2020/10/25 STAGE018
天外魔境Ⅱ 卍MARU/ドラゴンクエストモンスターズ2 マルタのふしぎな鍵どうも、1Pカワサキです。
どうも、2Pハセガワでーす。
この番組は、かつてゲーム少年だった1Pカワサキと2Pハセガワの2人が、ゲームにまつわる様々な話題で、故きを温ねて新しきを知る番組です。
はい。
というわけで、ブライトビットブラザーズ、STAGE18。
はい、18。
前回ね、久しぶりに再開して、ストリートファイター2の話をしましたけども、気がつくとまたキリ番まですぐということで、また最後の方で告知しようかなと思ってるんですけど、お便りをもらえると、そのキリ番回で紹介できるなということで、
そうですね。
キリ番回は、お便り紹介で定着できたらいいですね。
そうですね、はい。
でですね。今回のテーマは、天外魔境2 卍MARU。
てんがい、まきょう。
はいwww。
以前のPCエンジンの回でちょっと話したとは思いますけれども、PCエンジンCD-ROM2のタイトルでね、ロールプレイングゲームですけども、それの二作目ですね。
うん。
一応シリーズとしていろいろ出てるゲームではあるので、シリーズのこともちょっと話そうかなと思うんですが、やはりメインは天外魔境2の話になるというので、タイトルはこうなってますけど、ハセガワさんはちなみにこのゲームは、どんなイメージですか?
テン・ガイ・マキョウ?っていうイメージですよ。
www。
www。
なるほど。
全く遊んだことないですね、当然。
はい、まっさら。
名前と、なんとなく…な感じはわかるぐらいの。
そうですね。
作ってる人とかね、なんか有名ですからね、わかりますけれども、遊んだことはないですね。
なるほどなるほど、わかりました。
じゃあそういうハセガワさんにもわかるような感じで、いろいろ話せたらなと思いますので、よろしくお願いします。
よろしくお願いしまーす。
では、シリーズの話を最初に話しておきましょうかね。
はい。
この天外魔境シリーズっていうのは、一作目が1989年6月30日に、PCエンジンCD-ROM2のゲームとして発売されたのが一作目。
はい。
特徴としては、今まで出ていたロールプレイングゲームって、だいたい舞台が海外であったり、ファンタジーの世界だったんですが、日本っぽい国をベースに作った和風のロールプレイングゲームというところが、一番の特徴かなと。
うんうんうんうん。
ということで、話題にはなったんですね。
あとはCD-ROM2を使ったゲームということで、グラフィックとかサウンドが、当時ではすごい表現をされてた、というところが話題だったんですけど、この辺一作目とか発売された時って、ハセガワさんは知ってましたか?
えっと。一作目がどれなのかもわからないけど、出たときに和風でアニメっぽい絵のゲーム出たなぁとは思ってました。
んー、なるほど。
確かにそうですね、アニメっぽい絵ですよね。
うん。
でですね、二作目、天外魔境2 卍MARUというのが、1992年3月26日に出てます。
んー。
これは、PCエンジンのスーパーCD-ROM2。
一作目は何ですか?
一作目は、ただのCD-ROM2。
ああ、なるほど。
はい。
二作目はスーパーです。
じゃ容量が増えてるんですか?
そうですね。
メモリーがちょっと増えたりとかしてる分で、一作目からだいたい3年後に出てると。
うん。
これがですね、一作目もすごく話題になったんですが、二作目はもうこの一作目をさらに数倍パワーアップしたぐらいの内容になってまして。
へえー。
この二作目が、当時のハード普及台数とほぼ同数売り上げた。
ええ! すごい!
ぐらい売れた。
へえー。
でこれがね、キャッチコピーというか、「30分に一度は大きなイベントが発生する」っていう宣伝文句で。
wwwへえー。
だから、それぐらいたくさんイベントが詰まっている。
つまり、大容量であるってことをすごくやっぱり押してまして、他のカセットとかではできないことをやってるぞというのがすごく売りで、話題になってたんですね。
で、一作目がね、架空のジパングっていう国の東側の話だったんです、一作目は。
ほう。
だから、江戸とかあっちの方ですね。
うん、うん、うん。
で、二作目は西側の話で、大和地方。
だから、京都とか大阪とか広島とか、その辺が舞台になっている。
なるほど。
で、この後にね、本来は3が出るはずなんですけども、この2が人気あったので、スピンオフで天外魔境 風雲カブキ伝というゲームが、93年7月10日スーパーCD-ROM2で出てます。
ふーん。
これ、パーティーメンバーの1人であるカブキ団十郎というキャラがいるんですね。
はいはい。
それが主人公で、スピンオフのロールプレイングゲームを作ったと。
ああ、じゃあもともとは、脇役というか、サブキャラだったんですね。
そうですね。
二作目で出てきた最初に仲間になるキャラです。
へえー、サマルトリアの王子。
wwwそうそう、かなり人気があったみたいで、
僕でも知ってます。
僕、天外って言って最初に思い出すキャラクターって、カブキです。
やっぱり人気あったんですね。
うん。
で、この頃って、スピンオフっていう言葉、私知らなかったんで、
ああ、そうか、そうか。
そうそう。
なんでカブキが主人公なんだろうとは思ったんですね。
www、うん。
ただ、ナンバリングされてないから、そういう売り方をしているのかなと思ったんですけど。
うん。
あとね、たぶん人気があったっていうのも、声優が山口勝平さんがやってるっていうのも大きかったと思うんですけど。
ああ、そうなんだ。
合いそう。
ね、そうそうそう。
これが出た後に、続いて1995年2月24日に、カブキ一刀涼談っていうね。
うんwww、
またもやカブキなんですけど、これさっき言った風雲カブキ伝のキャラクターが中心に登場する対戦型格闘ゲームです。
ああー、そういうタイトル。
前回話したスト2のときにも言いましたけど、この95年っていうのは、もう格闘ゲーム全盛期ですから、どんなゲームでも格闘ゲームになってた時代というかね。
そうですね、これは知ってます。
これが出たハードはね、PCエンジンアーケードカードCD-ROM2。
へえー、そんなんがあったんだ。
あるんです、はい。
へえー。
PCエンジン、この辺がややこしいんですけど。
ゲーセンにもありましたよね、これはね。
いや、このカブキ一刀涼談はなかったと思います、たぶん。
あ、これじゃないんだ、ゲーセンにあったやつは。
これじゃない、はい。
実はこの後。
