第3回 高松ファミリー&クォーターマラソン in 庵治
10月26日(日)、庵治町において高松ファミリー&クォーターマラソン in 庵治が開催された。
今年で第3回の由緒の無いレースだが、今回はめでたいことがある。去年の新春満濃動物リレーでデビューし、昨年春のオリーブマラソンにも参加したライオンさんとブタ2号が実に1年半ぶりに復帰したのだ。
この2匹は実は去年も参加する予定だった。オリーブマラソンで軽く10kmを完走した彼女達なので、当然のように12kmに参加する予定だった。ところが、なんとレースの前々日の夕方になって、突然、体調不良で参加取りやめになってしまったのだ。あまりに突然の悲しい知らせに、それまでウキウキるんるんだった私はショックのあまりやる気を失ってしまい、タイムもいまいちだった。
(石材店)「タイムがいまいちだったのは単に練習不足のせいですけど」
いずれにせよ、「今年は何が何でも彼女らを参加させなければならない」との幹事長の強い下命を受けた腹心の石材店の提案により、レース直前にライオンさんとブタ2号のお誕生会が華々しく開催された。
(支部長)「居酒屋でちょこっと飲んだだけでんがな」
二人とも誕生日が10月だったため合同お誕生会となった訳であるが、実はなんと、二人の誕生日の間にわたくしの誕生日があることが判明し、急遽、わたくしも入れた3人のためのお誕生会となった。
(幹事長)「ということで、急遽、わたくしも、お祝いされる側となりました」
(支部長)「誰も祝いません!」
この盛大なお誕生会により、わたくしも含めた10月生まれ3人組の結束は鉄のように強固になり、二人の参加は決定的なものとなったのである。
とは言え、当日、迎えに行って現れるまで、女子部員達が本当に走ってくれるかどうか心配で心配で眠れない夜が続いた。レース当日も心配で心配で目が覚めて早起きしてしまう。天気は雨模様。女子部員が雨にくじけて欠場にならないか、ますます心配になる。
最近、レースのたびに我が家に集合している矢野選手は、今回は別行動となったため、まずはライオンズマンションへライオンさんを迎えにいく。小雨の中、ライオンさんは家の前で傘を持って佇んでいた。
(幹事長)「いやあ、待っててくれたか!良かった良かった」
(ライオン)「雨が降ってますねえ。ちょっとテンションが下がりますよねえ」
(幹事長)「こないだの今治シティマラソンの土砂降り暴風雨に比べたら、こんなん雨のうちに入らないよ。
天気が良くて暑いよりマシだよ」
と慰めてもライオンさんのテンションは上がらない。でも、これは実は、休日なのに早起きして眠いだけだった。
続いてブタ2号を拾いに行く。いつもなかなか出てこなくて、叩き起こさなければならないブタ2号だが、今日は珍しくすぐに出てきた。トレーニングウェアを着込んで、なんとなく元気そう。
(幹事長)「前回は普通のお出かけスタイルだったけど、今日は、ちゃんとスポーツしそうなスタイルじゃな」
(ブタ2号)「前回は気合が入ってないって非難されましたからね。るんるん」
次に坂出支部長を拾い、最後はJR高松駅へ。ここで、もう一人の強力女子部員であるゾウ坂出(旧姓ミス坂出)を拾うのだ。ゾウ坂出は今年の満濃動物リレーでペンギンズデビューし、続く坂出天狗マラソンではミス坂出として主催者側のスタッフで活躍し、さらに小豆島オリーブマラソンでは10kmレースで好記録を出した。その勢いで今回は12kmレースに出るのだ。
(幹事長)「あっ、そう言えば、君らは何キロに出るの?」
(ブタ2号)「もちろん5kmレースに決まってます」
(幹事長)「えっ?でも去年は12kmに申し込んでたよなあ」
(ライオン)「それが精神的に重荷になって体調不良になったんですよう」
これに対して、ゾウ坂出は無謀にも、もとい、果敢にも12kmに挑戦するのだった。
