第10回 国営讃岐まんのう公園リレーマラソン大会

〜 10回連続出場の快挙 〜


今年も四電ペンギンズの初レースがやってきました。2009年1月11日(日)に開催された第10回国営讃岐まんのう公園リレーマラソン大会です。四電ペンギンズにとって、このレースは欠かせない。

(幹事長)「なんちゅうても、うちは第1回から10回連続出場の有名チームだからね!」
(石材店)「でも10回連続で出ているのは幹事長だけですよねえ。よく飽きませんねえ」


第1回大会に出た5人のうち、他のメンバーは、と言えば、遠方に異動になったのが2人、長期離脱中が2名だ。今、写真を見ると、頭だけ被った中途半端なのもいれば、動物の格好すらしてないのもいるが、この時は、なんと栄えあるベストドレッサー賞を受賞した。
また、その後、第5回大会でも特別賞を頂いたし、さらに第7回大会では選手宣誓の栄誉に輝いたうえに特別賞までもらった。最初は、うちの真似をしてライバル動物チームが続出するんじゃないかと思っていたんだけど、意外に追随チームは少なく、常に子供たちの人気を独占していて、大会のパンフレットやホームページにも度々登場している。
まさに、この国営讃岐まんのう公園リレーマラソン大会は、四電ペンギンズと共に生まれ、共に歩み、共に育ってきた大会と言えよう

(石材店)「ペンギンズがこの大会と共に歩んできたように思えますけど」


ま、共存共栄であろうぞ。
しかも、今年のゼッケンは、なんと100番だ!

(石材店)「10回記念の10ではないんですね」
(幹事長)「10より100の方がいいぞ」
さて、今年のメンバーなんだけど、一昨年、一挙に4匹揃ってデビューした新人女子部員たちは、去年に引き続き、今年も一匹も出ないと言うのだ。これは去年と同様、今年も大会が3連休のど真ん中に開催されたことが理由だ。いつからか成人の日が1月の第2月曜になってしまったせいで、こういう事態になったのだが、大会を1週間ずらしてくれれば解決する問題なんだけどなあ。

(支部長)「でも、わたしらおっさんにとっては、大会翌日も休日の方が楽でいいですけどねえ」
(幹事長)「ほんとほんと。マラソン大会って、ほとんど日曜日に開催されるから、
       たいてい翌日は足をひきずって仕事に行くはめになるもんなあ」


3連休で遊びに行ってしまう4匹に代わり、昨年、華々しくデビューした元ミス坂出のゾウ坂出が今回も参戦してくれる。ゾウ坂出は、去年、この満濃公園リレーを皮切りに、オリーブマラソン、庵治マラソン、タートルマラソンと4試合に出場し、すっかり四電ペンギンズの主力メンバーとなっているのだ。
ゾウ坂出が出るとなれば、当然、レッサーパンダの支部長も出る。去年、新人女子部員4人組が一挙に欠場となって打ちひしがれていたところへ、ゾウ坂出を強引に勧誘して我々を狂喜乱舞させたのが支部長なのだ。言わば支部長はゾウ坂出の保護者的存在だ。

(レッサーパンダ)「この尻尾さえ無ければ早く走れるんだけどなあ。ほんとに邪魔な尻尾だよ」
(カッパ)「早く走れば尻尾が後ろになびいて邪魔にならないんだってば。
      遅いから足にからみつくのよ」
(レッサーパンダ)「こんな巨大な尻尾をたなびかせるなんて無理だってば」
そしてそして、ゾウ坂出に加えて、今回、新しいメンバーが登場だ。

(矢野)「えっ?また女子部員ですか?」
(幹事長)「はいな」
(矢野)「誰の紹介ですか!?」
(幹事長)「もちろん支部長に決まっとるがな」


今年の秘密兵器は、なんとライオン2号だ!欠場した新人女子部員4人組のうちのライオンの身代わりとして、急遽、ライオン2号が登場したのだ。もちろん、今回も支部長のおかげだ。支部長はこれまでも新人女子部員4人組やゾウ坂出など、新しい女子部員の発掘に腕力を発揮してきた記憶に生々しいが、今回もまたまた支部長の圧倒的なパワハラ力を見せつけてくれた。

