勤めの引退を機に頭を丸刈りにした。
丸刈りは中学生の時に半強制的にさされた時以来である。
ずーっと髪を伸ばしていたので少し抵抗はあったが、思い切って切った。
会う人毎に「どしたん」と聞かれ、ちょっと恥ずかしいやら説明やら等と煩わしいところがあったが、そのうち、みんなに認知された。
しかしながら、しばらくは髪を切ったことが自分の意識の中で固まってなく、頭に手をやって気付いた事が何度もあった。
丸刈りのメリットであるが、まず、経済的である。
頭を洗っても洗剤や洗い水が少なくて済む。
洗髪の後、ドライヤーで乾かさなくてもタオルで拭いただけで済む。
毎朝、髪をセットするような事はいらないし、寝癖も全く関係ない。
このような事から、電気や水道代が少なくて済む。
また、電気バリカンを買えば散髪屋に行かなくてもよく、散髪代が浮く。
さらに、最近の電力事情から夏場のクールビズには有効な手段である。
TVでクールビズカットを推奨していたが、丸刈りだともっと効果がある。
髪を伸ばしていると、薄くなったり禿げ上がっているところが目立っていたが、髪が無いと全く気にならない。
いい事ずくめである。
デメリットはあるか考えてみたが、これというものが思いつかない。
強いて言えば、頭の防護が少し違うかなというぐらいだ。
髪をセットして見栄えをよくする歳でもない。
と言うより、自分の髪にそれだけの価値観が無くなって来たと言うことかもしれない。
昔、化粧品の宣伝で「髪は、長〜い友達」と言うのがあったが、歳とともに、この友達づきあいも希薄になってきているようだ。