(ゾウ坂出)「えっ?無謀なんですか?オリーブマラソンで10kmを気持ちよく走れたから、12kmくらい走れるかな、と思って・・・」
(幹事長)「ふっふっふ。甘−い!坂が片道に1個、往復で2個しかないオリーブマラソンと違って、庵治マラソンでは坂が往復で9個もある。折返し点にある最大の坂は、なんと1kmも延々と上りが続く」
(ゾウ坂出)「ええーっ!そんなん聞いてないっ!!」
(幹事長)「ふわぁっはっは、もう遅い。もう後には引き返せないのだっ!」
というわけで、勇気あるゾウ坂出は我々と同じ12kmを走るのだ。えらいなあ。
ゾウ坂出が車に乗り込むと、異常に酒臭い。
(幹事長)「あれ?ゾウさん酒の飲みすぎ?」
(ゾウ坂出)「えっ?私お酒なんて飲んでないですよ」
ふと見ると、ゾウ坂出と一緒に異様に酒臭い男が乗り込んできたのだった。
(幹事長)「お、お前は、誰だっ?」
(石材店)「何を言よんですか!」
石材店もゾウ坂出と一緒にJRで来たのだった。それにしても酒臭い。
(幹事長)「お前、また深酒したな?レース前夜は酒を控えることにしたんじゃないのか?」
(石材店)「いやあ、昨晩の寄り合いは断りきれなかったもんで」
(幹事長)「ちゃんと走れるん?」
(石材店)「走り終わった頃には酔いも醒めると思います」
ふと気が付くと、酒臭さも気にせず、ライオンさんが朝ごはんのパンを食べ始めた。彼女の主食は、もちろん頭脳パンだ。頭脳パンとは、知らなかったけど、小麦粉にビタミンを配合して作ったパンで、脳の働きが活発になる、と言われているパンだ。もちろん、言っているのはメーカーだけであり、怪しくも嘘くさいパンなんだけど、ライオンさんの好物だ。早起きで眠そうだったライオンさんも、だんだん目が覚めていく。
レース会場の旧庵治町役場へは8時半についてしまう。12kmレースのスタートは10時50分、5kmレースのスタートは11時10分だから、なんと2時間半もあるんだけど、遅く行くと駐車場が無くなっちゃうので仕方ない。
受付を済ますが、配布されたビニール袋がとても軽い。このレースは前身の屋島一周クォーターマラソンの時には参加賞が楽しみだった。参加費が僅か1000円だったにもかかわらず、素晴らしく立派なバッグをくれたりしていた。おそらく何かの余り物だろうけど、とても得した気分になった。その後、ちょっとランクダウンしたけどウエストポーチなんて時もあった。それが庵治マラソンになってからというもの、参加料の値上げと反比例して参加賞がショボくなり、去年は小さなペットボトルケースになった。そして今回は、なんと爪切りだった。こりゃ軽いはずだ。
(幹事長)「なんじゃ、こりゃーっ!いくらなんでも爪切りはひどい!悲しい!悲しすぎるっ!」
(石材店)「財政が厳しいんでしょうねえ」
ゲストも福士加代子が来たりしていたのに、去年に続いて今年もゲストも無しだ。後は、レース自体が廃止にならない事を祈るのみだ。
爪切りに文句を言ってると、別行動だった矢野選手もやってきて無事に落ち合う。さらに福家先生とも合流する。
一方、3年連続出場の予定だった笹谷選手は、前夜までの出張の疲れから回復できず、残念ながら欠場となった。
今年の招待選手
(後列左から幹事長、ゾウ坂出、福家先生、坂出支部長、石材店、矢野選手
前列左からライオン&ブタ2号)
(石材店)「えらく写真の写りが悪いですねえ」
(幹事長)「デジカメ持って行くの忘れて携帯電話で撮ったんだけど、僕の携帯のカメラって、ものすごく性能が悪いのよ」
て事で、今回は、どの写真も素晴らしく写りが悪いです。
福家先生は、今年もお父上と一緒に参加だ。お父上は86歳での参加ということで今年も最高齢出場者の栄冠を輝いた。
(ライオン)「福家さんは、お父様と一緒にファミリーの部に出るんですか?」
(幹事長)「んなアホな。あれは小学生と親が一緒に走るんやがな」