(幹事長)「どういう関係?」
(支部長)「テレビ関係のカメラ関係の仕事をしていた関係です」


ま、赤裸々に言うと支障があるかもしれないので、紹介はこの程度にするけど、要するに支部長は仕事柄、地域の人たちとの接点が多く、また温厚なお人柄なので、女性が警戒せずに寄ってくるのである。

(幹事長)「それにしても支部長の力は絶大やなあ」
(矢野)「て言うか、支部長、狙われてますぜ、たぶん」


確かに、獰猛なライオンはレッサーパンダを狙っているようにも思える。
それから、中身は決して新人ではないが、丸亀マラソンでも活躍してきた漆原選手が今回動物リレーチームでデビューしてくれる事となった。漆原選手は一昨年の丸亀マラソンでペンギンズからデビューして好記録をマークしたんだけど、昨年の満濃公園リレーマラソンでは広報部チームから出ていたのだ。しかし、今年はペンギンズから堂々の参加である。

(幹事長)「何か着ぐるみ持ってる?」
(漆原)「買っちゃいましたよ」
(幹事長)「何?なに?」
(漆原)「当日まで秘密!」


う〜む。期待したいぞ。
それから、去年に続いてトラ(矢野選手)、ペンギン君、クマ(テニス君)、(石材店)の実力者4匹が出る。彼らの力に期待しよう!



当日の天候は、事前の天気予報では寒波が襲ってくるとのことで、朝起きたら一面雪で真っ白だったらどうしよう、なんて心配していたけど、何のことは無い、良い天気だった。いつも一緒に行くトラは、学校チームで出場する子供たちも連れて行くため別行動なので、まずはレッサーパンダがうちへ来て、僕の車で出発することに。ところが、レッサーパンダがいつまで経っても来ない。あり得ないほど遅い。痺れを切らして電話すると、

(レッサーパンダ)「十分に時間の余裕を持って今、向かってますよう。立派な社会人は、こうでなけりゃね。はっはっは」
(カッパ)「何言うとん?ものすごい遅刻やで!」
(レッサーパンダ)「え?」


レッサーパンダは集合時間をすっかり間違えていたようだ。出だしからいきなり大幅に遅れて出発し、まずは良い子のペンギン君をミニストップで拾う。ペンギン君は良い子なので文句も言わずに待っていてくれた。
一方、クマは我が儘なので長時間待たして怒り出すと困るので、「ちょっと遅れるから」と連絡する。ところが、クマのピックアップ場所である居酒屋へ行くと、クマの姿が見えない。連絡すると、

(クマ)「あれ?もっと遅れると思ったんで、まだ家でゴロゴロしてますよ」

う〜む。やはりクマはフザけた野郎だ。クマの自宅近くまで迎えにいくと、恥ずかしげもなくクマの格好で県道を走ってきた。

(クマ)「自分だってカッパの格好して車を運転してたら捕まりますよ」
次はゾウを拾いに坂出へ回る。よい子のゾウも、遅れた我々を怒りもせずに、にこやかに待っていてくれた。

(カッパ)「ところでライオンさんとは、どこで落ち合うの?」
(レッサーパンダ)「それが、全然、連絡とってないんで」


なんと、ライオンさんの勧誘に成功したレッサーパンダだが、ほとんどフォローしておらず、何の連絡もしてないらしい。

(カッパ)「まさか、今日だということは知ってるよね?」
(レッサーパンダ)「たぶん」


すごく不安だったけど、レッサーパンダが電話すると、なんとライオンさんは既に満濃公園に到着しつつあるとのことだった。

(カッパ)「レッサーパンダが集合に遅れさえしなければ、今頃、ちょうど公園で落ち合えたのに。ぶつぶつぶつ・・・」
(クマ)「まあまあ、ライオンさんが来るのもレッサーパンダのおかげですから」


