西方浄土1
「スカーレティシア城を落とす、その方法を探れ」
軍師マッシュの密命を受けた一行は、ガランを超え、西方の地へ向かった。
港町ティエン。
そこには帝国軍の影はなかった。
「まず宿を取って、情報を集めよう」と、リアム・マクドールが提案した。
「そうしましょう、坊っちゃん。 この辺は魚料理で有名なんですよ」
「ここはどんな酒がおいしいのかなあ」
ビクトールではなく、これは坊ちゃんの意見だ。
「だ、だめですよ、坊ちゃん。 お酒なんて! ビクトールみたいな不良になってはいけませんよ」
「おい、なんでおれに振るんだよ。やたら突っかかりやがって。欲求不満じゃねえのか?」
「何か言いました?」
グレミオはじろっとビクトールをにらんだ。
「何でもありません、はい」
小さな宿だったが、出てきた料理はなかなかの味だった。
魚料理も美味かったが、最後のアイスクリームは、この宿自慢の逸品だという。
そのアイスクリームを、お守は手をつけずに、リアムに与えた。
しかし部屋に落ち着いてまもなく、リアム坊っちゃんとフリックは、腹痛を訴えた。
「宿の女将に医者を呼んでもらう」
ビクトールが部屋を出て行くと、入れ替わりにクレオが入ってきた。
「何、どうしたの」
「坊ちゃんとフリックさんが急病です。クレオさんは大丈夫ですか」
「まいったね、あたしもちょっと……」
「まさか、食中毒では……」
まもなく、宿の女中があわててようすを見に来た。
他の客も、食あたりにやられたらしいという。
まもなく若い医師がやってきて、診察をはじめた。
「無事なのは、おれとグレミオの二人だけか」
ビクトールはため息をついた。
「ここはあたしに任せて、、あんたたちリコンまで行ってきてよ」
毒の花粉を無毒化する薬を作れる人間が、隣町に住んでいるらしい。
「クレオさんは、大丈夫なんですか?」
「ずいぶんマシよ。 ところで、宿代をただにしてくれるんだって?」
「当然ですよ!まったく許せません」
「おい、冷静にな。リコンに行けば何かわかるかもしれない」
「すぐ戻りますから、坊っちゃんがんばってくださいね」
まだ青白い、坊っちゃんの枕元に、グレミオはひざまずいた。
フリックのほうが苦しそうだが、それは目に入らないらしい。
坊っちゃんは気丈に微笑んだ。
「僕たちはもう大丈夫だよ。それより、気を付けて行けよ」
「ああ、坊っちゃん……おいたわしい……」
「おい、とっとと行くぞ!」
ビクトールに引きずられるようにして、グレミオは出ていった。
そして、ここからパーティは二つに分かれることになった。
ビクトールとグレミオがリコンにたどり着いてみると、頼みのリュウカン師は、山奥に引きこもってしまったという。
とにかく、会わないことには話にならない。
その足で二人は舟着場に向かったが、そこにいた舟頭は首を振った。
「すまないなあ。一隻もない。 全部出払っちまった」
「そうか。 じゃ、明日の朝一番ではどうだ?」
ビクトールが食い下がると、男は無理だという。
「明日は、おかしらの娘の婚礼でね。 舟頭はお休みなんだよ。悪いな」
「弱ったな。一度ティエンに帰るか……」
「舟だけってなら貸してもいいぜ、お客さん。 上乗せ料金は要るけどな」
「よし、乗った!」
ビクトールの二つ返事に、舟頭はちょっと驚いた。
「もちろん、舟はちゃんと、無事で返してくれよ」
「任せとけって」
グレミオは、あとの手続きはビクトールに任せて、宿に向かった。
宿は清潔そうだった。
付き人は、宿帳に偽名を書きこんだ。
気のせいか、宿の主人にじっと見られているような気がする。
「ロイ様と、ラインバッハ様ですね。カクからはるばる?」
