第12回 高松ファミリー&クォーターマラソン in 庵治
2017年10月22日(日)、高松市庵治町において第12回高松ファミリー&クォーターマラソン in 庵治が開催されるはずだった。
庵治マラソンには11年前の第1回大会から5年前の第7回大会まで毎年参加していたが、4年前は同じ日に開催された競争率5倍以上の狭き門の大阪マラソンの抽選に当たったもんだから、当然ながら大阪マラソンを優先して出場した。続いて3年前は同じ日に、今治と尾道を結ぶ瀬戸内しまなみ海道の高速道路を自動車通行止めにして自転車で走るサイクリングしまなみ2014が開催されたから、やはり当然ながらサイクリングしまなみ2014を優先して参加した。
(ピッグ)「庵治マラソンの優先順位って低いんですね」
(幹事長)「こんぴら石段マラソンと並んで群を抜いて優先順位が低いな」
なぜ優先順位が低いかと言えば、距離が12kmと中途半端で、いまいち正当性に乏しいからだ。
(ピッグ)「なんですか、正当性って?」
(幹事長)「陸連の公式記録には認定されんやろ?」
(ピッグ)「それって何か支障があるんですか?」
てな訳で、優先順位が低いため、他にもっと有力なイベントがあれば平気でそちらに流れてしまう。そういう希薄な意識のなか、2年前には久しぶりに参加しようと思ったら、気が付いた時には既に定員いっぱいでエントリー受付が終了になっていた。いつもなら大会事務局からパフレットが送られてきて、それから申込みをするんだけど、2年連続で不参加だったため、パンフレットが送られてこなかったから、エントリーが始まったのを知らなかったのだ。
でも、パンフレットが送られてこなかったとしても、以前なら庵治マラソンごときマイナーなマラソン大会なら、思い出してから申し込んでも十分間に合った。こんなマイナーな草レースが定員一杯になってエントリー受付を打ち切るなんて事は考えられなかった。むしろ参加者が少なくて大会の存続を危ぶんでいたくらいだ。
(支部長)「高松はマラソン大会がどんどん減っていったもんなあ」
かつては高松市が屋島一周クォーターマラソンを開催していたほか、塩江町が塩江温泉アドベンチャーマラソンという強烈な山岳マラソン大会を開催していたし、庵治町はファミリーマラソンin庵治ってのを開催していた。それなのに塩江町が高松市に吸収合併されると塩江温泉アドベンチャーマラソンがあっさりと廃止され、庵治町が高松市に吸収合併されると屋島一周マラソンが廃止されて庵治マラソンに一本化された。いかに高松市がマラソン大会に熱心で無いかが良く分かる。庵治マラソンもマイナーな草レースだったが、屋島一周マラソンの方が、さらにそれを上回る超草レースだったため廃止になったんだけど、庵治マラソンだって参加者が少なかったから安泰ではなかった。
なので、そんなに慌てる必要は無いと思って完全に油断していたら、いつの間にかエントリー受付開始と同時に申し込まなければエントリーできないという末期的な状況になっていたのだ。東京マラソンや大阪マラソンのような超メジャーな大会は抽選になっているが、那覇マラソンや徳島マラソンのような大会は先着順になっていて、以前から熾烈な先着順争いが繰り広げられてきた。でも、庵治マラソンのようなマイナーな草レースは慌てる必要なんて無かったのに、最近はこんぴら石段マラソンのような参加費無料の超マイナーな草レースだってエントリー受付開始と同時に瞬間蒸発するようになったくらいだから、庵治マラソンが定員一杯になって受付終了になっても不思議ではない。
(幹事長)「なんだか面倒くさい世の中になっちゃったなあ」
(ピッグ)「時代の流れですね」
ま、かつてのようにマラソン大会が廃止される危機は無くなったので、その点ではマラソン人気が高まるのは良かったんだけど、もうちょっと落ち着いて欲しいと思う。
てことで、最近は年の初めに年間スケジュール表を作成し、常にそれを確認して申し込みを忘れないようにしているため、いち早く情報を入手し、去年は久しぶりにレースに復帰し、今年も同様に無事にエントリーする事ができた。
