皆既月食と惑星食



2022年11月8日、生きている間に二度と見れない天文現象に出会った。
皆既月食と惑星食である。
皆既月食は、これまでに何度か観測したことがあり、そんなに珍しい現象ではない。
ただ、満月が、次第に欠けていき、すっぽりと地球の影に隠れると、赤みを帯びた月になるのは、感動でした。
今回の皆既月食は、それに惑星食が重なった。
統計的に見れば、442年ぶりの天文現象との事である。
これは、想像を超えた稀有の出来事である。
このような出来事に出会えたことと、当日は、雲がない星空であったことに感謝・感激である。

惑星食となる惑星は、天王星である。
水星、金星、火星、木星、土星は、結構明るく見え、月と合わせた観測をするが、天王星は、なじみがない惑星である。
これまでに、写真などに写したことは全くなかった。



満月が見え出した頃は、まだ欠けてなかった。
その後、時間とともに欠けていった。



部分月食の頃は、天王星は近くに居なかったのか、写真には写ってなかった。
    

午後8時前頃に、ほとんど月が影に入り、薄赤く色づいた。
その時は、天王星は、ご覧のように結構月から離れていた。



     


25分ぐらいで、これだけ近づいた。


       

27分には、月に潜入間近になった。


      
  
月に潜入してからは、出現するまでに時間がかかることから、しばらく観測を止めていた。
そろそろ出現する頃だという時間に、観測を再開した。
予想時間に月から出現したが、月が明るくなりだし、観測が難しくなり、これで観測を打ち切った。



         


トリミングしてるが、1120mmの望遠レンズで写した。
双眼鏡で見たのでは、天王星の姿は確認できなかったが、写真では、鮮明に写った。
稀有な天文現象を捉えられたことに満足している。

次の、皆既月食と惑星食は、322年後になるそうである。
現生の人は、誰も見る事は出来ない。
その頃は、どんな世の中になっているのだろうか、・・・・予想もつかないですわ。