EFFECTOR>Wah/Auto Wah>WahWah
CRYBabyとかV847とかのコピー。
BOOK OFFにBOSSのボリュームペダルの中古品が1050円で売っていたのでゲットし、 ワウワウの回路を組み込んで作った。
回路図1(schematic diagram
1) (LR回路)
回路図2(schematic
diagram 2) (CR回路 2009/9/29 UP)
Sound
製作のポイントなど
中身はペダルボリュームを残し、取り外す。基板類も取り外す。
( ← 取り外し前の写真 )
入出力ジャックを前方から左右側面に移動。
Wah回路のコイルは,サンスイのインピーダンス変換用トランス ST−81 の1次側を使用。
コイルのインダクタンスは500mH程度と思われるが、LCRメータが無いのではっきりとはわからない。
出力が小さいのはこの回路の宿命なので、増幅回路を付け足したら、ラジオ電波を拾い出した。
あっちこっちにローパスフィルタを追加するが未だ消えず。気長にやるか。
念願のLCRメータを購入した。ST−81のリアクタンスを測定してみてびっくり。
なんと1.2Hもあるではないか!!そこで、センタータップ(赤色のリード)と緑色のタップで測定してみると380mHであった。うー
ん、つなぎ換えてみよう。
結果、ペダルを踏み込むと聞こえていたラジオ放送が消えた。
やっぱり測定器はしっかりしたものを使うべし。
380mHでもワウワウと鳴っております。
ST−83くらいが一番500mHに近いのかも。
改造後の中身です。(裏蓋をはずしたところ)
電池は上のほうに配置。
ボリュームはロングシャフトの2連 250kΩBです。
2連の端子をくっつけて並列接続して125kΩで使っています。
サイドにあった500kΩBのボリュームは20kΩAに取替えました。
肝心の基板は黒いスポンジの下にあります。
サンスイのアウトプットトランスは、いじっているうちに壊してしまったので、 リレーのコイルに置き換えました。
スポンジをはずしたところ。
基板は左のジャックと右のボリュームの下にもぐりこんでいる。
電池がずれないように、アルミ板を折り曲げてストッパーをつけました。
黄色い紙テープで養生しているのは、500mHのコイルです。
オムロンのリレー G2A−432(DC24V)のコイルを鉄心付きで取り出し、
500mHになるまでコイルのエナメル線を巻き戻したものです。
ペダルの角度が小さいことと、フットボリュームがB特性ということもあり、
ワウの変化幅が小さいので、CRを使ったバンドパスフィルタに改造する予定。
回路をCRを使ったバンドパス回路に変更。
ペダルボリュームもバイアスボリュームもBOSSのFV−50Hのオリジナルを使っている。ただし、2連ボリュームな
ので、端子をくっつけて並列接続で使っている。
OPアンプは4558にした。
バイアス用のボリュームで、Wahのボトム周波数を上げ下げするようにした。
上限周波数はペダルのボリュームで調整するが、バイアス用のボリュームを絞ると周波数の下限が上がり変動範囲が狭くなる。
逆にバイアス用のボリュームを上げると周波数の下限が下がり変動範囲が広くなる。
313Hz〜1300Hzくらいまで可動可能だが、上限は500Hz程度か。Wahは700Hz前後で変化させるのがいいようだ。
Wahの入出力波形を見てみよう。
赤がホワイトノイズでパソコンからの出力でWahの入力。
青がWahの出力。
下限周波数 313Hz。バイアスボリュームは目盛り「6」。
ペダルを戻した(ワニの口が開いている状態)時の周波数。
313Hzにピークがあるのがわかる。
ちなみに、この波形表示ソフトは、トラ技の付録に付いていたやつ。
上限周波数 1750Hz。
ペダルを踏み込んだ(ワニの口が閉じている状態)時の周波数。
ピークが右(高い周波数)へ移動したのがわかる。
上限が高すぎて低い音が聞こえづらくなる。
ペダルボリュームを調整したが、まだ高い。
下限周波数 688Hz。
バイアス用ボリュームを「6」から「5」にした。
「4」にすると下限周波数が1250Hzとなり、上がりすぎる。
バイアス用ボリュームを上げ下げしても、上限周波数は変わらない。
音を出してみた。
うーん、ちょっと上限が高すぎ。FETの電流が流れすぎて、33KΩの抵抗とパラで抵抗値が下がりすぎるので、
FETのドレイン側にVR1(3KΩ)を追加することにする。
上限周波数 1000Hz。
ワウの心地よい周波数は 300Hz〜1000Hzくらい。
700Hzを中心に±300Hzといったところですねえ。
左のFFTアナライザでは 313Hz〜1000Hz。
以上をまとめると設計根拠は下記のようになる。
もともとは、上のバンドパスフィルタでWahWahを作ろうと思ったのがきっかけ。
作ってみたら、上の周波数が高すぎた。
FETと33kΩのパラでR2の抵抗に置きかえているのだが、FETに電流を流すと抵抗が1kΩ程度になる。
したがって、R2=(33*1)/(33+1)≒0.9kΩ となるので、上の表で1600Hzくらいになる。
ペダルを踏み込んだときに、R2=2.4kΩくらいにしたいので、
2.4kΩ−0.9kΩ=1.5kΩ の抵抗をFETの上に追加した。(3kΩBの半固定抵抗で調整可能とした。)
FETの特性(Idss)でも変わるので、調整用のボリュームはやっぱり必要。
一度調整すれば、いじることはないので、基板に取り付けた。
ちなみに、本家のV845の波形を測定してみると、350〜800Hzと1050〜2000Hzの2箇所にピークがあった。(上の赤色の波形)
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