ところが、庵治マラソンの2週間前の龍馬脱藩マラソンに出たときの事だ。
(幹事長)「2週間後には庵治マラソンがあるから、各自、練習をサボらないように!」
(支部長)「実は私、庵治マラソンにエントリーした記憶が無いんやけど」
(幹事長)「え!?んなアホな!今頃になって何を言ってるん!!!」
(國宗)「じゃ、私のエントリーは?」
(支部長)「それも記憶に無いんや」
支部長はいつも國宗選手のエントリーも一緒に手続きしているから、もし本当に支部長がエントリーを忘れていれば國宗選手も運命共同体でアウトだ。
(幹事長)「でもエントリー開始時には私がしつこく周知したし、かつエントリーが終わったかどうか確認した時に、ちゃんと2人分をエントリーしたって言ってたよ」
(支部長)「全く記憶にございません」
(幹事長)「家に帰ったらネットで調べてみてよ」
そして、その夜、支部長から連絡が入る。
(支部長)「ランネットを見てもスポーツエントリーを見ても、庵治マラソンにエントリーした記録が残っていない。
明日、市役所に連絡して、今からでもエントリーできないかゴネてみるわ」
(幹事長)「ちょちょちょ、ちょっと待って。庵治マラソンのエントリーは e-marathon システムやで」
(支部長)「え? e-marathon システムって何?聞いたこともないで」
(幹事長)「ええから調べてみてちょ」
そしてしばらくしたら支部長から再度、連絡が入る。
(支部長)「e-marathon システムってのを調べてみたら、なぜか私と國宗選手のエントリー履歴がありました。
一体、誰がエントリーしたんやろ?」
(幹事長)「誰がって、支部長しかおらんやろーーーっっ!」
支部長も私と同じレベルで認知症が進んでいるようだ。
(幹事長)「て言うか、みんな庵治マラソンに対する意気込みが欠如している。熱意が無さ過ぎる!」
(支部長)「自分やって、そんなに熱心とは思えんけどなあ」
てことで、今回は私のほか、支部長、國宗選手、ピッグ、出木谷選手、ペンギン中村選手が参加予定となった。
〜 コース 〜
庵治マラソンは正式名を高松ファミリー&クォーターマラソンin庵治と言うが、その距離は上に書いたように12kmという中途半端な距離だ。かつて庵治町が存在していた時の庵治マラソンは距離が10kmだったから、これならクォーターマラソンと言ってもおかしくない。フルマラソンが42.2kmだから、ハーフマラソンが21.1kmで、1/4のクォーターマラソンなら10.5kmになるが、ま、切り捨てして10kmでもおかしくはない。でも12kmってのは盛りすぎだろう。
なぜ12kmなのにクォーターマラソンっていうのかと言えば、庵治マラソンに吸収合併されてしまった屋島一周マラソンのコースが12kmだったから、それを引き継いだのだ。庵治町が高松市に吸収合併された時に、すぐ近くで開催されていた庵治マラソンと屋島一周マラソンも合体されたんだけど、合体の仕方が妥協の産物だった。場所は庵治マラソンの場所を引き継ぐ一方で、距離は屋島一周マラソンの12kmを引き継いだため、以前の庵治マラソンのコースに比べ、折り返し点まで1km、往復で2kmの延長となった。そして、名前は「ファミリーマラソンin庵治」と「屋島一周クォーターマラソン」の両方を強引に折衷して「高松ファミリー&クォーターマラソンin庵治」となり、クォーターマラソンという名前が残ったのだ。
ただ、これもおかしな話だ。もともと距離がクォーターだった庵治マラソンにはクォーターという名前は付いてなくて、一方、もともと距離が12kmもあった屋島一周マラソンにはクォーターという名前が付いていた。合体した時に、距離は庵治マラソンのままの10kmにして、名前にクォーターを付けたら良かったのに、クォーターの名前と一緒に距離まで屋島一周マラソンの12kmを引き継いだから妙な結果となったのだ。
(支部長)「一生懸命説明してくれてるけど、何を言ってるのか、さっぱり分からん」