満濃公園に向かっていると、空模様が急速に悪化してくる。公園は山の方にあるからなんだけど、暗雲が立ち込めている。て言うか、公園方面を見ると、どう見ても雪が降っているとしか思えない感じ。

(カッパ)「ヒジョーに嫌な予感」

公園に着くと、恐れたとおり雪が舞い降りてきて、ものすごく寒い。積もるような降り方じゃないけど、すごーく寒い。

(クマ)「でも僕たちは人間たちよりは暖かいですよ」

確かに天気が良い日なら暑くてハンディになる動物の着ぐるみだけど、こういう寒い日は防寒用にちょうどいい。ちょっと走りにくいけど。

ライオンさんとは公園に着いてすぐ落ち合うことができた。
さらにキョロキョロ探していると、何やらオレンジ色の妙に派手な動物がいる。誰かと思えば漆原選手がいち早く到着して場所取りしていてくれたのだ。何を着ているのかと思えば、なんとタヌキだった。

(カッパ)「むっちゃ派手なタヌキやなあ」
(タヌキ)「ちゃんと玉もついてますよ」


ほんとだ。よく見ると小さな玉が付いている。それにしても目立つ色だ。
それから、これまた目立つ派手な色のトラも集合だ。トラはこの1年、大きな故障も無く、ますます実力を研ぎ澄ましてきた。

(トラ)「今年の目標は1周7分台ですね」

いきなり野心的な目標をぶちかましてきた。 このレースは、なだらかな公園の丘陵地の1周2kmのコースを全部で21周してフルマラソンの42.195kmを走るというレースであり、1周は2kmなので距離は大したことはない。しかし、結構、坂があり、1周2kmを7分台で走るのは簡単ではない。トラの昨年のベスト記録は8分3秒で、過去、7分台を出したのは馬だけであり、最高記録は3年前に出した7分41秒だ。トラはその記録を超えられるか?
続いてトラに刺激されたタヌキも宣言する。

(タヌキ)「じゃ僕も7分台を出そう!」
(カッパ)「二人ともすごいなあ。クマは?やっぱり8分を切りたいんじゃない?」
(クマ)「いやいや僕は真剣にやってませんから。軽く8分台でいいです」
(カッパ)「人生なにごとに対しても真剣みが無い奴やなあ」
(クマ)「カッパと同類ですよね」


ただ、8分台だって簡単ではない。僕は何度かギリギリで8分台を出したことがあるが、今回は最初から諦めている。

(クマ)「またまた言い訳をいっぱい持ってますね」
(カッパ)「実は昨日、丸亀マラソンに備えて21km走ったから、しんどくて」
(クマ)「なんでまたレースの前日にそんな長距離を」
(カッパ)「実は3週間後に開催される丸亀マラソンで、今年はペースメーカーを務める事となったんよ」
(クマ)「えっ!?ペースメーカーって、参加選手に好記録を出させるために先頭を引っぱって走るランナーですか?」
(カッパ)「んな訳ないやろ」


我々が務めるペースメーカーとは、そんなすごい役割ではなくて、21kmのハーフマラソンで市民ランナーの目安になって走る人である。今回は1時間半、2時間、2時間半、3時間の4種類のランナーが用意される。タイムはすごく早いわけではないけど、て言うか、2時間半とか3時間なんて、すごく遅いんだけど、最初から最後まで一定のペースで走るのって意外に難しく、ちょっと焦って昨日も練習したのだ。

(クマ)「今日のレースは最初から捨ててるんですか?」
(カッパ)「2kmのレースはしんどいし」


我々のようなゆったりランナーにとって2kmという距離は、まさに短距離であり、真剣に走ると心臓が爆発するのだ

(カッパ)「なので今回は8分台なんて大それた記録は狙わなーい。9分台で結構!」
(レッサーパンダ)「私も10分台にさえ落ちなければヨシとしよう!」
(クマ)「最初から目標が低すぎますよ」

それを聴いていたゾウが、突然、参戦してきた。

(ゾウ)「じゃ私も9分台を目指そうっと」
(カッパ)「ん?ゾウさんも9分台を狙ってるの?まずいじゃない。下手すれば負けちゃうぞ」
(レッサーパンダ)「いかんいかん、気楽に構えていたけど、急に焦ってきたよ」


