AMP>Balunced-Unbalunced Transformer
平衡-不平衡変換器を作ってみた。
Roland QUAD-CAPTURE の平衡出力(Balunced Output)をアンプで増幅してスピーカーを鳴らしていたのだが、
平衡出力だったので、HOT側信号のみをアンプのAUX入力へつないでいた。
おまけに、モノラル-RCA変換プラグを使っていたため、COLD側出力がアースへ短絡していました。
抵抗等で、電流制限されていると思われるので、壊れはしませんでしたが、中には壊れるものもあるようです。
ということで音は出ますが、出力半分なので、今回平衡出力を不平衡に変換して、本来の出力にするのが目的です。
オペアンプで増幅すればことは簡単であるが、電源なしでなんとかしたいということで、ドライバトランスを使って
電源不要の回路を作ってみました。平衡プロジェクトを参考にさせてもらいました。
Balanced-Unbalanced_Transformer 回路図(Schematic Diagram)
製作記
■トランスは何を選べば良いか?
Roland QUAD-CAPTURE の平衡出力回路の負荷インピーダンスが2kΩなので、トランス1次側は2kΩ以上を選ぶ。
2次側は、受けのアンプの入力インピーダンスが20kΩ程度なので、余裕を持たせて半分の10kΩ以下であればOKとします。
変換器は初めて作るので、今回は入力=出力(電圧増幅率=1)で作ろうと思ったので、二次側も2kΩを選択。
したがって、トランスは サンスイのST-23(2kΩ:2kΩ)にしました。
■平衡入力はTRSジャック(いわゆるステレオ標準フォノジャック)
Roland QUAD-CAPTURE の平衡出力がTRSジャックなので、2芯シールドケーブル付きの標準ステレオフォノジャックにすれば
後々ケーブルも流用可能で経済的。と言う事で、エフェクター用に買っておいたステレオジャックを取り付け。
■不平衡出力はステレオミニジャック
不平衡にした後は、扱いやすいものがよかろうということで、ステレオミニジャックにしてみました。
ステレオミニプラグ-RCAピンケーブルでアンプにつなぐもよし、ミニプラグ入力の機器へつなぐもよし。
トランスの2次側負荷には10kΩ1/4Wの抵抗と、10kΩ(Aカーブ)のボリュームを並列に接続したので、5kΩ。
アンプ側のライン入力は概ね10kΩ~20kΩなので、トランスから見ると3.3kΩ~4kΩ。ロー出しハイ受け的にはいちおう合格。