(幹事長)「どうでもええ話やけどな」
たぶん、距離を10kmのままにしたら、合体したと言っても、実質はファミリーマラソンin庵治が無傷で温存されることになるので、屋島一周クォーターマラソンの関係者が猛烈な攻勢をしかけて12kmの距離とネーミングを強引にねじ込んだのだろう。役所同士の凄まじいバトルだ。
(ピッグ)「それって本当の話ですか?」
(幹事長)「豊かな想像力の賜だわな」
(ピッグ)「そもそも屋島一周クォーターマラソンって、距離が12kmなのにクォーターマラソンって名前だったのが不思議ですよねえ」
(幹事長)「ピッグは理解してくれてるようやね」
恐らく、事情は以下のようなものだろう。距離について言えば、屋島を一周すると12kmあるから、一周するのであれば10kmに短縮することはできない。10kmで打ち切ると、中途半端なところでランナーが取り残されてしまうからだ。でも、12kmになったとしても、大胆に四捨五入すれば10kmと言い張れないこともないので、「それじゃあクォーターマラソンって名前にしよう」っていう安易なネーミングにしたのだろう。
(ピッグ)「それも想像ですよね?」
(幹事長)「たぶん当たってると思うけどね」
どうでもいいような話ではあるが、距離が10kmから12kmに延長されたことで、コースは厳しくなった。単に距離が12km延びただけではない。延長された折り返し点までの1kmは激坂なのだ。以前の10kmのコースなら、途中に坂は幾つかあるけど、最後の折り返し点はフラットな場所にあった。ところが、今の折り返し点は激坂を1kmも上った所に設置されてしまった。なので、庵治マラソンのコースは距離は12kmと短いが、決して簡単なコースではない。
もちろん、坂がきついと言ったって、6月からの山岳マラソン4連戦のコースに比べたら大したことはない。5km地点から折り返し点まで1km続く坂は最大斜度20%、平均斜度10%もある急坂だが、平均斜度10%程度の坂が何kmも続く北山林道駆け足大会や四国のてっぺん酸欠マラソン、龍馬脱藩マラソンに比べたら坂の距離は短い。それに、坂はあるけど全体の距離が12kmと短いため、フルマラソンやハーフマラソンのようにレース展開に頭を悩ます必要がない点では楽だ。序盤は抑えて走るとか、ペース配分を考えるとか、悩む必要が無いのだ。
(支部長)「こないだの龍馬脱藩マラソンは前半を徹底的に抑えて走ったけど、このレースは何も考えんでええんやな?」
(幹事長)「何も考えず、ただひたすらに闇雲に全力疾走すればよろしい」
(ピッグ)「でも、全力疾走ってしんどくないですか?」
(幹事長)「大したことはない」
もちろん、本当に全力疾走しているのか、と言われれば、それはあくまでも主観的なものであり、他人が見たらチンタラ走っている程度だ。本当に全力疾走したら12kmも走れるわけない。「こんなに無理したら後になって足が動かなくなるんじゃないか」なんて心配せずに、何も考えずに、その瞬間その瞬間における全力的な気分で走ればいいという意味での全力疾走に過ぎない。
(支部長)「相変わらず、何を言ってるのか、さっぱり分からん」
つい先日の夕方、まあまあ速い(つもりの)ペースでトレーニングしていたら、大きなランドセルを背負った小学1年生の小さな女の子がバタバタ走って追い抜いていったので愕然とした。絶対に追いつけそうにないほどのスピードの差だった。しかも見る限りドタバタと走っていて、決して速いとは思えなかった。て事は、自分がいかに遅いかってことだ。
(支部長)「結局、何が言いたいん?」
(幹事長)「私らの主観的な全力疾走が、いかに遅いかって事を力説しているのだよ」
(ピッグ)「目標タイムなんて、あるんですか?」
(幹事長)「このレースの目標は1時間を切って大会自己ベストやな」
