GUITAR>ストラップピン

pin9.jpg

 アコースティックギターのストラップピン打ちに挑戦。
ギターはマーチン000-28です。打つ位置は後悔しないよう、安いギターで取付け位置を換えて、検証してみました。
@ネックヒール(三角の白いところ)の場合:ギターが向こうへ傾き、体からギターが離れる感じ。ホールド感がなく、指板が見えず、弾きづ らい。
Aネックの根元13フレットの下7/8インチの場所の場合:コブクロの小渕さんがこの位置です。ホールド感は一番だが、ハイポジションで ピンが邪魔に。
B写真の「押尾位置」:ハイポジションOK。ホールド感もあり。ただし、ネックブロックの幅がある程度無いとだめ。(000-28は 7cmあった。)
C福山雅治さんのギターはネックの根元でネックヒール寄りの位置:ハイポジションは邪魔にならず、ホールド感はあるが、若干向こうへ傾く ような気がした。ネックをボルトで固定しているタイプではボルトとピンがぶつかるかも。(Cだけは、ピンを打たずガムテープでストラップ を固定して試したので、ホールド感は実際にピンを打つと変わるかも。)
 ということで、尊敬する押尾コータローさんにあやかって、Bの「押尾位置」で、作業開始!!!
1年後 ⇒ 結局Cの福山位置に変更してしまいました。(ホールド感はBが一番ですが。)

「押尾位置」ピン打ちのつぼ

pin0.jpg

 まずは、材料と工具から。

 材料:ストラップピン(SCUD製) 
 工具:ものさし(15cmもあればOK)
    キリ(木工用の安いものでOK)
    名刺サイズの紙(ネックブロックの幅を測るため目盛りを書いた)
 と、まあどこにでもあるもので、十分です。



pin1.jpg

 まず、ネックブロックの幅を測ろう。
 
 ものさしの先に、1cmの目盛りを書いた名刺サイズの紙を貼り付け、サウンドホールの中へ。(L型の金尺があれば一発で測れます が、、、。)







pin2.jpg  

 

 測定結果は、7cmでした。








pin3.jpg

 粘着力の弱いガムテープか、塗装用のマスキングテープを貼って、ネックブロックの端の位置に印をつけよう。
 ネックブロックの幅が7cmなので、ギターのセンターからブロック幅の半分の3.5cmの位置に線を引く。
 






pin4.jpg  

 ピンを打つ位置は、ギターの表板と裏板のちょうど真ん中。
 ネックブロックの端から5mmの位置に「+」印をつけます。
 
 ここをキリを使って穴をあけてゆきます。
 電動ドリルはお勧めできません。
 あくまで、慎重に。




pin5.jpg  

 キリが垂直に刺さっているか、十分見ながら作業を進めます。
 ネックが邪魔で一気には進みませんが、慎重に進めることが大事。
 
 穴をあけすぎないよう、ねじが埋まる長さ以下で穴あけを一旦ストップし、ピンをねじ込んでみよう。
途中までねじ込んだところで、「ピキッ」という音が!!
 やばい!!穴が浅い!!
 もう少しあなを深くして、ねじ込んでは戻す、、、を繰り返す。
 ギターに使っている木は、非常に乾燥させているので、亀裂が入ると簡単に割れるのです。慎重な上にも慎重に。


pin6.jpg  

 ピンの穴があきました。

 







pin7.jpg  

 ピンのネジをねじ込みます。

 







pin8.jpg  

 できあがり。
 
  ネックとピンの位置が近いため、ストラップの端がネックに当たるので、ストラップの先のほうを少しハサミで切り取りました


      ↓  1年後に変更しました!!


pin10.jpg  

 1年後に、C福山位置に変更しました。
  変更理由は、ストラップの脱着に手間取るのと、最近のギター(テイラーなど)は福山位置にピンを打っているのが多く、 ホールド感は7/8インチ位置より若干弱くなるが許容範囲内との判断でピンを付け直しました。(ピンは裏板から40mmの位置(ほぼギターの厚みの半分))
総合的には、この方がいいみたいです。
※元の穴はフローリングリペア用のクレヨンみたいなやつで穴埋めしました。トホホ・・・。

          = END =