どん欲なる友 2            H.12.04.17
「おれと逃げるんだ、ジョウイ!」
 ジョウイはいきなりの事態に、ことばも出ないようだ。
 初対面の相手に口説かれたら、誰でも驚くだろう。 その一瞬の隙を突いた。
 力がゆるんだすきにカイルが逃げ出し、そこにリアムが跳びこんだ。
「ぎゃ……な、なに」

 身につけた護身術に物を言わせ、華奢な体を草の上に押し倒して、唇を奪う。
 ジョウイは一瞬抗ったが、すぐにぐったりとなった。 青白いまぶたにほんのりと赤みが差して、たまらない色っぽさだ。
 以前これとそっくりの感動を味わったことがある。 あれは、湖の城でのことだった。 生き返ったばかりのグレミオを速攻で、床に押し倒したのだ。 涙ぐんでいたその目は青かった。
すまない、許せ、グレミオ。
 こころのなかで詫びながら、やはり坊っちゃんはテオの息子だった。
 火がつくとその下半身は制御不能だ。
 まわりはもはや眼中にない、サカリのついた猛獣のようなものだ。
 リアムはジョウイのなめらかな首筋に吸いついて、あとがつくまで吸いつづけた。

「あ…………」
 感じやすい体質なのか、リアムがうまいのか、ジョウイはあえぎ声を漏らし、リアムの背中に手を廻してきた。
「かわいいやつ、ジョウイ……」
「マ、マクドールさん……ひどいですよ……ジョウイはぼくの」
 カイルの声が遠くに聞こえる。 ふん、勝手に泣いていろ。
 坊っちゃんは角度をいろいろかえながら、こってりディープなキスを与え続けた。 おずおずと震えるジョウイの舌がたまらなく美味だ。
 これは、春の夜の魔法かもしれない。

 そのとき、まばゆい光の輪が浮かび、最強の魔術師が現れた。
 門の紋章を宿す、レックナートである。
「カイル。 ジョウイ。 戦わないことを選んだのですね。 あなたたちの優しさが、つらい運命に打ち勝ち、奇跡を起こしたのです。 もう戦わなくてもよい、さあ、お行きなさい。 あなたたちの道行きに、光のあらんことを!」
「……レックナートさま……ぼくの道行きは真っ暗ですう……」
 重なり合うマクドールの坊っちゃんとジョウイは無視して、言うべきことをいうと、レックナートは優しい女性の顔に戻った。
「カイル、悪いけどジョウイにもあとで説明しておいてね? 紋章はこのまま、二人で分けても大丈夫だからって。 ……今なんだか忙しそうだから」
「ひ〜〜ん」
 さらには軍師シュウまでも現れて、こいつも抱き合うジョウイと坊っちゃんを無視した。
 すなわち、いきなり本題に入ったのだった。
「カイルどの。 実は隠していたことが。 ナナミは、実はキャロの街で元気に生きています」
「……え!! うそ、何言うの」 
「嘘じゃありません、あなたの邪魔にならないよう、身を隠していたんです。 さあ、すぐに行ってあげなさい」
「本当なの、シュウ……嘘だったら怒るよ……」
 カイルの声が涙声になった。
「国造りは私たちでなんとかやりますから、これからは青春を楽しんでください。 では道中お気をつけて」
「わかった、ありがとう!! お姉ちゃん!! 今行くからね、待っててよ!! ジョウイ、キャロで会おう!」



