日曜日に続いて、またまた出港することに。「今日は北西が吹きそうやし、ちょっと西の方へ遠出してみようか」などと考えながら一路西向きに船を走らせる。向かい風ではあるが、ワイパーが必要な程でもなくエンジン回転数4400回転、快調快調。
10分ぐらい走ったとき、突然けたたましいブザー音が鳴る。一瞬何が起きたのか理解できず、急停船。メーターを見ると、水温異常の表示が出ている。振り返ってエンジンを見ると、白煙が上がっている。
な、なんじゃこりゃぁ〜〜っ!! (松田優作調で) 一昔前の自動車じゃあるまいし、まさかオーバーヒートが起きるとは・・・エンジンをチルトアップして、冷却水取り込み口をチェックするも異常なし。インペラーの破損が濃厚と考えたので、近場のポイントへと向かう。回転数800回転でもアラームが鳴る。マズイな〜。補機で帰ることになるかもな〜、風が強くなったら帰れないかもな〜とか考えながら、釣り糸をたれる。ガツガツっと一投目からアタリ。「んなパカんなパカ、んなバカな〜〜」 (←おぼっちゃま君風に)   上がってきたのは大きな「丸ハゲ」。
その後もアタリが続き、丸ハゲを3匹ゲットする。「今夜は鍋やな」との思いと共に、「帰り、どうしよう。」の不安が頭の中で交錯する。釣りに集中できんわな〜。腹が減っては良い考えが浮かばないと、弁当食べてたら大きいアタリ。どうなっちゅう?? ↓ 40センチオーバーの「サンノジ」でごわした。
風は強くなる一方なので、とっとと撤収することに。マリーナに近付くまでは、補機で走り、短時間なら主機が回せるとの考えで9.9馬力に頑張ってもらう。「この子、えい子やね〜。」と補機を褒めながら走る。本当に頼りになる奴じゃな〜〜。
昼前にマリーナへと帰港して、早速エンジンを分解してオーバーヒートの原因を探る。ロアケースを外して、多分怪しいと疑ってた「インペラー」をチェック。↑ 真ん中の黒いケースの中にインペラーが入っている。
↑ところが、インペラーは正常そのもの。欠けもない。あちゃ〜、そしたら原因は何なのよ?? ちなみに、インペラーの左に見える「溝入りシャフト」がクラッチ。回転することで、前進と後進を切り替える。その左のチューブは速度計用のもの。ポチのボートには速度計は付いてないので、本来無用な物。
↑次に疑わしいのが「サーモスタット」。エンジン内の冷却水が熱くなると、弁が開いて冷水を循環する役目を担う部品だ。指先に写ってるのがサーモスタット。引き抜いたら ↓ みたいのが出てくる。
サーモスタットが正常かどうかは、熱湯に浸すとわかる。↑の状態は冷めた状態で、熱くなるとバネが縮み、弁が開くと正常な状態。今回のチェックでは、ちゃんと弁が開いていた。ではなぜオーバーヒートしたのか??今日のポチの点検では異常は発見出来なかった。インペラーの予備は購入してあるし、サーモスタットは今日注文を出したので、しばらく乗りながら様子を見ようと思う。(サーモスタットの値段、4000円ぐらいするらしい。でも消耗品の一種なので、出来が悪い場合は一年でも壊れるらしい。)

そんなこんなで、今日は釣りに行ったと言うよりもメンテナンスに行った? そんな一日やったよ。今日やったメンテナンスぐらいは簡単なので(ポチでもできる)、暇な時にバラシてチェックしてみようね。バラシた時に、固まった塩を清掃して、固着防止のためにネジ類にグリスを塗布しようね〜〜。
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