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名古屋ウィメンズマラソン2024


第13回 名古屋ウィメンズマラソン

〜 圧倒的な女子部員の大活躍 〜



2024年3月10日(日)第13回名古屋ウィメンズマラソンが開催された。

この大会は参加者が女性限定の珍しい大会で、しかも2万人以上が参加する世界的に見ても珍しい大規模女性マラソン大会だ。
フィニッシュ地点では、タキシード姿のイケメン男子ティファニーのペンダントを完走賞として手渡してくれるという嬉しいオマケがついていることも有名だ。

我がペンギンズの女子部員としては、2020年の第9回大会に厳しい競争を突破してゾウさんがみごと当選し、晴れて出場する事が決まっていた。
ところが、その年は新型コロナウイルスのバカ騒ぎのせいで一般ランナーの部が中止になってしまい、残念ながら参加する事ができなかった。
このようなマラソン大会中止騒ぎってのは、どう考えても、あまりにも非科学的で情緒的でヒステリックな対応だったが、その悔しさを胸に、ゾウさん2022年の第11回大会に初参加して、完走を果たした。

続く
2023年の第12回大会にはのらちゃんゾウさんに誘われて一緒に参加した。
この時、のらちゃんはフルマラソン2戦目という超初心者だったにもかかわらず、当初設定したペースを終盤まで維持し、さらに35km地点からは余力が残っていたのでペースアップするという理想的なペース配分で素晴らしい自己ベストタイムを叩き出した。まさに会心のレース展開だった。
一方、ゾウさんは股関節に故障を抱え、まともに走れない状態が続いていた。そのため痛み止めを飲みながらの出走となったが、それでも最後は驚異的な頑張りでペースアップしてゴールに駆け込んだ。
二人とも、我々男子部員には真似のできない凄い根性を見せたのだ。


そして今年も
ゾウさんのらちゃんの2大女王様が参加する。

開催日である3月10日は、実は琵琶湖マラソンも開催される。
我々男子部員は琵琶湖マラソンに出る事になっていたため、一応、彼女たちも誘ってみた。

(幹事長)「由緒ある琵琶湖マラソンに一緒に出ない?」
(のら)「なんだか地味なオタクのレースっぽいイメージやね」
(ゾウ)「名古屋ウィメンズの方が華やかで楽しいですよ」

て事で、当然ながら断られた。
なので、
琵琶湖マラソンには私と支部長、D木谷さん、加藤選手が出る一方で、名古屋ウィメンズマラソンにはゾウさんのらちゃんが出る。

(幹事長)「私も許されるなら名古屋ウィメンズの方に出たい!」
(支部長)「体は男だけど心は女って事で出してもらえないかなあ」


本当に、どう考えても
琵琶湖マラソンより名古屋ウィメンズマラソンの方が魅力的だ。

(のら)「でも、琵琶湖マラソンは由緒ある大会なんでしょ?」
(幹事長)「それが勘違いやったんよ」


2021年を最後に廃止になった
琵琶湖毎日マラソンは日本最古の由緒あるマラソン大会で、最後となった2021年には鈴木健吾が日本新記録を出した超エリートランナーのマラソン大会だ。
しかしながら、その後継イベントと位置付けられた
琵琶湖マラソンは、コースも琵琶湖毎日マラソンとは異なるし、ほとんど無関係の由緒の無い市民マラソン大会だった。

おまけに、35km地点のエイドでは近江牛が提供されるとの事で、主催者が「
皆さん近江牛を目指して頑張って下さい!」なんて叫んでいたにも関わらず、私がエイドに着いた頃には近江牛は既に品切れになってて、影も形も無かった
参加料を15000円も取られたのに、近江牛が無いなんて、本当
に詐欺みたいなふざけたマラソン大会だった。

(D木谷)「まだ根に持ってるんですか?」
(幹事長)「この怒りは一生忘れないぞ!」


こんな由緒の無い詐欺のようなマラソン大会より、名古屋ウィメンズマラソンの方に出てみたいんだけど、どうやっても無理だろうなあ。



名古屋ウィメンズマラソンは、都市型大規模マラソンの例に漏れず受付は前日なので、ゾウさんのらちゃんの二人も、はるばる名古屋まで前日に移動した。
ゾウさんはジュニアも同伴で、3人で大会会場のバンテリンドームで力強く健闘を誓った。