 そして誰もいなくなった。
 あとには絡み合うジョウイとリアムがいるばかりだ。
 男と女なら、出会って数分後にこういうことはできまい。 血気盛んな若い男たちというものは、何をしでかすかわからない。
 手が早いことに、リアムはもうジョウイを脱がせ始めている。 長い脚を包んでいたパンツをずり下ろし、涙を溜めているジョウイ自身を、優しく撫であげ、撫で下げる。
「マクドールさん。 ぼくたちは、会ったばかり……それなのに……」
「時間なんか問題じゃない。 お前が好きだ、ジョウイ」
「あ……あ……マクドールさん……」
「リアム、だ」
「ああ、リアム……いい気持ち……」
「きれいだ、ジョウイ」
 そうささやいて、リアムはジョウイのたちあがったものに舌を這わせた。
「や……ああ! ちょっと、待っ……!!」
「い、いやか? やめてほしいか?」
「や、やめないでくれ……もっと……!!」
 リアムは、おののくソレを深く口に含んで軽く吸いながら、いつものくせで、指で後ろを刺激した。
「あ……!!」
 リアムがさらに指を使うと、ジョウイは体を突っ張らせて、あっけなく達してしまった。
「あ……ごめ……ん、リアム……口の……中に」
「おいしかったよ」
「…………」
 リアムは、ジョウイの後ろを指で圧迫しながら、ささやいた。
「ここには……いやか? いやなら……」
「優しいんだね……いいよ。 リアム。 来てくれ……」
 その声に励まされて、リアムはゆっくりとジョウイの中に入っていった。
 しかしこれでは、小石で背中が痛いだろうと思い、リアムは体をつなげたまま、力を込めてジョウイを引き起こした。
 向かい合って自分の膝の上に乗せたら、ジョウイのほうは背中が痛くないだろうと思ったのだった。
 ジョウイはリアムよりいくらか背が高い。 リアムは見上げるような形になった。
 するとジョウイは、じっとリアムを見つめた。

「わかるだろ。 ぼくは……慣れてるんだ。 君の思うような人間じゃない」
「ジョウイ?」
「カイルにはああいったけど。 助かりたくてぼくは何度もこの体を使った。 平気だって思ってた。 でも今になるとね……ああ、あいつにもやられた、こいつにもやられた、ぼくは汚れてるって思う。 みんな死んじゃったけど」
「ジョウイ。 おまえは汚れてなんかいない」
「君は不思議な人だね、リアム。 君に触れると何だか……全部浄められていくみたいだ」
 夢見るようにうっとりと、ジョウイはつぶやく。
「リアム。 君はまるで……」
 それ以上はことばに出さずに、ジョウイはリアムに貫かれたまま、激しく体を動かし始めた。
 まるで暴れ馬のようだった。
 突然のことに、リアムは思わず、若者の長い髪を握り締めた。
 この青年の本質があらわになった瞬間だった。
 大きく動きすぎてリアム自身が飛び出してしまうと、もどかしそうにジョウイは自ら手を添えて、自分の体内に戻した。
「ジョ、ジョウイ!?」
「もしかしてこういうこと、はじめて……?」
「はじめてなんかじゃ……あ!」
「……すごく……イキがいいんだね。 すてきだ、リアム!! すごくいい!!」
「そ、そんなにしたら……あっ、ジョウ……っ! ちょっと待っ……!」
 荒い息を吐きながら、リアムを胸にきつく抱きしめて、さらに巧みに、縦横無尽に腰を使いつつ、ジョウイはこういった。
「出そう? 出していいよ、リアム……」
「う……あああっ!!!」
「いい声だ……うっとりする」
 精を搾り取られて、リアムは放心状態でジョウイの腕の中にいた。 リアムにしてはあっというまだった。
 ここまでリアムを乱れさせるとは、ジョウイも恐ろしい男だ。
「可愛いよ、リアム」
「ジョウイ……」
 妙に子供扱いされているようだが、リアムのほうが年上かもしれないのに。 
「リアムがあんまりいいから……ぼくはまた勃ってしまった」
 そうつぶやいて、ジョウイはリアムをぐいと押し倒し、いきなり脚を広げた。
「あ!?」
「今度はぼくが君に入れるからね。 いいだろ?」
「え? えええ?」
 事態に気づいたときには、ジョウイのこわばった一物は、リアムに押しつけられていた。
 強く押しつけられて、ぞくっとした。 思わず体を押し返したが、なぜか力が入らない。
「いい子だ、リアム……いい子だ」
「あ! ちょっと待っ……ああ! い、いた……いたい!」
 リアムは自分でもびっくりするような、高い声を出してしまった。 ジョウイが苦笑した。
「まだ全然入れてないよ? 押してるだけだよ。 もう痛い?」
「あ……ごめん」
「君はもしかして、されたこと、ないのかい?」
「……ない」
「そうか。 じゃあ……」
 ジョウイは楽しそうに笑って、こういった。
「君のお初はもらった!」


これからジョウイ、鬼畜入りますのでご注意下さいvv
どん欲なる友 3へ続く。

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