「ええ、そうです。香料の買い付けにね」
「お客様は、カクのご出身ですか?それにしては訛りが……」
「いえ、もっと北のほうの……」
グレッグミンスター、と言いかけて、グレミオははっとした。
ここは敵地だ。
「レナンカンプの生まれです。 あ、明日は早く出発したいので、よろしく」
「朝食は六時から、食堂にて用意しております。それから、これをどうぞ」
主人は、カウンターの下から、紙包みを取り出す。
「本日は開店十周年記念日で、サービスにワインをお付けしております。」
「それはどうも……」
「これを機会に、どうぞ御ひいきにしてやってくださいませ」
グレミオはワインを受け取ると、荷物を持って部屋に向かった。
「ミルイヒ様、渡しましたよ」
宿の主人は、受付の奥に声をかけた。
「ご苦労」
声をかけられた男は、厚化粧の下で薄く笑った。
「レナンカンプ、か。下手な嘘をついてもだめですよ、忠義な下男さん」
「さきほどのワインには、一服持ってあるのですか? ミルイヒ様」
「毒ではない。……催淫剤ですよ」
「効くんですか?」
宿の主人は、露骨に興味を示した。
「動物試験では、実によく効きましたよ。 難点は、オスメス見境なく交尾することですな」
主人は、げんなりした顔をした。
「いっそ一思いに、殺っちまったらどうです?」
「人間のデータがほしいんですよ。 ひとまず私は消えます」
ミルイヒは香りだけを残して立ち去った。
二階に上がったグレミオは、部屋の中を見て驚いた。
「なんだ、これは」
清潔な部屋の真中には、大きな寝台がひとつしかない。
あわてて一階の受付に戻り、クレームを付けた。
「あの、部屋にベッドをもうひとつ入れてくれませんか?」
「あいにく部屋がふさがっておりまして、ベッドの予備もございません」
「じゃ、せめて長いすでも入れて下さい。あれでは疲れがとれません」
「おい、どうした?」
ビクトールがやってきたので、仕方なくグレミオが説明すると、
「おれはどこでも眠れるから一向にかまわんぞ」
からからと笑いかけたが、グレミオに睨まれて口をつぐんだ。
運ばれた長いすは、グレミオが横になると、頭と足がはみ出してしまうほどの長さだった。
体を丸くすると下に落ちそうになり、窮屈この上ない。
いっそ床に寝たほうがましかもしれない。ついに彼が起き上がると、
「それじゃ眠れねえだろう。おれは別に狭くなっても気にしねえぞ」
ビクトールが気に触ることを言う。
(こっちは気にするんですよ)
しかし、もう言い返す気力もない。
むきになって長いすで横になっていると、いつしか寝入ってしまった。
翌朝はやく、二人は宿を引き払い、舟を出した。
リュウカンはかなり山奥に隠れ住んでいるらしい。
「ビクトールさん、以前に舟頭をやっていたことは?」
巧みに舟を操るビクトールに、グレミオは感心したのだった。
「まあ、おれもいろいろやってきたからな」
「人に言えないようなこともいろいろと?」
「まさか。おれは善良な庶民だよ、ロイ君」
「善良、ねえ」
坊ちゃんもグレミオも、以前は善良な市民だった。
ビクトールに引きずられて、火付けから泥棒までまでしてしまった。
この先は何が待っているのだろう。
幸い風向きもよく、舟は快調に進んだ。
しかし、庵らしきものが遠くに見えたところで、舟は急流に巻き込まれた。
危険なほどに傾き、振り落とされそうになる。
あわ立つ波が牙を剥く。
落ちたら最後、急流に飲まれて岩場にたたきつけられるだろう。
「荷物を捨てろ、舟を軽くするんだ!」
急流の渦の中に、とっさに荷物の二つ、三つ放り込んだ後、二人は必死に櫂をこいで、やっとその難所から逃れることができた。
