将来を見据えた適正管理と適期施業を推進しています。
今後は、市有林・財産区有林からの施業委託・治山事業等の公共事業へ積極的に参入することによって、素材生産のみならず、地域の森林管理についても力を注いで行きたいと考えています。
具体的には、平成19年から森林情報課を新設し、「森林情報管理システム」と「施業履歴システム」の構築を推進しています。
将来を見据えた適正管理と適期施業。市有林経営の模範的な取り組みを地域の森林づくりへ波及していきます。
これまで、西予市有林管理については点在する団地・広大な森林面積に対して職員1名が兼務していたため、早急な管理体制の見直しが課題でした。
そこで、エフシーは森林管理に必要な人員配置・機器整備に取り組み、森林管理部門の充実を図っています。
■ 点在する団地(城川:38団地、日吉:9団地)
■ 広大な森林面積(面積:約400ha)
■ 充実した資源(7齢級以上のスギ・ヒノキ人工林:約200ha)
■ 現況の把握が十分にできていない
■ 境界の多くが不明瞭
■ 過去の施業実施記録の蓄積がない
①三人体制による管理(施行管理部門の立ち上げ、H19)
②市有林の現況・境界に明るい社員が在籍
①境界の確定(GPS測量)
②現況の把握(森林情報管理システム、H19)
③施業履歴の構築(森林施業履歴システム)
森林情報管理システムとは、地方公共団体(都道府県、市区長村)が保有する森林基本データとGISの地図情報を連携させたシステムです。
森林基本図や森林簿などの森林情報をデジタル処理し、これまで個別に管理されていた図面や帳簿を、航空写真(オルソ画像)と連携させながらコンピュータ上で一元管理することができます。
システム導入により、
・森林簿上の森林所有者の確認
・樹種及び林齢など森林の状況を図面に簡単表示
など、森林関連業務に迅速かつ容易に対応することが可能となりました。
位置情報だけでなく、施業実施時期・施業内容及び施業実施状況など、森林に関するあらゆる情報を管理することができます。
これにより、森林の現状・施業履歴をすばやく把握し、森林所有者に対する伐採計画、施業経費、収益還元の提示など、長期的な山林管理の提案が可能となります。
森林情報管理システムを利用して、
■団地の区域設定
■年度別の施業計画を表示した資料
を作成することができます。
森林情報管理システムとともに 『立木在庫管理システム』 の構築も進めています。
毎木調査(樹木1本ごとの樹種名・樹高・胸高直径などの調査)結果をデータ管理し、森林情報管理システムで施業地を指定すると『立木在庫管理システム』が起動します。
そして、間伐タイプ・径級区分・単価などを基に材積や事業経費などを算出することができます。