BPIC12F683を使ったアナログデータの赤外線通信
(入力アナログ3チャンネル,出力アナログ(PWM)1チャンネルを選択)


●概要
 家電製品等の赤外線リモコンで使われている赤外線パルスにまねて,独自のフォーマットでデータを送受信するものです。  送信側では,入力は0-Vdd(5Vを想定)のアナログが3チャンネルあり,A/Dした後,数値をパルス変調し,赤外線LEDで送信します。  受信側では,赤外線パルスを受け,3チャンネルのうち,選択されたチャンネルに応じたアナログ信号(正確にはPWM)に変換し出力するものです。
 このセット応用して、リモコンによる電球などの調光・モータの出力調整に応用が可能だと思います。
 送受信とも8ピンのPIC(ワンチップマイコン)を用いているので非常にコンパクトです。

●お送りする部品リスト
部品名 型式等 数量
送信側PIC 12F683 1個
受信側PIC 12F683 1個
赤外線LED 型式不明 1個
受光モジュール PL-IRM0101-3※ 1個
※PL-IRM1261-C438の場合があります。

●仕様
 ・送信側では電源をA/Dコンバータのレファレンスとして使っておりますので,安定した5Vの電源が必要です。
 ・A/D変換は10ビット,PWMも10ビットです。最良の条件でも10ビットの分解能しか有りません。
 ・リニアリティについての詳細は調べておりません。テスタで何点か確認した程度です。
 ・出力は約8KHzのPWM(デューティー比が変化します)です。PWMとしてではなくアナログ出力として利用するためにはCR等を利用したフィルタを構成して下さい。
 ・通信に失敗した場合は,出力はホールドされます。正常に通信できるまで変化しません。
 ・データの通信間隔は最短で2秒程度必要です。5〜10秒間隔を推奨致します。
 ・一般のリモコン同様,赤外線は約38KHz(内蔵クロックを利用しているのでチップによりばらつきが有ります)で変調されています。
 ・送信距離は周囲の環境などによって大きく左右されます。
 ・他のリモコン類と干渉することが有ります。データ通信中に他のリモコンが働かなかったり,他のリモコンを動作させるとデータ通信に失敗することが有ります。
 ・同じセットを複数使用しても混信しないように,16種類の種別コードが埋め込まれています。(オプションであり,通常はこの機能は使えません)
 ※PICのA/D変換の特性(?)で、入力値として0V(または5V)としても、A/D変換後の数値が0(または0x3FFh)にならない場合が多々ありました。PICに出来るだけ近い電源部に比較的大きなコンデンサを付けることによって改善はされますが、絶対では無いです。10ビット値でおよそ1〜2程度は振れることがあります。ソフト的に零点補正は行いません。この点ご注意願います。

●応用例
 ・電源系統が異なる間でのアナログデータの送信
  電気的に絶縁が必要な2系統間でアナログデータを受け渡すことができます。

 ・出力がPWMなので,電球等の調光に応用できます。


★仕様変更対応の範囲
 ・データの通信周期(2秒〜600秒)(正確ではありません。目安程度とお考え下さい)

★関連部品の追加お取り引き
 ココに一覧表があります。必要な部品がございましたらご連絡ください。



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