ここは引き返すしかない。
すでに日は傾いて、水の上には蛍が飛び交っていた。
「……くたびれましたねえ」
「そうだな」
「夜の移動は危険ですね」
「しかたない、どこかに舟を上げて野宿するか」
「あ、でもさっき食糧を投げ込んでしまったから、食べ物はありません」
ビクトールはあまり気にするようすもない。
「何とかなるさ」
しかしグレミオにとっては、飢えは何より恐ろしかった。
幼いころ難民となり、餓死しかけた経験は、心の中に見えない傷として残っている。
「そんなに心配するな。カエルでもバッタでも捕まえて食わせてやるから」
思わずグレミオは笑ってしまった。
「カエルなら料理できますよ」
「はじめて笑ったな。お前もたまには笑うことがあるんだな。それくらい愛敬があれば、たまには寄ってくる女もいるだろうに」
「おあいにくさま。そんなに不自由してませんよ」
探し回って、彼らはようやく接岸可能なところを見つけ、上陸した。
舟を降りたときは、日暮れどきだった。
グレミオは流木を集めて、大急ぎで火をおこした。
「食い物を探してくる」
と言って何処かへ行ってしまったきり、風来坊は帰らない。
(どこまでいったんだろう、ビクトールのやつ)
遠くで獣の声が聞こえ、彼はふいに不安に襲われた。
(食べ物なんて、こんな山の中に何があるって言うんだ?)
山は鳥や獣の領分で、人間はお客さんだ。
付人は、ひざを抱えて火を見つめていた。
そのときふと、薬品を入れてある袋が目にとまった。
食糧を水の中に落としてしまったが、これだけは助かった。
しかし食べ物は何も入っていないはずった。
「箱……そうだ、忘れていた。宿でもらった景品のワインだ!」
袋の中から、文明の匂いのするものを見つけ出し、付人は急に嬉しくなった。
彼がワインのコルクを抜いたとき、ビクトールが戻ってきた。
「遅いから心配しましたよ」
「それは?」
「宿でもらったワインです。腹の足しにはなりませんがね」
グレミオがワインの瓶をビクトールに渡すと、彼は喜んで、酒を喉に流し込んだ。
そして、瓶をグレミオに返しながら、 「いいワインだぜ」とつぶやいた。
グレミオも一口飲んでみたが、確かに景品としては上等すぎる酒だ。
「あの宿屋は、あれでけっこう景気がいいんでしょうね」
もう一口飲みながら、何気なくビクトールのほうへ顔を向けたグレミオは、彼の手にしているものを見てぎょっとした。
「……ビクトールさん、何をしているんですか」
「今日の晩飯を料理している」
いかつい手には、小枝が握られている。
その先端には、白く肥え太った芋虫が刺してあって、炎にあぶられて一瞬のたうった。
すぐにそれは動かなくなった。
「これはカブトムシの幼虫だ。うまそうだろう」
「はははは……冗談でしょう」
グレミオは彼の顔を見て笑いを飲みこんだ。 本気でこれを食べるつもりなのだ。
幼虫の焼ける匂いが、鼻を突く。
哀れな付人は、あやうく嘔吐しそうになった。
「そしてこっちのがカミキリムシの幼虫だ。 酒のつまみにどうだ?」
少し小さめの幼虫を、串刺しにしてあぶり始めたので、グレミオは目をそむけた。
「ちょっとあぶったくらいが、一番うまいんだ」
「ビクトールさん! 冗談はそのくらいにしてください!」
たまりかねて悲鳴をあげる付人の顔の前に、生焼けの白い幼虫が突き出された。
「!」 彼はとっさに目をつぶった。
しばらくの沈黙の後、ビクトールが口を開いた。
「目を開けろ、グレミオ」
恐る恐る従うと、今しもビクトールはカミキリムシの幼虫を口に運ぶところだった。
