1/1000秒 7セグメントLED ストップウォッチ
●概要
PICマイコンを使用したシンプルなストップウォッチです。1/1000秒単位で24時間まで計測できます。
●お送りする部品リスト
部品名 |
型式等 |
数量 |
PIC |
16F886等 |
1個 |
クリスタル | 12MHz | 1個 |
トランジスタアレイ | TD62083 | 1個 |
7セグメント4桁LED | OSL40562-LR(または同等品) | 1個 |
コンデンサ | 22pF(10〜33pF) | 2個 |
コンデンサ | 100μF | 1個 |
抵抗 | 47〜100Ω | 8個 |
タクトスイッチ | 不明 | 8個 |
●仕様
・電源として5V前後の電源が必要です(4.5〜5.5V程度、乾電池3本直列など)。
・スイッチは、スタート、ストップ、リセットに加え表示切替、秒・分・時送り及び校正の8つあります。
・スタートスイッチを押すと計測を始めます。
・ストップスイッチを押すと、計測を中断します。
・リセットスイッチを押すと0に戻ります。
・「表示切替」スイッチ操作により、表示桁が固定することも自動的に変更することもできます。
○電源投入直後は、表示切り替えは「自動」(下記における「モード6」)になっており、「表示切替」スイッチを押すことによって表示桁を固定することができます。
内部カウンタは、23時間59分59.999秒が計測できる9桁のカウンタを持っていますが、LEDは4桁であるため、スイッチ操作によって表示桁を変更できます。
たとえば、カウンタ値が12時間34分56.789秒だとすると、スイッチ操作により、下記において、モード0からモード6へ順次変更するものです。
モード0 「6.789」表示。
モード1 「56.78」表示。
モード2 「4.56.7」表示。
モード3 「34.56.」表示。
モード4 「2.34.5」表示。
モード5 「12.34.」表示。
モード6 最上位の位から4桁分の自動表示(「12.34.」表示)。
その他、停電時の電力消費を減らすことができるようにPIC1番ピンにブランキング入力を設けております。通常はHレベルに接続しますが、Lレベルになることによって、7セグLEDのデューティー比が通常時の約1/10となります(カウント中にのみ有効で、ちかちかと点滅して見えます)。
●内部カウンタと表示数値について
カウント中に表示される数値は、一定時間間隔で内部カウンタを反映しておりますが、この一定間隔というのは、内部カウンタの最小分解能(1/1000秒)より遅いため、最小分解能単位でカウントするわけではございません。
★計測精度と校正機能
一般的なストップウォッチとしての使用目的では、計測精度は十分かと思われますが、長時間の計測や時計として使用する場合、計測精度が低い様です。クリスタルの精度にも依存しますが、当方のテストによると、±50ppm程度の誤差が生じる場合があるようです。
これを改善するため、正確な時間計測に近づけるための機能を実装しました。その校正機能は下記のとおりです。
ただし、この機能はサポート外といたします。
・当方の考えた校正機能とは
正しく時刻が計測される電波時計、NTPサーバーと同期された時計等を利用し、正確な時間をこのストップウォッチで記録し、計測差を記憶します。以後、その計測差を補正するわけです。
たとえば、正確な時計において1時間(3600秒)経過する間に、このストップウォッチが3601秒の計測を行った場合、3600秒に対し1秒のズレが生じていることになります。この場合では、3600カウントする毎に1回、カウントを休止することで正しい時間に合わせ込む様にすれば、長期の計測において誤差が生じないことになります。3600カウントというのは、このストップウォッチでは1/1000秒毎のカウントを行っているため、3.6秒となり、この3.6秒毎に1回の割合で、1/1000秒のカウントを休止することになります。1/1000秒という短時間においてカウントの休止(または遅れの場合は追加)で補正するため、この補正が行われた瞬間について人が認識できることは無いと思われます。
・具体的な操作
具体的な操作としては、カウント中に下記の「校正開始」、「校正終了」の操作を行います。
「校正」を押しながら「スタート」を押すと「校正開始」、「校正」を押しながら「ストップ」を押すと「校正終了」となります。
「校正開始」の操作により、分以下は0分00秒000にリセット(切り上げまたは切り捨て)されます。
「校正終了」の操作により、校正操作を受け付けた場合は、分以下は0分00秒000にリセット(切り上げまたは切り捨て)されます。校正操作が無効と判断できる場合は、リセットされず校正も終了します。
「校正開始」、「校正終了」は、10分毎の毎正分で行う必要があります。具体的には12時00分、13時50分という時刻で行う必要があります。
「校正開始」から「校正終了」までの間隔が長い方が精度良く調整が可能ですが、最長の上限は約49日です。また、正しい時間と5分以上の差が生じた場合、切り上げ又は切り捨ての際に正しい値に合わせ込みが出来ないため、正しく校正されません。また、「校正開始」から「校正終了」の間に、ストップ、リセット、秒送り等のスイッチ操作が行われた場合、正しく校正されません。
また、明らかに不正確な校正を行おうとした場合、経験的な誤差から考え、1000ppm以上の校正を行おうとした場合は校正を行いません。
この校正した値は、EEPROMに記憶するため、電源を切っても消えることがなく、電源投入後に自動的に読み込まれます。
なお、操作を行うタイミングを10分毎の毎正分としたのは、出来るだけ操作ができる可能性が多い、例えば1分毎の正分などの方が都合が良い訳ですが、一方、「校正開始」から「校正終了」までの間隔として上限の49日近くとした場合でも、切り捨て・切り上げによって正しい時刻との差がある範囲以内であることが必要であるため、そのため10分毎の毎正分としました。
この校正機能により、精度が大幅に改善され、長時間の計測等においても十分に機能するものと思われます。
ただし、先のとおり、この機能は、検証が難しいこと等からサポートが出来ないことを予めご了承願います。
※2016.10.1より一部変更
「校正開始」の操作を行うと、「校正終了」の操作を行うまで、通常モードでないことを示すため、小数点の点滅が頻繁になります。
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PIC1番ピンにプルアップ抵抗とタクトSWを設けています。
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※クリスタル部のコンデンサを10pFと記載していますが、22〜33pFを同封している場合があります。
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