夏影

お題はこちらからいただきました。

 

BL含む・友情・親愛。

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どうかあともう少しだけ、夏よわたしから逃げないで
儚くも、潰えることこそ潔し
グラスの汗と氷の奏
夏草を踏み歩き夢の跡に思いを馳せて
蝉が落ちるとき
記憶の向こうに風鈴の声 (そのとき風は凪いだのに)
夏が白煙を引き連れて
畦道で、車輪を転がす手が止まる
つま先で遊ぶ水の音
祭囃子は遠ざかり、
ひと夏の命を声の限りに
追憶、まだそう言うには早いけど
通り雨が呼ぶ夕涼み
君と流星群を探しに
祈るように灯した線香花火
石畳、蛍火が照らす君の袖
夜空に咲いた色彩の花 見上げる君の横顔に、つい、