虫はビクトールの唇の間にゆっくりと挟みこまれ、姿を消した。
咀嚼する口元、飲み下す喉の動きから目が離せない。
再び吐き気がこみ上げたが、同時に不可解な衝動も感じていた。
「一度食ったら、病み付きになる。 この味は、食わないものには分からない。 始めはいやでも、そのうちに忘れられなくなる……どんなことをしても、食いたくなるのさ」
聞いているうちに冷や汗がにじみ、動悸がしてきた。
どんな修羅場を、この男は潜り抜けてきたのだろう。
自分は金輪際食べたくないと思い、そう思うほどにおぞましい衝動が募ってくる。
食べてみたい。
どんな味がするのだろう。ああ、食べてみたい。
しかし、見た目が、あまりにも気持ちが悪すぎる。
「美味いぞ」
ビクトールはまたカミキリムシの幼虫を、今度は舌の上に乗せて弄んだ。
そのあとかすかな音をたてて虫を噛み千切った。
まるでグレミオの反応を楽しむかのようだ。
グレミオは、白い幼虫の滑らかな舌触りを想像した。
そして口に広がる、こってりした味。
鼓動が早くなり、駆り立てられるような衝動を覚える。 やはり食べたくない。
…………しかし食べてみたい。 どんな味がするのか?
「食ってみたいと、思うだろう」
ビクトールの黒い目が誘った。
「ほら」
「……食べてみたい」
ついにグレミオが言うと、ビクトールが、まだ温もりの残る虫を、口の前に近づけてきた。
震える唇でその白い塊を捕らえ、目をつぶって噛みきった。
飲み下すと、不思議にも吐き気は消えていた。
「……食べてみると、何と言うこともありません」
風来坊は笑った。
「こっちのはもっとうまいぞ」
カブトムシの幼虫はさらに大きく、子供の握りこぶし大に白く肥え太り、(食べろ)と誘っていた。
「そ、それは、さすがに、ちょっと」
「遠慮するな。いくつもある」
「遠慮してるんじゃないですよ!」
「さっきのより、こっちが美味いぞ。一口食えば天にも上るほどの……」
「ああ……」
湧き上がる下手物食いへの衝動に屈し、グレミオはその虫も口に入れた。
「うまい……」
「ワインと良く合うだろう」
グレミオには、それが本当に美味いのかどうか、分からなかった。
しかし奇妙な感覚が、彼の体の中を走っていくのは分かった。
鼓動が早くなり、もっとこの、胸の悪くなるような虫を食べたい、と彼は思った。
それは痛みを伴う性の衝動にも似ていた。
いつのまにかビクトールが目の前にいた。
彼は、瓶を傾けて、ワインの最後に残った一口をグレミオに与えた。
グレミオはそれを黙って飲み干した。
ビクトールはゆっくりとグレミオの口を求めてきたが、付人はよけなかった。
軽く唇を合わせていたビクトールは、やがてグレミオの唇を開けさせ、彼の舌を求めてきた。
後家殺し、女好きのこの風来坊に、突然、山の神のたたりでも降りたのか。
ざらついた硬い舌の感触と、その唾液の味がふと吐き気を催させたが、グレミオの理性はすでに麻痺していた。
ビクトールの唇と舌が、のどの突起部分から滑らかな鎖骨のところまで、包むようにゆっくりと這い降りていく。
彼は目を閉じて、体の中から湧き上がる揺らぎを味わった。
「ビクトール」
付人はささやいた。
「何だ」
別人のような戦友の声が返って来た。
「あなたはこういう人ではないのに」
答えは返らなかった。体を重ねるとグレミオの脚にビクトールの勃起が触れた。
ビクトールの手がグレミオの体を降りていき、残りの理性を剥いだ。
彼がゆっくりとグレミオの中に入ってきたとき、「ビクトール」と言う自分の声のを聞いた。
そのみだらな声の響きは、自分の声とも思えなかった。
「いやなら、やめるが」