この後に、1995年、同じ年です。
はいはいはい。
同じ年の6月ね。
だから4カ月後か…に、天外魔境 真伝というゲームが。
ああー、そうだ。
確かに、うんうん、そんな名前だったな。
これが、MVSで出ていますね。
MVSっていうのは、SNKのゲームセンターの筐体のことで、もちろんこの後にネオジオ版も出てますね、家庭用で。
じゃ、カセットがあるんだ、でっかい。
ありますね、はい。
私持ってますけど。
ほう。
この真伝は、天外魔境一作目と天外魔境2のキャラクターが出る格闘ゲーム。
じゃあ、ちょっとオールスターっぽい感じになるのかな。
そうですね。
このどちらもね、格闘ゲームなんですけど、比べたときに圧倒的に真伝の方がよくできてる。
ああー。
まあ正直、カブキ一刀涼談の方は、どっかで見たような技や動きをする。
そりゃあね、当時の格闘ゲームいろいろ出たものも、ほとんどがやっぱスト2ベースに作られてて、それにプラスして、なんかこう他のゲームでいろんなことやってる技を真似したりして作られてたんですが、それにしてもカブキ一刀涼談の方は、ちょっと見た目もクオリティが、そんな高くなかった。
ただ、好きな人なら楽しめる内容になってたって感じであったんですが、この真伝の方は、格闘ゲームとしても非常によくできてまして、
あ、そうなんですね。
はい。
これがさっきハセガワさんが言ってた、ゲームセンターにも置いてあった方ですね。
システム的にも、新しい試みをいろいろやってたりとか、グラフィックも当時のストリートファイターZEROを意識したようなアニメ調の描き方がされてたりとかしてて、すごくよくできた格闘ゲームだったんですね。
これだから、いまだに格闘ゲームプレイヤーからの評価も高いんですね。
ふうーん。
非常に楽しいゲームです、はい。
で、この後、これ同じ年ですね。
95年7月に、天外魔境 電脳絡繰格闘伝というゲームがPC-FXで出ました。
FXで。
はい。
幻のハード。
www、ほう。
これの売りは、PC-FXの性能を生かしたフルアニメーションによるゲーム展開。
これも格闘ゲームと言われてるんですけど、他に出てたバトルヒートとかって言われる格闘ゲームと一緒で、画面が右と左に分かれてて、アニメーションキャラが動いて、それによってダメージが入ってっていう、キャラクターを動かして戦う格闘ゲームではなく、コマンドを選んで技出して、その動きをアニメ絵で流れてっていうタイプの格闘ゲームですね。
へえー。
画面自体は本当にアニメぐらい動いてて綺麗だったんですが、やはり本体の知名度と普及率の低さであまり評価されず、知られることもなく。
でね、これ気になるのはね、ここまでの間にね、二作目が出たのが92年なんで、3年間、3が出ないわけですよ。
そうですね。
この辺もなんかね、ストリートファイター2と同じ展開になってますけど、ファンとしてはね、3を、正当ナンバリングの3を出して欲しいなぁと、
そうですよね。
思ってたんですが、これね、95年の3月ね、カブキ一刀涼談が出た1カ月後なんですけど、そのタイミングで実は天外魔境3が発表されているんです。
うんうんうんうん。
天外魔境3 NAMIDAっていうタイトルが発表されて、「3を作ってますよ」と言いつつ、スピンオフのゲームが出たり、格闘ゲームが出てたんですね。
うん。
で、その発表があってからしばらくずっと音沙汰がなくてですね、発売日も決まったと思ったら、また延期して延期してってずっとそれを繰り返して、結果お蔵入りになったと。
ああ、そうなんですか。
この理由が、作ってる間にさっき言ったみたいに、PCエンジンのハードがコロコロ変わる。
そうですよね、確かに。
FX出てるしwww、
そう。
もともとがROM2で作ってたんですけど、アーケードカードっていうのが発表されたら、アーケードカード専用ソフトっていうので発表されて、その次はまた違うのでっていうので、順繰り仕様が変わると延びて延びてってなって、結局なんかこうぼんやりなくなった感じになってたんですよね。
ふーん。
そんなモヤモヤしてる中、FXの次のゲームが出るんですけど、
はい。
天外魔境ZERO。
はい。
もう3が出ないんで、0に戻りました。
www。
前に戻っちゃいましたね。
これよくあるパターンですけどwww。
ストリートファイターも然りっていうね。
これが、95年の12月。
うん。
95年、けっこういっぱい天外魔境のゲーム出てるんです。
そうですね。
で、ハードはスーパーファミコンです。
へー、そうなんだ。
はい。
それはありなんですね。
なぜかというと、PC-FXがダメだったからですね。
次世代ハードが、NECにはなかったので。
うん。
これ、最大の特徴は、カセットの中にカレンダー機能が入ってる。
あー、はいはいはい。
そういうゲームありますよね。
プレイする日付に連動してイベントが発生する、パーソナルライブゲームシステムっていうのを採用したと。
ふーん。
懐かしくないすか?
なんかこの「なんとかシステム」っていうwww。
www。
なんかスーファミのときに、このなんとかシステムってついたゲーム、いっぱいありましたよね。
そうですね。
ようわからんけど、こういうのついてると、なんか新しいことやってる感ありましたもんね。
www。
この機能自体は面白かったんですけども、やっぱ天外魔境のファンとしては、ちょっといまいち食いつけない内容だったんですね、やっぱZEROとかって言われてもね。
ふーん。
これ私、結局やってないんですですよ。
あ、そうなんですね。
未プレイです、はい。
スーパーファミコンっていう時点で、持ってなかったと思います、たぶんこのとき。
PCエンジンがメインだったんで、「なんでPCエンジンのゲーム、スーパーファミコンで出てんねん」とか思って。
www。
で、この2年後ですよ。
97年に、天外魔境 第四の黙示録。
うん、第四。
第四です。
0いったあと4。
そうです。
これはですね、もう3を踏まえた上で4作目なんです、これが。
はいはいはい。
出てないのに、3は永久欠番じゃないけど、3とはつけれない。
4とつけて、これ舞台はアメリカ。
あー、そうなんだ。
アメリカ編。
そうですか。
ハードがセガサターンです。
ああ、サターンっぽいな。
これも私、未プレイなんで、まあとりあえず「3が出てないのに、4ってなんやねん」っていうね。
まあね、そう思いますよね。
この後、またさらに間が空いてね、6年後2003年に、オリエンタルブルー 青の天外っていうゲームが出てる。
ああー、これ…
知ってます?