そう言えば、ゾウは去年、あと2秒で10分を切れなかったのだ。初出場だったので、動物がいかに走りにくいかを思い知らされたのであった。しかし今年は心の準備はできている。それに、思い出してみると、去年の11月のタートルマラソンだって、レッサーパンダは欠場したが、ハーフマラソン初出場のゾウさんは好記録でゴールし、レッサーパンダが出ていたら負けていたのではないかと恐れさせたのであった。強力なライバルの登場だ。

(カッパ)「ペンギン君は?」
(ペンギン)「この1年で2kmしか走ってないから無理っすね」


なんと、1年で2kmとな!余りにも少なすぎる。ま、ペンギンの足で2km走るのは大変だろうけど。

(カッパ)「ライオンさんは?」
(ライオン)「私、20年くらい走ったことないから、ぜーんぜん分かんない」


ライオンだから短距離は早いだろうけど、2kmもつかどうかが問題だ。ちょっと心配なので、ライオンさんとゾウさんを連れて珍しく軽くウォーミングアップすることにした。軽く軽〜く走ったつもりだったんだけど、1km過ぎてからの坂が思いのほかきつくて1.5kmで足が疲れてしまい、早々に脱落する。ふと後ろを見ると、ゾウさんとライオンさんも、早々に脱落して歩いてくる。

(カッパ)「どう?ちょっときつい?」
(ライオン)「ゼイゼイゼイ、ちょっとどころじゃないっすよ。もう死にかけ」

レース前のほんの一瞬の晴れ間に全員集合



1周軽く走っただけでゼイゼイいってると、すぐにスタート時間がやってきた。僕らは瀕死状態なので、まずは元気まんまん、やる気もまんまんのトラにトップを走ってもらう。期待を裏切らずトラはいきなり弾丸ダッシュで飛び出していった。1周目だけは2kmより長いので、狙っていた7分台にはならなかったが、すばらしく早かった。
次は、これまたやる気まんまんで蛍光色を放っているタヌキだ。タヌキも期待通り、他チームを蹴散らしながら快走した。
(タヌキ)「どやーっ!?」

しかし、惜しい!狙っていた7分台にあとほんの少しで届かなかった。あまりの悔しさにタヌキはのた打ち回るのであった。
次は、本番どころか練習も含めて1年ぶりのマラソンになるペンギン君だ。さすがに長いブランクのため足取りはいまいち。

(クマ)「て言うか、ペンギンは足が短いから、ブランクが無くても足取りはあんなもんですよ」

でも、さすがは良い子のペンギン君だ。いまいちっぽい走りなのに、最後まで粘ってペースを落とさず、なかなかの好タイムだった。
次はいよいよゾウ坂出だ。あと2秒で10分を切れなかった去年の悔しさを晴らすために激走した。でも、惜しいかな、今年もあと僅かで10分を切れなかった。

(ゾウ)「ああーん、なんで?なんでなの?悔しーっ!」
(カッパ)「ちょっとカメラを意識しすぎたのが敗因じゃな」
ゾウの後は、保護者のレッサーパンダだ。今年は最初から8分台は狙っていないが、保護者としてゾウに負けるわけにはいかないので、かなり真剣で、ペース配分も考えずに最初から突っ込んでいった。なかなかの快走ぶりだった。しかし、さすがはレッサーパンダ、最初は早かったが、やはり期待を裏切らず、最後はヨタヨタとよろけながら帰ってきた。タイムは9分台半ば。去年よりだいぶ悪い。それでも、

(レッサーパンダ)「なんとかゾウには勝ったから、満足しなくっちゃ」
レッサーパンダの次は、いよいよカッパ王の登場だ。今年は絶対に9分は切れないと確信しているので、いつものように最初から突っ込むのはやめて、いきなり軽く走り出す。走り出すと、毎年のように「カッパがんばれー」なんていう子供の声援が飛んでくる。手を振って笑顔に応えながら軽く走っていくと、当たり前だけど、中盤を過ぎてからの上り坂もそんなにきつくない。なんとなく最後まで余裕が残る。最後のゴール直前では全力疾走したけど、例年のようにゴールして倒れこむこともなく、余裕が残っている。

