第49回 こんぴら石段マラソン
2014年10月5日(日)、琴平町の金比羅宮(こんぴらさん)で第49回こんぴら石段マラソンが開催された。
(幹事長)「前々から気になってた伝統ある際物(きわもの)レースだ。ピッグも出るように!」
(ピッグ)「は、はあ。分かりました。でも、気になってたのに、なんで今まで出てなかったんですか?」
こういうマイナーな際物レースには、とても興味があるんだけど、マイナーなだけに忘れてしまい、その存在を思い出すのは、例年、「今日、金比羅宮で石段マラソンが開催されました」っていう夕方のテレビニュースを見たときだ。もうレースが終わってから気付くので、当然ながら間に合わない。ちゃんと翌年まで覚えておければいいんだけど、東京マラソンとか丸亀マラソンのようなメジャーな大会の申し込みでさえ、すぐに忘れて慌てて申し込んだりしているほど認知症が進んだ今日この頃なので、こんぴら石段マラソンみたいな超マイナーな草レースの存在は、残念ながらあっという間に忘れてしまうのだ。
でも今年は、9月中旬のある日、同じ職場のW部選手が四国新聞を見ながら教えてくれた。
(W部)「幹事長、こんぴら石段マラソンの紹介記事が出てますよ」
地元紙の四国新聞とは言え、片隅に小さな記事が載っているだけのマイナーなレースであり、こなな小さな記事までチェックしている渡B選手の緻密さには頭が下がる。おかげさまで、早速、琴平町のホームぺージにアクセスし、申込用紙をダウロードしてファックスで申し込んだ。
一緒に出るのは、ピッグのほか支部長だけだ。ヤイさんは、村の秋祭りで獅子舞をせねばならないとの事で来なかったし、國宗選手は転勤になって忙しいからと言って来なかった。さらにW部選手は、記事を見つけてくれたものの、高速エリートランナーの彼は、こういう草レースは出ない。
(渡B)「て言うか、階段の下りって怖くないですか?」
(幹事長)「もちろん、怖い。だからこその色物レースだ」
あの世界一長い1368段もの石段を一気に駆け下りるなんて、一つ間違えば、転がり落ちて全身骨折か、運が悪けりゃ頭を打って死んでもおかしくない。絶対に恐い。それでも出るのは、怖いもの見たさとも言える。
このレースに出る理由は、他にもある。6月末の徳島航空基地マラソンの後、3ヵ月以上もレースに出てないからだ。7月〜9月は暑くて世の中にマラソン大会がほとんど無いから仕方ないんだけど、あまりにも休みの期間が長すぎるので、数少ない貴重なレースとして7月末の汗見川マラソンに出ようと思っていたら、油断して申し込みし損ねたし、9月始めの四国のてっぺん酸欠マラソンも、油断して申し込みし損ねてしまった。おまけに例年出場している10月末の庵治マラソンは、今年は同じ日にサイクリングしまなみ2014があるので出場できず、次のレースは11月末の瀬戸内海タートルマラソンになってしまう。さすがにそれじゃあ5ヵ月間もレースがあいてしまうので、急遽、10月12日の龍馬脱藩マラソンに出ることにした。ただ、これも山間部の急坂を登る際物レースなので、その練習も兼ねて石段マラソンで急な登りに慣れておこうと考えて飛びついたのだ。
ところで、私はこのレースは初参加だが、支部長と國宗選手は2年前に出場している。この年、支部長は非常に積極的というか超無謀で、9月にはサンポート高松トライアスロンに出て撃沈した。それに続いて、石段から転げ落ちる恐怖と隣り合わせの超色物レースに出たわけであり、この歳になっての意欲と言うか探求心と言うか積極性と言うか野望と言うか無謀さに感心した記憶がある。もちろん、その時は私も誘われたんだけど、ずっと前から娘を連れてのキャンプが決まっていたので、そちらを優先したのだ。ちなみに、ヤイさんは、やはり村の秋祭りで獅子舞をせねばならないとの事で参加しなかった。
で、2年前の結果だが、出場した二人とも「楽勝だった」と豪語していた。実際に走ってみると、転ぶ不安ってのは感じなかったそうだ。本当だろうか?
