2005/11/07初版発行
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合気道八幡浜一当流道場のメールマガジン 第33号 2005/10/17

タイトル 合気道 佐柳孝一師範語録 (マガジンID:0000103677)
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第33号目次
◆「合気道の修行は三つの段階を踏んで熟練する」
◆ 合気の道Vol.20「大自然に同化し一体化した動き」
◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.11 質問です

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No.34
◆「合気道の修行は三つの段階を踏んで熟練する」

「まが敵に斬りつけさせて吾が姿後に立ちて敵を斬るべし」
「おのころに常立なして中に生く愛の構えは山彦の道」
「真の武は筆や口にはすべからずことぶれなせば神は許さず」(道歌)

「合気道を修行修練せんとする者が、心・気・体の鍛錬をつうじて宇宙根源の気を
自得する、そして己の真の実力を発見し、めざめた目・ひらかれた心をもって天職
に生きるべきことを望んだ。合気道の道統は、各自が宇宙と自己との一体化を成就
することをもって究極の極意とする」

要するに「合気求道」をつうじて己れの気・心・体を鍛錬し、同時に宇宙万有と気
の流れを一つにして自由自在の境を楽しみ、生きとし生けるものと和しつつ真如愛
護の実をあげることを目的とする。---開祖の信条
(植芝盛平伝 芸術出版社刊より)

山口清吾師範は、「鍛錬としての稽古もある」「君達は、まだまだ合気道を教えて
いるとはいえません、影響を与えているのです」と当時学生であった私達に“謙虚
な姿勢”と“稽古の在り方”を導いて下さいました。私は、『精神武道も合わせて
攻究する』稽古の段階と理解しています。私は、合気道の修行は三つの段階を踏ん
で熟練すると思います。
第1段階 基礎体力をつける
第2段階 鍛錬としての稽古(山口清吾師範語録)
第3段階 合気の道「武は愛なり」と位置づけています。

第1段階 基礎体力をつける
・合気道は全部、△法で進みます。前進法です。
・武道は丹田を練る修行の段階を踏まえます。
・「前進法」を腹で「受け」ましょう。「受け」こそ丹田を練る大切な稽古です。
「受け」を沢山取りましょう。
・自己の心を祓い、心の立て直し(みそぎの道)
第2段階 鍛錬としての稽古(精神武道も合わせて攻究する)
・「万有愛護の精神の鍛錬」「誠の修行」
・「三つの鍛錬」の実行
「信条」(伝佐柳孝一師範)の実行
・宇宙組織を体内に造りあげる。/魂の気の養成
第3段階 
合気の道「武は愛なり」
佐柳孝一師範伝「三つの教え」
「気」に生きる真なる武
修行は、神人合一を目標とするものなり。
予想外の偉大な力が発揮されてくる/真理不動の金剛力

開祖大先生語録と佐柳孝一師範語録を道標に“合気の道「武は愛なり」”に進んで
行きたいと思います。佐柳孝一師範から伝え導いて下さった合気道を普及したいと
願っています。次回からは私の目標と決意を纏めます。

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◆合気の道「大自然に同化し一体化した動き」Vol.20

大自然に同化し一体化した動きであり、そこには対立相克の世界もなく、相手もな
く、ただ自己の気が宇宙の気に合うして動くというものであり、その体的表現が一
つに合気道として現われて来たものである。合気道は和合の道であり、万有帰一の
大精神を根底として動く体的表現の至妙境である。即ち道主の言う如く、「合気は
大きく和するの道にして、宗教にいう天国とか或いは大宇宙完成に対し、その羅針
盤として実現を計るの道」である。道歌にも「美しきこの天地の御姿は主のつくり
し一家なりけり」と歌われている。(合気道光和堂刊より)合気神社の脇に上の句
碑が建っています。
http://www.aikido-yawatahama.jp/newpage46.htm 合気道の
真髄と思います。

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◆合気道ワンポイントアドバイス Vol.11

質問です  S.S様
全日本合気道演武大会での佐柳師範の演武を覚えております。何処か他の方達と違
って特徴があるように見受けられました。司会の佐々木将人師範が土佐の高知の佐
柳師範は---と言う紹介で印象に残っております。
大学時代の稽古で心掛けた事はありますか。現在の稽古はどうですか。
◎学生時代の稽古は、
(1)「自己の心を祓い、心の立て直し」に大きな成果を得る事が出来ました。
(2)「前進法」を腹で「受け」る。(丹田を練る受け)を心掛けました。
“丹田で丹田を攻める体術の域”であったと思いますが、丹田を練る修行の段階を
踏まえました。
◎現在の稽古は、
(1)佐柳孝一師範伝「三つの教え」
(2)
「信条」(伝佐柳孝一師範)の実行です。
「押さば廻れ」「引けば廻りつつ入れ」の捌き、導きの業を心掛けています。

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◆ 編集後記

私は、郷里愛媛県八幡浜市で運も良く、怪我せず休まず15年稽古を続けています。
2004年に愛媛県合気道連盟が発足しました。中心的役割を担っています。益々合気
道を楽しみたいと思っています。「体全体から柔かい気を出せる様になって来たか
な」と稽古の成果を感じています。
鬢に白髪の混じる年となりました。力自慢も息子に腕相撲で負けます。「気を出し
て、腕力でぶつからない様に導こう」と稽古していますが、年を重ねると「腕力は
弱くなったけれども、気を出して倒れる様に導く」に変わって行くんだろうなと感
じています。目標は「滔滔と流れる川の如く」です。近況報告まで 
aikido-yawatahama八幡浜道場・宇和道場・吉田道場を主宰小清水孝(19期)明
大生田合気道部OB会報に寄せる。

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第34号目次予告
◆ 合気の道「武は愛なり」Vol.1 「気」に生きる真なる武
◆ 合気の道Vol.21「敵の無い境地、相手の無い世界」
◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.12「姿勢癖その3」

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○タイトル 合気道 佐柳孝一師範語録 (マガジンID:0000103677) 
(月1回 毎月17日発行)
○発行責任者:合気道八幡浜一当流道場
○Aikido-Yawatahama 小清水孝
〒796-8007愛媛県八幡浜市八代53-5  TEL.FAX0894-23-2803
○ホームページ http://www.dokidoki.ne.jp/home2/kosimizu/
○発行システム:『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ を利用して発行しています。
解除は http://www.mag2.com/m/0000103677.htmからできます。
○無断転用・複製を禁じます。
○ご意見ご質問はお気軽にinfo@aikido-yawatahama.jpまでお寄せ下さい。