第10回 京都マラソン2023
2023年2月19日(日)、京都市で第10回京都マラソンが開催された。
京都マラソンには私は以前、出た事があり、支部長も出た事があるので、今回はエントリーしなかったが、D木谷さん、加藤選手、木村さんの3人が初参加した。
木村さんはD木谷さんらと共にウルトラ4兄弟を構成するウルトラマラソンランナーだ。
京都マラソンは東京マラソンと大阪マラソンと神戸マラソンと並ぶ4大都市マラソンだ。
他にも大都市で開催されるマラソン大会としては横浜マラソンとかさいたまマラソンなんかもあるが、いずれも運営の不手際が頻発して批判が殺到するなど混乱の極みにあり、まともに相手にするようなレースではない。
また北海道マラソンとか福岡マラソンもあるが、大都市とは言え地方都市なので、あんまり大都市マラソンってイメージではないので食指は動かない。
京都マラソンは4大都市マラソンの1つではあるが、東京マラソンや大阪マラソンのような高層ビルの中を走り抜けるような大都市感は乏しい。
その代わり、7つの世界遺産を巡る古都のマラソン大会として人気が高い大会だ。そのため、以前は競争率が高くてなかなか参加が難しかった。
ところが、コロナ騒ぎにより中止が続いて3年ぶりの開催となったことから、今年は競争率が一気に低下し、申し込んだ人は全員、当選した。そのため、我々のメンバーも3人が揃って参加できたものだ。
D木谷さんは2週間前に丸亀マラソン、1週間前に坂出天狗マラソンを走っている。2週間前にハーフマラソンを、また1週間前に15kmレースを走るというのは、フルマラソンの準備としては理想的だ。
(幹事長)「準備万端ですね。ぜひ自己ベストを更新してください」
(D木谷)「またサブ4を出したいですね」
D木谷さんは1月のタートルマラソンで念願のサブ4を達成し、ノリにノッている。
一方、加藤選手は1週間前に愛媛マラソンを走っている。フルマラソンが2週間連続で続くってのは、準備万端どころか走りすぎだ。
(幹事長)「舐めとんか」
(加藤)「いやあ、うっかりしてましたな、ははは」
よくある事で、ゾウさんも自分でエントリーしておきながら、つい先日になって、名古屋ウィメンズと徳島マラソンが2週間連続のフルマラソンになってる事に気づいて、真っ青になっていた。
扇を振りかざして浮かれる参加メンバー
(左から木村さん、D木谷さん、加藤選手)
レース当日は朝から雨だった。我々は遠く香川から応援ナビを使ってレースの様子を見ていた。
応援ナビというのは名前は以前から聞いた事はあったが、使ったことは無かった。それが丸亀マラソンの時、明石海峡大橋開通記念駅伝大会を走った元祖サル2号が応援ナビを使って応援してくれた事から、遅ればせながら使い方をマスターしたものだ。
応援ナビを使うと、各ランナーの位置が(一見)リアルタイムで分かる(ように見える)。地図上を走っているように動いて見えて面白いのだ。
ただ、一体どういう仕組みなのか最初は分からなかった。どう考えても、シューズに付けたチップから電波が常時出ているとは思えない。そなな機能が、あの安っぽいチップにあるとは考えられない。
で、色々と調べていると、ようやく分かった。ランナーがコース上を動いているように見えるけど、それはリアルタイムの正確な位置ではなくて、あくまでもコンピューターが推計した位置だ。
通常、ちゃんとしたマラソン大会なら5kmごとに計測ポイントがあり、通過したランナーを把握する。その情報を元に、各ランナーの位置をコンピューターが計算して推定した位置を示しているのだ。
なので、坂出天狗マラソンのようにゴールにしか計測ポイントが無いマラソン大会は、応援ナビは対応していない。
て事で、応援ナビを見ていると、D木谷さんがスタートから順調に走っているのが手に取るように分かった。
そして、10km地点に到着したとたん、D木谷さんを示すマークが少し先にワープして飛んだ。
これは、スタートから5km地点までのタイムを元に、5km地点以降の場所をコンピューターが推定して表示していたのだが、実際には5km地点を越えてからペースアップしたため、コンピューターの推定値より実際に10km地点に到着した時間が早かったためだ。
一方、加藤選手を示すマークは10km地点に到着したまま動かなくなってしまった。
これは、5km地点を越えてからペースダウンしたため、コンピューターの推定値より実際の位置が遅かったため、本当の加藤選手がやってくるのを待っていたのだ。
てな感じで、応援ナビを見てるとなかなか面白い。
その後、25km地点までサブ4ペースで順調に走っていたD木谷さんだが、30km地点で突然、マークが止まってしまった。だいぶ経ってから動き始めたが、一気にペースダウンしてしまった。
その後もどんどん遅くなり、遂には1km9分を超えるような超スローペースとなった。明らかに故障が発生したようだ。
後から聞くと、最近、時々出ていた股関節痛により25km地点を過ぎてからはかなり歩いてしまったとの事だ。
(D木谷)「エイドと景色を楽しんだ古都散策となりました」
なかなか厳しい古都マラソンになったが、それでも5時間を切るタイムでゴールしたから立派なものだ。
木村さんも着実に走って早々にゴールしたが、加藤選手は30km地点で動かなくなってしまった。30km地点の手前にある関門に引っかかって強制排除されてしまったのだ。
(幹事長)「どう考えても2週間連続のフルマラソンは無謀やろ」
(加藤)「おっしゃる通り」
(ゾウ)「私も2週間連続で名古屋ウィメンズと徳島マラソンに出るのが超不安!」
(のら)「そうよ、そうよ。幹事長が大丈夫だって言うから私もエントリーしたのに!」
(幹事長)「あなたたちは我々とは体が違うから大丈夫」
うちの女子部員は超人揃いだから大丈夫だろう。
〜おしまい〜
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