…知ってるぞ。
これって天外魔境だったのか。
って思いますよね。
うんwww。
私も天外だと全く思ってなくて、そういうタイトルなのかなと思ってたら、一応これ天外なんですって。
確かに和風っぽい絵だったな。
ハードは、ゲームボーイアドバイスです。
そうですよね。
幻想水滸伝みたいな絵のゲームのイメージがあるから、和風だったのかな。
一応、シリーズ7作目らしいです。
はあ、ふうん。
これは私も全く遊んでないので、何の知識もないですし、発売されたことすら知らなかったんです。
ふーん。
で調べてみたら、確かにこれじゃもう天外と認識するところがないなと思って。
世界観とかは共有してるんですかね?
いやこれね、ジパングとは違った東洋世界をブレンドした世界観って言ってるんで、もうこれは完全に関係ないと思いますね。
ああ、じゃ作ってる人らが一緒ぐらいなのかな。
んー、作ってる人たちも違うと思いますね、これ。
だいぶ違うなwww。
いったい誰なんだ。
開発元自体は、ハドソンです。
はいはいはいはい、そういうことか。
権利元が一緒みたいなぐらいなのか。
そうそうそう。
そうか、なるほど。
で、こういうのを経てですね、さらに2年後、2005年。
うんうん。
4月になんとね、天外魔境3が発売されました。
ああー、そうなんですか。
ハードはプレステ2です。
もう時代は、FXからプレステです。
しかも2。
そうですね。
へえー。
これびっくりですよ、本当に。
だからもう当初から考えたら、10年ですよ10年。
すごいwww。
もう出ないと思ってたんで、「いや今更出されても」と。
んー、んんん、そうなんですか?
でもやっぱ楽しみにしてたんで、これね、やったかやってないかも覚えてないけど、
www。
とにかく、よくなかったことだけは覚えています。
だって、プレステ2だったら、当時としては一番普及してたハードだから、
そうですね。
やってる可能性は高いんじゃないですかね。
実は天外魔境3って、制作発表の時点で、当然2の人たちが関わっててですね、シナリオ、もう出来上がってたんですよ、実は。
ふーん。
2でシナリオを書いていた桝田省治さんが、ちゃんと書いて、できてたにも関わらずお蔵入りになって、この満を持して出たプレステ2版の天外魔境3では、その桝田省治さんのシナリオは使われなかった。
ええ!?
ストーリーもキャラクターも使われることはなかったと。
へえー。
タイトル名以外は、新たに全く別に作り直してる。
そうなんですかwww。
だから、発表された当時のものは何も残ってないという状態で、それはやっぱり受け入れられないですよね。
で、この理由っていうのが、後ほどインタビューで語られてたんですが、天外とか作ってたレッドエンターテインメントっていう会社があるじゃないですか。
はい。
サクラ大戦とか作って、有名になりましたけど、
武刃街とか。
そうそうそうwww、またいいとこ持ってきましたね。
そうそう、あそこの代表の広井王子さん、いますよね。
はい。
その方が、天外魔境にも関わってらしたんで、インタビューで答えてるんですけども、なぜシナリオを変えたのかって言ったら、紛失したと。
えー!
なくしちゃったってこと。
当時の資料がないから作れないと。
これは、天外3に関わらずですね、「天外魔境一作目の移植とかってないんですか?」ってインタビューで聞かれたときに、「当時のデータが残ってないから、可能性は低いかな」って言ってたらしくて。
www。
かなりですね、資料とか資産の管理がずさんだったんだなと。
まぁ昔のゲーム会社では、よくあることだと思うんですが。
うん、うん、そうですね。
それにしたって、「看板タイトルですやん」っていう。
だしね、だって1は出たから、どっか行っちゃうのはいいですよ。
モノがあるんだから。
まあね。
3は「出す出す」って言っててうやむやになってたんだから、取っとかないと。
まあまあ、そういうね、いきさつがあって、結局3が出たけれども、もう時すでに遅しな上に、誰に対して作ったかわからないゲームなわけですよね、こうなってくると。
うんうん。
やっぱり最低限、当時のファンが喜ぶものを作らない限りは、なかなか難しいと思うんですよね。
そうですよね。
これ、ちなみに桝田さんはなんつってるんですか。
えっとですね、3が出る前の延期を繰り返している段階で、どうも途中で外れたみたいですね。
あ、離脱しちゃったんですね。
そういうこともあって、いろいろごたごたしてたみたいですけど。
ふーん。
でまぁ、今回のメインである天外魔境2。
はい。
発売日が、1992年3月26日、PCエンジンスーパーCD-ROM2と。
うん。
キャッチコピーが「わが道に敵なし」と。
これ、当時のCMとかポスターでも使われていて、ゲーム中でも実際に言うセリフなんですけど、覚えてましたね、これすごいインパクトありましたね。
紫色の髪の…
そうそうそう。
ああ!
あれか!
髪型がね、手裏剣みたいになってるやつ、髪型が卍になってるんんです、だから。
あ、そうなんだ、そうかそうか、
この「わが道に敵なし」って、これはおそらくですけど、PCエンジンCD-ROM2の性能は他に負けないという意味の「わが道に敵なし」なんですね、これ。
なるほど。
ロールプレイングゲームとしても、こんな大ボリュームなものは他にないという意味も含んでるんじゃないかなと。
うん。
ディレクターは桃太郎伝説シリーズとかも手がけた桝田省治さんが担当して、ディレクターとシナリオも書かれていると。
うん。
で、音楽はなんと久石譲さんがやってる。
んー。
フィールドを歩いている音楽なんかは、もうどっかで聞いたような音楽が鳴ってましたね。
となりのトトロみたいな感じで。
www。
すごいジブリっぽい感じの曲が鳴ってるなと思ってましたね。
うん。
でね、ロールプレイングゲームとして出たゲームなんですけど、この同時期に出てたロープレは、他にどんなのがあったのかというのを調べたんですが、
うん、いいですね、
全部スーパーファミコンになりますけど、ロマンシング サ・ガ、ドラゴンクエスト5 天空の花嫁、真・女神転生、ファイナルファンタジー5.
