AMP>Piezo Pickup & Charge PreAmp
ピエゾピックアップとプリアンプを作ってみた。
ピックアップはピエゾ素子。パーツ屋さんで簡単に手に入る。
アンプはチャージアンプである。ライン出力レベルなので、パワーアンプにつないで使う。
ギターにプラグを取り付けるのに直径12mmの穴を慎重にあける。
という訳で、ピックアップからアンプ製作、ギターの加工、取り付けまでをつづってみます。
Pizo Charge PreAmp 回路図(Schematic Diagram)
製作記
■まずは、ピックアップの製作です。
ピックアップはパッシブ(アンプなし)タイプを製作し、プリアンプを外付けすることにします。シールドさえちゃんとすれば、ノイズも大丈夫。
材料
シールド線 0.18SQ
KPPV-SW 約30cmx2本(85円/m)
ピエゾ素子(圧電素子) Φ27mm
PZ27T x2個(70円/1枚)
エンドジャック 3P x1個(1000円/個)
ハンダ吸い取り線 銅板でも可 (いくらか忘れた)
■ピエゾ素子とシールド線のハンダ付け
素子へのハンダ付けは、すばやくやらないと銀の部分がはがれるので注意。芯線を銀の電極部分へ、シールドを真鍮のところへハンダ付けする。
■瞬間接着剤で補強
ハンダが済んだら、補強のために瞬間接着剤をハンダ部分へつける。
銀の電極は素子にうすーく付いているだけなので、力が加わるとはがれてしまうのである。
瞬間接着剤が乾くまで、10分程度待つべし。
■ホットボンドで銀の電極をコーティング
接着剤が乾いたら、電線と銀の電極部分をホットボンドでコーティングしよう。真鍮の部分(シールドの部分)は残しておく。
あくまでプラス極の上をコーティングする。なぜなら、後で上からシールドをハンダ付けするので、ハンダしろを残しておくのだ。
2~3mmも残しておけばOK。
このとき、シールド線の元のほうも補強しておこう。
ピエゾ素子は結構感度がいいので、このくらい固めておいたほうがいい感じになる。ちなみに、コーティングなしでギターにつけて強く弾くと、若干音が割れる。
■コーティングの上に銅網でシールド
銅板があれば、一発で覆えるのだが、手元にあった「ハンダ吸い取り線」をひろげて3枚で覆うことができた。
このシールドを真鍮の部分にハンダ付けする。3枚のシールドもそれぞれハンダ付けしてつなぐ。
ンダごてを長くつけているとホットボンドが溶けるので要注意。
■シールドの上からホットボンド
シールドが出来たら、更にその上からホットボンドでコーティングする。これでばっちり、シールドも錆びない。
■エンドジャックにハンダ付け
3Pのエンドジャックに2つのピックアップをハンダ付け。
並列接続です。
シールドはシールドに。芯線はTIP(一番短い端子)にハンダ付け。
シールド線の長さは、エンドジャックを取り付けた段階でピックアップがサウンドホールからちょこっと顔を出すくらいにしておくと、
ピックアップ貼り付けの際に両面テープや粘着剤をつけやすい。
■ギターにエンドジャック取り付け用の穴をあける
リーマーでじわじわとエンドピンの穴を広げて行きます。
大きくあき過ぎないよう慎重に。
エンドジャックをときどきあてながら、確認しよう。
■リーマーの穴をドリルで真っ直ぐな穴にする
リーマーは先が尖っているので、中のほうは穴が小さくなるので12mmのドリルで慎重に穴を広げる。
■ひっつき虫でピックアップを貼り付ける
プリットのりでおなじみのコクヨプリット「ひっつき虫」(何度も使えるソフト粘着剤)を使います。
簡単にはがせるが、結構粘着力があるのでこれにしてみました。
はがせる両面テープでも可。
■ひっつき虫をつけたピックアップ
ひっつき虫1本(約15cm)をまるまる使って、ピックアップ1個につける。厚みが5mmくらいになったが、このくらいのほうがひずみも少なく、強く弾いても大丈夫。
■エンドジャックを取り付け
エンドジャックはギターの中から取り付けて、外からナットと飾りナットで締め付ける。
■ピックアップをつける位置
高音、低音をくまなく拾うようブリッジの近く2箇所につける。
表板の裏には力木が走っているのでその間に貼り付ける。
■ピエゾプリアンプ(チャージアンプ)
ケース タカチ:MX2-8-13GS(H24xW82xD130) (756円安い!)
アルミ+プラスティック製
基板 ユニバーサル基板 JCB-93S(300円くらい)
電池 006P 9V
ジャック ステレオジャック x1 、モノジャック x1 (各100円)
ボリューム 20kB x1 、 50kA x1 (各100円)
OPAmp TL072 x1個(約40円) 、ソケット
etc....
■電池換えるのはめんどうくさい
+ドライバーでジャック側のパネルをはずして電池交換。いや~面倒。
■正面側
左がトーン、右がボリューム。
真ん中のスイッチは+側につけたスイッチ。-側はギターからのジャックを刺すとつながる。演奏中にジャックを抜かずに電源を切りたいときのために付けました。
■裏面側
右がピエゾピックアップ(ギター)入力、左が出力。
出力レベルはLINE程度です。パワーアンプにつないでお使いください。
ノイズも小さくていい感じです。
ピックアップは、あれだけ粘着剤をつけているのに、トーンをHIGH側に目いっぱい回すとギターを抱えた手の擦れる音まで拾う高感度でした。
目出たし目出たし。
=END=