どんなレースであれ、出場する限りは、目標は常に大会自己ベストの更新だ。マラソンはコースや季節によってタイムが大きく変わってくるので、違うレースのタイムを比較するのは不適当なので、どんなレースに出ても、とりあえず大会自己ベストを狙うのが良い子の正しい道だ。そして、この大会の自己ベストはギリギリで1時間をオーバーしているので、大会自己ベスト=1時間切りって事になる。
ただ、過去のタイムの推移を見ると、大会自己ベストの更新はかなり厳しい事が分かる。11年前の第1回大会から8年前の第4回大会までは着実にタイムが向上していき、1時間切りの目前まで行ったのに、その後は5年前の第7回大会まで毎年着実にタイムが悪くなっていき、1時間の壁はどんどん遠ざかっていった。そして去年、4年ぶりに出たら、5年前のタイムよりはマシだったものの、1時間の壁は遠かった。
かつての屋島一周クォーターマラソンの頃は、距離は同じ12kmでも、調子が良ければ1時間を切った事もあるので、1時間切りというのは非現実的な目標ではない。ただ、屋島一周のコースは坂がなだらかだったのに対し、庵治マラソンは坂が厳しいので、容易ではない。特に大きい坂は5km地点を過ぎて出現する巨大な坂だが、他にも小さな坂が何度も出てくるアップダウンの激しいコースだ。なので、屋島一周クォーターマラソンの頃のような1時間切りは容易ではないのだ。
(支部長)「コースが厳しくなったからと言うより、もう歳やからな」
以前なら支部長の「歳のせい」説は無視していたが、最近は明らかに歳のせいとしか思えないような下降線が続いており、老化が原因なら、悪くなることはあっても良くなる訳がない。なので、もう1時間切りは不可能かもしれない。
とは言え、一応、目標としては1時間を目標にする。12kmレースなので1時間を切るには1km5分を切るペースとなる。坂が無い区間なら可能なペースだが、坂が厳しい庵治マラソンでは、全ての区間を1km5分を切るペースで走り続けるのは難しい。なので、フラットな区間では、もっと速く走って貯金しなければならない。そのためには、序盤から速めのペースで突っ込む必要がある。しかし、序盤から無理し過ぎたら、終盤に一気にツケが回ってきてペースダウンしてしまう。序盤の飛ばし方の加減が難しい。
(ピッグ)「ペース配分なんか考えずに全力疾走するって言ってませんでしたっけ?」
(幹事長)「すんません」
〜 台風襲撃予報 〜
当日の天気予報は1週間も前から雨の予想だった。「明日の天気だって分からないのに1週間も先の天気予報なんて意味無い!」なーんて言いたいところだが、最近の天気予報は異常なほど良く当たる。
(幹事長)「やっぱり人工知能AIの予想はすごいな」
(ピッグ)「AIって何なのか分かって言ってます?」
なので、1週間前の予想だからと言って油断はできない。なぜ1週間前の天気予報で雨予想になっていたかというと、10月も下旬になると言うのに、南方で台風が発生したからだ。そして、その台風が大会当日頃に日本列島を直撃すると言うのだ。
(幹事長)「どう思う?」
(支部長)「どうせ、この辺りは大丈夫やって」
言うまでもなく香川県地方は日本でも最も雨が少ない地方で、台風が日本列島を直撃する時でも、周囲を山に囲まれたこの辺りだけは風雨ともに少ない。今回も雨は避けられないとしても、暴風雨なんて事にはならず、大会は開催されるだろうとタカをくくっていた。
(幹事長)「雨は平気よね?」
(支部長)「平気どころか、私は雨の方が大歓迎やな」
支部長に限らず、我々は雨のマラソン大会は嫌いではなくなっている。7年前の第33回小豆島オリーブマラソン大会で大雨の中を快走できたため、雨に対する抵抗感は払拭された。その後も、夏場のマラソン大会なら雨が降った時の方がタイムが良い。今回は10月下旬なので、天気が良くても炎天下にはならないから、雨が良いのかどうか微妙なところだが、暑さを苦手とする支部長は、今の時期でも雨の方を好むのだ。
ただ、雨となると、何を着るかで悩んでしまう。
(ピッグ)「着るものには、いつも悩んでるじゃないですか」
(幹事長)「この時期なら、あんまり悩んでないんよ」