これが同じ年に出てますね。
そうか、その時期か。
PCエンジン遊んでない人にも、ピンとくると思うんですけど、かなりロールプレイングゲームが日本人の中で浸透して、ドラクエとファイナルファンタジーが5作目まで出ている段階ですから。
んー。
まあ、かなり熟成している感じですよね。
そうですね。
なんか、ボリューム勝負が始まったあたりですね。
ファミコンからスーファミに移行したときに、容量が増えたことで、イベントも増えて、すごい大ボリュームだよと言ってた中、満を持してこの天外魔境2も出たんですが、わが道に敵なしのキャッチコピー通り、本当に敵がないぐらい圧倒的ボリュームなんですよね。
www。
これ単純にクリア時間、当時のロールプレイングゲームのクリア時間の平均が、だいたい20時間から30時間。
はい。
これでもだいぶゲームとしては、長く遊べる方だったんです。
うん。
30時間ゲームで遊ぶって、今だとそんな長くないかも知れないですけど、当時だとすごいボリュームなんですよね。
そうですね、確かに。
この平均と比べて、天外魔境2がどれぐらいだったかというと、クリア時間が約80時間。
うわ、長っ!
www、これね、発売前にそういう話はされてたんですよ。
最近でもありますけど、クリアするのにどれぐらいかかるってね、目安で言いますけど、天外魔境2をクリアするのに80時間ぐらいかかりますよっていう風に言われてたんですよ。
へえー。
で、どんなもんなんやとこれ、そんな想像もできへんと。
んー。
だって、他のゲームの倍以上ですから。
そうですね。
やったらわかりましたね。
あ、こりゃそうやわと。
ふーん。
なんでそんな時間かかるかっていうと、まずもうステージっていうか、フィールドが広い。
ふーん。
西日本が舞台って言いましたけど、西日本の17地方が出てくるんですね。
うん。
で、一地方がけっこう大きくて、その中に町やダンジョンが3つ4つぐらい入ってるんです。
うんうんうん。
それが17個あるんです。
うわあ、そりゃあ長いなー。
そこに、かなりたくさんのイベントが入ってて、
30分に1回。
そうそうそう。
言ったらセリフも実ボイスでしゃべるわけで、コメント送りでパパパッと送るんじゃなくて、しゃべってますから。そういう時間も含めてだとは思いますけど、それでもこの80時間という数字は異常な時間だった。
うーん。
このプレイ時間っていうのはすごく、インパクトあったんですね、当時。
うんうんうん。
どんな話か、全然知らないですよね、ハセガワさん。
全く。
和風だってことと、髪が紫だったなっていうところまで。
いいですね、新鮮ですね。
www。
今回、今更ですけど、一応ネタバレありで話しますけど、もう20年30年近く前のゲームなんで、もうネタバレも何もないと思うんですが、あの最近ね、PCエンジンminiが出て、そこに入ってたりしますんで、
そうですね。
もしかしたら新鮮な気持ちで遊んで、楽しみにしている人もいるかも知れないんで、
はい。
今更ですけど、ネタバレしたくない方は、聴かないようにしてください。
はい。
www。
うん、はい。
一応ね。
僕は、聴かないわけにいかないんですね。
ハセガワさんは全然聴いていただいてもいいと思うんですけど。
はい。
で、お話がですね、ジパングっていう国があって、千年前にそのジパングっていうところに、暗黒ランって呼ばれる大きな花が出現したと。
うん。
破壊の神様みたいな人がいるんですよ。
はい。
破壊の神様、名前がヨミっていうんですけど、バビル2世の敵ですけどね、私たちでいうと。
そうですね、うん。
そのヨミが現れて、根の一族っていう悪い奴らをね、操って暗黒ランっていうのを生やして、ジパング全土を侵略したんです。
ふーん。
侵略したところに、どこからともなく火の一族っていうのが現れる。
うん。
その火の一族と根の一族が戦って、数千日の長きにわたる戦いの末、火の一族は7人の勇者と7本の聖剣に力を集結し、ヨミと暗黒ランを封じたっていう伝説があると。
ふーん、なるほど。
昔の話なんですね。
もう千年前ですから。
はいはい。
で、今この伝説を知った大和地方の支配者、だから西日本の支配者っていう人間がいるんですけど、その人がその伝説を再現しようとして、暗黒ランを封じた聖剣を全て抜いてしまう。
あら。
で、そのことによって、また今のジパングが大変なことになるっていうのが、お話の始まり。
ふーん。
当然、主人公はこの火の一族の子孫なわけですね。
なるほどね。
もうわかりやすい、ドラクエで言うところの「勇者の子孫」ですよ。
で、ジパングを救うべく旅に出ると。
うん。
そういう感じの、もうお話としてはね、舞台は変われどもドラクエとかと同じく、悪いやつがいて大変なことになってる世界を救うという王道のお話。
うん。
このわかりやすいのが、7本の聖剣と7本の巨大ランっていうのがポイントで、基本これを1本ずつ倒していくというのが目標なんですけど、最終的にラスボスを倒す。
地方を回りながら情報を集めて、クリアしていくというゲームなんですが、もうさっき言ったみたいに、とりあえずマップが広いということで、このゲームの特徴の1つでもある、乗り物がたくさん出てくる。
あ、ちょっと安心しました。
www、どうゆうこと?
いやいや、マップをとにかく移動するのに時間がかかる結果、尺が長いゲームって、当時けっこうあったじゃないですか。
ああ、なるほどね。
エンカウント率も高くて、
そうですね。
このゲームは、そういうところで稼いでないとは言いませんけど、そんな事しなくてもいいぐらいのボリュームはあるんで、ドラクエでいうところのルーラ的なものもあるんですよ、当然。
んー。
ルーラみたいなものがあるんですが、ちょっと特殊なのが、まず地方ごと移動する技がある。
はい。
で、地方に移動した後に、その地方の中で、また細かい村に移動する技があるみたいなね、2段階になってまして、その乗り物っていうのは、約10種類存在する。
うん。
FFとかでもね、乗り物って話題になったじゃないですか。
飛空艇とか。
そうですね。
ドラクエでいうとラーミアとかね、鳥に乗って移動したりとか、船とかねありましたけど、天外ではですね、船はもちろんのこと、空飛ぶ城、めちゃめちゃ大きな亀…海を進めるんですよ、亀に乗って。
うん、うん、うん。
で、絵に描いた船。
ふーん。
それは海に行くんですか?