最初は、急な坂を延々と登る事に対して不安が大きかったとのことだが、そもそも石段が1368段ある奥社まで走れるのは30歳代までで、40歳代以上は785段の金比羅宮本殿で折り返すコースなので、大した事はないそうだ。昨今のマラソン事情を考えると、むしろ中高年の方が元気なんだけど、そういうのは考慮されていない。また、テレビニュースの映像を見ると、先頭集団はものすごいスピードで駆け上がるマニア的なランナー達だが、制限時間は1時間30分で、早歩きでもゴールに間に合うような緩い時間設定だそうだ。そもそも1時間30分という制限時間は1368段ある奥の社まで走る30歳代を念頭に置いて設定したものであり、785段の金比羅宮本殿で折り返す40歳代以上にとっては楽勝過ぎる制限時間なのだ。で、2年前のタイムは、支部長が30分弱、國宗選手は1時間ほどだった。
(幹事長)「あの石段を往復して30分とな。速いなあ」
(支部長)「下りは速いから、そんなもんやって」
て事で、思ったほど厳しく危険なレースではないようだ。
それに、この大会の魅力は、なんと言っても参加費が無料なのに、参加記念Tシャツや金刀比羅宮御守りがもらえるし、さらにうどんorソフトクリーム引換券とか無料温泉入浴券ももらえる。こんな至れり尽くせりのレースは他には無いぞ。
てな事でウキウキ気分でレースを待っていたら、レースの数日前の天気予報によると、なんと季節外れの大型台風に直撃される恐れが出てきたのだ。普通のマラソン大会なら、多少の雨風というか、トンでもない暴風雨であっても、中止になる事はない。2年前の第5回とくしまマラソンとか去年の第4回サンポート高松トライアスロンでも分かるように、悪天候のため中止するなんていう発想はマラソン関係者の辞書には載っていない。それに、4年前の第33回小豆島オリーブマラソン大会で大雨の中を快走してからは、我々自身も雨に対する抵抗感は払拭されている。
だがしかし、石段マラソンとなると雨は怖い。どう考えても下りの石段は滑る。滑って尾てい骨を打撲してしまう。ヘタしたら頭蓋骨だって陥没してしまう。雨の日の石段は、あまりにも危険だ。
てなことで、参加しようかどうしようか悩んだ我々だが、さすがは日本一雨が少ない香川県だ。前日の天気予報では、あんまり大した雨は降らない見込みになってきた。
(ピッグ)「当日の朝8時に中止するかどうか発表されるようですよ」
(支部長)「とりあえず行ってみる?」
(幹事長)「滑りそうだったらTシャツだけもらって帰ってこようよ」
てことで、ピッグの車に乗り込んで、とりあえず3人で出発する。マラソンのスタート時間は10時で、琴平まで普通なら1時間もあれば着くんだけど、混雑してるかもしれないので、ちょっと早めに8時前には高松を出発した。
空を見上げると、今にも雨が降りそうな気配はあるものの、パソコンで雨雲レーダーを見る限り、少なくとも午前中は大して雨は降りそうに無い。
道路は空いていて、順調に金比羅さんに着いたうえ、金比羅さん周辺も閑散としている。
(幹事長)「マラソン大会があるとは思えない静けさ」
(支部長)「せいぜい3〜400人くらいしか参加せんからね」
参加費が無料のうえ、Tシャツやらお守りやらいっぱいくれるのに参加者が3〜400人程度だなんて、さすがは超色物草レースだ。なんだか嬉しくなってくる。
車を停めなければならないが、金比羅さんには参拝客用の駐車場がたくさんある。たいていはお土産物屋さんが経営していて、お土産を買った人はタダだけど、買わない人からは駐車料金を取るというシステムだ。初詣の時なんかは、この駐車料金が1回千円以上もするが、今は閑散期なので1回500円が相場だ。時間制限は無いので、長時間停めておく場合は、決して高い料金ではない。さらに、我々が停めた駐車場は、お土産物屋さんで1500円以上の買い物をすると駐車料金はタダになるとのことなので、後で物色することにした。
参加の受付は金陵の郷だ。受付をするとTシャツをくれる。レースに参加するには、このTシャツを着て走らなければならないのだ。一般の参拝客が歩いている中をかき分けて走っていくレースだから、誰が参加者か分かるように、よく目立つ黄色のTシャツだ。
