先日、シルバー人材センター連合会が主催する剪定講習を受講し、その極意を授かった。
家の庭木は、いつも自己流で剪定していた。
自分ながら、いい格好に剪定できていたと自己満足していた。
しかし、基本から学んでみると枝の切り方や切る時期など、いい加減であったと思う。
忌み枝という言葉も始めて聞いた。
必ず剪定しなければならない枝や切るか残すか考慮を要する枝の事である。
剪定しなければならない枝は、枯れ枝、立枝、徒長枝、下り枝、ヤゴである。
これらの枝は、木を弱らせたり枯らしたりするので必ず剪定し、取り除いておく。
考慮を要する枝には、頂上枝、逆枝、平行枝、フトコロ枝、交差枝、幹ブキがある。
枝を表した構成図で説明を受けると、よく分かるのだが、この枝の剪定は、剪定する人の感性により左右される。
将来の枝ぶりや全体のバランスなどを考えて切るか残すか判断しなければならないからである。
ちなみに、悩んだ時は残しておいて、1年後に切るかどうか再度判断すれば良いとの事であった。
切るのはいつでも出来るが、切ってしまえば取り返しはつかないので、慎重にすればいいのだが、ここらでその人の性格が出る。
枝の切り方も間違っていた。
3枚か5枚葉を残して切る時、芽の際で切ってなかった。
芽から枝を残して切るとその部分は枯れて見苦しくなる。
枝を除くときは、必ず際から切る。
そうすると、樹皮が巻いてきて、傷口を覆うようになる。
人の目線から上の枝を切る時は、切り口が上に向くように切り、目線より下の枝であれば切り口が下になるように切る。
切り口が目立たないようにするための心遣いである。
剪定もなかなか奥が深いところがある。
剪定は、樹木の最も美しい自然の木姿を作ったり、ある程度木姿の出来ている樹木の枝を整える事であるが、
樹種による剪定時期やその健康状態も知っておく必要がある。
結構学ぶ事が多いのである。
木の中で松の剪定が最も難しい。
これが出来るとどんな木でも大丈夫と言われている。
(農)香川県鬼無植木盆栽センターの重鎮の方々から、2日間みっちり教わった。
これで、剪定の極意にさらに磨きがかかった。
剪定の極意を授かり、これまで以上に樹木に対する愛着がわいてきたように感じられる。