集合写真を撮った後で、空手バカ一代も登場だ。春のオリーブマラソン以来、久しぶりのレースだ。なんだか左目の周りが黒ずんでいる。
(幹事長)「その目どしたん?」
(空手)「ラグビーやっててぶつかったんですよ」
空手バカ一代は、本来は空手道一筋なんだけど、会社に空手部が無いため代わりにラグビー部に入って憂さ晴らしをしており、春のオリーブマラソンの直前にも先輩のあばら骨を2本折ったばかりだが、今回は対戦相手の頭を直撃したらしい。
(幹事長)「相手は脳挫傷したんちゃうか?」
(空手)「タンカで運ばれていったけど、大した怪我じゃなかったらしいっすよ、がっはっは」
やっぱり、こいつ、マジで怖いなあ。
(石材店)「他の写真は写りが悪いのに、なんで空手バカ一代の写真↑だけきれいに写ってるんですか?」
(幹事長)「分からん。これが、こいつの侮れないところや」
一方、空手バカ一代と対照的な好青年も出現した。ライオンさんとブタ2号の職場の同僚の池フルだ。ライオンさんより少しだけ年上なんだけど、非常に腰が低く、ライオンさんが顎でこき使っている。
(幹事長)「よく走ってるの?」
(池フル)「い、いえ、あの、その、あんまし」
そして最後に、プロ中のプロ、新城プロの登場だ!7月の汗見川マラソンや先日の今治マラソンでも一緒に参加したように、プロでありながら結構マイナーなレースに参加する積極派だ。今回は子供さんと一緒にファミリーマラソンの部で3kmを走った直後に、我々と一緒に12kmを走るのだ。もう呆れてものが言えない。
(幹事長)「相変わらずすごいですねえ」
(新城プロ)「ファミリーマラソンの部は、ちょうどいいウォーミングアップになるんですよ」
さらに新城プロに次ぐセミプロランナーのつっちー君も登場だ。
(つっちー)「登場だ、なんて言いながら、なんで僕だけ写真が無いんですか!」
(幹事長)「す、すまん」
つっちー君は、フルマラソンなんかにはあんまり出ず、どちらかと言えば短めな距離を得意としている。今回の12kmレースなんかは得意分野で、はっきり言って、ものすごく速い。
登場選手も出そろったところで、時計を見ると、いや、しかし、まだまだ1時間半はある。選手の控え室となった狭いホールで体育館座りしているだけでは時間を持てあましてしまう。う〜ん。どうしよう。
(支部長)「開会式に出たらええやないですか」
仕方なく開会式に出る。と言っても、ものすごく狭いスペースでちょこちょこと済ませる開会式だったので、あっという間に終わってしまう。
こうなったら仕方ない。不本意ではあるが、ウォーミングアップをすることにした。
(石材店)「不本意なんですかっ!」
本来ならウォーミングアップなんかして無駄にエネルギーを消費するのは極力避けるんだけど、今日は僅か12kmのレースなのでスタミナ切れの心配はないし、小雨で少し寒いから体を暖めた方がいいかな、なんて思ったのだ。相変わらず小雨はパラついているが、大した雨ではないから、帽子を被れば気にならない。不本意ながら帽子を被ることにする。
(石材店)「不本意なんですかっ!」
(幹事長)「帽子は嫌いなんよ」
軽く周囲を走っていると、結構、アップしているランナーも多い。しかし、あんまり走るのも疲れるので早々に引き上げてくる。
(石材店)「ほとんど時間が経ってないですよっ!」
(幹事長)「なんとなく筋肉痛を感じて・・・」
多少走ったくらいでは時間は経たず、ひたすらダラダラうろついたりおしゃべりしていると、親子で走る3kmのファミリーマラソンがスタートなった。これは見ていて結構、面白い。いくら親と一緒とは言え、走るのはあくまでも自力だ。それなのに、小学生のくせに速い子は12分を切るタイムで帰ってくる。すなわち1km4分を切っているのだ。
(支部長)「1km4分いうたら満濃リレーマラソンの1周2kmのコースを8分で走るんか。
ありえんのとちがう?
