GUITAR>自作ギターキット
レスポールタイプのキットを2009年7月に購入。
新潟のユニークな楽器屋さん「あぽろん」さんから通販で。
昨年はストラトキャスタータイプを作ったので、今年はどうしてもレスポールタイプを作りたかった。
学生時代に使っていた、グレコのレスポールタイプもあまりに虎杢がきれいなので、表面のサンバースト塗装をはがして、クリア塗装して使っていた。
今回も、キットのボディーは虎杢バッチリなので、なんとか生かしたい。
それでは作製記へ。↓
レスポール作製記
レスポールのキットを購入。あぽろんさんの通販で買った。
送料込みで24,440円でした。HOSCO製:HK-KIT-LPです。箱を開けると、取説とパーツが目に入ってきました。取説の下が胴体で、向こうの長いのがネックのような気がする。
メイプルは意外と厚い。
マホガニーはところどころ、くり抜かれていて、配線経路の確保と軽量化に寄与している。
マホガニーは柔らかいので、側面のところどころに小さな「欠け」がある。との粉で埋めるしかないか。
左からラッカーサンディングシーラー、ラッカー速乾ニス(透明)、水性ニス(マホガニー色) 。
まず、水性ニスを塗ってみる。1回目分厚く塗ってムラになってしまった。 乾いた後で#240のサンドペーパーがけをして重ね塗りする。
コツは薄く塗って、乾いたら重ね塗りすること。中途半端に乾く前に二度塗りすると、悲惨な目に。
二回目以降はコツをつかんだので、ペーパーがけせずに乾いた上に重ね塗り。4回塗りでこの光沢。
しかし水性なので、完全に乾くまで1週間程度おくことにする。
セミアコについているインレイをつけたいと、あれこれ材料を探す。やっぱり「あわび」が一番。だが、高い。 そこで、イカ釣り用のルアー(餌木)に貼るアワビシート (あわび本舗製¥620)を加工して作ってみました。
表面に細かい切れ込みがあるので要注意。
水性ニス(マホガニー着色)を塗ったボディーをサンディングブロック(#240)で磨いてゆく。というか
でこぼこをとる感じ。当然、表面の光沢は消えて、つや消しのようになる。更に、サンドペーパ#400、#800で
磨く。
ネックをテーピングして、ヘッドを黒のラッカースプレーで塗る。やっぱりスプレーが簡単。履け塗りはムラが多い。
ダンボールを2個用意して、その中で塗る。
ヘッドにアワビシートで作ったロゴを貼り付けて、サンディングシーラーを全体にハケで塗る。
あとでサンドがけするので、ムラを気にせず3度ほど重ねて厚塗りをする。
白っぽい日本あわびを黒いところに貼り付けると、とても上品に光る。
(結局ニュージーランド産のブラックは使わなかった)
#240のサンドペーパーを、かまぼこ板に巻きつけてサンドシーラーを削ってゆく。面白いように削れる。
くせになりそう。更に#400、#600でサンドがけした後、クリアラッカーを吹き付け、#800でならした後、再度吹き付ける。
若干ざらついたので、#1500でサンドがけすると、ご覧の通りテカテカに。
さて、トップの塗装。
#240のサンドペーパーで表面を慣らして、ラッカーニス(やや黄色味を帯びた透明)を塗ったが、
木の導管に吸い込まれムラがでたのと、期待していた黄色味が思った以上出ない。(木の色と同じ程度の黄色味のため)
そこで、一度サンドがけして、サンディングシーラーを塗ることにした。ハケ塗りで2回重ね塗りの後、半日乾かしてサンドがけを行った。
これで導管もふさがった。
このまま木目を生かしつつ、何とかして黄色っぽい透明に仕上げたい。
サンディングシーラーにオレンジのスプレーを混ぜて塗ってみた。
これをサンドがけしたが、黄色がムラになったので、結局全て削ってしまった。サンディングシーラーに着色するのは邪道か。
やはり木目をそのまま生かそうということで、初めからやり直し。
オレンジ色を若干残してサンディングシーラーを削る。
ストラトと違ってアーチ型なので、均一にサンドがけするのが難しい。
削りすぎて木地が出たところはクリアを塗ると光沢が無い。
慎重に削るが、若干厚めになってしまった。
天気のいいうちにクリアラッカーを塗るので、妥協。
さて、塗装のあとは、サンドがけ。でこぼこのあるところは#320、#400、全体に#600、#800、#1000、#1500で研磨。
その後コンパウンドで磨く。
コンパウンドはHolts製の3点セットを購入。
粗目、細目、極細の3種類がセットになって使いやすい。
粗目から順に布につけて磨いてゆく。結構光る。更に細目で磨く。おお、これでもいいくらい。更に極細で磨くと
ピッカピカになった。
磨き完了。
配線開始。
まずは、ボリュームとトーンの仮止め。ジャックのハンダ付け。ピックアップの仮止めとハンダ付け。セレクタスイッチのハンダ付けを行う。
その後、テールピースのメネジをボディーに打ち込む。傷付かない様に、ウレタンに布をかぶせ、テールピースは木片を乗せて金づちでたたく。おっと、アースをメネジと一緒に打ち込むのを忘れた。オーマイガッ!!