そうそう、あと地下鉄。
はあ。
そして、私個人的に一番インパクトあった巨大大仏ロボ。
最高じゃないすか。
最高っす。
ズシンズシン歩いて移動するっていうね。
うんうんうん。
お寺に行くと大仏があって、あるアイテムを揃えると、その巨大ロボが動き出すと。
これ、過去の遺産なんです。
なるほど、はあはあはあ。
という感じで、乗り物だけでもすごくバリエーションがあって、いちいちね、演出とかも入りますしね、乗り物が出てくる時とか。
うん。
この辺なんかも、やはり当時としてはすごい演出がたくさんあったなと。
うん。
見せ場ですもんね。
そうですね。
でまあ旅していくんですけど、最初は1人なんですよ。
うんうん、うん。
旅していく途中で仲間が増えて、最終的に4人。
4人パーティーで固定になります。
いいですね。
で、キャラ紹介していくとですね、主人公のキャラクターが戦国卍丸っていうキャラですね。
もういかにも主人公然としたデザインのキャラで、わかりやすいんですけどwww。
このゲームね、アニメっぽいと言いつつも、主人公実はほぼしゃべらないんですよ。
ああ、そうなんですね、へえ。
わざとこれやってると思うんですけど、やっぱりそのおかげで感情移入しやすい。
ああ、そうなんだ。
ただ、要所要所はやっぱりしゃべります。
じゃ、一応声優さんはいるんですね?
います。
ちなみに声優さんは伊倉一恵さんっていうね、シティーハンターの香の人ですね。
うん、うん。
やっぱ男の子声ですよ、少年声。
で、要所要所ではしゃべるけど、基本は周りのプレイヤーが察して話を進めてくれる感じになっている。
なるほど、うんうん。
ここら辺も程よい感じだなと。
で、能力としては、剣術ができて術も使えるっていう、勇者タイプですね。
うん、
で、2番目に仲間になるのが、ハセガワさんも知っているカブキ団十郎。
はい。
これもね、有名なんですけど、「ジパング一の伊達男」っていうのが口癖で、言ったら歌舞伎者なわけですよ。
とりあえず目立つのが好きと。
もうすごい自分勝手なキャラなんです。
ああ、そうなんだ。
すごいんですよ。
ゲームの途中で、ムリヤリ「俺が仲間になってやる」って言って、仲間になってくるようなやつなんですね。
へえー。
その時のメッセージが、ちゃんと「カブキがムリヤリ仲間になった」とか出るんですよ。
www、いいですね。
www、そうそうそうそう。
で、気分が変わったら、「俺はもう仲間抜けるぜ」とか言っていなくなったりするんです。
ただね、自分勝手で女好きでカッコつけではあるんですけども、やっぱり根底の部分ではすごく人情深くていいやつっていうところがね、ところどころの演出でちゃんと出てくるからこそ、人気があるんです、やっぱり。
うんうんうん。
で、3人目がね、これはハセガワさん知らないでしょうね、たぶん。
極楽太郎っていう
知らない。
超巨漢キャラです。
おっさんキャラなんですけど、この人、実はね、年齢が1024歳っていう。
ああ、じゃあ人じゃないんすか?
人なんですよ、これ。
へえー、えっじゃあ
千年ってさっき言ったでしょ、千年前って。
はい。
伝説になっている火の一族と根の一族の生き残りなんです、この人は。
はあ、なるほどね。
なぜ1000歳かというと、恋人が人魚だったんですね。
あ、なるほど、そういうことか。
その人魚の涙を飲んだことで、千年寿命が伸びたんです。
なるほど。
ただそれは、許されないことなんですよね。
うんうんうん。
その罪で、人魚たちに投獄されてた。
992年間、海の底に投獄されてたっていうキャラなんです。
へえー。
見た目もう完全に巨漢のおっさんキャラなんですけど、すごい設定はハードで、さっきのカブキが、テクニカルでいろんな術が使えるっていうキャラなんですけど、この極楽太郎はもう見た感じのパワータイプで、壁役なんですよ。
んー。
防御力が異常に高くて、力も強くてっていうので、基本この極楽って「かばう」っていうコマンドで、ずっと壁になってもらうのが一番強いんですけど。
www。
www、そういう役割なんですね。
見た目通り、技はそんなに使えない。
いやでも、人魚の涙飲んでるのに、ゲーム中死んだりするんすか?
あのね、このゲームね、死ぬんじゃなくて気絶なんですね。
ああー、そういうことか。
ゼロになると、気絶して運ばれるっていう感じなんで。
じゃあ平気ですね。
そうですね。
死ぬっていう概念がないんですよ。
うんうん。
「戦えなくなった」って出るんやったかな、確か。
なるほど。
面白いのが、持ち物を他のキャラより3つ多く持てるっていうね。
持てる量もキャラに依存してるっていう。
なるほど、いいですね。
で、最後4人目が、絹っていう女の子のキャラですね。
この子は実はけっこう重要なキャラで、実はこの子はですね、鬼と人間のハーフ。
ふうーん。
お父さんが酒呑童子で、母親は火の一族の巫女、その間に生まれた女の子。
で、この出自はね、最初は明らかにされないんですね、出会った時には。
はい。
みんな知らない。
この子不思議なのが、見た目は完全にお嬢様で、
んー、なんとなく覚えがあるなあ。
覚えてます?
