@-2 PIC16F88,16F877A(ワンチップマイコン)を使った32チャンネル汎用赤外線リモコン
●概要
家電製品等の赤外線リモコンで使われている赤外線パルスにまねて,独自のフォーマットでデータを送受信するものです。
送信側では,40chのスイッチ入力(タクトスイッチを想定)があり、入力に応じた信号パルスを赤外線LEDで送信します。
また、シフトボタンがあり、これを使用することによって最大80ch(=40+40)のコードを送信することが可能です(ただし受信側でのチップPIC16F877Aのポート数の制約により最大数は32ch。未作成だけど、受信側プログラムを少し変更し、複数個(3つ)の16F877Aを使用すれば80ch全ての使用が原理的には可能。)。
受信側では,赤外線パルスを受け,信号を解析し対応するポートに信号を出力します。
ここでは、受信側は16F877Aを使用することを前提にしており、受信側での出力ポート数は、ワンショットが20、サイクリックが10、PWM(疑似アナログ)が2です。PWMは1チャンネル当たり2個送信ボタンを使い、up、downできるようにしています(送信側では合計34個のスイッチが有効)。
●お送りする部品リスト
部品名 | 型式等 | 数量 |
送信側PIC | 16F88 | 1個 |
受信側PIC | 16F877A | 1個 |
赤外線LED | 型式不明 | 1個 |
受光モジュール | PL-IRM0101-3※ | 1個 |
セラロック | CSTLS10M0G53-B0(または代用品) | 1個 |
※PL-IRM1261-C438または互換品の場合があります。
●仕様
・一般のリモコン同様,赤外線は約38KHz(ただし内蔵クロックを利用しているのでチップによりばらつきが有ります)で変調されています。
・送信距離は周囲の環境などによって大きく左右されます。テスト回路では、LEDの駆動電流を控えめに設計しており、この回路では向かい合わせた状態で約4〜5m程度送信できました。実用には、距離を伸ばすためにトランジスタを増強し抵抗値も見直す必要があると思います。
・他のリモコン類と干渉することが有ります。通信中に他のリモコンが働かなかったり,他のリモコンを動作させると通信に失敗することが有ります。
・同じセットを複数使用しても混信しないように,256種類の種別コードが埋め込まれています。(オプションであり,通常はこの機能は使えません)
・ワンショットのパルス出力はおよそ0.5秒程度です。
・テスト回路では、送信部は3V(単3電池2本)、受信部5Vで使用していますが、送信部のPIC16F88は仕様上の動作範囲は4〜5.5Vです。テストは3Vで行いますが、動作保証はしかねます。
・同時に複数のキーが押された場合不正な信号が送信される場合があります。
・PWM出力の分解能は10ビットです。UP-DOWNの動作は下記参照して下さい。
●PWM出力に関する補足
・モータ出力調整用、調光用、電子ボリューム用に便利な2チャンネルのPWM出力を用意しています。
・分解能は10ビットです。
・周波数は約10KHz(クロック/1024)です。PWMとしてではなくアナログ出力として利用するためにはCR等を利用したフィルタを構成して下さい。
・UP(、またはDOWN)に対応したボタンを1回押すと10ビット値(0〜1023)に対して1(または−1)の変化があります。
・さらにUP(、またはDOWN)に対応したボタンを押し続けると、1回の送信に対する増加(減少)値の絶対値はだんだん大きくなり、10ビット値に対して最大128(-128)変化します。
●応用例
・汎用のリモコン
・家電製品のリモコン化等
・模型等のリモコン化等
★仕様変更対応の範囲
・仕様変更はできません
別に、チャンネル数は少ないけど8ピンのPICを用いたコンパクトなものもあります。
@ PIC12F683を使った5チャンネル汎用赤外線リモコン
★関連部品の追加お取り引き
ココに一覧表があります。必要な部品がございましたらご連絡ください。

テスト回路(送信部、電池は基板の裏面に貼り付けています)

テスト回路(受信部、バーグラフLEDはワンショット、サイクリック出力確認用。むき出しのLED はPWM出力確認用)

テスト回路の回路図(送信部)
2SC4115も2SC1213もピン配列は同じです

テスト回路の回路図(受信部)
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