(カッパ)「大発見!最初から飛ばすより、前半を抑えた方が最後まで楽だぞ」
(レッサーパンダ)「当たり前ですがな」
(ペンギン)「タイムも悪いですよ」
(クマ)「ゆっくり走れば楽なのは当然だし、タイムが悪いのも当たり前だし」
(カッパ)「ええーい、うるさい、うるさい!」


遅いとは言え、レッサーパンダには5秒差でかろうじて勝った。レッサーパンダに勝てば、目標の半分は達成したと言えよう

(ゾウ)「ああーん、私もレッサーパンダに勝ちたーい!」
(クマ)「争いのレベルが低すぎますよ」
そして、いよいよライオンの登場だ。さっきはウォーミングアップで軽く走っただけでゼイゼイ言っていたので心配だが、基本的に元気よさそうなタイプなので、なんとかなるだろう。

(ライオン)「途中で力尽きたらリタイヤします」

なんて言いながら駆けだしたライオンだが、予想外に健闘し、最後までポーズを取る余裕を残して帰ってきた。ゾウよりは少しだけ遅かったけど、予想外の好タイムだ。

(カッパ)「結構いいタイムじゃない」
(ライオン)「でもゾウに負けたのが悔しーっ!」


ライオンはゾウに追いついて餌食にしようと思ったのか?
そして、最後にようやくクマが登場。クマはアメリカで何度もフルマラソンを完走した実力者なんだけど、なんとなく真剣味が感じられない。

(クマ)「いやあ、カッパさんに言われたくはないですよねえ」

カメラを向けると必ず人を小馬鹿にしたようなポーズを取りながら、それでも軽く8分台で走るから、やはり実力は侮れない。しかし、それでも、なんだか腹立つ。
(トラ)「2周目以降はどうしますか?去年みたいにジャンケンで決めますか?」
(カッパ)「今年は僕はなんとしても2周だけにとどめたいから、3周以上走らされるリスクのあるジャンケン方式は止めて、
      2周目も1周目と同じ順番にしよう」


まずはトラが2周目に突入した。最初の1周目は少し長かったため8分を切れなかったトラだが、2周目はきっちり8分を切り、7分台をたたき出した

(カッパ)「すごい!目標を軽く達成しちゃったよ。すごいタイムやなあ」
(トラ)「このトラの着ぐるみのおかげですね」


知る人ぞ知る、このトラは仕出屋のいとはんのトラなのだ。うらやましーっ!
続いて1周目と同じくタヌキ、ペンギン、ゾウ、レッサーパンダ、カッパ、ライオン、クマの順番で走っていく。さすがにみんな軒並み1周目よりタイムが悪くなっている。

(タヌキ)「今度こそ7分台を出そうと思ったんだけど、1周目の疲れが取れず、ますます7分台が遠のいていくなあ」


しかーし、そんな中で偉大なるカッパ王だけは1周目より2周目の方がタイムが良かった

(カッパ)「なんと偉大なるカッパ王であろうぞ!」
(クマ)「単に1周目が手抜き過ぎただけでしょう」
(レッサーパンダ)「て言うか、なぜかカッパの時だけ天気が良いですよねえ」


そうなのだ。天候は、どんどん悪くなっていき、時折、雪が吹雪になって激しく吹き付けてくる。たまたま吹雪の時に走ったメンバーは大変だ。ところが日頃の行いが良いカッパが走る時に限って雪も風も止み、妙に走りやすい。
それから、クマも1周目と1周目のタイムが同じだった

(カッパ)「やっぱりクマも手抜きしてるんじゃないか?」
(クマ)「だからカッパと同じですってば」
3周目を走るメンバーは、偉大なるカッパ王が勝手に指名することにした。