はい。
そうそう、ヴェールみたいなの被ってて、優しくて、いわゆるお嬢様キャラなんですよね。
うん。
で、なぜか両手に腕輪をつけてて、そこを鎖で繋いでるっていうキャラ。
んー。
これをつけているせいで、直接攻撃とか攻撃系の術を使えなくなってるんです、この子。
ふーん。
だから、他のキャラだとデフォルトのコマンドである「攻撃」ってとこが選べなくなってるんです。
あ、そうなんだ。
そうなんです。
じゃ、回復系っていうこと…
そう、回復。
でこれ、すごく特殊で、そこが使えないことは、特に触れられないんですよね。
うんうん。
ただ、やってる方としては、「この子は優しいからたぶん戦えないんだな」って思ってるわけですよ。
うんうんうん。
勝手に理解しているというか。
うんうんうん。
それがゲーム内容に影響出てるのもすごいんですけど、実はこれ、お父さんとお母さん殺されてるんですよ、この子。
うんうん。
で、そのお母さん、死んでると思ったお母さんが実は生きてたと。
ふーん。
生きてて、根の国の悪いやつにさらわれたっていうのを見てしまうんですよね。
お母さんが生きてたからっていうので、1人で助けに行ってしまうんですけど、結局捕まってしまうと。
うん。
それを残った3人で助けに行くっていうイベントがあるんですけど、助けに行った卍丸とカブキと極楽は、そこでその敵にやられてしまうんですよ。
うん。
絹を盾にね、手を出せないところをやられてしまうわけですよ。
うん、うん、うん。
だから、実はそのさらわれたと思ったお母さんは、敵が化けてた姿だった。
しかもその化けてたやつが、絹の両親を殺した張本人っていうのがわかって、絹がブチ切れるんですよ、そこで。
うんうん。
じゃあ鎖が取れる…
そうそうそう。
そこが、これ、有名なシーンでね。ぜひYouTubeで見てほしいんですけど、「私の本当の名前は、鬼が怒ると書いて鬼怒。それが私の本当の名前なの」って言って、「私を怒らせたことを後悔するがいい」つって、その敵をなぶり殺しにするんですよ。
ふうーん。
で、その敵が命乞いしてくるんですよ、今度。
卍丸に「卍丸さん、助けて」って、「もう改心するからあの子を止めて」って言うんですけそ、卍丸も動けないから助けれなくて、結局絹は許さずに、そこで惨殺してしまうんですけど、そいつを。
ふうーん。
その時の絹はもう、鬼になってるんですね、ほとんどね。
その鬼の力っていうのを持ってるのをわかってたから、純潔の鎖っていうので自分を縛ってたんですよ。
仲間とかも傷つけてしまうからということで。
で結局、その親の敵を倒した後に、「こんな姿見られて、あなたたちと一緒に旅はできないんで、私はもうここで死にます」って言って、自分1人城の中に残って、3人はもう城の外に追い出すんですよ。
はい。
で、城ごと潰れて死のうとするんですけど、結局みんな助けに戻るんです、そこで。
うん。
で、戻っていったときに、絹が「こんな私なんか生きててもしょうがない」っていうのを、卍丸がなだめて納得して、さらに絆が深まった4人が最終決戦に向かうっていうくだりがあるんですけど。
なるほど。
このシーンがもうめちゃくちゃ衝撃的で、当時。
うんうんうんうんうん。
今まで散々長い振りがあって、この後にコマンドが復活して戦えるようになる。
ふーん。
それまで「奥義」っていう欄もコマンドにあって、他のキャラは普通に使えるんですけど、絹だけ「??」になっているんです、ずっと。
ああー。
これなんで「??」なんやろうと思ったら、そのイベントの後にそこが解放されて、鬼の力を使えるっていう技が追加される。
ふーん。
だからこういうイベントとゲームで、できることがリンクしているところもすごく新鮮だったし、そのギャップ萌えというものの見本というかね。
うん。
これがね、またこの辺全部ね、アニメーションありで声優さんが全部しゃべってやるんで、より臨場感があると。
んー。
ちなみに絹の声優さん、井上あずみさんという方なんですけど、聞いたことないですかね?
井上あずみさん。
はい。
喜久子さんならわかりますけど。
ああ!
これがですね、本業は歌手の方なんです。
はい。
声優ほとんどやってられなくて、代表曲はとなりのトトロです。
あ! そうwww。
あれ歌ってる方なんですよ。
じゃ、劇中で歌ったりとかないんすか?
あったかな、いやないと思いますよ。
んー、もったいない。
トトロのを歌ってるのでご存じだと思いますけど、声がすごくいいんですよ。
うんうんうん。
すごく可愛らしい声で。
そうですね。
だから、絹のイメージもめっちゃぴったりなんですよね。
ほーん。
か細いというか、清楚な感じというかね。
それが、怒った時の感じとかね、すごく良くて、調べて私もびっくりしたんです。
「せや、トトロの人や」と思ってwww。
ふーん。
確かに言われたら、声一緒やわと思って。
こういう流れがあって、最終的にクリアするんですが、もうこの辺すでにネタバレしてますけど、最後のネタバレですね。
はい。
最終的にヨミを倒すんですけど、ヨミっていうのが悪い方の神様で、マリっていう良い方の神様がいるんですよ。
ふんふんふん。
マリとヨミっていう2人の神様がいて、元々この2人が、地球が何もないところに宇宙からやってきたんです。
うん。
で、この地球に新しい命を作ろうっていって。
その時にヨミの価値観では、戦って勝つものが強いんであるっていう価値観と、マリは他人をかばうことこそが強さだっていうので意見が分かれて、根の一族と火の一族ができたっていう。
うんうん、うんうん。
その2つが交わって生まれたのが、人間だという設定なんです。
なるほど、なるほどね。
要するにすごく尖がった2つの種族がいて、愛に特化した種族と強さに特化した種族の間に生まれたのが人間で、善と悪両方合わせ持ったのが人間で、その人間がやっぱり一番強いんだという話だったんです、これ。
なるほど。
だから最後にヨミが「千年かけて火と根が混ざってできたのが一番の強さだったのか」っていうね。
はあー。
両方合わせ持っての強さであると、そういう話です。
なるほど、へえー、すごいしっかりした設定ですね。
そうそうそうそう。
だから実は、卍丸も混ざってたんですね、どっちも。
そうですよね。
そうそうそうそう。
でも卍丸は、火の一族の力の方がちょっと強いらしくて、だから火の一族にしか使えないものとかも使えるやつだったんですよ。
ふうーん。
そういうフリとかもあって、けっこうこのゲーム人死ぬんですよね。
仲間だったり、親だったりも殺されたりとか、いろいろしてて、けっこうバックボーン暗いんですけど、最後に全員生き返ります。
www、ほう。
これがすごい。
さっき言った、千年前に死んだ極楽の恋人も生き返ります。
ええー。
そして、絹のお父さんとお母さんも生き返ります。
あー、まあよかった。
もう本当に、これ以上の大団円見たことないわっていうぐらい、
そうですね。
この辺なんかも、あえてそうしてるんだろうなと思うんですよ。
それまでの話がけっこう過酷な話が多くて、ちょっとやっぱりネガティブな部分もあるんですよね、お話としては。
うんうんうんうん。
だからもう、この最後でこれでええやろうみたいなwww。
www。
みんな生き返ったし、みたいな。
一応この生き返らせる部分も、最後の最後に神様のマリが、「あなたたちが生き返ってほしい人たちを、できるだけ多く思い浮かべなさい」って言って、「その人たちを、できるだけ私が生き返らせます」つって。