(幹事長)「ありえん、ありえん。ガキのくせに考えられんぞ」
なんてダラダラしてて、せっかくウォーミングアップした体も冷えた頃に、ようやくスタートの時間となる。
(支部長)「じゃ今年も、取りあえず目標は1時間にしましょうか」
(幹事長)「そうやね。1km5分ペースやね」
なんて適当に目標タイムを設定するが、かつてこのレースが屋島の周りで開催されていた時には1時間を切ったこともあるけど、屋島の周りは坂が緩やかなのに対し、この庵治のコースは坂が厳しいため、我々にとって1時間はかなり高いハードルだ。
しかし、私の本当の目標はタイムではなく、支部長に勝つ事だ。最近の支部長との対決は、坂の無いコースでは負けが多く、坂の厳しいコースでは勝っている。支部長は坂に弱いのだ。この庵治マラソンは、距離は12kmしかないが、結構、坂が多いため支部長に勝つ可能性の高いレースだ。去年もスタート直後は支部長のハイスピードについて行けなかったけど、3km地点で早くも大きくペースダウンした支部長に追いつき、そのまま逃げ切って勝利した。
とは言え、支部長は単身赴任でヒマなため、毎朝毎晩一日に2回も数kmずつ走っているのだ。決して侮ってはいけないのだ。
天候は相変わらずで小雨がパラついているが、ほとんど気にならない程度だ。風はほとんど無く、気温は低めで、天気が良いときより、よっぽど良いコンディションだ。
(幹事長)「こんな絶好のコンディションでは、言い訳は通用しないよなあ」
(支部長)「いや、ちょっと今日は足の具合が悪いような気がするなあ・・・」
(石材店)「酔いが醒めてないから、足下がふらつくなあ・・・」
(ゾウ坂出)「そんなに坂があるんなら12kmも走れな〜い・・・」
(幹事長)「ええーい、黙れ黙れっ!」
いよいよスタートだ。割と前の方にポジション取りしていたため、スタートの号砲と共に周囲はガンガン走り始める。ハーフマラソンくらいなら前半は抑えめにっていう作戦を考えなければ終盤に潰れてしまうけど、12kmなので、あんまり作戦もクソもなく、最初から飛ばしていく。この程度の距離の時は、最近はゴール後に不完全燃焼感が残ることが多いので、できるだけ全力を出し切りたい。まずは、当面の目安は支部長に負けないことだ。
なーんて強気に走っていったつもりだが、これが大間違いというか勘違い。最初の1kmのラップを見て愕然。ジャスト5分くらいだ。このままのペースを維持してジャスト1時間だ。しかし最初の1kmは坂が無いからいいけど、これからは坂がどんどん出てくる。絶対にペースダウンするはずだ。なのでペースをもっと上げる。
しかし次の1kmには、さっそく坂が出てくる。そのため、かなり頑張ったつもりなのに、次の1kmもジャスト5分だ。う〜ん、こんなんでは、どうなるんだ?なんて悩みながら次々に出てくる坂を越えていると、タイムは一気に落ちていく。目標の1時間は早くも遠のいていく。
後ろからラジカセの音が聞こえてきたかと思うと、例によってラジカセを抱えた小豆島のおじさんが軽やかに追い抜いていく。この人、近辺のマラソン大会には必ず出場していて、必ず追い抜かれてしまう実力者だけど、一体、何者なんだろう。今日、かかっていたのはキャンディーズの曲の中でも結構マイナーな曲で、僕は好きな曲だけど、よっぽどファンでないと知らないような曲だ。
(石材店)「幹事長はキャンディーズのファンなんですか?」
(幹事長)「僕らの世代はキャンディーズ派とピンクレディース派に分かれて戦っていたからな」
好きな曲なのでもっと聞きたかったんだけど、彼のペースについて行けず、すぐに聞こえなくなってしまった。
5km地点の手前でトップランナーが早くも折り返してくる。ま、そんなプロ級の人は無関係だ。なんて思っていると、いきなり新城プロが折り返してくる。速い。速すぎる。ものすごくペースだ。さすがはプロだ。