このTシャツはデザインが素晴らしかった。マラソン大会の景品のTシャツって、品質自体は、昔は何回か洗濯したらクタクタになるような粗悪なものだったけど、最近は丈夫なものになってきた。それでも、デザインはたいていダサい。大阪マラソンのように、飛び抜けて素晴らしいTシャツをもらったこともあるが、たいていは使い道に困るようなダサいデザインだ。ところが、この大会のTシャツのデザインは、とっても素敵だ。参加費が無料なのに、なんでこんな素晴らしいTシャツをくれるのかと思ったら、なんでも現在、全国門前町サミットというイベントを琴平町で開催中とのことで、どうやらこのTシャツは門前町サミットの予算から出ているようだ。なんにしても素晴らしいことだ。
一方、その代わりと言うのかどうか分からないが、ゼッケンは無い。ゼッケンが無いって事は、すなわち今回は順位やタイムは競わないって事だ。参加する事に意義がある健脚大会っていう位置付けだ。ま、最初から観光がてらの物見遊山で来ている我々にとっては何の問題もない。また、以前は40歳未満の人は奥社まで行くのがコースだったけど、今年は年齢に関係なく、全員が本宮までとなっている。
また、スタートとゴールの地点も、以前はJR琴平駅のそばだったらしいけど、今年は、この金陵の郷の前だ。なので、距離も往復で1km程度短くなっている。
高松を早く出て、順調に到着したため、スタートまでたっぷり時間があるので、暇つぶしに門前町をブラブラ散策する。時々、ウォーミングアップしたりダッシュしたりしている選手もいるけど、目指すものが違う我々はストレッチすらしない。
土産物屋をひやかしながら楽しんでいると、開会式が始まったので金陵の郷に戻る。開会式には、門前町サミットの関係でゆるキャラが5体いたんだけど、なぜか今治のバリィさんがいた。今治に門前町なんてあったっけ?なんて疑問を抱きつつ、すかさず記念写真を撮った。
(支部長)「バリィさんの隣のこんぴーくんが寂しそうやったで」
(幹事長)「えっ?そんなん、おったん?」
振り返って見ると、バリィさんの横に琴平町のマスコットであるこんぴーくんが居た。バリィさんと記念写真を撮るとき、知らないうちに邪魔者扱いしていたようだ。ごめんなさい。
他にも何体か初めて見るゆるキャラがいたけど、バリィさんの圧倒的な存在感には太刀打ちできない。
開会式が終わると、いよいよスタートだ。黄色のTシャツに合わせて、今日はオレンジのランパンを履くことにした。
(ピッグ)「また派手な出で立ちですねえ」
(幹事長)「派手なウェアを着ると気持ちも軽くなるぞ」
参加Tシャツを着てウキウキのメンバー
(幹事長、ピッグ、支部長)
スタート地点に集合したランナーを見回すと、参加者はざっと見て、やはり3〜400人てところだ。
(幹事長)「参加費が無料で参加者が数百人って、青森県の南部町うぐいすマラソンを思い出すよなあ」
(ピッグ)「のんびりした、ええ雰囲気のマラソンでしたねえ」
今年はタイムも順位も競わないってことで、混雑を避けるために年齢順のスタートとなった。まず最初は39歳以下の男子がスタートする。スターターは時代劇風の格好をしたお姉さんだ。
その2分後には40歳代男子のスタートとなり、ピッグもスタートした。その2分後が50歳代以上の男子のスタートで、私と支部長も一緒に走り出した。その後は女子とか家族部門とかのスタートが続く。
タイムも順位も競わない、ゆるいマラソン大会だし、そもそも最初から写真を撮りながらのんびり登るつもりだったので、支部長と一緒に、最初から表参道をのんびり走る。スタート直後はフラットな石畳の道だが、すぐに石段が現れる。最初は石段とフラットな部分が交互に現れるが、だんだん石段が多くなる。
石段の113段目のところに一之坂鳥居てのがあり、狛犬さんもいる。ここから一之坂という、土産物屋が立ち並ぶ狭くて急な石段が続くので、ゆっくり駆け上がる。ゆっくり駆け上がるっていうのは言葉に矛盾があるが、早足で登るっていうイメージだ。そもそも傾斜45度(当社イメージ)の急な階段を駆け上がるなんて完全に不可能であり、普通に歩くよりは速いスピードで登るっていう感じだ。それでも、ずうっと傾斜45度(当社イメージ)の急な階段が連続する訳ではなく、時々フラットな部分もあるので、そんなにしんどくはない。
と思ったんだけど、支部長は早くも息が上がってきて、完全に歩いている。なので、僕は一気に登っては上から写真を撮りながら支部長を待つ、というのを繰り返す。