へえー、じゃあ出てくるんだな、そっちの神様は。
そうですそうです。
で、オープニングでいきなり出てくるんですよ、マリって。
ふーん。
2つの球がくるくる回りながら地球に飛んでくるっていうのが、オープニングシーンなんですよね。
最初見た時ってよくわかんないんですけど、最後にその意味がわかるという感じになってまして、すごくね、1本ちゃんとシナリオがあった中に、いろんなエピソードが入ってて、本当に連続ドラマ見てる感じで、次のエリアに行く時とかにちょっと振りが入ったりとか、
ふーん。
新しいエリアに行くと、いちいち敵の幹部みたいなのが出てきてね、説明してくれるんですよ。
ここはこういう国だとか。
そういうところもね、すごく親切でありつつ演出としても面白い感じになってて、本当にその他の当時のロールプレイングゲームと比べても異質でしたね、やっぱり。
んー。
なんか不思議な感じ。
セリフ回しとかもちょっと独特でね、普通だとちょっとオブラートに包んで言うような事とかも、まんま言ってきたりするおかげで、移植するときにちょっと編集かかってんすよね。
www、なるほど。
今のCEROだとちょっとダメな事とかね、頭がおかしい人のことを、ちょっと放送禁止用語で言ったりとかね、当時してるんで。
はいはいはい。
この辺のちょっと残酷な部分っていうのも、たぶん桝田省治さんのセンスなんだろうなと思うんです。
でしょうね。
で、これが後にね、
リンダキューブの人ですもんね。
後にそこに受け継がれていくんですけど、そうなんですよね、なんかね、何個か紹介すると、村人が植物にされてる村っていうのがあるんです。
ええー、ヤな感じ。
もう半分、植物になってるんですよ。
でも、話聞けるんですね。
で話聞くと、声優の人がちゃんとしゃべるんですけど、「最初は豆粒ほどの染みが指先にできて、それがだんだん広がって」みたいな、その過程を言うんですよ。
www、ヤダなあ。
そうそう。
で、離れたところにお母さんと子供それぞれが植物になってて、「私の子供はどこ?どこ?」とか言ってるんです。
んー、あ、動けないんだ。
動けないです。
もう植物になって、その場で木になってしまう。
はあー。
そういう描写があったりとか、あとこれがね、移植版では完全に修正されてるやつなんですけど、村人が敵によって豚の姿に変えられている村があるんですよ。
はあ。
で、そこの村で、その敵のやつに豚を食べさせられてる人がいる。
うわー。
実はそれは元は人間だったんだよっていう描写がある。
はあー。
これは移植では人間じゃなくて、敵のザコが豚になったのを食べたよっていう話になってるらしくて。
へえー。
いやこれも当時やってて、「えええ!?」って思いましたからね。
怖すぎるやろって。
そうですね。
私、このゲーム遊んだときは、もうけっこうな大人だったんで、それでも「これええのか?」と思いましたよ、やっぱ。
うん。
カニバリズムですからね、これ完全に。
そうですね、確かにね。
そうか、92年でしょう?
うん。
じゃあまあ、そういう描写もけっこう流行ってもいたのかもな。
いや、それでもね、ゲームでは少なかったと思いますよ。
ゲームではないですよね。
映画はあったかも知れないですけどね。
映画とかアニメのOVAとかだと、スプラッターとか流行り始めたぐらいですよね。
そうそうそう。
ゲームは他のメディアに比べても厳しいというか、やっぱり新しい文化だったんで、避けてたんじゃないですかね、やっぱちょっと。
だし、まだ子供のものでしたよね。
そうそう、そうですそうです。
対象がね、やっぱり年齢低いんで、そこはあえて避けてたんだと思うんですけど、そういうのがね、今のは一例ですけど、いろんなとこにあるんですよね。
へえー。
本来ならそこまで言わなくてもいいものとか、見せなくていいことをも、ちゃんと真正面から見せて、さっき言った絹が本性を出して敵を倒すとこなんかも、かなり部位欠損とかの表現そのままやってるんで、これも移植先では、絵を変えてるらしいんですよ。
まあそうか。
そういう意味では、当時だからやれてる部分があるんですね。
そうです。
当然ノーチェックだと思います、おそらく。
うん、うん。
だから、リンダキューブもそういう土壌があってできたんですけど、プレイステーションに移植されたときに、ちょっと規制かかってる。
んー。
PCエンジン版はフルで出てけど、あれはよりエグいですから。
うん。
ただ、どうしてもそっちばっかりが取り上げられてしまうんですけど、そこはあくまでもお話の中の1つの演出としてであって、真骨頂はちゃんとメインシステムのところをちゃんと作れた上で、そういう味付けをしているというゲームの作り方ではあるんですけどね。
うんうんうんうん。
何もインパクトだけでリンダキューブ売れたわけじゃなくて…ちょっとリンダキューブの話が出たから、ちょっと話しますけど、リンダキューブってすごく斬新だったのが、主人公が勇者じゃない。
そうですね。
魔王やそれに類する、世界の脅威になる敵が存在しない。
ああまあ、確かに。
結末としてはあれ、隕石が落ちてきて滅亡するって話なんですけど、それを止める方法がないっていう意味で、今までのロープレではありえない設定なんです。
確かにね、そうですよね。
そんな中で、できる限り多くの動物を集めて、他の星で再生するという話だったんです。
そうですね。
これは確かに当時、本とかで説明を読んでもよくわからなかったんです、やっぱ。
今までなかったんで。
うん。
どういうこと?と思って。
悪いやつ倒すわけじゃなく、動物集めて、何が楽しいのと思ってね。
www、うん。
これが、後に桝田さん自分で言ってましたけど、「ポケモンよりこっちの方が早かったんだぞ」って言ってましたけどwww。
そうか、そうですよね。
そうそう。
モンスターを集めるっていうねwww。
なんかね、グロい動物いっぱいいますもんねー。
そうそう。
あのデザインも確か桝田さんがやったって言ってましたね。
あ、そうなんだ。
名前だけは普通の動物の名前じゃないすかwww。
そうそうそう。
名前は実在する「ウサギ」とかね。
そうそう、シニカルだよなあ。
ゾウとか、そういうメインの部分での面白さがありつつ、その味付けとして、その表現とか必要だから入れてるんだと思うんですけど。
いやあでも、天外2でもけっこうやってて、
そうですね。
で、たぶん子供のときやってる人っているから、きっとトラウマとかになってるんじゃないですかね。
あのね、やっぱりそういう意見見ますね。
YouTubeとかでも、天外の動画にコメントで、「子供の時やったけど怖かったな」とかね、やっぱり。
うんうんうんうん。
言ってる人は、たくさんいますね。
それはいいなあ。
完全に意味はわからなくても、怖いっていうのあるじゃないですか。
ありますね。
なんかマズイことしてるぞっていう、さっきの植物の話で、子供の頃に火の鳥を読んで、火の鳥の宇宙編かな…なんかで、人間が植物になっちゃうのがあるんすよ。
はいはいはい。
もうそれが僕はすげえ怖くてwww。
わかりますよ。
子供のときにやった人は、すごく心に残るゲームになったんでしょうね。
うん、だから今でも印象に残ってるというか、覚えてるという人はけっこう多いみたいですね。
カワサキさんはあれですか?