本来なら、今の季節はウェアに悩む必要の無い季節だ。天気が良かったとしても炎天下にはならないから、メッシュの袖無しシャツを着るほど暑くはならない。逆に多少、気温が低くなっても、走ってて寒くなることはない。なので半袖Tシャツ1枚で決まりだ。
ところが雨が降るとなると、悩みが出てくる。雨と言っても小雨なら無視して半袖Tシャツ1枚で走ればいいんだけど、台風の雨となると、もしかしたら大雨になるかもしれない。大雨に打たれ続けていると腕が冷たくなる恐れがあるので、長袖という選択肢が入ってくる。でも、距離が12kmと短いから半袖Tシャツでも乗り切れるような気もする。
(幹事長)「12kmなんてすぐ終わるから、何を着ても問題無いかなあ」
(支部長)「12kmレースに限らず、どんな距離でも、何を着ても問題は無いんやってば!」
〜 開催中止決定 〜
テレビの天気予報では盛んに台風襲撃予想を報道しているが、どうせ香川県地方には来ないだろうと高をくくっていただ、2日前の夜になって支部長から連絡が入る。
(支部長)「開催されるかどうかは7時までにホームページに出るらしいで」
(幹事長)「7時って、いつの?」
(支部長)「当日の朝」
(幹事長)「遅ーいっ!」
当日の朝の7時だなんて、ギリギリすぎるじゃない。ま、近場の我々は8時頃に出発しようとしていたので、それでも十分なんだけど、心穏やかではない。でも「7時まで」って事は、もっと早く決断が下される可能性もあるので、前日は朝からこまめにホームページをチェックしていた。しかし、中止になる場合はお知らせが掲載があるだろうけど、そのまま開催する場合は特に何のお知らせも出ないだろうから、なかなかはっきりしない。
(幹事長)「どうせ大したことないんだから『絶対に開催します!』ってお知らせが出たいいのに」
(ピッグ)「それはあり得ないでしょうね」
前日も何のお知らせも出ないまま終わろうとしたんだけど、夜の9時半頃になって大会事務局からメールが届く。ホームページへの掲載だけでなく、メールでのお知らせもあったのか。そしてメールを見ると、なんと中止になったと言う。ひえ〜!あり得ない。外を見ても、雨は降ってるけど風はほとんど無い。
雨は降ってもマラソン大会は中止にならないのがマラソン界の常識だ。そもそも以前なら、どんな暴風雨でも、雨風のせいでマラソン大会が中止になるなんて事はなかった。5年前の第5回とくしまマラソンとか4年前の第4回サンポート高松トライアスロンでも分かるように、とんでもない暴風雨の中でも、悪天候のためマラソン大会を中止するなんていう発想はマラソン関係者の辞書には載っていなかった。
ただ、3年前の龍馬脱藩マラソンは、台風が来る恐れが強くなったとのことで、大会の3日前の夜、中止の連絡が入った。3日も前なんて、まだ台風が来るかどうか分からないと思うんだけど、大会事務局は妙に慎重になって中止を決めたのだ。一体何を考えているのか理解に苦しむところだが、台風銀座の高知の山奥のマラソン大会なので、直撃されたらものすごい事になるのかもしれない。さらに2年前の四国のてっぺん酸欠マラソンも風雨で直前に中止になった。この時は大会会場まで行ったのに、スタート直前になって中止になったため、民衆の怒りが爆発して百姓一揆に発展した。てことで、こと高知県に限っては風雨でマラソン大会が中止になることもあり得るとは覚悟しているんだけど、香川県地方で風雨でマラソン大会が中止になるなんて、考えてもみなかった。
(幹事長)「関係者は一体なにを考えてるんだ!」
(ピッグ)「だから参加者の安全を考えての事ですよ」
(幹事長)「どうせ事故でもあったら責任を追及されるのが怖いんだろう。典型的なお役所仕事だ!」
(ピッグ)「幹事長なんて、事故が起きたら先頭に立って責任追及するでしょ?」
ここに提案がある。
こういう悪天候の場合は「私は100%自己責任で参加しますから、どんな事故があっても主催者の責任は一切追求しません」っていう誓約書に血判を押した人だけが参加するようにしたらどうだろう?
