300キロ合同杯総合6位、菊花賞、総合3位、西コースN700キロも総合5位と、大活躍でした」
香月は嬉しそうに言った。
「そう言う君はどうしたの?昨秋は」
川上氏が聞いた。
「当たり配合に恵まれて、3年間好調が続きましたが、そうそうトップを狙えるような選手鳩は出ないです。やはり、血統のしっかりした鳩舎は強いですよ。3年計画です。もう一度交配を練り直して、基礎鳩を作る予定です」
浦部が言う。
「秋の成績って、悪くは無かったよね?香月君。3人の鳩舎が素晴らし過ぎたんだよね?」
「そうですよね。ははは」

香月が笑った。他の皆も笑った。川上氏が言う。
「いやいや、何かと大変な年だし、香月君もアメリカへ行く準備があるしね。レースには集中も出来ないだろう」
「えっ?アメリカへ行くの?それは、旅行で?」

浦部が聞く。
「香月君はね、この年で、博士号を取得してるんだよ。講演に行くのさ」
佐野が答えた。
「ひえ・・大変な事だね。そこまで凄い人だったんだ」
浦部が目をくりくりさせながら言った。
「凄くは無いですよ。ただ、英語を勉強しとかなきゃ・・それが大変です」
「まあ、今日は新年の顔見世、存分に食べよう」

楽しく会話が弾み、香月は、川上氏に帰る途中に伝言した。それは、3年間血統作りに専念する為に今年の春は現役競翔鳩をレースに出すが、2次鳩は一羽も居ない事、今秋の参加もしない事、来春には競翔に参加すると言うものであった。事情を知っている川上氏からは特に何も無かった。
家に戻った香月だったが、一時間前坂上から電話があったとの事で、慌ててダイヤルを回した(70年代当時ですからダイヤルです)
「よお!電話貰ったそうだけど」
電話の内容は、愛田、咲田ペアのゴールインの話であった。時期は3月と言う事で、香月は自分の日程、友人との連絡にこの日は奔走していた。(この話題も本編とは余談なので、原稿用紙20枚分省略しました)
ただ・・この結婚披露宴の席上に、持田と勝浦が列席していて、その時の香月との会話を抜粋しました。

香月
「It is long-awaited Ms.Mochida you activity.」
持田
「Oh!They are perfect English. It is listening to the rumor of Kouzuki you as well.」
香月
「It was done how, and it became beautiful with all the more.」
持田
「A young doctor is good at the conversation as well. You became handsome all the more, too.」
香月
「Have you already been returned here? As for the work in Japan?」
持田
「Though it is a little office though it is only gravure with now that it was scouted」
香月
「you look forward to it because it has a talent as soon as it is terrific」
持田
「Some difficulty Kouzuki animal Doctors of Medicines」
勝浦
「おい・・2人で何外人やってんの?」
香月、持田「あはははは
「御免、御免、来週にアメリカ行くからさ、少し英語の練習やってたんだよ」
持田
「貴方もご活躍ね、全日本の強化合宿メンバーに選ばれたそうね
勝浦
「ああ、補欠だけどね」
持田
「努力の賜物よ、才能だわ」
勝浦
「君も、アメリカでダンスの修行をして、今は大活躍だね」
香月
「改めて交際申し込んじゃえよ、勝浦」
勝浦
「ば・・馬鹿な事言うなよ・」
香月
「何で馬鹿なの?ねえ、持田さん」

香月は真顔で持田に言った。
持田
「ほほほ To Katsuura she residence which is wonderful now certainly」
香月
「What do you say? as for her who doesn't have a reason to be here.」
勝浦
「何だよ、叉2人で外人かよ。」

勝浦が、少し怒ったように言う。香月が勝浦に耳打ちをする。
「何だよ・・香月・・ああ・・分かった・・持田さん・・言うよ・・If you are not here, I live, and I can't go. Don't please you do it again?」
持田
「もう・・!」

持田が泣き出した。
勝浦
「お・・おい・・香月」
香月
「良いから・・持田さんはOKだそうだ。上手くやれよ」

一年半の別れは、2人にとって良い育みを与えたようだ。香月は、そんな2人の気持を瞬時に悟っていたのだ。