お土産物屋さんが立ち並ぶ一之坂が終わると365段目に大門があり、そこをくぐると五人百姓がいる。大門から中が金刀比羅宮の境内であり、境内で商売が許されているのは五人百姓だけなのだ。
五人百姓の前を走り抜けると桜馬場に出る。ここは階段が無くてフラットな上、とても清々しくなる気持ちの良い区間だ。こういう道なら、いつまでも走ってみたくなる。
桜馬場を抜けると、いったん左に曲がり、馬舎の前を右折して、再び階段の区間が現れる。石段は急だけど、表参道と違って広々としているので、これまた気持ち良い。階段を駆け登るなんて、聞いただけでしんどそうだけど、早足で登るっていうイメージなので、思ったほど大変ではない。ずっと曇り空で暑くないし、呼吸も苦しくない。
と持ったんだけど、支部長の疲労は既に極限に達したらしく、「ぜいぜいぜい、もう駄目。先に行って」と言うので、そのままペースを落とさずに登る。
石段を登ると628段目に旭社があり、その前を右折してフラットな道を走ると、最後に本宮へ向かう急で長い石段が現れる。旭社から本宮へ登るルートは石段が狭くて急で長いため、登りと下りが別々に分かれた一方通行の回廊区間となっている。とっても急で長い石段なんだけど、これが最後の登りなので、なんとか踏ん張って一気に登る。
普段、初詣なんかで来る時は、一番上まで登ったら、まずは讃岐平野の眺望を楽しむんだけど、今日はそんな事をしている時間は無い。それでも本宮に着いたら、まずは参拝だけはせねばならない。お賽銭を持ってくるのを忘れたが、ま、それは許してもらおう。
これで登りは終わったが、思った以上に楽勝だった。足も呼吸も全然平気だ。物足り無いくらいだ。これなら奥社まで行きたいところだが、今年は若い人もここまでで終わりだ。
本宮の前で通過証をもらい、しばらく待っていたら、支部長が到着した。
(支部長)「いかん。2年前に比べて圧倒的にしんどい。何が起きたんだ!」
(幹事長)「それだけ体重が増えたら、しんどいわな」
支部長は2年前に比べ体重が10kg増量(当社比)しているように見える。こら大変だわ。
登りが終わったら、後は降りるだけだ。下りは楽と言えば楽だけど、滑ったら大怪我をするので、精神的には緊張する。おかげさまで雨が降らなかったので、滑りやすくはないんだけど、それでも油断は大敵だ。また石段は急なため、足への負担も思った以上に大きい。とても走りにくい。
なのに、支部長は水を得た魚のようにピョンピョンと跳ぶように降りていく。10kg増量(当社比)した体重のおかげなのだろうか。
しばらく行くと、登りでは死にそうに歩いていたのに、手のひらを返したように元気満々で飛び降りていた支部長が、突然、立ち止まって旭社に立ち寄って参拝を始めた。
(幹事長)「うわ、すごいなあ。全部の社で参拝してるん?感心かんしん」
(支部長)「いや、それが、本宮で参拝するのを忘れてしもて」
そうか、支部長は登りで死にかけていたから、本宮に着いたときには参拝するのを失念していたのか。
ところで、ピッグは、と言うと、2分の時間差でスタートしたもんだから、旭社から本宮までの一方通行区間ですれ違ったようで、会えなかった。
その後も支部長はスピードを緩めることなく快調にすっ飛ばしていくので、着いていくのが大変だった。支部長は結構、2段飛ばしで走っていく。走るペースからすれば2段飛ばしか3段飛ばしで走りたいところだが、そんな事してて、もし滑ったりしたら大変な事になるので、段を飛ばさないでチョコチョコと早足で降りるんだけど、とても走りにくいしスピードも遅くなるので大変だった。
急な石段が終わって、最後の短いフラットな部分になり、ようやくまともに走れる。とは言っても、とっても短い区間なので、あっという間に終わってしまい、ゴールとなった。ゴール横では、一足先にゴールしたピッグが笑顔で出迎えてくれる。
タイムは、自己計測で、往復で20分ちょっとだ。思った以上に楽で、短くて、簡単だったと言うか、物足りない気分だけど、下りは少し危険だし、足への負担もあった。
(幹事長)「自転車と一緒で、やっぱり下りより登りがええな」
(支部長)「登りは、もうええわ」
ゴールすると、本宮でもらった通過証と引き替えに金比羅さんのお守りのほか、うどんのタダ券とか、温泉のタダ券とか、おまんじゅうとか、抽選券とかもらった。Tシャツだけでも満足してたんだけど、参加費無料なのに、こんなにもらって嬉しさ爆発だ!
