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              | 「小さな親切」運動のはじまり |  
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                    | 1963年(昭和38年)3月、東京大学の卒業式で茅誠司総長(当時)は卒業生に向けて次のような言葉を贈りました。 「小さな親切を勇気をもってやっていただきたい。そして、それがやがては日本の社会の隅々までを埋めつくすであろう親切というなだれの芽としていただきたい。大学で学んだ様々な知識や教養を、ただ頭の中に百科事典のように蓄えておくだけでは立派な社会人とはなれません。その教養を社会人として生活の中に生かしていくには、やろうとすれば誰でもできる小さな親切を絶えず行っていくことが大切です。小さな親切はバラバラな知識を融合させる粘着剤の役目を果たすのです。」
 「小さな親切」運動は、茅誠司とこの卒業告辞に感銘を受けた人々が提唱者となり、卒業式から3ヶ月後の6月13日にスタートしました。同時に、この運動を推進する事務局として「小さな親切」運動本部(代表 茅誠司)が発足しました。
 香川県では、全国で3番目の地方組織として、1970年(昭和45年)に香川県協議会が発足しました。その後、1972年(昭和47年)に香川県支部、1977年(昭和52年)に香川県本部となりました。
 
 |  |  香川県本部のあゆみ
 
 昭和45. 1 村上安一氏らの提唱で、「小さな親切」運動香川県協議会発足
 昭和47. 1 「小さな親切」運動香川県支部を結成、中條晴夫氏(百十四銀行元頭取)が代表となる
 昭和47. 6 全国に先がけて第1回「小さな親切」作文コンクールを実施
 昭和52. 4 「小さな親切」運動香川県本部となる
 11 高瀬町で香川県大会開催 茅代表、前川知事、上高瀬小学校で記念植樹
 昭和54. 4 香川県本部全県に「あいさつ運動」を展開
 昭和57. 5 日本列島クリーン大作戦開始
 昭和59.11 東讃・西讃2会場で香川県大会を開催
 昭和61.11 香川県本部が「小さな親切」本部「運動大賞」を受賞
 令和 元. 5  現在県下の支部・協議会の数は13に達している
 県下の実行章贈呈者数は、9万6千人を超えた
 令和2.12  設立50周年記念冊子
 
 
 主な活動
 
 1 「小さな親切」実行章の贈呈
 2 「ちいさな親切」作文コンクール実施
 3 日本列島クリーン大作戦の実施
 4 エコキャップ・使用済み切手の収集、寄贈
 5 「小さな親切」運動実践協力校の指定
 6 「小さな親切」運動推進会議、香川県大会の開催ならびに組織強化の拡充
 
 「小さな親切」八か条
 
 1.朝夕のあいさつをかならずしましょう。
 2.はっきりした声で返事をしましょう。
 3.他人からの親切を心からうけ入れ「ありがとう」といいましょう。
 4.人から「ありがとう」といわれたら「どういたしまして」といいましょう。
 5.紙くずをやたらにすてないようにしましょう。
 6.電車やバスの中で、お年寄りや赤ちゃんをだいたおかあさんには席をゆずりましょう。
 7.人が困っているのを見たら、手つだってあげましょう。
 8.他人のめいわくになることはやめましょう。
 
 「小さな親切」八か条に表された誰にでもできる親切は、子どもたちに、人間にとって大切なモラルを教え社会にあっては、温かな人間関係を築くこと、地域とともに歩む、社会貢献に繋がるものとして、今も大切に使われています。
 
 
 
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