2しかやってないってことは、ないですよね。
普通の天外もやってるんですよね?
はい、1もやってます。
でもやっぱり、もう全然2の方が印象深いってことすか。
そうですね。
桝田省治さんが関わってるのは、2なんですよね。
んー。
1はやってないんですよ、実は。
ふんふんふん。
もともと桝田省治さんって広告代理店で働いてて、担当していたクライアントの中にハドソンがあったらしいんですよ。
んー、なるほど。
で、初代の天外魔境の広告を担当してたらしいんです。
ああ、なるほどね。
その時に面白いのが、開発が遅れてたと。
うん。
だから、制作側を手伝うことになったらしいんです、そのとき。
www、昭和。
今だと考えられないです。
外部の広告代理店の人ですよ、だって。
うん、うん、うん。
そこで初めてゲーム開発に関わることになって、その後広告代理店を辞めて、続編の2ではディレクターとシナリオを担当してる。
なるほど。
で、2がもうグッと違うものになったんですね。
うんうん。
いわゆる、和風にちょっと舞台を変えたロールプレイングゲームっていうイメージしかなかったんです、1のときは。
うん。
で、ちょっとシステム的にもロードが長かったりとか、頻繁だったりとかで、遊びにくいところもあったんで、イマイチだったんですけど、2はその辺を全部改善してきたんで。
なるほどね。
2は地方っていうか、フィールドを読み込んだ時に敵データを丸々読んでるみたいで、だからエンカウントめっちゃ速いですよ。
パッと出てきて。
いやあ、さっきほら、ルーラ的な移動が2段階って言ったじゃないですか。
だから、なんかそういう都合なのかなと思って聞いてたんですよ。
一旦フィールドを読み込んだ後に、もう1回行きたいところに行くみたいな感じになってると思いますね。
うん、へえー。
この辺に関しても、桝田省治さん、そういう遊びやすさの部分もけっこう考えて作られるみたいで、やっぱロード時間とかもけっこう気にされるんですって。
うんうん。
だから、俺の屍を越えてゆけとかも作ってますけど、あれも戦闘シーンとかロード速いんですよね。
あれプレステのゲームなんですけど、キャラクターとかポリゴンにできたらしいんですけど、しなかったんですって。
ああ、はいはい。
ポリゴンにするとロードが長くなるから、それなら2Dの方がいいっつって。
ロードの時間を犠牲にしてまで、3Dにする必要性を感じないって。
うん。
で、ああいうデザインになってるらしくて、それってやっぱり大切だなと思ってね。
ゲームのテンポとして、戦闘シーンって何回も繰り返すから、
そうですよね。
そこのロードが長いのはね、煩わしいですからね、やっぱり。
そういう意味でも、天外2ってすごく1より良くなっているのは、そういう考えで作られてるからかなと思うんですけど。
うんうんうん。
ではエンディングなんですけども、今回ハセガワさんのゲームレポートは、どんな感じでしょうか?
そうですね、あのー、新しいゲームを始めました。
おお!
寝る前とかね、ちょこちょこやろうと思って。
今回のはですね、ゲームボーイカラーの、ドラクエモンスターズ2を始めました。
うんうんうん。
サブタイトルが、マルタのふしぎな鍵ってやつで、これ当時のよくあった2色あるタイプのゲーム。
当時というか、今もあるか。
赤・青みたいな。
そうです。
ルカの冒険っていうのと、イルの冒険っていうのが出ていて、イルの方をやっているんですけれども、これ出たのが、2001年なんですけど、ルカの冒険が3月に出てて、イルの冒険が4月に出てるんですよ。
え。じゃあ1カ月ズレてるってこと?
そうそうそうそうそう。
でね、なんでかって、発売直前に不具合見つかったらしいですね。
あ、片っぽだけ?
そう。
www、そんなことあんの。
僕がやってるイルの冒険の方は、遅れて発売されたんで、これね、前に出たルカの方が109万本で、イルの方って41万本なんです。
うえー、そんな差あんの?
ね、出るんですね、やっぱ。
バランスわるっ。
ねwww。
中身はさほど変化はないんだと思うんで、
たぶん片っぽだけでしか手に入らないモンスターとかがいるってことですね、たぶん。
たぶんそうだと思います。
それを交換するみたいなね、だと思うんですけど、これを始めました。
うんうんうん。
はい、というわけで、次回からはこれをね、今どんな状態ですみたいな話をしていくのかなと思うんですけど。
そうですね。
じゃあまたハセガワさんのゲームレポート復活ということで。
はい。
じゃあいつもの告知の前に、冒頭でもちょっと言いましたけど、次のSTAGE20に向けてのお便り募集、まあSTAGE20でね、キリ番で感想を紹介する回にしていこうということで、今回が18ですからもうじきなので。今のうちにお便りや感想をいただけると、紹介するのに間に合うかなと思いますので、今のうちにいただけたらなと思います。
じゃあハセガワさん、いつもの告知をお願いします。
はい。
ブライトビットブラザーズでは、番組に対するご意見ご感想、あなたのゲームの思い出や、ゲームにまつわるエピソードなど、お便りをお待ちしています。
ホームページ右側のメールフォームや、番組のTwitterアカウントへのDMなどで、お送りください。
Tweetの場合は「#BBブロス」。
BBがアルファベット、ブロスがカタカナをつけていただけると、見つけやすくて、大変助かります。
よろしくお願いします。
よろしくお願いしまーす。
はいということで、今回もちょっと長くなってしまいましたけど。
wwwまあね、好きなゲームはしょうがないですね。
なんとかまとめたいところですが、では次回はね、また違う話題で話したいと思いますので、今回も最後まで聴いていただいて、ありがとうございました。
ありがとうございましたー。