ビクトールが動きを止めて、優しく聞いてきた。
「どうかビクトール……このまま続けてください」
自分がとぎれとぎれに哀願するのを、グレミオは呆然と聞いた。ビクトールはやめなかった。
かつては嫌悪していた男に荒々しく愛され、グレミオは呻き声を上げた。
ビクトールの汗ばんだ体の下で、自分が次第に収拾のつかないほど高まっていくのに怯え、彼はひどく取り乱した。
半ば恐慌を起こし、ビクトールの腕をかきむしりながら彼は一気に絶頂へと駆け上り、そのまま意識を失った。
しばらくして気を取り直したグレミオは、川に行き体を洗った。戻ってくると、ビクトールが気まずそうに言った。
「すまなかった、グレミオ」
「なぜ謝るんですか」
情事の後、謝られるのは心外だ。
「ビクトール、あなたのせいではありません。これが初めてと言うわけでもない」
言いながら、ますます気分が悪くなってきた。 吐くかもしれない。
好きでもない男と寝たのは、初めてだ。
しばらく黙っていたビクトールは、苦しそうにつぶやいた。
「リアムともこんなことをするのか」
「え?」
「お前は、あのリアムともこんなことを……」
「失礼なことを言わないでください! 坊ちゃんを侮辱するんですか!」
「すまない、言いすぎた。だが、気を付けてくれ。妙な噂が立つと困るからな」
「坊ちゃんを守るのが仕事なんです、私は……この、私が……」
あまりにも惨めで、もはや涙も出ない。
「分かった、あいつももう一人前だ。お前も、そろそろ『子離れ』することだな」
しばらくうつむいていたグレミオは、真っ直ぐに相手を見据える。
「さっき、私はあの方の名前を呼びましたか?」
ビクトールは、驚愕した顔を向けた。
「い、いや、そんなことはない」
「そうですか。何度かリアム様を呼んだと思ったのですが、気のせいですか」
ビクトールは黙っていた。
「でも心配しないで下さい。私が、坊ちゃんに悪さをするなんてことは、」
「お、おい」
グレミオは、熱に浮かされたように喋りつづけた。もう自分でも止められない。
「そんなことは、この斧に誓ってありません、と言いたいところですが。私も人の子、
もののはずみ、ということもあるでしょう。 私を信頼してくれている、孤児同然のかわいそうなリアム様に。
そんなことになったら、私は生きてはいられない!!」
「おい、しっかりしろ! どうしたんだ急に!」
屈強のビクトールが怯えている。まるで、これから狩られる動物のようだ。
狩るのは自分だ。
「本当に、あなたはご親切な人ですねえ」
焚き火のなかの流木が、鋭い音を立ててはぜた。火の粉が高く舞い上がった。
グレミオが一歩ビクトールに近づくと、ビクトールも一歩退いた。
「リアム様は、私の愛しいテオさまに、本当に似てきました」
ビクトールの顔に恐怖が走った。怖がらせているのはこの自分なのだ。
「私を愛してくださった、テオさまに」
「悪かった、落ち着け。何も聞かなかったことにしよう」
「だめですよ、ビクトール。私たちは、言葉でリアムさまを汚した」
「グレミオ、おい」
「その罪は……重いですよ」
冷たいその指で、ビクトールの唇に触れる。
「やめろ、グレミオ」
しかしビクトールは、その手を払おうとしなかった。
グレミオが顔を寄せ、ビクトールの耳を軽く噛んだとき、ビクトールの顔にいきなり血が上った。
ビクトールがグレミオの体を、乱暴に引き寄せた。
グレミオは白いのどをのけぞらせて、けたたましい笑い声をたてた。
それから、獣も怯える狂乱が繰り広げられた。
焚き火が消えたのも知らず、土にまみれて互いを犯し、苦痛に満ちた快楽に笑い、叫び狂い、疲れ果てて眠った。