そして再びラピスとラズリが対峙する時が来た…

「今度こそわたしが勝つんだから!」

「はいはい…それで今回は三人で組んだの?」

「そうだよ、わたしたちかっけつシスターズ再結成だよ!」

「でもその事を知ってるのって…」

ラピスが何か言おうとしたがマリアールとシーリーンに口を塞がれた

「まあまあ、その事は言わないであげてください」

「それより、ラピス君の方は一人ですか?」

「いえ、ぼくは…あれ? あ、そんな所にいないでこっち来てください」

「…ちっ、分かったよ…」

ラピスに呼ばれて現れた人物をみてシーリーンが固まってしまった…

「何でお兄ちゃんとザズーが組んでるの!?」

「シーリーンちゃん大丈夫?」

「…まさか、ザザ先生と対決する事になるなんて…私どうしたら…」

「リーンもザズーを見返すチャンスだね!」

「そ…そんな事言われても、心の準備が…」

「大丈夫だよ、だってわたしがいるでしょ。かっけつシスターズの長女のわたしがね」

「「え?」」

ラズリは呆気にとられている二人を見てキョトンとしている…

「どうしたの二人とも!?」

「ラズリちゃんが長女だったんですか?」

「てっきり三女かと思ってました」

「なんで!? 前に二人とも自分は長女じゃないって言ってたよね!?」

「シーリーンちゃんが長女だと思ってました」

「私はマリアールちゃんが長女かと…」

「お前ら…やる気あるのか?」

「す、すぐに歌います! 二人とも早く準備しましょう」

「でもまだ話が…」

「その話は後でゆっくりしましょう」

ラズリたちはザズーに急かされて歌い始めたが…



シーリーンは緊張して実力を発揮できず、マリアールがなんとか支えようとしたが、

気合が空回りして喀血してしまい色々大変な事になっていた…



そして次にラピスとザズーの番が回ってきた…



何故かいらついているザズーと少し怯えているラピスとの間にぎこちなさはあったが

まあまあといえる歌だった…



そして結果はラピスとザズーの勝利だった。

「お前ら…あんな歌でよく見返すとか大口叩けたな」

「だって、ザズーがリーンを怖い顔で脅かすから…」

「言い訳するな!」

「痛っ」

ザズーはラズリの頭を煙管で頭を叩いた。ラズリは頭を押さえて震えているように見えたかと思えば…

「まだ…勝負はついてないんだから!」

と言い残して走り去っていった…

シーリーンとマリアールが慌てて後を追おうとしたが二人揃って転んでしまった。

「…お前も大変だな」

「なれましたから…」

ラピスとザズーはシーリーンとマリアールを見送った後別の方向に歩いて行った…



あとがき

ラズリは頑張ったけど相手との相性が悪くて連敗です…

シーリーンさん(たまださん)、マリアールさん(藤乃蓮花さん)、ザズーさん(桃李さん)お借りしました。


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