(幹事長)「良いと思わない?」
(ピッグ)「私は止めときます」
(支部長)「私も遠慮しとくわ」
(出木谷)「私も」
(國宗)「私も」
予想したとおり、大会当日は、雨は降っているが、風は驚くほどの無風状態で、マラソン大会には何の支障も無い天候となった。
(幹事長)「スタート時に暴風雨だったら中止にしてもいいけど、決断はそれまで待って欲しいよな」
(ピッグ)「2年前の酸欠マラソンではスタート直前に中止になったか怒ってたじゃないですか」
(幹事長)「あれは遠方だったからな」
やること無いので、仕方なく衆議院選挙の投票に行ったが、相変わらず雨は降っているけど風は無い。帰ってきても暇なので、中止になったにもかかわらず、こんな記事を書いている。
(幹事長)「絶対に支障なく走れたはずだ!」
(ピッグ)「優先順位の低いマラソン大会だった割には悔しがってますねえ」
確かに、このマラソン大会の優先順位は低い。でも、スケジュールに組み込まれたからには、それを前提に活動しているので、急に中止になると困るのだ。今年は9月始めに酸欠マラソンがあり、その3週間後にこんぴら石段マラソンがあり、その2週間後に龍馬脱藩マラソンがあり、その2週間後に今回の庵治マラソンがあり、結構、ハードなスケジュールだったが、これが終わると次の瀬戸内海タートルマラソンまでは1ヵ月以上も間が開いてしまうのだ。なので、この庵治マラソンが中止になると龍馬脱藩マラソンから瀬戸内海タートルマラソンまで2ヵ月近くマラソン大会が無いってことになる。スケジュールが立て込みすぎるのも良くないけど、あんまり開きすぎると良くない。
さらに、このマラソン大会は距離が12kmと短いことからハイペースのレースとなる。いつものハーフマラソンやフルマラソンはペース配分を考えたりするけど、距離が短い庵治マラソンはペース配分なんか気にせず全力で走るから、スピードアップの練習にはもってこいだし、また現在の自分の限界スピードも良く分かって大変貴重なマラソン大会なのだ。なので、何があっても開催して貰いたかった。
(ピッグ)「上の方で、距離が中途半端だから正当性に乏しいって言ってましたよね」
(幹事長)「いわゆる言葉の綾やな」
今日は、この庵治マラソンと衆議院選挙と村田のタイトルマッチの3つの大イベントが重なり、大変、忙しい一日だったのに、そこに台風がやってきてエライ目にあった。村田のタイトルマッチだけは何の問題もトラブルも無く執り行われ、村田が無事チャンピオンになったが、庵治マラソンは中止になるし、衆議院瀬挙は投票率が下がって大きな影響が出た。本当に迷惑な台風だ。
走る気まんまんだったのに、突然の中止でぽっかり空いた心の穴を、どうやって埋めたら良いんだろう。
(幹事長)「そうだ!山へ行こう!」
(ピッグ)「ランニングの練習をして下さい!」
〜おしまい〜
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