しかし、新城プロにも驚いたが、その後、すぐに今度はつっちー君が折り返してくる。めっちゃ速い。限りなくプロに近いセミプロ級だ。
などと感心していると、折返し点まで1kmも続く最大の坂が現れた。第1回大会の時は、エンドレスに続く坂に面食らったが、若年性アルツハイマーで記憶力がゼロに近くなった私でも、この坂は体が覚えていて心の準備が出来ているので、それほど苦痛も感じずに淡々と登っていく。
次にすれ違ったのは矢野選手だ。結構、速い。すごいなあ。いつもなら矢野選手の前を快走する石材店は、さすがに泥酔状態からの回復が遅れているようで、矢野選手に後れを取っている。しかし、僕が注意しなければならないのは支部長だ。支部長が自分より前に行ってなければ取りあえずは安心だ。ようやく1kmの長い坂が終わり折返し点まで来たが、支部長の姿は見えなかった。どうやら僕よりは後ろにいるらしい。やはり坂に弱い支部長だ。今年も私の勝利だ。
などとほくそ笑んだのもつかの間、折返し点を過ぎた直後に、支部長が後ろに迫って来ているのを発見。ほとんど差がない。これは一体、どうした事だ?この長い坂をぴったり後ろをついて来られると、プレッシャーというか、ある種の恐怖を感じてしまう。折返し点の後は、今度は1kmの長い坂を下るのだが、支部長が怖くて怖くて、もう必死で下り降りる。
転がり落ちるように下りながらも、初参加のゾウ坂出を探す。彼女はオリーブマラソンでは10kmコースを快走したとは言え、それは坂が少ないコースだった。この大会のように坂が多いレースで、早々にバテてないか心配だったが、いつまで経っても姿が見えない。どうしたのだろう。故障でもしたのだろうか。なんて心配しながら走っていたが、とうとう最終ランナーとすれ違ってしまう。リタイヤしたのではなく、どこかで見落とした事を祈るのみだ。
後半も出来るだけペースを維持して走ったつもりだが、どうしても上り坂ではペースダウンしてしまい、目標の1時間はとうの昔に不可能になっているが、支部長にだけは絶対に負けたくないので、少しは緊張感が持続する。それでも何となく余力があるというか不完全燃焼の恐れが感じられたので、最後の2kmは全力で走った。
結局、タイムは去年よりほんの少しだけ良いとは言え、平凡なタイムだった。順位は12km壮年男子の部で394人中199位だった。
(石材店)「あかんですねえ。あとちょっと頑張ってれば半分以上だったのに」
(幹事長)「何を言うか。
今治シティマラソンでのビリから15番目という惨敗から僅か3週間でここまで復活したことを褒め称えなさい!」
(新城プロ)「良かったですねえ。なんとか立ち直って」
新城プロは驚異的な好タイムだった。なんと壮年男子の部で堂々の2位だった。
(石材店)「幹事長の199位と2位ですから、約100倍速いってわけですね」
(幹事長)「なんちゅう比較や。でも、新城プロなら、これくらいは当たり前なん?」
(新城プロ)「いやいや、僕としても今日は調子良かったですねえ」
つっちー君もすごく良いタイムだったし、矢野選手も、あと少しで50分を切るという非常に良いタイムだった。でも、前夜の深酒がたたった石材店は、例年よりはタイムを落としてしまった。
(幹事長)「酔いは醒めた?」
(石材店)「完全復活しました」
一方、折返し点まで僕のすぐ後を走っていた支部長は、結局、かなり遅れて帰ってきた。前半は無理してなんとか付いてきてたけど、さすがに足にきてしまい、後半は下り坂でもペースダウンしたらしい。さすがは支部長。期待を裏切らない。
