2012年5月21日
日食は、太陽と月と地球の位置によって3種類のものがある。
金環日食は、月が完全に太陽を隠してなく、太陽の光が金の輪のように見えるものを言う。
皆既日食は、太陽が月にすっぽりと覆い隠され、月の影の周りにコロナと呼ばれる光を見る事が出来る。
部分日食は、太陽と月が重なり、欠けたように見えるものである。
金環日食や皆既日食はごく一部の場所で見られ、その周囲の広範囲な地域が部分日食となる。
そのような事から、日本国内の広範囲で起こった金環日食は、932年前の平安時代以来だそうだ。
香川県内では、江戸時代の1730年以来282年ぶりの金環日食との事である。
ということは、生きていた時に見れる事がほとんどの人に無いと言う事である。
日本で起こる次の金環日食は、北海道で2030年との事であるが、それまで生きているか?である。
極まれな自然現象に、うまくめぐり遭った事に、幸せを感じている。
小学校の低学年の頃に部分日食があり、ガラス板にすすをつけたもので観測した。
今は、そういうものは目によくないと言っているが、当時は、それが一番の方法であった。
欠けていく太陽を不思議な思いで見ていた事を思い出した。
部分日食はこれまでに何度かあったように記憶しているが、当然のことながら金環日食は初体験である。
東かがわ市は、金環日食だけでなく、ベイリービーズ(リングの細い部分が月面の凸凹により途切れ、ビーズが連なったように見える。)が起こる場所に入っていた。
こんな条件のいい場所に家を建てていた先祖に感謝・感謝。
本当にラッキーだったのは、当日の天気だった。
いくら932年以来の出来事とは言え、雨が降るような天気であれば雲の上に行かなければ見れない。
当日の天気予報は曇りであり、前日の夜は雨がぱらついていた。
朝起きると予報通り曇っており、見れないものとあきらめていた。
と、ところが、金環日食が始まる前頃から雲が薄くなり、部分日食が見え出した。
本当に、奇跡が起こったようである。
観測用グラスを買っていて、それで見ると金色の太陽がだいぶん欠けていた。
思ったほど大きくなく、小さく見えたが、感動ものである。
さらに幸運だったのは、そのうち雲が太陽光を適度にシールドして、肉眼で観測できた事である。
ということは、カメラで普通に写せる状態になったのである。
太陽撮影用のフィルターを買ってなかったので、写真はあきらめていた。
「天は私に味方した」という気分であった。
北東の空で右上から部分日食が始まった。
ベイリービーズが写せた
そのすぐ後、金環食になる。
部分日食になる前に2度目のベイリービーズが見れた。
まさか2度も見れるとは思わなかった。
そして下の方から部分日食が始まり、金環日食は終わった。
と、まあ、このような写真が偶然にも撮れた。
次は、この6月に部分月食と金星の太陽面通過がある。
今度もいい条件に巡り合えば、いいな〜