ナットに瞬間接着剤を2滴ほど付け、0フレットの位置に貼り付け。べっとり付けない事。あとではずす時大変。
ヘッドにナットとペグをつける。
1弦と6弦のみ張って、ピックアップの位置を決め、ネジ止めする。
残りの弦も張って、音だし。
出た、一発OK!!
忘れていたアース線は木ネジを打ち込んでテールピースに接触させることで接続。重量を測定すると3.2kgであった、軽い!!
オクターブ調整をしていると、ブリッジを目いっぱい後ろへ下げても調整できなかった。これはもしかして、 スケール(628mm)があっていないのか?そこで12フレットまでの長さを測定すると317mmもあった。 628÷2=314が正解なので、3mmも長い!!フレット間の長さを測ったら、やはり第1フレットまでの長さが 3mm長かった。 フレットの距離については DGBさんのHP を参考にしよう。
ナットをはずして(マイナスドライバーを横から当て金づちでコンとたたくと取れる)、糸ノコで指板を3mmカットする。
トラスロッドカバーもずらす。
切り取った指板(3mm)。
そういえばちょっと1フレットまでが長いとは思っていたのだ、、、。
改造後。
うーん自然な感じになった。
0フレットから12フレットまでとブリッジまでの距離がほぼ同じ(314mm)となった。
再度、オクターブ調整を行う。
目いっぱい後ろにいたブリッジが若干前に来た。
チューニングもしやすくなった。 コードを弾いてもバランスが良くなった。
1弦がびびる。ナットのみぞを削りすぎた。瞬間接着剤で埋めてまたヤスリで削る。
ペグが1個壊れた。島村楽器で国産のペグを購入、交換する。6個セットで¥6700、国産はしっかりしている。糸巻きのポール部分が短く太いので、丈夫そう。
ナットの溝を削り、弦高の調整を行う。
ナットファイルがあればいいのだが、1万円以上するため、楽器店のおにいちゃんからは小さいヤスリを勧められた。が、1,2弦の溝は細く、普通のヤスリでは大きすぎて仕上がりがいまいちだし、ぴったりと弦が納まらない。ずれるとまずいよねえ。
そこで、見つけたのが細工用片刃鋸(プラスチック・竹細工用)。
刃の幅が細く、うまく溝を削ることが出来た。
すぐれものです。
2010年10月27日
もっと渋い色にしたくて、水性ニス(メイプル色)を塗りました。
メイプルにはやっぱりメイプルの色がお似合いということです。やや、ムラになっているのは、サンドペーパーでこすり過ぎて、表面のサンディングシーラーから木地が出てしまい、光沢がなくなったところへニスがしみ込んでしまったのと、ニスを塗りすぎて色が濃くなったのを、削りすぎたためです。クリアラッカーは塗りませんでした。#2000のサンドペーパーと、3種類のコンパウンドで磨いただけです。
でも、雰囲気でていると自己満足しています。
= END =
ストラトキャスター製作記
ストラトタイプのキットを購入。2008年6月に作製。キットは、福生の楽器店
「楽器工房Cat Rock」から通販で購入。 ネットで調べた限り、ここが最安値!!
品番/品名 :
GuitarKIT_ST/ストラトギターキット
価格 :
9,800円
送料 : 無料
手数料 : 315円
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合計金額 : 10,115円
◆取説は簡便なものなので、製作にあたってはギター製作に関するHP
を参考にした。
尚、このキットは中塗り(生地にシーラ塗装で目止めをし下地処理、更に中処理をしてある)まで完了しているので、
サンドペーパがけをして上塗りをするのみ)
あまりに夢中になりすぎて、製作中に写真をとっておりません。