そして、初参加のゾウ坂出は、なんと、もう少しのところで支部長に勝つところだったらしい。折返し点でも、支部長のすぐ後ろにいたらしい。そんなに速いとは思ってもみなかったので見落としていたらしい。ん?て事は、折返し点では、僕から見ても、すぐ後ろだったってことか。ひえ〜。その後は支部長と同様にペースダウンしたが、それでも最後まで支部長を脅かし続けたらしい。
(幹事長)「恐るべきパワーやなあ」
(ゾウ坂出)「折返しの坂は長かったけど、なんとか走れましたよ」
さすがはスポーツウーマン。やはり侮れない。
(石材店)「なんか、この写真だけ写りが鮮明ですねえ」
(幹事長)「これは支部長が自分の携帯で撮った写真なんよ。支部長の携帯のカメラは高性能なんだ。
て言うか、僕の携帯のカメラがボロ過ぎるんだけど」
(石材店)「他には支部長が撮った写真は無いんですか?」
(幹事長)「支部長はゾウ坂出にしか興味が無くて、他の人は撮ってないんだよ!」
ま、しかし、ミス坂出をペンギンズに引き込めたのは支部長の功績だ。文句は言えまい。
ほんの少しとは言え去年よりタイムも良かったので小さな満足感に浸りながらフラついていると、今年もさとやんに会いました〜!
さとやんは相変わらず毎日、発電所でお昼休みランニングを続けているとのことで、楽々1時間を切るタイムで、今年も完敗でした。
(幹事長)「やっぱり継続は力なんやなあ」
そして最後に問いつめなければならないのは5kmコースでお茶を濁したライオンさんとブタ2号だ。
(幹事長)「君らは、どうやったんや?」
(ライオン)「30分ちょっとでしたよ」
(幹事長)「えっ!?」
これは、はっきり言って、予想外に速い。5kmで30分だから1km6分ペースだ。5kmコースも少しは坂があるから、そんなに楽勝コースでもない。それで6分ペースなら立派なものだ。う〜ん。ライオンさんも、もしかして侮れない。
(幹事長)「君は?」
(ブタ2号)「私はもうちょっとかかりましたけどね〜」
などと涼しげに言うブタ2号だが、それでもなかなかの好タイムだった。去年のオリーブマラソンで10kmコースを走破した彼女らではあるが、それ以来1年半も全く練習してないのに、やるもんだ。
(ライオン)「やっぱり若いって良いですねっ!」
今年もレースの後は、うどん屋で反省会だ。
(石材店)「反省しないといけない人は?」
(幹事長)「はい、わたしです」
(支部長)「はい、わたしもです」
(ゾウ坂出)「私は反省しなくてもいいもんねー」
(ライオン)「私もいいもんねー」
(ブタ2号)「私もいいんですよねー」
という事で、普段なら一人で3人分くらい食べてしまう大食いの支部長も、反省して今日は控えめに食していました。
(石材店)「次は小豆島タートルマラソンですが、今年はどうします?」
(幹事長)「今年はゾウ坂出がハーフマラソンに出るので、僕もお付き合いしてハーフマラソンにするわ」
(石材店)「じゃ僕もフルマラソンはやめてハーフマラソンにします」
(幹事長)「だって、ゾウ坂出が無謀にも、あの坂の多いタートルマラソンでハーフマラソンを走るんだもの、心配で心配で」
(ゾウ坂出)「えっ?無謀なんですか?今日も坂の多い庵治マラソンを気持ちよく走れたから、ハーフマラソンも走れるかな、と思って・・・」
(幹事長)「ふっふっふ。甘−い!タートルマラソンは距離が長いだけに、坂も大きなのがいっぱいあるのだぞ」
(ゾウ坂出)「ええーっ!そんなん聞いてないっ!!」
(幹事長)「ふわぁっはっは、もう遅い。もう後には引き返せないのだっ!」
(石材店)「デジャブのような会話ですねえ」
てな訳で、次回の小豆島タートルマラソンは、未知の世界へ突入だ!
〜おしまい〜
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