時間はまだ10時半で、温泉は12時からでないと入れないとのことなので、まずはうどんを食べに行く。どこのうどん屋にしようかとブラついていると、とっても元気な呼び込みおばちゃんの声につられて1軒のうどん屋へ入る。タダ券で食べられるのは、かけうどんか醤油うどんの小だ。追加料金を払えば大にしてくれると言うので、かけうどんの大を食べる。疲れた体には暖かいうどんが優しい。帰りがけに追加料金を払おうとしたら、レジのお姉さんは「別にええよ」と言ってタダにしてくれた。ますます嬉しくなる。
うどんを食べ終わっても、まだまだ時間があったが、ちょうど抽選会が始まった。これも以前は無かったとのことだが、今回は全国門前町サミットで集まった全国の人たちが持ってきてくれたお土産を景品にして抽選会をするのだ。景品は2〜30個もあり、マラソンの参加者は400人程度なので、かなりの高確率で当たるかも、なんて期待したけど、3人とも、かすりもしなかった。相変わらずクジ運の悪い私たち。
当たりはしなかったが、予想以上に抽選会は盛り上がり、終わったら12時近くになったので温泉に行くことにする。行ける温泉は3箇所あり、有名なところでは琴参閣があるが、どうせなら行ったことがない所へ行こうってことで桜の抄という温泉に行く。琴平グランドホテルの中にあり、初めて行ったんだけど、きれいで新しく、とっても気持ちの良い温泉だった。ちょっと階段を登ったところにあるせいか、他のランナーもほとんど来て無くて、空いていたが、本当に気持ち良かった。露天風呂に3〜40分も浸かっていたら、数少ない他の客も帰ってしまい、完全に独占状態になった。
(支部長)「マラソン大会の後の温泉は気持ちええなあ」
(幹事長)「今は無くなった塩江マラソンもレース後の温泉が良かったよなあ」
(ピッグ)「あの話はナイショですぜ、だんな」
温泉に入って疲れを癒したので、駐車場をやっている土産物屋に1500円分の土産を物色しに行く。ところが、もう完全に土産を売る気なんて無いのではないかと思えるほどの品揃えで、10秒くらい見たところで早々に諦め、おとなしく駐車料金500円を払って出てきた。4〜5時間は駐車していたから高くはない。
てな事で、マラソン自体は物足りないくらい楽勝だったし、参加費無料なのにTシャツやらお守りやら色んなタダ券をもらい、超お得で大満足のマラソン大会だった。なんとしても毎年出場しなくてはならないぞ。
さて、いよいよ来週は龍馬脱藩マラソンだ。あのスーパー女性ランナーのH本さんでさえフルマラソンの部は敬遠してハーフマラソンに出るという超山岳マラソンだ。もちろん我々もハーフマラソンの部だが、それでも手ごわいことは間違いないだろう。今日の石段マラソンの経験が少しは生きてくればいいんだけど。
〜おしまい〜
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