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合気道八幡浜道場 のメールマガジン第3部 第7号 2021/01/17

タイトル 「魂の学び/魂の力/魂の修行/魂の技」(マガジンID:0000179313)
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第7号  目次

◆ 誠の宝槍 / 高橋泥舟(謙三郎/精一) Vol.2  泥舟高橋伊勢守は「刃心流槍術」
 「穴澤流長刀」11代目継承者である。
◆ 高橋泥舟(謙三郎/精一)の書  Vol.1

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No.7
◆ 誠の宝槍 / 高橋泥舟(謙三郎/精一)Vol.2 泥舟高橋伊勢守は「刃心流槍術」
 「穴澤流長刀」11代目継承者である。

   泥舟高橋伊勢守は「刃心流槍術」「穴澤流長刀」11代目継承者である。
「刃心流槍術」のそもそもは菅原道真にさかのぼる。この道真から伝来の
「兵法三段之法」を得て、広く諸国を修行して「菅原本流」という剣術を
教えたのが、佐々木家に仕えた小菅楽隠入道という人物であった。この楽
隠翁について刀槍を学んでその微妙を得たのが、江州の人岡田土佐守永定
で、この人を以て「刃心流」の開祖とする。「直槍の法を以て業用すべし」
と直槍を以て名を顕した。岡田土佐守はまた、穴澤主殿助に従って長刀の
極意を得た。「穴澤流長刀」は、「刃心流槍術」とともにあって、並立し
て伝えられた。
   岡田土佐守は、その芳名をきいた太閤秀吉に召されて、城内で開かれた
諸流槍法の御前試合に列して悉くに勝った。この時秀吉から槍術の大意を
尋ねられて、「平生忍という字の心にて、討ちおろす刃の下に居る心得に
て候」と答えた。「人常に刃の下に座する心を忘れざるは是れ油断なきの
理なり。汝今よりこの心を以て、忍の一字を分かって流名となすべし」と
褒詞をうけて、「本流」を改めて「刃心流」と号した。

   泥舟の母文子の父である義祖父高橋義左衛門包實は、泥舟の養祖父に当る。
高橋家の槍道場に隣接して実家の山岡家があり、山岡家を継いだ義弟山岡
鉄舟とは家族の様に接していたと思われる。柳生但馬守平宗厳(剣の柳生
大祖石舟斎)が孫の柳生兵庫助平利厳(尾張柳生始祖如雲斎)に新陰流兵
法正統第三世を相伝し、導き支えたように---「刃心流槍術」「穴澤流長刀」
を宗家8代目高橋義左衛門包實は、長寿で89歳まで生き、9代養父高橋鏈
之助包承、孫である10代山岡静山と11代高橋伊勢守に厳しく槍の稽古をつ
け道統を継承し、泥舟高橋伊勢守を導き支えたのである。
 泥舟高橋伊勢守には義祖父高橋義左衛門包實、兄山岡静山、琳瑞和尚の
大恩ある師がいる。また書は小島成斎に学ぶ。

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◆ 高橋泥舟(謙三郎/精一)の書  Vol.1「東照宮御遺訓」
高橋泥舟の書 (pikara.ne.jp)

   「東照宮御遺訓」高橋泥舟書 幸いにも草書の有名な作品を手に入れる事
が出来た。行書で読みも副えられている。初めの一行は有名だが、この副
書きにより全文を知る。「急ぐべからず」---「勝事ばかり知りて負くる事
を知らざれば害その身に至る」「及ばざるは過ぎたるより勝れり」---自分
の人生を振り返るに、頭を下げる事が苦手な私には深く考えさせられるも
のがある。しみじみと「魂の学び」である東照宮御遺訓に向き合う。高橋
泥舟の誠魂に思いを馳せる。

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◆ 編集後記

   新年明けましておめでとう御座います。年末に「本当の合気道は60歳か
らだ。60を過ぎないと本当の気力は出て来ない。」(開祖大先生語録)を
拾う。合気道人生道半ばなり。 ---「合気道精神の実行」を誓う。
令和3年元旦


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○タイトル 「魂の学び/魂の力/魂の修行/魂の技」(マガジンID:
0000179313)(年2回1月と7月 17日発行)
○発行責任者:
合気道八幡浜道場  小清水祥孝
〒796-8007愛媛県八幡浜市向灘3084-5TEL0894-23-1541.FAX0894-21-1539
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ています。
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