当日は、朝早くからバンテリンドームに集合した。
20000人もの選手が参加する大規模マラソンなので、スタートブロックAブロックからNブロックまで14ものブロックに分かれている。ブロック分けは自己申告した目標タイムの順のようだ。
そして、のらちゃんはなんとAブロックだった。確かに我々よりは速いのらちゃんだけど、いくらなんでもAブロックって凄い。
去年はのらちゃんはHブロックだったし、ゾウさんはIブロックだった。ゾウさんは今年もIブロックだ。なんとなく、それくらいが適正なような気がする。
それなのにAブロックだなんて、いくらなんでも前方過ぎる気がする。

プログラムに載っている参加者名簿を見ても、登録選手ではない一般選手の中では、なんと上から5番目くらいに載っている。
のらちゃんは、なんだかおかしいなあとは思いつつ、戸惑いながら最前列の近くに並んだ。すぐ目の前には、安藤友香らオリンピックを目指すエリートランナー達が並んでいる

スタートの合図が鳴ると、ランナー達は一斉に駆け出していく。周りにいたAブロックの選手たちは異常なまでに速く、あっという間に前方に走り去っていく。
Aブロックだけでなく、すぐ後のBブロックの選手だってものすごく速く、あっという間に追い抜かれていく。さらにその後のCブロックの選手だってどんどん追い抜いていく。

後から考えたら、のらちゃんは目標タイムを、去年の実績を元に4時間20分と書いたつもりだったんだけど、手違いで3時間20分と申告したのではないだろうか。
女子で3時間20分なら、ものすごく速いので、Aブロックになったのではないだろうか。

集合ブロックが分けられているのは、速いランナーと遅いランナーが一緒くたにごちゃ混ぜになっているとスタート時の混雑がひどくなり、混乱するからだ。
こういう場合、申告する予想タイムは正直な方がいい
遅めに申告して後ろの方からスタートすると、遅いランナーに前を阻まれて走りにくいが、実力より前からスタートすると、周りの速いランナーにつられて無理して飛ばしてしまって潰れる可能性が高くなる。
自分の実力通りの場所からスタートするのが一番良いのだ。

今回ののらちゃんは手違いでものすごく速いタイムで申告してしまったため、周囲のトンでもなく速いランナー達につられてしまい、かなり速いペースで走り出してしまった。
去年は「絶対にレース序盤でむやみに飛ばしたりしないで、設定したペースを守って走り、もし終盤に余力が残っていたらペースアップする」という私のアドバイスを忠実に守り、素晴らしいタイムでゴールした。
ところが、今年は序盤から設定したペースより1km平均30秒くらい速いペースで走り出したため、その後、どんどんペースダウンしていった
最後の最後では必死に走ってなんとかペースダウンを少し食い止めたが、終盤までコンスタントにペースを落としていった。
なので、レース展開としては褒められたものではなかった

ところーが!それにもかかわらず、ゴールのタイムは去年より10分も速い素晴らしいものだった
私なら前半で無理して飛ばしたら、終盤はアホみたいにペースダウンして、最後は歩くようなスピードにまで落ちぶれるが、彼女は終盤でもそこまで遅くはならなかった。素晴らしい持久力と言うか粘りだ。
て事で、今回もフルマラソン自己ベストを10分も更新する素晴らしい結果を残した。

一方、ゾウさんは、最初からかなり抑えめのペースで走り、終盤までそれをキープした。
そして、終盤には少しペースダウンしたものの、去年より20分以上速い大会自己ベストでゴールした

素晴らしいタイムでフィニッシュした女王様たち


遠く琵琶湖で彼女たちの結果を聞いた我々琵琶湖マラソン組は呆然とした。
2つの大会のタイムを並べてみると名古屋ウィメンズマラソン組の圧勝だった。

 1位 のらちゃん
 2位 D木谷さん
 3位 ゾウさん
 4位 幹事長
 5位 加藤選手
 6位 支部長


(幹事長)「D木谷さん、のらちゃんに負けてますよ」
(D木谷)「幹事長もゾウさんに負けてますよ」


記録を見てみると、D木谷さんのらちゃんに追い抜かれたのも、私がゾウさんに追い抜かれたのも、どちらも35km地点の辺りだった。
35km地点と言えば、私は楽しみにしていた近江牛がエイドに無かったことから怒りが爆発して、やる気が失せた頃だ。
またD木谷さんは、サブフォーが無理だと分かって一気にやる気を失くして、近江牛を私の分までのんびり食べ始めた頃だ。

(幹事長)「悔しぃーっ!ゾウさんの途中経過がリアルタイムで分かってたら必死で頑張っていたのにぃ!」
(D木谷)「のらさんの途中経過がリアルタイムで分かってたら最後まで力を抜かずに走ってましたよ」


という事で、情けない男子部員は女子部員にガチで敗れ去ってしまった。

(幹事長)「やっぱり私も名古屋ウィメンズマラソンに出たーい!」


〜おしまい〜




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