(カッパ)「えー、こほん。1周目より2周目が遅かったメンバーを指名しよう」
(レッサーパンダ)「これこれ、勝手なルールを作ったら、あきまへんがな」


まずは1年間で2kmしか走ってなかったペンギン君を指名する。

(カッパ)「今日一日で3年分のランニング距離やなあ」
(ペンギン)「ひえ〜、体がもちましぇーん!」


それでもよい子のペンギン君は、涙を隠して走り出すのであった。

(カッパ)「次は華があるところで、ゾウかライオンを指名したいぞ」
(ゾウ)「ひえ〜、今日はもう力が残ってません」
(ライオン)「もう無理っすよ!」
ゾウとライオンを断念して、次に誰を走らすか思案して見回すと、レッサーパンダは既に完全に終了モードだ。僕と同じく、今日は最初から2周しか走らないと決めていたし、毎年、女子部員勧誘に力を尽くしてくれているレッサーパンダに無理を言う訳にはいかない。
誰に走らすか苦慮していると、ようやくがジュニアを連れて遅れて登場した。まさに救世主だ。
(カッパ)「待っていたぞ。さっそく、いきなり全力で走ってくれたまえ」
(馬)「ラジャー!」


1周だけのために走る気まんまんで来た馬は、全力で突っ走り、トラに続き、見事に本日2匹目の7分台を叩き出した
次は少し体力が回復してきたタヌキに走って貰う。さすがはタヌキ、2周目よりは良いタイムで帰ってきた。

(カッパ)「もう1周走る?」
(タヌキ)「いやいや、3周走れば十分ですがな」


こうなると、後は余裕をかましているクマを強制指名だ。突然の指名にもかかわらず、余裕を残していたクマは悠々と走り、相変わらず1周目、2周目とほぼ同タイムで帰ってきた。

(カッパ)「やっぱり、どう考えても手を抜いているとしか思えないなあ」

そして最後は、本日のトップランナーを務め、また本日最高タイムを叩き出したトラにアンカーの栄誉を授けよう。

(トラ)「ははっ、ありがたき幸せ」

トラが快足を飛ばして帰ってくると、フィニッシュは、いつものように全員揃ってウィニングランだ!

せっかく全員揃ってウィングランしたんだけど、係の人がうまくゴールシーンの写真を撮れなかったので、あらためて全員揃って記念撮影。

ゴールして全員集合

合計タイムは3時間13分で、総合順位は完走298チーム中107位だ。

(カッパ)「まあまあ、悪くないな」
(ペンギン)「あれ?でも去年より3分も遅いですよ」
(カッパ)「えっ?そうなの?なんでやろ、不思議やなあ」
(クマ)「全然、不思議なことありませんよ。カッパもレッサーパンダも今年は最初から流していたし、
     ペンギンもゾウも去年より悪いし、頑張ったのはトラと馬くらいですよ」
(カッパ)「ま、このレースの目的はタイムや順位ではないのだよ。
       駅伝というチームスポーツを通して我々の固い絆を確かめる事なんだよ」


ただし、去年より少し遅いとは言え、42.195kmで平均すると、1km4分36秒。1周2kmの平均で9分11秒だ。決して悪いタイムではないぞ。

レース後は、今年もうどんを食べながら反省会

(カッパ)「ま、反省すること無いけどな」
(クマ)「カッパは大ありですよ!」



(石材店)「今年もなんとかギリギリで掲載が丸亀マラソンまでに間に合いましたね」
(幹事長)「毎年、この時期が一番大変だなあ。丸亀マラソンまで3週間しかないもんなあ」
(石材店)「それでも、今年もゾウ坂出に先を越されましたねえ」


そうなんです。去年に引き続き、今年もゾウ坂出こと元ミス坂出が自分のホームページに一足先に今回の記事を掲載しています

(石材店)「ダラダラ駄文が続くこのHPより、そっちの方が手際よくまとまってますね」
(幹事長)「ほっといてくれ!」


さて、次回はいよいよ我々ペンギンズがペースメーカーの大役を務める丸亀マラソンだ。みんな沿道に出て、ランナーはいいからペースメーカーを応援しよう!


〜おしまい〜




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